No.60886

秘薬謙毒薬後編

呂布さん

キャラ崩壊とかあるかもですが、お気になさらず〜♪

2009-03-01 02:13:59 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:6096   閲覧ユーザー数:4560

「…ふぅ。」

俺が女になってから幾日か経過した。

最初こそ戸惑ったが慣れてしまえばどうということは…そんなにない。

城の皆(と言っても華琳達や蓮華達には会えなかったから話せてないけど)も最近は慣れてくれた。

「…でも」

やっぱり元の姿に戻りたい。詠と朱里が俺なんかの為に頑張ってくれているのに俺が諦めてどうすんだよ!

「これからも頑張んなくちゃな」

そう思っていると

コン、コン

「ん?」

誰だろう?

「はーい」

ガチャ

「げっ!」

「え?」

「は?」

扉を開けた先には…

曹孟徳こと華琳と、孫仲謀こと蓮華の凄く意外な組み合わせだった…って!!

またこのパターンなのかよ!もう少し考えてから動けよな俺!

「貴女、何者?何故天の御遣いと同じ格好をしているのかしら?」

「貴様の答えようによっては…」

そう言うとおもむろに後ろの方を指差した。

「うっ…」

二人の後ろには、それぞれの得物を構えた忠実な部下達がいた。

「わ、わかった。」

そう言って俺は一度呼吸を整えてから、

「ただ、今から言うことは事実だ。そこはわかっててもらいたい。それと、武器を収めてもらいたいんだけど、良いかな?」

「…良いでしょう。春蘭!秋蘭!武器を収めなさい!」

「「御意ッ!」」

「思春、お前も武器を収めろ。」

「御意ッ!」

自分の部下が武器を収めたのを確認してから再び俺の方に向き直り、

「では、聞かせてもらえるかしら?」

「貴様が何者なのかを?何故この部屋にいたのかを?」

「あぁ。俺の名前。それは―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「北郷一刀だ」

「「………。」」

しばしの沈黙。それを最初に破ったのは華琳だった。

「そう…貴女は北郷なのね…」

「あぁ。そうなんだ。」

「そうか。お前は一刀だったのか。」

蓮華の方もなんだか納得したようだ。

…頭の奥で警報がなっていた事にこの時俺は気づかなかった。尤も気づいてたとしても事態は変わらなかっただろうが…

「ところで」

「ん?」

おもむろに華琳が口を開いた。なんだろう?ってか華琳も蓮華もさっきから様子がおかしい。

俺がそんな事を考えているときだった。

華琳が次のような事を言ったのは…

「もう、最期に言い残した事はないかしら?」

…………は?最期?

「ちょっ、何言ってんだよ華りn――「貴様ぁぁぁ!」――へ?」

なんだか知らんが、春蘭がかなり怒っている。

「ど、どうしたんだよ春蘭?」

「!!き、貴様…華琳様の真名だけではなく、私の真名までも…」

ズゴゴゴゴゴ…

「ひぃぃ!」

やばい!!これは確実にヤられる!

「し、秋らn―――「ヒュン!」―――…ッ!!」

「よもやこの状況で私の真名を呼ぼうとは…覚悟はできているのだろうな?」

「その戦い、私も混ぜてもらおうか。」

そう言ったのは思春だった。

「あの者には、蓮華様を助けてもらった仮があるからな。」

そう言って思春は自分の得物を取り出した。…って!!

「止せって!てか、蓮華も見てないで止め――「「動くな」」――ッ!!」

最初は何が起こったのか解らなかった。

だが冷静に解釈するにつれて、徐々に恐怖心が湧いてきた。

何故なら―――――

春蘭、思春の刃が頚に触れ、尚且つ、目の前には弓を構えた秋蘭に、それぞれの武器を構えた元・魏王と元・呉王がいた。

万事休すか…!

俺が覚悟を決めたその時!

「「ちょっと待った(待ってくださ〜い)!!」」

二人の人影が助けてくれた。

「朱里!詠!」

俺が二人の名を呼ぶと、

「すみません。遅くなりました。」

「全く、間一髪だったんだから許しなさいよ」

 

 

 

―――数刻後―――

「その…悪かったわよ。」

「一刀…すまない。」

うぅ…空気が重い。

あの後、朱里と詠の説明の甲斐あって二人ともすぐに納得してくれた。そこまではよかった。だが事実が判明した時が大変だった。春蘭は、「何故我らに黙っていた!?」と、

またいきなり切り掛かって来たし、

華琳と蓮華はなんかもう今にも泣きだしそうだったし…

まぁとにかく、朱里達が戻ってきたということは…

「朱里。」

「解ってます。元に戻る方法ですね。ちゃんと見つかりましたよ!」

「あぁ。ありがとう朱里。」

「…あ。」

「ん…詠もありがとうな。」

「ッ!!べ、別にアンタの為じゃ…ブツブツ」

そんな風に顔を真っ赤にする詠を見て、可愛いなぁとか思いながらも、朱里に元に戻る方法を聞いた

「はい。その方法は――――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

程なくして俺は元の姿に戻った。

元に戻った方法?

…すまんが聞かないでくれ、俺の名誉の為にも。


 
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