No.606011

一刀の晋王転生録 第五章六話

k3さん

一刀は本陣攻めを決めた。目的はひとつ、皆の勝利を掴むために

2013-08-06 23:36:16 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2321   閲覧ユーザー数:2136

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第六話

   「第三次五胡撃退戦 本陣制圧!」

 

 

 一刀と澪羅は一直線に敵本陣に向かう。

 

(姜維の事だ……本陣を攻撃された際の何らかの対策を練っているはず。だが奴自身が本陣に居ないというのが勝機に繋がる可能性が

 

ある! そして奴は江里香さん達が足止めしてくれている。ならば今こそ本陣を攻める好機と言える!)

 

 ついに本陣の近くに辿りついた。

 

「お頭、奴等あまり隙が無い、姜維の指図か?」

 

「だろうな、そして拠点を指揮している奴には間違いなく何らかの対策を授けているだろう」

 

 一刀達は綺羅と兵達を待っている間、敵本陣の観察をする。出来るだけ対策を講じる為に。

 

「一刀、澪羅、来たわよ」

 

 二人の後ろから綺羅の声が上がる。

 

「そうか、じゃあすぐに始めよう! 江里香さん達が時間を稼いでいる間に!」

 

 一刀はすぐに綺羅が連れて来た兵達に作戦を伝える。

 

「よし! 皆! 準備は良いな! 行くぞ! 皆の力! 俺に貸してくれ!」

 

「おー!」

 

 一刀の指示の下、本陣の強襲が開始された。

 

 強襲を受けた本陣の守備兵は冷静に対応していた。

 

(やはり動じないか! だが予測済みだ!)

 

 自軍にはすでにこの事を伝えている、そのため特に動きが鈍るという事は無く、攻撃を仕掛け続ける。

 

 しばらくすると、激戦地の左右両脇から五胡は小型の投石機を設置し、それで一刀達を攻撃してきた。

 

(あいつ等あんな物を持っていたのか! しかもけっこういい時期に投入してきやがった!)

 

 こうなってしまっては一旦退いて大勢を立て直すのが上策でと思われるが実際はそうではない。

 

(こんな激戦の中、退いてしまったら犠牲がどうなるか分からない! もし被害が予想より多かったらもう本陣を攻撃できる状態じゃ

 

ない! そしてそこまでが姜維の策のはず)

 

 そして、ここで本陣を落とせなかったらこの戦、確実に此方の負けである。

 

(ならやはりここは攻撃を緩めるべきじゃない! だとしたら此処は!)

 

「澪羅! 綺羅! 聞こえるか!」

 

「お頭!?」

 

「何!?」

 

「澪羅の部隊は左の投石機を、綺羅の部隊は右の投石機を奪いに行ってくれ! ここは俺と、俺の部隊が食い止める!」

 

「分かった!」

 

「急いでやるわ!」

 

 二人は素早く隊を整え、左右の投石機にそれぞれ向かっていった。

 

(信じているぞ! お前等なら出来ると!)

 

「皆! ここは俺達が食い止める! 俺達ならばそれが出来るはずだ! 俺は、お前等を信じている!」

 

「うおおぉぉぉぉぉぉ!」

 

 一刀の信じているという言葉に兵達の心は熱くなる。

 

 そして一刀は前線に立ち、敵を斬り続けた。

 

(勝つ! 勝つんだ! 皆で!)

 

 ――もうどのくらい時間がたったのか分からない。けれども一刀達は懸命に戦い続ける。

 

(ん?)

 

 その時、戦場にある変化が訪れる。

 

(左側の投石が敵に当たっている!? そうか! 澪羅、やってくれたか!)

 

 程なくして右側の投石も敵に向かって当たるようになる。

 

(綺羅も終わったか! よし! 行ける!)

 

「皆! 仲間がやってくれたぞ! 反撃開始だ!」

 

「おおぉぉぉぉ!」

 

 しばらくすると部下に投石を任せた澪羅、綺羅が合流。形勢は逆転した。こうなると五胡軍は勢いが衰えていった。

 

「一気に本陣を制圧するぞ!」

 

「任せな! お頭!」

 

「ええ!」

 

 ついに一刀達は本陣に到達し、制圧作業に入った。最早五胡軍に抗う術は無く、本陣は制圧された。

 

「やった……やったぞ! 皆! 俺達の勝ちだ!」

 

 戦場に司馬家軍の勝ち鬨が木霊した。

 


 
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