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真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三爸爸†無双』其の四十一

雷起さん


得票数59の真桜のお話です。
おまけ壱で『北郷二刃奮闘記』其の六 リクエスト:三羽烏 4票
おまけ弐で『聖刀くんの日常』其の五 リクエスト:華蝶仮面 4票
おまけ参でリクエスト:里帰り&お墓参り(涼州組編) 5票

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2013-08-29 11:56:33 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3529   閲覧ユーザー数:2719

第二章  『三爸爸†無双』 其の四十一

 

 

本城 曹魏館 真桜工房              (時報:桂花三人目 妊娠八ヶ月)

【真桜turn】

 朝晩がえらい寒うなってきた。

 そうなるとウチの工房は鍛冶仕事がやりやすくなるんで、武器の開発が中心になってくる。

 最近はチビちゃん達の鍛錬用も注文が来るようになって、ウチの懐もウハウハ・・・やのうて、けっこう忙しい。

 この間(こしら)えたんは、愛羅嬢ちゃんの青龍偃月刀やった。

 鍛錬用やから刃は潰してあるねんけど、重さは二十斤(約4.5kg)っちゅう注文やった。

 愛紗さまの使うとるのが八十一斤(約18.2kg)やから小型に見えるけど、これって兵の使うとる槍と変わらん重さや。

 そないなモンを三歳児に持たせるんはどうかと思うんやけど・・・・・ウチかて六つの時になってようやく振り回せるようになった重さやで。

 まあ、怪我せんようにするカラクリ仕込んどいたから危険はないやろ。

 そんな感じに忙しいウチの所へ、珍しく隊長たちが三人揃ってやって来てこないな事言いよった。

 

「「「真桜!俺たちの等身大カラクリ人形を作ってくれ!!」」」

 

「あん?それやったらそっちの棚に『一刀くん十八号』が有るから、一人一個なら持って行ってもええよ。ついでに『お菊ちゃん・改』も付けるで♪」

 ウチは目の前の細かい組立作業に集中しながら指だけで棚の場所を教えたった。

「「「・・・・・・いや、いらない・・・あんな極一部じゃなく全身のを頼みたいんだけど・・・むしろアレは無くても構わないし。」」」

「何言うとんねん、アレが隊長の本体やろ。ほかの部分は飾りみたいなもんや♪偉い人も分かってるで♪」

 

「「「色々と言いたい事は有るが、使用目的が子供の為だからアレはいらないんだよ!」」」

 

 ん?なんやオモロイ話みたいやな♪

「チビちゃん達の為ってどないな・・・・・ああ、鍛錬でどつくためなん?ほんならどつく場所によって隊長の悶え方を変えてみよか♪」

 

「「「そんなドメスティックバイオレンスの練習なんてさせられるかっ!!」」」

 

「どめす・・・また難しい言葉やけど、言いたい事は何となく分かるわ。んで、何に使うねん?」

「「「最初からそう訊いてくれ・・・・・春になると上の子を学園の幼年部に行かせる様にするだろ。教室にそれを置いて俺たちがいつも見守ってる事を印象づけたいんだ。」」」

「ん~?どういう意味や?」

「「「いや、俺たちの世界でさ、父親が仕事で忙しくて子供が起きてる時に会えなくてなって、久しぶりに顔を見せたら『おじさん、いらっしゃい』とか言われちゃうってのが有ってね・・・」」」

 は~、心配性やなぁ。

「しゃあないなぁ。ほんなら今の仕事が片付いたら拵えたるわ。」

「「「おお!そうか♪いつ頃から作れそうだ?」」」

「次の夏くらいから。」

 

「「「マオレツ~!それじゃあ遅いナリよ~!お願いするナリよ~!!」」」

 

 おわっ!突然すがり付いて来るからネジがあっ!

「マオレツってなんやねん!大体、ただ座っとるだけみたいやしオモロ無いやろ!作る気にならんわ!」

「「「そこはほら、中にカメラを仕込んで欲しいんだよね♪」」」

「はあ?なんや悪趣味やな~・・・」

「「「みんなを隠し撮りするお前に言われたくない!子供達がどんな風に勉強してたり遊んでたりするか知りたいんだよ~。」」」

 カメラを仕込むんか・・・・・ちょっと興味湧いてきたで♪

「どないしよっかな~・・・・・ウチも忙しいねんけどなあ~♪」

 

「「「真桜・・・・・カラクリ将軍シリーズを作ってるのお前だろ。」」」

 

 今度は真面目な顔して何言い出すんや!

「な!・・・・・・何の事やろ~?」

「「「製作者名を隠しても、使われている部品から割り出せるんだぞ。」」」

 くっ!しもた!職人魂が仇になるとは!

「「「みんなには黙っておくからさ。頼むって!以前の雪蓮人形は滅茶苦茶いい出来だったじゃないか♪」」」

 脅したり、持ち上げたり、必死やな・・・・・。

 

「しゃあない。作ったるわ。」

 

「「「おお!ありがとう、真桜♪」」」

「そやけど、報酬はきちんといただくで♪」

「「「そりゃ当然準備してあるぞ。金額は・・・」」」

 

「そっちは材料費だけでええわ。報酬は身体で払ってもらうでぇ♪」

 

「「「へ?」」」

「今から採寸もするからよろしく頼むで、隊長♪」

 

 こらええ口実ができたわ♪

 

 

 

 

ひと月後

本城 皇帝執務室                 (時報:桂花三人目 妊娠九ヶ月)

【紫一刀turn】

 

「いやあ、隊長たちの人形より先に子供が出来てしもうたわ♪」

 

 俺たちの執務室に真桜がやって来て開口一番、笑ってそんな報告をしてきた。

「「「真桜、こういう大事な報告は冗談を混ぜなくていいんだぞ。」」」

 真桜の照れ隠しだと判っているが、こんな時ぐらいは真面目に相手をしてあげたいからな♪

 

「隊長・・・・・おおきにな♪」

 

 俺たちの気持ちが通じた真桜は、頬を染めて上目使いでそう言ってくれた。

 

「「「俺たちこそ。ありがとう、真桜♪」」」

 

「ところでやな、隊長。」

 いい雰囲気も束の間、真桜はあっさりいつもの調子に戻ってしまった。

「例の隊長人形やけど、春までには完成さすから待っとってや。」

「「「え?無理しなくていいんだぞ。真桜はこれから覚えなきゃいけない事がたくさん有るだろ。」」」

 真桜が家事で出来るの、掃除だけだからな。

 工房が綺麗に整理整頓されてるのを見ればそっちのスキルが高いのが分かる。

 だけど料理と洗濯は一度もしてるのを見たことがない。

 洗濯はメイド隊に任せっきりみたいだし、料理は・・・・・昔、料理ロボット作ってたから基本の知識は有るのかな?

「隊長が何心配しとるか大体想像がつくわ。そやけど大丈夫や♪洗濯は前に隊長に教えてもらった『洗濯機』いうんを作るための勉強や思えばやる気も出るしな♪料理に関しては久しぶりやけど何とかなるやろ♪」

「「「え?真桜、料理は確か・・・・・」」」

「さすがにもう逃げられんから白状するとやな、昔は料理してた事あんねん。」

「「「え?そうなの?何で隠してたんだ?」」」

 作ってくれる人が居ればカラクリの開発に時間を回せるからか?

「実は昔、炒め物に熱中しとったらな・・・・・」

 どうやら失敗談が有るのか。

 

「火に近付きすぎて、おっぱい火傷しそうになってん!」

 

「「「・・・・・・・・・・・・・ああ、成程。」」」

 紫苑とか祭さんが華琳よりも火から遠ざかってる気がしたのはこの為か。

「下手すると『焼きおっぱい』っちゅう猟奇的なモン作る所やったで・・・・・」

「「「それは嫌だな・・・・・」」」

「自慢のおっぱいが無くなるんはウチかて嫌やで。隊長たちもこれがのうなったら寂しいやろ♪」

 そう言って真桜は胸を突き出して見せた。

「「「あれ?じゃあ、工房の鍛冶仕事の時はどうなんだ?」」」

 火力は向こうの方が上だろう?

「ちゃんと耐火耐熱用の胸あてして、更に前掛けしとるよ。」

「「「それして料理すればいいんじゃないのか?」」」

「それがあかんねん。あれすると今より大きく見えるんよ・・・」

「「「何か問題が有るかな?」」」

 真桜が呆れた顔になってしまった。

「あんな隊長・・・・・ウチがおっぱいを自慢できるんは貧乳党のみなさんの目や耳が届かん所だけや。貧乳党やのうても、華琳様の前でそないな格好してみい・・・・・後が怖いわ・・・」

 そうだな・・・・・・華琳はあれで結構気にしてるからな・・・。

「「「それで料理ができない振りをしてたのか。」」」

「自慢出来る様な腕やあらへんしな。料理せんで済んだらその分カラクリいじれるやん♪」

 やっぱりか。

「「「でも、これからはどうする?今の後宮には桂花と明命が居るぞ。」」」

「斗詩がおるからコツでも教えてもらうわ♪姐さん方にこっそり訊くっちゅう手も有るしな♪」

 曹魏一の爆乳の持ち主も、立場が低いから色々と大変なんだなぁ。

 

 

 

 

ひと月後

本城 後宮厨房                  (時報:桂花三人目 妊娠十ヶ月)

【真桜turn】

「う~ん、崑崙をもうちょい改良でけんかな?」

 カマドの熱が前に来んようにすれば、夏場でももっと楽に調理が出来る様になるんやけど・・・・・。

「これを更に改良するんですか?」

 ウチの隣で大喬が興味深そうにしとる。

 ウチは大喬の耳に口を近付けた。

「(そうや。このままやとウチ、おっぱいが火傷しそうなんや。)」

「(そ、それは切実ですね・・・・・)」

 ホンマ、この話は桂花に聞かれる訳にいかんからな。

 

「真桜!」

 

「どわああああっ!な、なんや、桂花!?」

 桂花が厨房に走り込んで来よったけど・・・・・まさか聞こえたんか!?

 

「あんたの作った『洗濯機』がまた止まったわよっ!」

 

 ふう・・・そっちかいな・・・・・。

「まだ試作品なんやから、しゃあないやろ。洗いもんの分量は守っとるんやろな?」

「え?・・・・・・そ、それは・・・・・」

「だあああああああっ!使用上の注意は守ってもらわんと、保証の対象外やでっ!!」

「しょ、しょうがないじゃないっ!オシメを大量に洗わなきゃいけないけど、水が冷たいから洗濯機に頼りたいのよっ!」

「一回に入れる洗濯モンの量を減らして、回数でこなさんかいっ!」

 まったく!人間一度楽な事覚えると堕落しよるな!

 

「真桜!そっちの棚の漏斗(じょうご)取ってくれへんか?」

 

「はいな、霞姐さん・・・・・あれ?あらへんな?」

 調理道具の並んだ棚の、漏斗をいつも置いてある場所が空いとる。

「なんやて?生姜蜂蜜水を壺に入れんのに必要なんやけど、どこ行ったんや?」

 ボテ腹抱えた霞姐さんにとっては死活問題やで・・・・・。

 

「真桜ちゃん、掃除機どこ行ったかしらないの~?」

 

「今度は沙和かいな・・・・・誰かが使うとるんなら、置き場所に名札が掛かっとるやろ?」

 あの『掃除機』もまだ試作品なんやけどな。

 吸引力が強力すぎてウチのカラクリ夏侯惇将軍を吸い込まれてから、工房では使わん様にしたヤツや。

「それが、名札が掛かって無かったの~。誰が使ってるのかなぁ?」

「あれはデカイ音がしよるから、誰かが使うたらすぐ分かるやろ。」

 

「桂花さん、お洗濯の続きならわたしも手伝いますよ。」

 

 大喬の声に振り返ると、桂花が引き返す所やった。

 そうや、洗濯機の修理せなあかんのやった。

「待ちぃや、桂花!ウチも一緒に」

 

「掃除機を誰が持って行ったかなんて知らないわよっ!!」

 

「・・・何言うて・・・・」

 桂花のこの焦り様・・・・・何か知っとるな。

 

『はうわああああああああああああーーーーーーーーーーっ!!』

 

 こ、この声は明命!?

 今度は何があったんや!?

 

 

 

 ウチらが明命の部屋に駆け付けると・・・・・。

 

「はうぅ・・・・・痛かったですぅ・・・・・」

 

 上半身裸の明命が床にへたり込んで涙目になっとった。

 子供用の寝台の中では赤ん坊の藍華が大声で泣いとる。

 ここに隊長たちの誰かが居れば犯人は一目瞭然と思ったんやけど、隊長は居らず、代わりに掃除機と漏斗が明命の横に転がっとった。

 更に明命の右のおっぱいには綺麗な丸いアザが付いとる・・・・・・。

 

「なあ、桂花・・・・・・」

 

 ウチが声をかけると桂花が顔を背けた。

 これで決まりやな・・・。

 明命に向き直って、ワザと大きく溜息を吐いた。

「こないなモンで吸い込んだら、おっぱいが大きくなる前に取れてまうで!」

 貧乳党の悩みはそこまで切実なんか?

「い、いえ!そんなつもりは・・・・・少しは期待しましたけど・・・・・」

「違う目的なんか?」

 言い訳や思うけど、一応聞いとこか。

「その・・・・・おっぱいが張っていたので、以前桂花さんからこれで吸い出せるって聞いたものですから、試してみようと・・・・・」

 

「これは掃除機であって乳搾り機とちゃうわっ!!」

 

 一体いつからそないな使い方しとったんや?

「で、でも肌と漏斗の間に布を厚めに挟むと痛くないし楽なのよ。」

 桂花が言い訳始めよった。

「はあ・・・・・そういう事は初めから言うてや。専用のを作ったるわ。」

 

 今度は搾乳器の開発かいな・・・・・ウチも必要になるやろし、気合入れて作るか。

 

 

 

 

三ヶ月後

本城 曹魏館 真桜工房              (時報:桂花四人目 妊娠二ヶ月)

【紫一刀turn】

 

「お待たせ~♪ギリギリ間に合うたな♪『カラクリ北郷一刀』完成やでぇ♪」

 

「「「おお!ありがとう、真桜!つわりで苦しい時期も有ったのに、無理させちゃったな・・・」」」

 何度も制作の中断を提案したけど聞き入れてくれなかったんだよなぁ。

「別に無理やあらへんって♪ウチはこうして物作っとる時が楽しいんや♪」

 真桜の笑顔が無邪気な子供みたいだ。

 今更だけど本当に物を作るのが好きなんだな♪

 

「隊長たちかて同じやろ。子供作ってる時が一番活き活きしとるで♪」

 

「「「・・・・・・・それは、意味が違うだろ・・・」」」

「気にせん気にせん♪それよりこの『カラクリ北郷一刀』の説明や♪」

 ここは深く突っ込まない方が身の為だな。

「時間無いから一体しか作れんかったけど、注文通りカメラ仕込んどいたで。目の部分がそうや。どうせなら隊長たちの目線で写した方がええやろ思うてな。」

「「「気が利いてるなぁ♪」」」

「関節も各部稼働。足の指まで動くで♪」

「「「そこまで拘る必要有ったか?」」」

「こうして服も靴も着けとるけどそういう拘りが大事なんよ。後、作ってる途中で気ぃ付いたんやけど、瞬きも表情も変わらんいうんは気持ち悪いで。お嬢達が気味悪がると意味無い思うて、その辺も工夫したわ♪」

「「「スゲエ・・・・そこまで出来るんだ・・・・・」」」

「うわはははー♪もっと褒めてぇ♪そんでやなぁ・・・」

「「「まだ有るのか!?」」」

「ここが一番重要やねん。作っとってここも気になったんやけど、やっぱ本体が無いんは違和感有りまくりでな♪」

「「「ま、まさか・・・・・」」」

「ああ、今は付いとらんよ。『一刀くん』に装着できる様にしてあんねん♪」

 く・・・そう来たか・・・・・ん?

「「「ちょっと待て、真桜。今、『一刀くん』“に”って言ったよな。」」」

「そらそうや、『一刀くん』が本体でこっちは付属品やからな。『カラクリ北郷一刀』の正式名称は『一刀くん強化外装・北郷一刀型』やからな♪」

 これはもしかして『一刀くん』(この名前どうにかならんかな)はコア・ファイター的な扱いなのか?

「『一刀くん強化外装・北郷一刀型』のスゴイ所は、なんとっ!『お菊ちゃん』が追加兵装として装着できる事なんやあ♪」

「「「・・・・・・・そうか・・・それはスゴイな・・・・」」」

 もうどうでもいいや。

 普段は教室に置いておくんだから本体と合体(この言い方も嫌だなぁ)する事は無いだろう。

 この後、俺たちは真桜から長々と説明を聞いてから、『カラクリ北郷一刀』を教室に運び込み、用意してあった教卓に座らせたのだった。

 

 しかし・・・・・・。

 

 

 

翌日

 

「「「『カラクリ北郷一刀』が居ない・・・・・・」」」

 

 教室に来てみると教卓はもぬけの殻だった。

「「「真桜・・・・・あれって歩けるのか?」」」

「そないな機能は付けてへんよ・・・・・まあ、腰は振るけど。」

「「「そんな機能も有るのかよ!」」」

 

「あ!一刀たちこんな所に居たのか!!」

 

 白蓮?

 なんか怒った顔で教室の入口からズカズカとやって来るけど・・・。

 

「あの人形置いたのお前たちだろ!最初はお前たちの誰かが居ると思って散々話し掛けちゃったじゃないかっ!」

 

 人形に一生懸命話しかける白蓮か・・・・・ちょっと見てみたかったな。

「おお♪白蓮様が気い付かんかったいう事は成功やな♪」

「真桜が作った物だとは、人形だって分かった所で察しがついたよ・・・・・何だってあんな物教室に置いたんだ!?」

「「「いや、実は・・・・・・」」」

 俺たちは事情を説明した。

 

「はあ・・・・・しょうがない奴らだな・・・・・」

 

「「「そんなに呆れなくてもいいじゃないか!」」」

「そんな人形を置かなくても、写真を貼っときゃいいだろ!」

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

 そう言われてみればそうだな。

「「「だけど、子供達の写真を・・・」」」

「それなら私が写してやるよ。」

「「「でも、それだと授業の邪魔になるだろ?」」」

 

「お前たちの人形に見つめ続けられたら、私の方が落ち着かなくて邪魔になるってのっ!」

 

 担任の白蓮が真っ赤になって怒るんじゃ素直に従うしかないか・・・・・。

「ウチも残念やけど、ここは諦めようや、隊長。」

「「「そうだな・・・・・それじゃあ、あの人形は回収して行くよ。何処に有るんだ?」」」

「ああ、それがさぁ。私が運び出してる最中に桃香と華琳と蓮華が通り掛かって、どっかに仕舞うって持って行ったぞ。」

 な、何だってえっ!

「「「ごめんな・・・真桜。せっかく作ってくれたのに・・・・・早速没収されてしまった・・・」」」

「しゃあないやろ。気を取り直して隊長たちの写真撮ろうやないの。白蓮様にもカメラに慣れてもらわんといかんしな♪」

 あんなに頑張って作ったのに、日の目を見ずにお蔵入りになっちゃったのに・・・・・・真桜は明るく振舞って・・・・・。

 ここは俺たちが真桜を励ます所だよな!

 よし!気持ちを切り替えて、真桜に応えないとな♪

 

「「「そうだな♪まずはカメラを取りに行くか♪」」」

 

 

 

【真桜turn】

 上手くいったみたいやな。

 『カラクリ北郷一刀』作っとる時に華琳さまから追加注文来た時はどないしよう思うたけど、報酬にあれだけ貰ってしもたんや。

 堪忍な、隊長♪

 

 さあて、資金も増えたし時間もあるし♪

 次のカラクリ将軍の制作に取り掛かるかあ♪

 

 

 

 

二年半後

本城 謁見の間(現在は宴会場)          (時報:桂花七人目 妊娠一ヶ月)

【真桜turn】

「ウチの名前は李典、真名は真桜や♪よろしゅうな、二刃ちゃん♪」

「はい、よろしくお願いします♪」

 おお、元気な子やなぁ♪

「ほんで、この子が李禎(りてい)、真名は真梫(ましん)言うねん。ほれ真梫、二刃お姉ちゃんに初めましてや♪」

「はじめまちて♪」

 真梫はペコリとおじぎしたら、二刃ちゃんが目をキラキラにして今にも抱きつきそうになっとる♪

「初めまして、真梫ちゃん♪」

「おおきに~♪」

「こ、こら、なんでそこでおおきにとか言うねん!?」

 まあ、この間二歳になったばかりやからしゃあないか。

「あはは♪お、真梫ちゃんはお人形持ってるんだね?」

「かこーとーしょーぐーん♪」

 真梫の持っとるのは幼児向けでカラクリがほとんど付いてへん、丸っこい人形や。

 ウチの娘だけあって夏侯惇将軍を選ぶ辺りがええ趣味しとる♪

「え、ええと・・・これって春蘭さんなんだ・・・」

 二刃ちゃんの笑顔がちょっと引きつってへん?

 

「「「それ作ったの真桜なんだ。真桜はこの国で・・・いや、この世界で一番の発明家で技術者なんだぞ。」」」

 

「ちょ、ちょっと父ちゃん!それは褒めすぎやて!て、照れるやんか・・・」

「「「本当の事だろ♪さっきのシスターズの舞台装置、照明機器、音響機器、全部真桜が作った物だ。」」」

「そうだったんですかっ!?・・・・・すっごい・・・」

 そやからそこまで感心されると・・・・・。

 

「おおきにー♪」

 

「なんでお前がお礼言うねん!」

「ぷっ♪」

 う・・・二刃ちゃんに笑われてしもた・・・・・。

「真梫ちゃんはママが褒められて嬉しいんだよね~♪」

「おおきに~♪」

 二刃ちゃんって子供なれしとるなぁ。

「「「二刃も必要な道具とか有ったら真桜に頼めば作ってもらえるぞ。」」」

「え?そんな無理言えないよ。真桜さんだって忙しいだろうし・・・」

「そないな事あらへんよ。むしろ色々と二刃ちゃんの知っとる道具や機械の事を教えて欲しいねん。女の子が使う道具やと、父ちゃんはよく知らんモンが多くてな♪」

 実際こないな道具が在るとか聞いても、具体的な構造が分からん時が有るしな。

 今まで作ったモンも改良できそうや♪

「そういう事でしたら協力します♪あ、真梫ちゃんの真名ってもしかして・・・」

「そやそや♪機械の事を天の国では『マシン』とも言うそうやんか♪そこから持ってきてん♪」

 真名を決める時に思わず『これやー!』って叫んでしもたもんな♪

「真梫はウチが拵えたモンの中で、最高傑作や♪」

 

 ホンマ・・・・・ウチが拵えた中で一番愛しいで♪

 

 真梫を抱きしめてスリスリしてやると、キャッキャと笑うてくれる。

「材料は父ちゃんたちから貰うたモンやしな♪」

「・・・・・・ざ、材料・・・・・」

 あら・・・・・二刃ちゃんはこの手の冗談は苦手なんか?照れて真っ赤になってしもた。

 

「「「え~と・・・二刃。真桜は等身大のカラクリ人形も作った事が有ってな。俺の人形も作って貰った事があるんだ。」」」

 

 父ちゃんたちは突然何言い出しよるんや?

「「「今は倉庫に仕舞われてるんだけど、それが勝手に動き出して城の中を徘徊するって噂が・・・・・」」」

「ええっ!?」

「「「あはは♪単なる噂だ♪要するに真桜の作る物は付喪神になるくらいの入魂作って事さ♪」」」

「も、もう!脅かさないでよ、兄さんっ!!」

 付喪神って父ちゃんの国の言い伝えやったな。

 長年使われた道具や長く生きた動物が神様になるっちゅう話やったか。

 ウチの拵えたカラクリもそうなら良かったんやけど・・・・・・。

 

 噂の真相は、みんなが持ち出しとる最中を目撃されたからやもんなぁ・・・・・。

 

 

 

 

おまけ壱

『北郷二刃奮闘記』其の六

リクエスト:三羽烏   4票

房都 商店街                  (時報:桂花七人目 妊娠一ヶ月)

【二刃turn】

 あたしがこの世界に来て十日が経ちました。

 今日は姉弟子の凪さん、沙和さん、真桜さん、そして濤ちゃん、紗那ちゃん、真梫ちゃんと街の警邏も兼ねた買い物に来ています。

 

「やっと二刃ちゃんとお買い物に来れて嬉しいよ~♪」

 

 沙和さんが紗那ちゃんと手を繋ぎながら、踊りだしそうな雰囲気で笑ってる。

 

「沙和。警邏と二刃・・・の護衛も兼ねた仕事だと云う事を忘れるなよ。」

 

 凪さんが厳しい口調で沙和さんに注意してるけど、あたしの名前の所で少しだけ間が空いたのを、あたしは聞き逃していない。

 たぶん凪さんは『二刃様』もしくは『二刃さん』と言いかけた。

 最初の挨拶の時、凪さんに『二刃様』って呼ばれて、あたしは『お願いしますから勘弁して下さい!』と頭を下げまくった。

 凪さんが中々折れてくれず、お互いに頭を下げ合うコントみたいな事を繰り返して、なんとか『二刃さん』まで譲歩してもらう事ができたのだ。

 その後、あたしが華佗さんに弟子入りしたので『凪師姉』と呼んだら、今度は凪さんに『お願いだから止めて下さい!』と頭を下げられてしまった。

 そうしてまたお互いに頭を下げ合いまくって、あたしが『凪さん』と呼び、凪さんは敬語で話さず『二刃』と呼び捨てにする事で合意した。

 あたしは『凪先輩』って言うのも有りかと思ったんだけどなぁ。

 

「凪ぃ~、そないにピリピリせんくても大丈夫や♪街ん中は沙和の挨拶で気合の入った警備の兵で固めとるんや♪」

 

 真桜さんは気楽に『挨拶』って言ってるけど・・・・・・あの『海兵隊式』は兄さんの入れ知恵なんだろうな・・・昔、一緒に見たDVDにあんなの有ったし・・・・・。

 

「なんだかスミマセン・・・今日はこんなに物々しくなっちゃって・・・・・」

「気にするな、二刃。兵の訓練に付き合ってる位に思ってくれ♪」

「そやそや♪あいつらかて二刃ちゃんを間近で見れる思うて喜んどるしな♪」

「でも、その・・・・・買い物の目的が・・・・・」

 

「『華佗さんの気を引く服を探そう』なの♪」

 

「さ、沙和さん!そんな大きな声で言わないでえっ!!」

 

 そう・・・・・今日はそういう目的で街に出て来た・・・。

「華佗センセの趣味ってウチにはよう分からんけど、凪ならここ数年弟子として一緒におったから分かるやろうしな♪」

「ええ!?華佗師匠の趣味っ!?」

「なに驚いとるん?センセも別に堅物っちゅうわけやないしな・・・・・まさか人に言われん趣味なんか?」

 え!?華佗さんって実はマニアックな趣味の人なの!?

「い、いや・・・・・まるで思い付かなくて・・・・・」

 良かった、そういう意味か・・・・・・・って、それも困るよっ!!

 

「真桜媽媽ぁ、シュミってなぁに?」

 

 五歳の濤ちゃんが興味深そうに見上げていた。

「濤にはまだちょっと難しい話や。今はアメちゃんあげるからええ子にしとるんやで。後で『カラクリ楽進将軍』買うたるからな♪」

 真桜さんが濤ちゃんの頭を撫でて、カバンから飴玉を取り出した。

「真桜、濤をそんなに甘やかさないでくれ・・・・・それにその『カラクリ楽進将軍』はやめてくれ・・・・・」

 へえ、そんなオモチャが有るんだ。ちょっと見てみたいかも♪

「真桜媽媽、アメちゃんありがとー♪媽媽のカラクリ人形ダメみたいだから、爸爸のがあったらほしいな♪」

 子供なりに気を使ってるのかな♪でも、兄さんの人形か・・・・・・真桜さんが等身大のを作った事が有るって言ってたっけ。

「父ちゃんのか?アレこそ濤には早すぎるわぁ。」

 ?・・・どうしてだろう?あたしが子供の頃に買ってもらった人形には男の子の人形も有ったけど・・・。

「(あの、沙和さん。こっちじゃ男の人を模した人形を子供に与えないものなんですか?)」

「(そういう事は無いんだけど~・・・・・・)」

 どういう事なんだろう?

 

「そ、それよりも、ほら!服屋さんに着いたの♪さあ、服を選ぼう♪」

 

 あたしは沙和さんに押される様に服屋さんの中に入った。

 

 

 

「二刃ちゃん、これなんてどうかな?この秋の流行なの♪」

 沙和さんが見せてくれたのは落ち着いた感じの秋らしい服でした。

「素敵ですけど・・・あたしには大人っぽくないですか?」

 自分がお子様体型なのは充分に理解してるので、大人っぽい服には気後れしてしまう。

 目の前にいる三人のお義姉さんもそうだけど、璃々みたいな体型だったら落ち着いた服でも自己主張する部分が有るから似合うだろうなぁ。

 あたしじゃ下手すると地味なだけで終わっちゃうんだもん・・・・・。

「ほんならこれはどうや♪ええ感じやと思うけど?」

 真桜さんが選んでくれたのは・・・。

「あの・・・・・なんかえらく透けてません?」

「真桜ちゃん、その服は下に着る服と合わせる物なの。」

 あ、そうか。それだとカワイイ感じにアレンジできるかも♪

「沙和、今回の趣旨を忘れたらあかんで。センセを振り向かせるんが目的やろ。」

 え?まさか・・・・・。

「色っぽい下着と合わせたら効果倍増やで♪」

「そんなの恥ずかしいですよっ!」

 真桜さんみたいな巨乳なら自信もあるだろうけど、あたしの胸じゃ・・・考えてみたら真桜さん、普段からビキニのトップ姿だ・・・・・これって下着じゃ無いんだよね?

「爸爸たちならそれで釣れるけど、華佗さんには効果が無いと思うのぉ・・・」

 兄さんたち・・・・・分かりやすすぎ・・・・・。

「確かに華佗師匠は女性の下着姿ぐらいじゃ動じないな。初めてお会いした時も華琳様の診察で、全裸の華琳様にまるで動じてなかったし・・・・・」

 華琳さんの裸にも動じないって・・・・・・あたしじゃもう、全然立ち打ちできないよぅ・・・・・・。

 

「だ、大丈夫だよ!二刃ちゃん!!だからこそ、こうしてお洒落して女の武装を固めるのっ!!」

 

 女の武装・・・・・。

「敵を知る事が戦いの基本なの!まずは色んな服で華佗さんの反応を確かめるの♪」

「そ、そうですね!何もしないうちから諦めちゃダメですよね!」

 そうだ!こうなったら毎日違う服を着てやるんだから!

 

「媽媽ぁ、あの服って華佗せんせーのにそっくり♪」

 

「「「「え?」」」」

 濤ちゃんが見上げて指差す方を見ると、マネキンに飾られている黒を基調にした服が有った。

 ちゃんと女性用で下はミニスカートになっている・・・・・。

 

「これやな♪」「これなの♪」「これだな♪」

「これ・・・ですね!」

 

 

 

 早速試着させてもらった。

「想像以上に似合うやんか♪」

「うん♪これで華佗さんの隣に並ぶとスゴイ絵になるの♪」

「可愛さと格好良さが両立していて、とてもいいな♪」

 

「あ、ありがとうございます♪」

 

「おねえちゃん、カッコイイー♪」

 濤ちゃんも眩しい笑顔で褒めてくれた♪

「ありがとう、濤ちゃん♪濤ちゃんが見つけてくれてお姉ちゃん、嬉しいよ♪」

「えへへ♪」

 この服って、着てると何だか気合も入ってくるな♪

 

「ようし!頑張るぞーー!!」

 

「その意気だ、二刃!」

「勢いがついた所で、次は下着に行ってみよーなの♪」

 

「へ?」

 

「『へ?』やあらへんって、服ばっかり気張っとっても下着がショボイと男は萎えるで。」

「そうそう♪ここはうんとカワイイの選んじゃうの♪」

「いやいや、ここは男の劣情をビンビンに誘うヤツやろ♪」

 何で流れをそっちに持っていこうとするの!?

 こ、ここは凪さんの良識に期待して・・・。

「わたしは子供達を見てるから任せるぞ。沙和、真桜。」

「そ、そんな!凪さん!?」

 凪さんは本当に子供達を連れて、笑顔で子供服売り場に行ってしまった・・・・・。

 

「ほんなら、ウチらも行こか?」

「最低でも二十着は買うよー♪」

 

 沙和さんと真桜さんに左右を固められ、あたしは店の奥へと引きずられる様に連れて行かれた・・・・・。

 

 

 

 

おまけ弐

『聖刀くんの日常』其の五

リクエスト:華蝶仮面 4票

北郷聖刀 真名:輝琳  六歳

 

房都 本郷学園建設現場

【聖刀turn】

 この日、ぼくは従弟の華旉(かふ)を連れて散歩がてらに、新しい学園を建設している現場にやって来た。

 華旉は二刃叔母さんと華佗先生の子供で、真名は祉狼(しろう)

 ぼくは三歳の祉狼を実の弟の様に大事にしている。

 だって・・・・・子供の中で唯一の男同士だもんね・・・・・。

 

「にいたん、にいたん!あれなあに?」

 

 ぼくと手をつないだ祉狼がぼくを見上げ、空いた左手で建築現場を指差している。

「うん?どれかな?」

 祉狼が何を指しているのか確認するのに、目線を合わせてその方向を見てみた。

 すると建設途中の校舎の横に人が集まり出しているのが目に入った。

「何だろう?ちょっと行ってみよう。」

「うん♪」

 祉狼が転ばない様に、しっかり手をつないで走り出した。

 

 

 

 人が集まっている場所に行ってみると、警備兵の人達が十数人を取り囲んで牽制していた。

 

「ふん。キサマらの様な雑兵どもに、われら『正義の解放団』が止められると思うなよ!」

 

 取り囲まれている集団の先頭で、一人だけ背の低い人がポーズを決めて言い放った。

 『正義の解放団』と名乗った集団は、その名前とは裏腹に全員が不気味な仮面を着けている。前に炙叉媽媽に見せてもらった五胡の面みたいに恐ろしさを強調した物だけど、五胡の物とはデザインが違った。

 セリフも正義というより悪役っぽいなぁ。

 あの背が低い人だけ女の子みたいだな。スカート履いてるし。

 ここで黙って見てる訳にもいかないな。

 

「正義を名乗るくせに、工事の邪魔をしようとするとはどういう事だっ!」

 

 ぼくは前に出て仮面の集団を睨みつける。

「何者だ、小僧!われらの邪魔をすると言うなら、子供でも容赦しないぞ!」

「ぼくは北郷聖刀!皇帝北郷一刀の息子だ!それに君もそんなに歳が変わらないみたいだけど?」

「うるさい!いや、それよりもキサマが北郷聖刀か。ちょうどいい、そこでキサマらの野望が潰えるのを、指を咥えて見てるがいい!」

「野望って・・・ここは勉強をする学校になるんだよ?」

「ふん!そんな見え透いたウソに騙されんぞ!大陸中から美少女を集め監禁するのが目的だろう!」

「ここは男女共学だから男の子も募集してるけど。」

「なんだと!悪の皇帝北郷一刀は男女見境ないという噂は本当だったのか!!」

 う~ん・・・・・何を言っても曲解されそうだな。

 

「こんな物、完成する前にブッ壊してしまえっ!」

『おおおおおおーーーーーーーーーーっ!!』

 

 女の子の号令で仮面の男達が暴れだした。

 こういう時は敵のリーダーを抑えるのが手っ取り早い解決方法だって教わった。

 ぼくは自分の剣を素早く抜いて仮面の女の子に挑みかかる。

 

「このわたしに戦いを挑むとは、お坊ちゃんの剣術がどんなものか見てやろうじゃないか。」

 

 槍を構える姿に隙がない!この子、お姉ちゃん達並に強いぞ!

 

ガキーーーーーーーーン!

 

 剣と槍がぶつかり激しい火花を散らした。

 

「にいたぁーーーん!」

 

 しまった!祉狼に向かって敵の一人が走って行く!

 しかし、その敵は祉狼へたどり着く前に上から降ってきたモノに押しつぶされた。

 

「なんだと!?」

「あれは♪」

 

「カワイイ男の子に抱きつきたい気持ちは分かるけどぉ。」

「私が居る限り、そんな羨ましい真似はさせんぞ!」

 

 貂蝉と卑弥呼だけど今は・・・・・。

「貂華蝶!参上よ~ん♪」

「巫女華蝶!推参!ぬっふうううううううううううううん♪」

 

 そして更に、建設中の校舎の柱の上に人影が現れた。

「若、状況把握がまだまだですぞ。精進なされよ♪」

 星媽媽!

 

「宿命の戦士!星華蝶!見参!!」

 

「華蝶仮面!もう嗅ぎつけて来たか!お前たち、ここは撤退だ!」

『おおおおーーーーーーーっ!!』

 

 え!?逃げちゃうの!?

「なんだと?大きな口を叩いておきながらさっさと逃げ出すのか!?」

「わたしは負けるとわかってる戦いはしない主義だ。次はもっと戦力を揃えて来てやる!」

 そう捨てゼリフを残して『正義の解放団』は走って逃げ散ってしまった・・・・・。

 星華蝶は柱の上から飛び降りて、ぼくと一緒にその様子を眺めた。

「新たなる敵か。少々手こずりそうだな。」

「そうなの?星媽媽・・・じゃない、星華蝶なら簡単にやっつけられそうだったよ。」

「ああしてすぐに逃げられては見せ場が無い。まったく、様式美という物を判っておらん!」

 そういう物なんだ。

「今回はわたし達しか集まれなかったし、ちょっと困るわねぇ~。」

 貂華蝶が祉狼を肩車してこっちに来た。

 祉狼は嬉しそうに貂華蝶の頭にしがみついてる。

「そう言えば後の三人はまだ来てないね。」

 辺りを見回してもまるで来る気配が無い。警備兵の人達は走り回ってるけど。

「うむ、こうなって来ると戦い方を考えねばならんな。」

 巫女華蝶が腕を組んで考え込んでいる。

「戦力的には問題無いと思うけど。」

「いやいや、三人で出来る決めポーズを考えねば、気になって戦えんではないか。」

 華蝶仮面の戦い方って大変なんだな。

 

 でも、あの『正義の解放団』って何者なんだろう?

 お姉ちゃん達の誰かの変装かとも思ったけど、あれは完全に知らない女の子だったな。

 

 

 

 

おまけ参

リクエスト:里帰り&お墓参り(涼州組編) 5票

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん) 八歳

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな) 七歳

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 七歳

42)華雄の長女 華剛(かごう) 树莓(しゅうめい) 五歳

44)霞の長女 張虎(ちょうこ) 雰(ふぇん) 五歳

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん) 三歳

60)音々の次女 陳修(ちんしゅう) 音肆(おとよ) 二歳

 

涼州隴西郡              (時報:桂花 十人目 妊娠二ヶ月)

【春姫turn】

春姫(るな)ちゃん、あなたが『擢』の名を頂いた伯母様のお墓よ。」

 媽媽がいつもとは違う少し寂しそうな笑顔で春姫にそう言いました。

 春姫は媽媽に教わった通り、手を合わせて目を閉じます。

 

 今日は初めてお祖父さまとお祖母さまの治める街に来ました。

 こんなに遠い所に旅をしたのは初めてですし、黄河を越えたのも初めてです。

 そんな初めて見る風景に感動と少しだけ哀愁を覚えました。

 何故かと言うと、来る途中の馬車の中で媽媽と緑爸爸が、媽媽は本当の『董卓』だと教えてくれたからです。

 春姫が『どうしてみんな一緒に行かないの?』って訊ねたから・・・・・。

 一緒に来た媽媽達はみんな『元董卓軍』だとも教えてくれました。

 

 春姫が今拝んでいる伯母様のお墓の横には、媽媽の名前が書かれたお墓が有ります。

 お祖父さまとお祖母さまが建てたそうです。

 その理由は緑爸爸が教えてくれました。

 お祖父さまとお祖母さまは『董卓が討ち取られた時』に媽媽にはもう会わないと誓ったそうです。

 そして媽媽も、お祖父さまとお祖母さまに会わないと誓ったと言ってました。

 春姫がもし媽媽に会えなくなったら・・・・・・そう考えただけで涙が出てきました。

 媽媽も、お祖父さまも、お祖母さまも・・・・・同じ気持ちだったと思います。

 それでも、民の暮らしが少しでも早く良くなるならと、媽媽達は我慢したんだと緑爸爸が言いました。

 その時の爸爸はとても辛そうでした。

 でも、爸爸たちがお祖父さまとお祖母さまを説得して媽媽に会わせたって、詠媽媽が教えてくれました。

 こんな優しい爸爸たちと、媽媽と、お祖父さまと、お祖母さまを、春姫はもっともっと好きになり、心の底から尊敬しました。

 

 横目で媽媽を見ると、手を合わせて涙を流していました。

 伯母様は媽媽が春姫くらいの時に、ご病気で亡くなったそうです。

 伯母様。春姫は伯母様と同じ『董擢』という名を頂きました。

 春姫は媽媽を支えられる立派な人になります。

 だから媽媽と春姫を見守って下さい。

 

「春姫ちゃん、こちらとこちらのお墓にもご挨拶しましょう。」

 媽媽の教えてくれたお墓の前で訓ちゃんと詠媽媽、树莓ちゃんとマオ媽媽が手を合わせていました。

「こちらが訓ちゃんのお祖父さまとお祖母さま。そちらが树莓ちゃんのお祖父さまとお祖母さまよ。」

「はい、媽媽。」

 春姫は媽媽と一緒に手を合わせました。

 

「彼らも、よもや帝に手を合わせて頂けるとは思ってもいなかったでしょう。今頃あの世で腰を抜かしているでしょうな♪」

 

 お祖父さまのお声。

 振り返ると緑爸爸が手を合わせていました。

「そうですかねぇ?むしろ『どこの馬の骨だ!この野郎!』って怒ってるんじゃないですか?」

 緑爸爸とお祖父さま、それにお祖母さまが笑っています。

「そんな事は有りませんわ。むしろわたくしは彼らが帝を天の国から呼んでくれたと思っております♪」

 お祖母さまがとても素敵な事を仰って下さいました。

 平和を願うたくさんの心が、爸爸たちを天の国から呼んだのかも知れません。

 春姫も爸爸たちの娘として、その願いを裏切らない大人になります。

 

 

 

【緑一刀turn】

 董陽さんの言葉に感動するやら、赤面するやら・・・・・紫と赤にも聞かせてやりたかったぜ。

 二人は今房都で留守番中だ。

 今回の旅はお忍びだからな。三人揃ってやって来たら変装しても意味無いし。

 

(りい)ちゃんは幾つになっても夢見る乙女ですな。もしかしたら私が次の旦那を天に願ったからかもしれませんぞ♪」

 

 お、音々さん!?

「・・・音々殿・・・・・・相変わらず品が無いな・・・・・」

 董雅さんも音々さんの扱いには苦労してたみたいだな・・・・・。

婆上(ばばうえ)がそんな願いをするから、天帝様が人選を誤ってこんなチOコ魔人を三人も送って来たのです。」

 ねね・・・・・子供達の前でそれを言うか・・・・・。

「音々音、『(ばば)』は止めなさいと言ってるのです。」

 音々さん・・・・・そこですか・・・・・。

音音(ねおん)が生まれた時は孫ができたとはしゃいでいた癖に、婆と呼ばれるのが嫌だとは身勝手ですな。」

 ねねも言い返す様になったなぁ。

 以前はあっさり引き下がってたのに。

「音音ちゃんは音々媽媽と呼んでくれるのです♪」

「ねねが目を離してる隙に勝手に教え込んで何言いやがるです!」

 この言い合い、実はねねと音々さんは結構楽しんでるんだけど、月がハラハラし始めたのでこの辺で終わらせておくか。

「まあまあ、音肆(おとよ)の為にも止めてあげてくれよ、ねね。」

「むむ・・・そうですな。可愛い妹の為です。勘弁してあげるのです。」

 音々さんはまだ何か言いたそうにしているが、俺の目を見て口を閉じてくれた。

 実は音々さんがねねに隠している秘密が一つ有るのだ。

 これ以上言い合いをすれば、俺がその切り札を使うと判ったんだろう。

 

(ふぇん)、ウチらはあないにならんよう、仲良うしよな♪」

「うん、母ちゃん♪」

 

 霞も判ってて、こう言うんだもんな♪

「霞、恋、お前たちもちゃんと墓参りするのだぞ。」

 董雅さんが心配そうに二人に声を掛けた。

「ウチと恋は并州の奥やからな。幽州組と一緒に行く事になっとるよ♪」

「そうか・・・・・今回はわざわざ月達に付いて来てくれて礼を言うぞ。」

「何言うとんねん。ここはウチらの第二の故郷や。ここに流れ着かなんだら、ウチも恋ももっと荒んどったわ♪なあ、恋!」

「うん♪董雅と日は恋のお父さんとお母さん♪だから恋々のお祖父ちゃんとお祖母ちゃん♪」

「恋々、お祖父ちゃんとお祖母ちゃん、大好き♪」

 正史でなら呂布と張遼は并州刺史の丁原に見出される。

 それがこの外史では涼州のここまでやって来る事になった。

 霞と恋が董雅さんと董陽さん、それに月、詠、マオ、ねね、音々さんにここで会えて良かったと本当に思う。

 恋々と雰の笑顔を見て、その思いは一層強くなった。

 

「媽媽も爸爸たちと会いたいって、おねがいしたって言ったよ♪」

「うん♪媽媽もご主人さまとたくさん遊べますようにって、おねがいしてた♪」

 

 董雅さんと董陽さんには恋の言った言葉の本当の意味は解らないだろう。

 前の外史での想い・・・平和を願う人達の想い・・・それら全てが俺たち三人をこの外史に呼んだと云うのなら、俺たちはこの外史を守り抜く。

 左慈と于吉がこの外史に手を伸ばす前に、出来る準備は全てしてやる!

 二刃と聖刀はきっとその為の重要なキーパーソンだ。

 大事に、そして厳しく育てるぞ!

 

「「・・・お腹すいた。」」

 

 ええと・・・・・・・・・取り敢えず今は、この腹ペコ母娘の胃袋を満たす方が先だな。

 董雅さんには食費を前もって送ってあるから大丈夫だよね・・・・・・。

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

真桜と言えばやっぱりカラクリとおっぱいですよねw

久しぶりに『一刀くん』ネタも出せましたしw

『カラクリ北郷一刀』がデンドロビウムか∀ガンダムかが悩みどころです。

 

李禎(りてい)真名:真梫(ましん)

梫とは馬酔木の事です。

真桜が言った通り『マシン』の当て字ですw

 

 

『北郷二刃奮闘記』

ちょうど良く本編から続く形になりました。

二刃にナース服を着せたりするコスプレネタもいいかと思ったのですが

書いてる内にこんな展開になってしまいました。

コンセプトはタイムボカンシリーズのヒーロー側の1号2号ですw

 

 

『聖刀くんの日常』

新キャラが二人登場です。

まずは華佗と二刃の息子、祉狼くんです。

真名はまた中の人ネタでスイマセン。

これにより華佗と二刃が結婚する時期が決定しました♪

ついでに華佗の真名も決めてありますのでお披露目できる日が待ち遠しいですw

二人目は仮面の女の子。

本当に一刀の娘ではありません。

今後の展開で重要な役になりますので今はまだ正体を秘密にします。

 

 

おまけ参

二部構成でシリアスパートは春姫に頑張ってもらいました。

一刀が付いて行くか行かないか悩んだのですが

やはり居るべきだろうと思い、一人だけ同行させました。

ねねの妹の名前も決めました。

陳修(ちんしゅう) 真名:音肆(おとよ)

肆は四と同じ意味の漢字ですが

色んな違う意味も有りますので調べてみると面白いですよw

音々、音々音、音音、音肆と読みづらいと思いますが

そこも含めてギャグですw

ちなみに音々さんとねねは兗州出身です。

音々さんの秘密が何かは、音々さん懐妊回で書きますのでお楽しみに♪

 

 

《次回のお話》

 

☆猪々子  60票

 

という事で、次回は猪々子に決定しました。

 

【北郷二刃奮闘記】

断金コンビ 6票

【聖刀くんの日常】

華琳の両親に会いに行く「聖刀、爺ちゃん婆ちゃんと初対面」 5票

【おまけ参】

インテリのお嫁さんげっと大作戦 5票

※『里帰り』は累計得票数なので一回置きにやりたいと思います。

以上も次回にお送り致します。

 

 

《現在の得票数》

 

【前期】

音々   59票

稟    56票

穏    52票

季衣   52票

 

【後期】

桂花②  31票

思春②  29票

紫苑②  25票

鈴々②  23票

翠②   19票

璃々②  17票

小蓮②  16票

ニャン蛮②15票

音々音② 14票

菅輅   12票

雪蓮②  10票

華琳③  9票

冥琳②  6票

風②   5票

愛紗②  4票

月②   3票

凪②   1票

星②   1票

詠②   1票

沙和②  1票

秋蘭②  1票

※②は二回目を表します。

 

【北郷二刃奮闘記】

桃園三姉妹 5票

夏侯姉妹  3票

ニャン蛮族 3票

八百一   3票

二刃と華佗を結婚させ隊 3票

真桜(カラクリ話) 2票

炙叉    1票

 

【聖刀くんの日常】

華琳   4票

三熟女  4票

三羽烏  2票

ニャン蛮族 2票

眞琳   1票

桂花   1票

璃々   1票

 

【おまけ参】

里帰り&お墓参り(孫呉組(1)、西涼組、曹魏組、幽州組、成都組、袁家組) 8票

向日葵・疾・白煌・雰で親子騎乗訓練 4票

冥琳親子で親子将棋(親子鍛錬 文官編) 1票

 

リクエスト参戦順番→ 穏 稟 季衣 冥琳② 思春② 紫苑② 鈴々② 桂花② 風② 雪蓮② 凪② 音々 小蓮② 翠② ニャン蛮族② 音々音② 月② 星② 璃々② 菅輅 華琳③ 詠② 愛紗② 沙和② 秋蘭②

 

おまけ壱リクエスト参戦順番→ 桃園三姉妹 断金コンビ 夏侯姉妹 ニャン蛮族 八百一 月&その他の「二刃と華佗を結婚させ隊」 真桜(カラクリ話) 炙叉

 

おまけ弐リクエスト参戦順番→ 華琳 三羽烏 三熟女 華琳の両親に会いに行く「爺ちゃん婆ちゃん、孫と初対面」 桂花 ニャン蛮族 璃々

 

おまけ参リクエスト参戦順番→ 「向日葵・疾・白煌・雰で親子騎乗訓練」 「里帰り&お墓参り(涼州組、孫呉組、それ以外も)」 インテリのお嫁さんげっと大作戦 冥琳親子で親子将棋(親子鍛錬 文官編)

 

過去にメインになったキャラ

【魏】華琳 風 桂花 凪 数え役満☆シスターズ 秋蘭 流琉 春蘭 霞 沙和 真桜

【呉】雪蓮 冥琳 祭 思春 美羽 蓮華 七乃 小蓮 亞莎 明命 大喬小喬

【蜀】桃香 鈴々 愛紗 恋 紫苑 翠 蒲公英 麗羽 桔梗 白蓮 月 朱里 雛里 詠 焔耶 ニャン蛮族 音々音 星 華雄 璃々 斗詩

 

子供達一覧

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀惲(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 黃仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 黃信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽綝(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八倻(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節(もうせつ) 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀俁(じゅんぐ) 銀桂(ぎんけい)

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 龐宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)

38)大喬の長女 喬櫂(きょうかい) 愛(あい)

39)小喬の長女 喬順(きょうじゅん) 華(か)

40)亞莎の長女 呂琮(りょそう) 茜(ちぇん)

41)明命の長女 周邵(しゅうしょう) 藍華(らんふぁ)

42)華雄の長女 華剛(かごう) 树莓(しゅうめい)

43)桂花の三女 荀詵(じゅんしん) 丹桂(たんけい)

44)霞の長女 張虎(ちょうこ) 雰(ふぇん)

45)沙和の長女 于圭(うけい) 紗那(さな)

46)斗詩の長女 顔教(がんきょう) 升謌(しょうか)

47)真桜の長女 李禎(りてい) 真梫(ましん)

48)桂花の四女 荀顗(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

49)猪々子の長女 文獬(ぶんかい) 虎々(ふーふー)

50、51)

稟の長女    56票

穏の長女    52票

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

53)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

54)桂花の五女 荀粲(じゅんさん) 黄梅(おうめい)

55)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)

57)季衣の長女 許儀(きょぎ) 華衣(かい)

58)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

59)桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

60)音々の次女 陳修(ちんしゅう) 音肆(おとよ)

61)華琳の長男 北郷聖刀(まさと) 輝琳(きりん)

62)桂花の七女 荀倹(じゅんけん) 柊(しゅう)

63)璃々の長女 黄慮(こうりょ) 牡丹(ぼたん)

※50、51の順番は今後のリクエスト次第です

A)桂花の八女 荀靖(じゅんせい)茉莉花(まりふぁ)五歳

B)桂花の九女 荀燾(じゅんとう)寿丹(じゅたん)四歳

C)桂花の十女 荀爽(じゅんそう)秦翹(しんぎょう)三歳

D)桂花の十一女 荀粛(じゅんしゅく)金鐘(きんしょう)二歳

E)桂花の十二女 荀旉(じゅんふ)橄欖(かんらん)一歳

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

1・メインヒロインとなるキャラをご応募下さい。

メインヒロインのお話を二刃降臨までの前期とそれ以降の後期に分けました。

前期全員を終了後、後期を始めます。

2・『北郷二刃奮闘記』で二刃と絡むキャラを募集しています。

例:「二刃視点で貧乳党」  という感じでお願いします。

3・『聖刀くんの日常』で聖刀と絡むキャラを募集しています。

例:「聖刀視点で三羽烏」  という感じでお願いします。

4・おまけ参でのメインとなる子供達を募集しています。

シチュエーションのリクエストも大歓迎です。

以上の四点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、

よろしくお願いいたします。

今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

 

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。

誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw

 

 

 

 

 

 


 
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