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No.600031
超次元ゲイムネプテューヌmk2URST
レオさん 2013-07-21 17:20:03 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:868 閲覧ユーザー数:856 |
「いた! あなたがラステイションのゲイムキャラですか?」
場所は再びセプテントリゾート。シンヤ達はケイに渡された紙に記された場所に向かい、ちょうど今到着した所だ。
『ん…? お前はプラネテューヌの女神…いや、女神候補生か』
プラネテューヌの時と同じような頭に響く声で黒い台座の上に置いてあるラステイションのゲイムキャラは反応した。
「今度のゲイムキャラさんは起きてるんですね」
「それだけプラネテューヌに比べて、ラステイションのシェアが低下してるってことかもしれないわね」
コンパの発言にアイエフが自分の考察を述べた所で、ネプギアがゲイムキャラに頼みこんだ。
「あの、お願いします! 私と一緒に来て下さい!」
『唐突だな。訳も分からないまま同行など出来るはずもない』
ゲイムキャラはネプギアに対し冷静に指摘する。
「女神達がギョウカイ墓場に捕まってるんです! 助けるために、力を貸してほしいんです!」
ネプギアが事情を説明すると、ゲイムキャラはハァ、とため息をついた。
『…そうか。薄々と気付いてはいたが、やはり女神は余所の地に捕らわれているのか』
今度こそ協力してくれると思っていた。だが……
『ならば尚のこと、お前達と一緒に行く事はいかない』
帰ってきた返事は同行拒否だった。
「えーっ、どうしてよ?」
日本一が理由を聞く。それにゲイムキャラは淡々と答えていく。
『私の使命は、女神の身に何かが起きた時、代わりにこの地を守護する事。私が一時でもこの地を離れると言う事は、その間、この土地を守る者が完全にいなくなることを意味している。それはできない…古の女神と交わした約束でもあるからな』
「それじゃ女神が捕まったままでいいって言うの?」
アイエフが反論するも、ゲイムキャラさっきと変らず淡々と答える。
『…私の使命は、あくまで女神の代理。女神を助ける事ではない』
「そんな…」
「…………」
今、ケイが言っていた事の意味がわかったような気がした。自らの使命を全うするあまり、他の事をしようとしない……つまり頑固な性格と言う訳だ。
コイツを協力させるためにはどうすればいいだろうか……と考えていた時
「コンパちゃん! 愛しの天使、コンパちゃ―ん!」
どこかで聞いた事がある様な声が背後から聞こえてきた。振り向くと、そこには灰色のボディに丸い二つの耳、背中には蝙蝠の様な羽が生え、お腹の部分にはハートにギザギザのラインが入ったマークを付けた獣……この前リビートリゾートにてコンパが治療したネズミ……ワレチューだった。
「え? きゃっ! あの時のネズミさん!?」
「覚えててくれたっちゅ? 感激っちゅ!」
ワレチューのいきなりの登場に驚くコンパに、自分を覚えていてくれて喜ぶワレチューだが、アイエフがワレチューに対し強めに注意を入れる。
「ちょっと、今、大事な話してんのよ。ジャマしないでもらえる?」
が、ワレチューはそんなこと関係なしに反論する。
「何言ってるっちゅ! この世にコンパちゃんより大事なことなんて…」
と、ここでワレチューがネプギアの背後にある物……ゲイムキャラを見た瞬間、叫び声を上げた。
「ああああああ! そこにいるのは、もしかしてゲイムキャラ!?」
「ネズミさん、ゲイムキャラさんをご存じなんですか?」
コンパがそう訊ねるが、ワレチューは歓喜の独り言を言い続けている。
「なんという幸運な一日っちゅ! コンパちゃんとゲイムキャラが同時に見つかるなんて!」
そして、ワレチューが予想もしていなかった提案を持ち上げてきた。
「そうだ、コンパちゃん。一緒にアイツをやっつけるっちゅ!」
「え? やっつけるって…何を言ってるです?」
思わずコンパが聞き返し、アイエフは何か悟ったように強い口調で威嚇する。
「ネズミ、アンタまさか…!」
「あぁ、恐らくコイツは……」
アイエフとシンヤの言葉を無視し、独り言を続ける。
「ゲイムキャラをやっつければご褒美がもらえるっちゅ! コンパちゃんも特別待遇でマジェコンヌには入れるっちゅよ!」
「このネズミ、マジェコンヌの一員だったの!?」
日本一が驚きの声を上げる。
「ダメです! この方を倒したりしたら、ゲイムギョウ界が…」
「そうっちゅ! また一歩マジェコンヌの物へと近づくっちゅ!」
コンパはゲイムキャラを守ろうとし、ワレチューはゲイムキャラを倒そうとする。
「女神もいない、女神を信じる者もいないゲイムギョウ界なんて、あっという間に我々の物だっちゅ!だからコンパちゃんも今のうちに…」
ワレチューはコンパをマジェコンヌに勧誘するが…
「やめてください!」
コンパが悲痛な叫びを上げる。
「…コンパちゃん?」
ワレチューが聞き返すが、コンパは続ける。
「わたしは、女神さん達を助けるために旅をしてるです…。ネズミさん、あなたはわたしの敵です!」
「ガーン! て、敵!? そ、そんな…敵ってことは、嫌いってことっちゅか?」
恐る恐るワレチューが尋ねると、コンパは思いっきり叫んだ。
「大っ嫌いです! 世界をこんなにしたマジェコンヌなんて、大っ嫌いですっ!!」
ガシャァァァァン!と、ガラスが粉々に砕けたような、そんな音がワレチューの方から聞こえてきた。
「大っ嫌い!? しかも二回言われた!? …う、う…うわあああああん!!」
大嫌いと言われたのがよほどショックらしく、ワレチューは泣き叫びながら暴れだした。
「わあっ! 暴れだした!」
ドタンバタンと、手当たり次第ワレチューの周囲にある物に対し八つ当たりを行っていた。フェンス、モンスターなど、ワレチューの気持ちが収まるまで続くかと思った矢先。
「いい加減、五月蝿い」
いつの間にか近づいていたシンヤの蹴りによってワレチューはアーチを描きながら跳んで行った。
「ちゅううううううううう!?」
絶叫を上げながら宙を舞っていたが、すぐに地面に激突した。
それを見たアイエフ達に
「……えげつないわね」
「ちょっと、可哀想かも……」
などと口々に言われるが
「仕方ないだろう、あれぐらいしか方法が無かったんだからさ。……それより、アイツに集中しろ」
と、視線をアイエフ達から起き上ったワレチューの方に移す。
「もうダメっちゅ…恋に敗れた以上、仕事に生きるしかないっちゅ…。マジェコンヌのために、全員まとめて死ぬっちゅー!!」
独り言のように何かつぶやいた後、シンヤ達を殺すなど物騒な事を叫んだ直後、ワレチューの背後から巨大なモンスターが出現した。それは青い巨大な狼型モンスター、フェンリスヴォルフに類似したモンスター―――――フェンリルだ。
「やっぱりこうなるのね。ネプギア、説得は後回し! 先にこいつを何とかするわよ!」
武器を構えながらネプギアに呼び掛ける。ここでようやく気付いたのか、ネプギアは驚きの声を上げる。
「え? わああ!? いつの間に敵が来てたんですか!?」
「敵と分かったのはさっき、増援が来たのは今だ。……と言うより、今の今まで説得してたのか?」
「アンタ集中すると、本当周りが見えなくなるのね…。ほら、来るわよ!」
シンヤとアイエフは少し呆れ顔で訊ねるが、すぐに真剣な表情に戻りシンヤは神機を、アイエフはカタール構える。
「ちゅーーー!!」
その掛け声とともにフェンリルとワレチューが駈けてくるが、その瞬間
「ガアァァァァァァァ!!」
聞き覚えのある高い咆哮を上げながら、巨大な塊がフェンリルに飛び掛かった。
「!?」
突然の事で対応が遅れたフェンリルはその塊に押し倒される。そして、その巨大な塊はフェンリルを喉元から喰らい始めた。喉を喰われたのが致命傷となり、塊に全て食い尽くされる前にフェンリルは消滅した。塊は獲物が消滅した事に対し怒りの咆哮を上げる。
そしてその塊とは、大型トラック程の大きさで、遥か昔に生息したサーベルタイガーの姿に似ており、赤いマント状の器官を付け、シンヤがこの世界に来る前に戦っていたアラガミ―――――ヴァジュラだ。
「な、な、な、何っちゅか!?このモンスターは!?」
フェンリルを一瞬で倒された事により動揺するワレチューだったが、同時に
(フェンリルを一瞬で倒してしまった……。と言う事は、このモンスターはフェンリルより強いという事っちゅ。つまり、このモンスターをうまく利用すれば……アイツ等を早く倒す事が出来ると言う事!)
と言う考えが出来上がっており、その考えをすぐに実行に移す。
「よーし! 行け、アイツ等を叩きのめすっちゅー!」
ヴァジュラにシンヤ達を倒すよう命じた。が、しかし
「ガアァァァァァァァァァァ!!」
現実はそう甘くない。アラガミが命令など聞くはずもなく、ワレチューはヴァジュラの右フックによって空の彼方へ飛んで行った。
そんなワレチューを視界の片隅に収めながらシンヤはネプギア達に指示を出す。
「……ヴァジュラ、か。ネプギア、俺はアイツを倒してくるから、お前達はゲイムキャラの説得を進めていてくれ」
「分かりました。シンヤさん、気を付けてください」
「大丈夫さ。アイツ位なら簡単に倒せる」
そう言い残し、シンヤはヴァジュラに向かい駈け出して行く。
「ガアァァァァァァ!!」
ヴァジュラもそれに応じるかのようにマントを展開し、そこから電気を放出して大きな雷球を生成しシンヤに放つ。この雷球は高い追尾性能を誇り、普通に避けただけでは回避する事はできないので、良く引きつけてからジャンプや横に回避するのが一般的だ。
シンヤもそれに倣い良く引きつけてからジャンプして回避し、そしてそこから見えない足場を踏み台にし、一気にヴァジュラに接近し、その顔面に斬撃を数回叩き込む。
その直後、ヴァジュラが首を横に振り体を斜めにしたのを見た。
「チッ!」
舌打ちをしながら慌てて横に避ける。直後、先ほどまでシンヤが居た場所にヴァジュラのタックルが叩き込まれた。しかしシンヤは避けているためその攻撃は空振りに終わるも、後方に回転しながら大きくジャンプし距離を取り、シンヤに威嚇の咆哮を上げる。
更に今度はシンヤではなくヴァジュラが先に跳びかかってきた。それをヴァジュラが飛んできた方向に回避し、さらにすれ違い様に前足を切りつけダメージを与える。
ヴァジュラが着地した後、すかさず接近し前足に斬撃を叩き込む。しかし攻撃を何度も与えさせてくれる筈もなく、ヴァジュラの右フックが繰り出される。が、前足の横側に移動するだけで簡単に回避されてしまった。そして神機を振り下ろしダメージを与えようとするが、後方に下がってしまい空振りに終わってしまう。
直後、ヴァジュラがマントを展開し高い咆哮を上げる。すると、シンヤの周りに静電気が発生し始めた。しかもそれは段々と強くなっている。
「チッ」
また舌打ちをしながらヴァジュラに向かって突進する。直後、先ほどまでシンヤが居た周囲に電撃が発生した。だがシンヤはその範囲内から脱出しているので電撃は当たっていない。しかし脱出した所でヴァジュラが跳びかかってきた。
しかしシンヤは先程と同じように回避しつつ前足に斬撃を叩き込む。すると、ヴァジュラの前足が結合崩壊を起こした。
「ガアァァァァァァァァァァァァ!?」
前足が結合崩壊した状態で着地してしまった為、バランスを崩して倒れてしまう。その隙を見逃さず倒れたヴァジュラに接近し捕食を行う。
バーストモードを発動させヴァジュラの顔面に斬撃を連続で叩き込む。そして、顔面すらも結合崩壊を起こす。その時、ヴァジュラが体制を整え起き上がり、ひときわ高い咆哮を上げる。
「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
呼吸をするたびに電気を纏った白い煙が放出されている。活性化している証拠だ。
しかし、シンヤはヴァジュラはもちろんその上位種と何度も戦っているため、今更ヴァジュラが活性化しても特に問題は無い。
「五月蝿い、沈んでろ」
そう言ってシンヤはポーチからスタングレネ―ドを投げつける。直後、眩いばかりの閃光と耳を劈く轟音が響き、ヴァジュラは地面に倒れこむ。
そして倒れたヴァジュラの顔面に連続で斬撃を叩き込む。結合崩壊を起こしている為、ダメージがより入りやすくなっている。そして
「終わりだ」
無慈悲にヴァジュラの脳天に神機を突き刺し捕食形態へ変化させ捕食する。頭の中にコアがあったようで、ヴァジュラはそのまま消滅していった。
「……よし、討伐完了」
と、ため息をついたところで、ネプギア達が近寄ってくる。
「シンヤさ―ん!」
「ネプギア。どうだ、協力は得られたか?」
確認を取ると笑顔で手に持った黒いディスクを見せてきた。どうやら協力してくれるらしい。
「なんとかね。……それより、ゲイムキャラがアンタと二人で話がしたいって」
「俺と?何でだ?」
「分かるわけないでしょ。ま、読んでるから早く行きなさいよ」
アイエフに急かされるまま、ゲイムキャラの台座の前に移動する。
「……何かご用でしょうか?」
何を話されるか分からないので、少し警戒しながら尋ねる。
『うむ。……お前はこの世界の人間ではない……違うか?』
「……やはり、分かるんですか?」
『何となく、ではあるがな。……お前からは強い力とは別に、何か不思議な力を感じる……。女神と同じ……もしくは、それ以上の力をな』
強い力、と言うのは恐らくゴッドイーターとしての強さの事だろう。
「……強い力はともかくとして、俺にそんな力はありませんよ?」
『それはお前が感じていないだけだ。………とにかく、その力の正体は分からない。だが、もしその力を使うのならば……』
「使い方を誤るな、ですか?」
それにゲイムキャラは肯定する。
『そうだ。分かっているならいいのだが……。とにかく、気を付けるのだぞ』
「分かりました。では、また……」
ゲイムキャラに別れを告げ、ネプギア達の元へ戻って行った。
「戻ったぞ」
「あ、おかえりなさい」
「早かったね、何話してたの?」
戻ってきてすぐ、日本一にそう聞かれたので「秘密だ」と返す
日本一はえー、と不服な表情を浮かべているが、それを無視する。
「さて、協力も得た事だしそろそろ戻ろう。多分あっちも解析が終わった頃だろう」
「そうね、一応挨拶くらいしていきましょうか」
と言い、シンヤ達はセプテントリゾートを後にした。
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今回も駄文ですが、宜しかったら見てください。
第十二話 蒼穹の月