No.599904

真・リリカルなのは 第八章 時空管理局入隊編 第六話 心を癒やす愛

ohatiyoさん

五話の続きですね
さて赤髪の子の正体とは!!!

2013-07-21 08:58:30 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2152   閲覧ユーザー数:2127

研究者のビーを気絶させた フェイト

 

しかし、問題は残されている

 

この部屋で監禁され、恐らく実験台にされていたであろう少年をどうするかである

 

フェイト「……………………………………………………」

 

惨い…………………何故、子どもここまで痛めつけられるんだ…………………

 

両手を縛られている赤髪の少年は、上半身を裸にされており、擦り傷だらけである

 

フェイト「取り合えず、助けないと」

 

フェイトは、少年を縛っている針金を斬る

 

フェイト「大丈夫? 立てるかな?」

 

少年「………………来ないで……」

 

少年は酷く怯えている

 

フェイト「もう大丈夫だよ、ここから出よう」

 

フェイトは少年に近づく

 

少年「来るな………………来るな!!!」

 

少年が叫ぶと、周りから電気が放電される

 

フェイト「ッ!! これは…………………………」

 

魔力変換資質「電気」だ……………………………………

 

少年「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

威力を強める少年

 

殺傷であるため、フェイトの体は、どんどん傷つく

 

フェイト「うぅ!」

 

バルディッシュ(sir 一旦下がりましょう)

 

フェイト「ダメだよ、バルディッシュ。ここで下がれば、二度と心を開いてくれないかもしれない」

 

バルディッシュ(しかし!!)

 

フェイト「それに、この程度の痛み……………あの子が受けてきた心の傷に比べれば……………」

 

少年「来るな……………来るな! 来るな! 来るなぁぁぁ!!!!」

 

少年は近づいてくるフェイトに電気を放電し続ける

 

フェイトのバリアジャケットは、ほとんど破れてしまった

 

直接肌に、魔力が当たり、出血するが、それでもフェイトは歩みを止めない

 

少年「ヒィィィィ!!!!!」

 

少年は恐怖した、傷を追いながらも、自分に近づいてくるフェイトに

 

フェイト「さぁ、一緒に帰ろう」

 

遂に、少年の目の前まで来た

 

少年「あ、あ………………………………………………」

 

フェイト「大丈夫、もう君を傷つける奴はいない。安心して」

 

フェイトは、少年を抱きしめる

 

少年「………………………………………………………………………………」

 

少年は、フェイトの優しさと、温かさに包まれて、漸く落ち付いたようだ

 

フェイト「君の名前を聞かせてくれる?」

 

少年「……………エリオ………エリオ・モンディアルです」

 

フェイト「エリオ、君がここで酷いことをされたのは大体わかったよ。けど、もう怯える必要は無いんだ。一緒にここを出よう、新しい人生を歩む為に」

 

エリオ「でも、僕はクローンだ……………………父さんも母さんも、僕を捨てた」

 

フェイト「私が居るよ、決してエリオを1人にしない。約束するよ」

 

エリオ「…………………………………………………………」

 

フェイト「今はまだ、信用しなくていいよ。態度で示すから」

 

エリオ「僕は…………」

 

フェイト「私もクローンだから」

 

エリオ「え?」

 

フェイトの発言に驚く エリオ

 

クローンである人間を自分以外に初めて見たからだ

 

そして、恐らく同じような辛い思いをしてきたはずだとエリオは思っている

 

それなのに何故、ここまで眩しい笑顔を見せれるのか?

 

エリオは、それが不思議で仕方なかった

 

確かにフェイトは、母であるプレシアに虐待を受けてきた

 

しかし、友に救われ、母の本性を知った

 

だからそこ生きることに絶望していないのだ

 

そして誓った

 

自分と同じような子が居れば、必ず助けて見せると

 

それが、今である

 

フェイト「君と同じFで生まれた……………だから、生まれがコンプレックスなのはわかる。けど前を向かなきゃ、何も変わらない」

 

バルディッシュ(sir 地下から生命反応が)

 

フェイト「まだ、囚われている子がいるんだね」

 

フェイトは地下に行こうとする

 

エリオ「待って!! 地下には改造された子が!」

 

エリオはフェイトを止めようとするが、

 

フェイト「大丈夫だよ、すぐに戻るから」

 

フェイトは地下に続く階段を下りていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~地下~

 

フェイト「ここら辺だよね?」

 

バルディッシュ(ええ)

 

フェイト「何所に居るのかな?」

 

バルディッシュ(sir 生命反応が近づいてきます)

 

フェイト「ん?」

 

女の子「助けて……………痛いよ………………………」

 

フェイト「ッ!! 大丈夫!?」

 

声がした方を見てみると、左足首からかなり出血している女の子が居た

 

フェイトは、その女の子に近づこうとするが、

 

エリオ「ダメです!!!」

 

心配になり、地下にやってきたエリオに止められる

 

フェイト「エリオ!? どうして止めるの!?」

 

エリオ「あの子は…………あの子の中には!!」

 

ドッカァァァァァァァァァン

 

突如、何かが大爆発を起こす

 

フェイト「ッ!!!!」

 

な、何!?

 

フェイトは、爆発音が在った方を見た…………すると

 

フェイト「な!?」

 

先ほどの女の子が黒焦げで倒れていた

 

エリオ「あの子は改造されて、体に爆弾が入っているんです! ここに居る子はみんなです!!」

 

フェイト「そんな………………………………」

 

エリオ「そういう男なんですよ!! アイツは!!!」

 

アイツとは、勿論 ビーの事である

 

フェイト「…………………………………………………」

 

子どもを改造し、自爆テロ用に創られた爆弾人間

 

非道すぎる行いに、言葉が出ない

 

エリオ「…………ここには僕以外…………爆弾を埋め込まれた子しかいません」

 

フェイト「………………………………………………」

 

その後、フェイトはビーを担ぎ、エリオと共に研究所から出ていく

 

フェイト「少し待っててね」

 

エリオ「?????」

 

フェイト「この研究所をぶっ潰す」

 

フェイトは上空に上がり、

 

フェイト「跡形も残さない………………………」

 

バルディッシュ(カートリッジロード!!)

 

カートリッジを3本使う

 

フェイト「トライデントスマッシャァァァァ!!!!!!!」

 

黄色い魔力が研究所を爆発させ、完全に消滅させる

 

フェイト「行こう、エリオ」

 

エリオ「はい」

 

フェイトとエリオは、本局へと帰還する

 

エリオ「………………………………………………………………」

 

エリオは、最後に一回だけ、振り返り、

 

エリオ「さようなら、大嫌いな僕の家」

 

フェイトによって、1人の少年が救い出された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

フェイト「気分はどうかな?」

 

エリオ「少なくとも、研究所よりかはいいです」

 

フェイト「そう、良かった」

 

フェイトは執務官、とても忙しいのだ

 

だから、四六時中エリオの傍には居られない

 

しかし、昼休みなどの少し時間がある時は、必ず会いに来るようにしているようだ

 

約束通り、エリオを1人にしないためである

 

エリオ「すみません、昨日は………………………」

 

フェイト「いいよ、私が救いたくて救ったから」

 

エリオ「はい………………………」

 

フェイト「どうかしたの?」

 

エリオ「僕以外にも、研究所で酷い目に遭っている人が居ると思うと……………」

 

フェイト「そっか、確かに今は全員助けるのは不可能だと思う。けど何時かは……………」

 

必ず、違法研究者ども悉く捕まえる

 

人の命を弄ぶような奴らは許せない

 

そして、フェイトは心の中で引っ掛かっていることがある

 

ビーが言っていたジェイル・スカリエッティ

 

自分を創ったFの創設者

 

リニスやプレシアの口からも聞いたことが在る男の名

 

フェイト(必ず捕まえてやる……………私の手で)

 

エリオ「どうかしましたか?」

 

フェイト「……………何でもないよ。それよりエリオにはキャロの友達になって欲しいな」

 

エリオ「キャロ?」

 

フェイト「とある事情でね、放浪していた女の子だよ。多分エリオと同じ歳だと思うけど」

 

エリオ「放浪!?」

 

自分とあまり年齢が変わらない女の子が放浪していたことに驚く エリオ

 

フェイト「うん、エリオと一緒で心に酷い傷を追ってしまったんだ。けど、エリオの様な同年代の友達が出来れば、少しは癒えると思う。そして君もね」

 

エリオ「…………………………………………」

 

フェイト「無理にとは言わないけどね。それに会うには少し時間が掛かりそうだから」

 

エリオ「そうですか……………………」

 

フェイト「エリオ、君は自由に生きていいんだよ? 君のしたいことをすればいい」

 

エリオ「したいこと……………」

 

フェイト「無ければ探せばいい。折角生まれてきたんだ、自分の好きに生きる権利はあるよ」

 

この言葉が、エリオを決意させる

 

自分も他人の為に戦うと……………………………

 

エリオ「はい」

 

フェイト「それじゃあ、そろそろ行くね。明日も来るから」

 

エリオは自分を救いだし、導いてくれるフェイトに深く感謝した

 

だからこそ、彼女の力になりたい…………………彼女の手助けをしたいと心から思った

 

フェイトに助けてもらったキャロという女の子も同じで想いあると感じながら……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャロを保護したときを書かなかった理由…………………

 

それは秘密です♪

 

 

 


 
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