No.612927

【獣機特警K-9ⅡG】ミウとテムナのオーサカ出張【交流】

古淵工機さん

今ほんのちょーっとだけ明らかになるテムナの過去。

◆出演
ミウ  http://www.tinami.com/view/610063
テムナ http://www.tinami.com/view/610065

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2013-08-27 00:37:50 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:761   閲覧ユーザー数:724

オーサカ・シティ、ナンカイ電鉄ナンバ駅前…。

「やー、やぁっと着いたぁ!懐かしいわー!!」

「ああ、テムナってオーサカ育ちだもんね」

やってきたのはファンガルドプラネットポリス・ラミナ警察署所属のミウ・カワグチとテムナ・ツルハシ。

テムナ曰くオーサカは第二の故郷だそうで、2泊3日の出張がてら久々のオーサカ散策…というわけである。

「あー!ミサ姐っ!!」

「おう、テムナか!生きとったか!…で、最近どうや?」

「んー、ボチボチやね。まぁウチも何とか元気でやってますわ!」

「そらよかったなぁ、疲れたやろ?これでも飲んで落ち着き」

と、テムナと久々の再会を果たしたテラナー形ロボットの女性…『ミサ姐』こと森之宮(もりのみや)美鎖姫(ミサキ)はあるものを手渡した。

テムナはそれを飲むフリをしてから、思いっきりノリツッコミをぶちかます!

「あーそうそうこれをこうグイーっと…ってこれロボット専用の飲み物やん!!」

 

そんな本場オーサカでナチュラルに繰り広げられる漫才を見ていたミウは思わず吹き出し大笑い。

「だ、ダメ…久々に見たら笑っちゃった…!」

「あー、ミウは笑いに弱いもんなぁwま、ええわ。せっかく来たんねやろ?久々にオーサカを案内したるわ」

「ホンマ!?おおきに!」

「じゃ、あたしもお言葉に甘えて!」

…ツルハシ地区、焼肉店街。

「さ、ウチのおごりやよって。食べ食べ!」

と、ウーロン茶片手に大笑いするミサキと、同じく食べ放題に眼を輝かせるミウとテムナ。

「おー!上カルビやん!これホンマに食ってええんか!?」

「モチのロンや!ぎょうさん食べ食べ!!」

三人は焼肉をたっぷり楽しんだ後、オーサカ・ミナミ警察署へと向かうことにしたのだった。

だが、その時である。

 

「ちょ、ちょっと待ったって!?ウチ何も知りません!!何も持ってませんて!!」

「やかましいわ!さっさと出すモン出さんかい!!」

「いやぁ!後生ですわ!見逃してください!」

話し方を聞いていると地元民だろうか、数名の男(トカゲ形レプター2名、ワニ形レプター1名)が一人のファードラゴン形ドラコニアンの少女を取り囲んでいた。

「…あー、せっかく焼肉食うてええ気分なった言うのに…ワヤクソやんか…」

「…ホントだよ…テムナの言うとおり、幸せな食事のあとに凶悪事件なんか見たくは…えっ!?」

と、ミウとテムナが目をやると、隣にいたはずのミサキがいないではないか!

それもそのはず、彼女はその現場を目撃するや、真っ先に犯人目掛けて飛び出して言ったのである!!

 

「ぐわ!?」

ミサキの鉄拳が、ワニの男に炸裂する!!

「ワレ、何さらしてけつかんねん!」

「アニキをシバくとはええ度胸しとるなぁこのアマ!!ブチ殺したる!!!」

隣にいたトカゲ男二人がナイフを取り出し、ミサキに向かって投げつける!!

 

「あっ!あれは電磁ナイフ…!」

「ミサ姐ー!あぶない!!」

しかしミサキは背中からカタナを抜き放つと、その太刀筋でナイフを弾き飛ばす!!

「あ、あれ…!?」

「観念しい、アホンダラども。女の子に手ぇ出すなんてけったくそ悪いわ…」

と、返すカタナでトカゲの男二人を峰打ちすると、そのままミサキはワニ男に詰め寄る。

「…ワレ、俺を誰や思うとんねん!?こんな事してタダで済む思てるのか!?」

「それはウチのセリフや。このドアホが…」

「ぐ…ワレどこの組のモンじゃぁ!!」

と、食って掛かるワニ男にミサキはさらに鉄拳を食らわせると、そのままジャケットのポケットから警察手帳を取り出し、相手に突きつける!!

 

「残念やったな。ウチは警察のモンや」

「くっ…くそ…」

ワニの男はその場にがっくりとうなだれる。

 

「隊長!無事でしたか!?」

と、近くに待機していたカグラとリタが駆けつけてきた。

「あー、こいつらな。女の子に手ぇだしとったからちょっとウチがドツいたっただけやで?カグラ、リタ、あと任すわ」

「わかりました。…さぁ犯人はん、ちゃんと歩き!」

「ヘンなことしたらあたしのキックで張り倒すからね」

「「「は、はいぃ!!」」」

男3人はM-9隊により、そのまま連行されていったのだった。

「…うーわー…あの屈強な男に勝っちゃうとは…テムナ?あれ、テムナ?」

「ミ、ミサ姐…めっちゃカッコええやん…!!」

「だああぁぁぁ!?」

と、すっこけるミウの隣で、ミサキを見つめるテムナの目は凄まじく輝いていた…。


 
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