No.610044

恋姫 華陀紀行3

Peruさん

本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。

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2013-08-18 19:57:38 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2815   閲覧ユーザー数:2591

 

 母親から短刀を渡されてから数日後、教えを受ける人物として紹介されたのが・・・

 

 

「わたしの姓は黄、名は蓋、字は公覆だ!」

 

 

「ということで、この人に白夜を強い子にしてくれるように頼んだの。」

 

 

 俺はこの時は唖然としてしまっていた。

 

 

 何故ならこの目の前に立っている人は、昔やったゲームに出てくる人物を少し若くした人にそっくりだったからである。

 

 

「なんだ、坊主は挨拶すらできんのか?」

 

 

「白夜?」

 

 

 危険な雰囲気を感じたため、思考の渦から早々に脱出し慌てて自己紹介を行う。

 

 

「失礼しました。姓は華、名は陀と言います。これからよろしくお願いいたします」

 

 

「やればできるではないか」

 

 

 どうやら機嫌を損ねてはいないようだ。

 

 

「では、早速ですが夕食の準備が出来ているので、改めてそちらで歓迎いたしますわ。」

 

 

 その日歓迎会が行われたが、ゲーム同様黄蓋は大酒飲みだった。

 

 

 顔を近づけて話しかけてくるものだから、かなり酒臭い息を吐きかけてくる。

 

 

 折角の美人が台無しなのは言うまでもない。

 

 

 黄蓋が何故こんなところ・・・徐州にいるのか尋ねたところ、見識を深めるために色んなところを回っているとのことだった。

 

 

 そこで、このまちについた際に、路銀を稼ごうと情報収集していたところ、この件に辿り着いたらしい。

 

 

 それにしても、募集要件が腕に自信のある女性で泊まり込み可能な人とか厳しく感じるのは気のせいだろうか・・・

 

 

 

 

 

 次の日から始まったのは、今の状態を確認することからだった。

 

 

「先ずは、この屋敷の周りを私がいいと言うまで走ってもらおうか」

 

 

「は~い」

 

 

 これはいつもやっていることなので、かなり安心できた。

 

 

 もしかして、最初から武器を持たされて打ち込んでこいとか言われるかと、ビクビクしていたのである。

 

 

 屋敷を五周したあたりから、ただ走るだけではつまらないと思い始め、塀をかけてみたり、石の上を跳び跳ねたりと遊びながら感覚でやっていると、案の定呼び止められてしまった。

 

 

「待て」

 

 

「?」

 

 

 呼び止められて不思議に思いつつ黄蓋に近付くと、じっと見つめられてしまった。

 

 

 少し不安になったので声をかけてみることに。

 

 

「何かありましたか?」

 

 

「坊主は気というものを知っとるか?」

 

 

「気?」

 

 

 気といわれても知識としては知ってはいるが、使えるとも思っていなかったので、一体何をいい始めるのかと思い次の言葉を待っていると、とんでもないことを伝えられた。

 

 

「無意識か・・・坊主が今さっきまで走り回っとるときに使っていたのがそうだ。どうやら才能がありそうなのは間違いなかろう」

 

 

 気の才能があると言われて普通だったら疑うところだったが、あの黄蓋がいうのだから間違いないだろう。

 

 

「是非教えて下さい!」

 

 

(気が使えるなんて夢が広がるな!)

 

 

「よかろう。身体作りと一緒にやっていくとしよう」

 

 

 

 

 この日から午前中は、朝食までに読書を行い、そこからは気の鍛練・・・というよりも、気を感じる訓練を行い、午後からは結局武の鍛練となった。

 

 

 気については、分かるようになるまでに二月ほどかかった。

 

 

 はっきりいって説明が「感じろ!」だの、実際に素手で樹に穴を開けたりなどされてもさっぱりだったのだが、ある日突然自分の中の流れを掴むことができた。

 

 

 武に関しては、無手から始まり色々な武器を持たされて、どれがよかったか聞かれたが、わかるはずもなく正直に分からないと答えると、頭に拳骨が落ちてきた・・・理不尽だ。

 

 

「仕方ない、無手・剣・棍・弓と順番に回せば問題なかろう」

 

 

 この日から気が使えるようになるまでに自分の得意とするものを持つように言われ、意識して鍛練を行った結果、短刀二刀流による格闘ということになった。

 

 

「何故、投擲は出来るのに弓は駄目なのだ?」

 

 

「弓難しいです。風が吹くだけで違うとこに飛んでいってしまいます。投擲はある程度重いので、その辺りを気にしなくていいです」

 

 

「それは周りをよく観察すればわかると言っとるだろう」

 

 

 と言うわけで、無手はそこそこ、剣と棍はまあまあ、弓は残念という結果になっていた。

 

 

「まあよい。明日からは午前中に気を使っての武も交えていくからな!」

 

 

「はい!」

 

 

 気を使用しての鍛練に心ウキウキさせてこの日は終了となった。

 

 

 この時、あまりにも甘い考えだったことをあとで悟ることになった。

 

 


 
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