No.602156

恋姫無双 ~~紅と蒼の悪魔~~ 2-1話

morikyouさん

この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」の二女創作です。
作者の妄想成分が過分に含まれているので、ご覧になる際はこのことを頭の片隅にでも置いておいていただけたら幸いです。

2013-07-27 17:12:22 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:5250   閲覧ユーザー数:4933

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注、この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」を私の個人的妄想により都合よく改変しております。

詳しくは1話を参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、軍議を始めるわよ」

 

現在、ダンテたちは玉座の間に集まっていた。

 

文官、武官を勢ぞろいしているし、何より

 

「うむ、何とかして、この戦には勝たねばならんからの!皆、頼んだぞ!」

 

と、声をかける少女が一人いた。

 

その声にダンテとバージル以外の全員が跪いて敬意を示す。

 

「あ?誰なんだアイツ?」

「さあな。まあ、大体想像はつくが…」

 

ダンテが首をひねり、バージルが嘆息をついていると、

 

「おお、そういえば自己紹介しておらなんだ。朕は、劉協、字は伯和。

 この漢王朝の皇帝である」

 

と、名乗ってきた。

 

この時代の最高権力者に期せずして会ったわけだが、二人は

 

「おう、俺はダンテだ。よろしくな」

「バージルだ。こいつの兄をやっている」

 

とまあ、いつも通りの態度だった。

むしろ、周りの文官武官のほうがその態度を見て、顔を青ざめさせている。

 

「ふむ、おぬしらは余を恐れんのじゃな」

「まあ、俺たちの王ってわけでもなし、それにわざわざこびる必要もねえだろ」

 

協の質問にもあっさりと答えるダンテ。

 

 

「そういうものかの。まあ、月から話は聞いておるし、力を借りるのだ。

 あいにく、真名は預けられんが代わりに、協とそう呼ぶがよい」

 

と、協がいうと周りがざわめいた。が、賈駆が手を叩いて鎮静させると

 

「ま、顔合わせはこれくらいにして、これからについて話すわよ」

 

と話題を戻した。

 

「さて、こちらに来ている情報によると、連合軍の盟主は袁紹。あの袁家が敵に回ったようね。まあ、前のゴタゴタの時に月が先に洛陽に入って功をとっちゃったのを逆恨みしてるようだし仕方ないか」

 

と、ややあきれた口ぶりで説明をしていく。

 

「ただ、諸侯からすればこれは自らの名を挙げる絶好の機会…。それゆえにかなり大規模になるようね。数はおそらく30万を越すと思うわ」

 

数をきいて、再びざわめきが起こるが

 

「ま、でもさっきも言ったとおり、諸侯の目的は自分たちの功よ。

 だから、まとまりなんてあってないようなもの。そこを突くわ」

 

という賈駆の発言に、一同は注目する。

 

「こちらとしては、月と協様を守りつつ、洛陽に諸侯をわざと入れて中の様子を見させる。

 その後で、反逆者としてしまえば勝ちよ」

「だから、基本的に此方から打って出ることはしない。幸い氾水関と虎牢関という堅牢な

 関があるのだから、そこで篭城戦を行う」

 

という作戦を伝え、協議した結果、氾水関に霞と華雄。兵士は3万。虎牢関に恋とねね。

そして、賈駆が5万の兵で入ることになった。

 

「それで?俺たちはどこに行きゃいい?」

「………」

 

その質問に賈駆は少しだけ悩んだ後、

 

「その武は早めに見せて圧力にしたいのよね。だから二人とも霞たちについていって頂戴。

 それに、二人がいれば華雄もむやみに出たりはしないでしょ」

 

ということで、二人とも氾水関につくことになった。

 

ちなみに、あの後流琉も霞と手合わせをして流石に見劣りはするものの、力はあるということで、月と協の親衛隊に入って二人を守っている。

 

 

 

 

一方、こちらは氾水関から少し離れた連合軍の拠点。

 

「見慣れぬ旗?」

 

そう配下の報告に首をひねっているのは金髪で小柄ではあるものの見るものを威圧する覇気をまとう美少女。

名を曹操、真名を華琳といった。

 

「はっ。氾水関の城壁上に紺碧の『張』それに漆黒の『華』の旗とともに赤色と青色に絵柄が同じ旗が二つあがっておりました!」

「そう、わかったわ。下がりなさい」

「はっ」

 

そういって部下を下がらせると、

 

「どう思う、秋蘭?」

 

そう後ろに立っていた女性に聞いた。

 

「おそらく新しく武将を見つけたのでしょう。しかし今までに聞いたことのないものならば、おそらくこれが初陣かと。だからこそ張遼と華雄が着いているのでは?それにあちらの目的はおそらく篭城、であるならば、実戦経験をつませることもできますし」

 

秋蘭と呼ばれた女性はそう答えた。

 

「そう、貴女もそう思うのね、なら、桂花。貴女ならどうする?」

「はい、私たちは中曲であるため直接の戦闘は考えにくいです。

 だから、その間に相手の戦力を観察し今後に役立てるのが正解かと」

 

そう、猫耳のフードのようなものをかぶった女性、桂花は答えた。

 

「わかったわ、春蘭、そういうことだからしっかり相手を見なさいね」

「はい!華琳様のためならば!」

 

春蘭の元気すぎる返事に桂花はやや嫌そうな表情を見せたが、華琳は満足そうにしていた。

 

 

 

 

 

「ふふふっ」

「どうした?雪蓮?楽しそうだな」

 

此方は、先ほどとは違った軍内部。

 

桃色の長い髪の女性が突然笑い始めたのをみて黒髪の女性が話しかけた。

 

「なんか、面白そうなことがおきそうな気がするのよ、冥琳」

「その根拠は「勘よ」だろうな」

 

桃色の髪の女性、雪蓮の発言に黒髪の女性、冥琳はため息をつくと

 

「何でも良いが、これはわれら孫呉の独立の大きな好機なのだからへまをするなよ」

 

と釘をさした。

 

「わかってるわよ、そのために劉備のところと同盟も組んだんだもの」

 

そういって、顔を膨れさせる雪蓮。

だったが、すぐにまた笑顔に変わると

 

「何があるのかしらね…」

 

と氾水関のほうに向けて呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな大丈夫かな…」

「はわわ、桃香さま大丈夫ですよ」

「あわわ、そ、それに孫策さんの所も応援に来てくれていますし…」

 

いよいよ、進軍開始。

氾水関を前にする連合軍のその先頭にて一人の女性を二人の女の子が励ましていた。

 

励まされているプロポーション抜群の女性は劉備、真名を桃香。

励ましている女の子のうち、はわわといっているベレー帽をかぶっているのが諸葛亮、真名を朱里。

あわわといっている魔女の着るような帽子を目深にかぶっているのが鳳統、真名を雛里といった。

 

「みんなは今、華雄っていう人を挑発してるんだよね?」

「はい、どうやら、自分の武にかなり自信を持っているようなのでそこを刺激すれば向こうから出てくるはずですから」

 

そう、桃香の質問に答える朱里の前には、いまだ開かれない門を前に城壁の向こうに向かって挑発を繰り返す自分たちの武将である関羽(真名は愛紗)、張飛(真名は鈴々)、趙雲(真名は星)。そして、援軍としてきた孫策と黄蓋の姿があった。

 

しかし、前評判と異なり中から出てくる様子がない。

それに朱里と雛里には不安要素があった。

 

「あの旗…」

「うん…、やっぱり見たことも聞いたこともない…」

 

そう、城壁の上に立てられた赤と青の旗である。

後ろのほうでも見えているらしくしきりに情報のやり取りが行われているが、いまいち正体がわからないようである。

 

 

 

 

 

 

「まさか、あれはうそだってことは?」

「それはないと思います。牙紋旗というのは武将の誇りですからそれをみだりに汚すことはないかt「報告します!城壁上に何者かが!」えっ?」

 

桃香の質問に対し答えている途中の報告に、二人があわてて城壁に目を向けると

 

確かに二人ほど立っていた。しかしそれは噂に聞く張遼や華雄ではないようである。

 

連合軍のほぼ全てがその二人に注目し、そして次の行動に全員が驚いた。

 

なんと二人とも城壁からこちらに向かってまっすぐ飛び降りたのである。

 

高さにして30mを超えているため、フツーの人間ならあっさり死んでしまえる高さである。

 

しかし、二人の着地は音もないほど静かであった。

 

武人たちはそのことに気づきすでに戦闘態勢をとっている。

 

「何者だ!」

 

関羽が質問をしたが、二人は

 

「おお、なかなか楽しかったな、もう一度やろうかな」

「バカなことをいってる場合か。…まあ、スリルがあったのは事実だが」

 

と、全く意に介していない。

 

「き、貴様ら!魔王、董卓の配下のものか!だったらこの私が切り捨ててくれる!」

 

と、関羽が怒鳴ったとたん、二人は声を上げて笑い始めた。

 

 

 

 

 

 

「な、何がおかしい!」

「ハハハッ、いやああの子を魔王呼ばわりなんて似あわねえなあってな」

「フン、どうせまともにあいつらの事を知らんのだろう」

 

そう答えると、紅いコートの男と蒼いコートの男は大仰に一礼して

「俺の名はダンテ」

「俺の名はバージル」

「「ようこそ、ここから先は地獄への片道切符だ」」

 

と、戦乱に名乗りを挙げた。

 

これが後の紅と蒼の御遣いと呼ばれる男たちが世に出た瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

今回はいかがだったでしょうか。

今回バージルがやたらノリがいい気がすると思います。

私は、DMC3のバージル1戦目の前の掛け合いとかアーカム戦前後を見るにバージルは結構ノリはいいはずだ!と思っています。

そのため、今回のようなことになっています。

ま、まあ二次創作だし許してください^^;

さて、いよいよ二人の戦いが始まります。

イメージとしてはDMC4のLDKモードを想像していきたいと思います。

では、また次回。お楽しみに!

 

 

 

 

 

 


 
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