No.588713

~少年が望んだ世界と力~

第三十三話 SUMMER DAY'S

2013-06-18 15:01:24 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2780   閲覧ユーザー数:2633

前書き

 

ARXー7アーバレスト「今回はこの小説の主人公『野田健悟』の過ごす夏休みの間の出来事の一部をご覧ください。では、どうぞ!」

 

 

 

7月下旬。

暑さが増したきたこの時期、学校は夏休みに入った。

7月24日 午前9:00

 

ミーン、ミーン、ミーン

 

「・・・ん」

 

気温の暑さと蝉の五月蝿い鳴き声で目が覚める。

 

「ふわぁ~・・・・・う~ん。暑い」

 

欠伸をした後、暑かったためすぐにクーラーのリモコンを取り、冷房を付ける。

 

「おはようございますマスター」

 

「おはよう」

 

「アポロン、今日からのスケジュールはどうなってたっけ?」

 

「本日のスケジュールは午前中は基礎トレーニングとクウガのペガサスフォームの訓練、午後は発注していたトレーラーを受け取りに行くことになっています」

 

「ああ、そうだったな。分かった。着替えて飯食ったらすぐに始める」

 

「ラージャ。ところで夏休みの課題はいつやりますか?」

 

「いや。昨日の内にもう終わった」

 

「それなら結構です」

 

寝巻きから私服に着替えた俺は朝食を摂るために下に降りる。

 

同日 午前11:24

野田家 地下演習場

 

ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ

 

ブロロロロロ

 

プァーーー

 

カンカンカンカン

 

ガタンゴトンガタンゴトン

 

キィィィィイイイイン

 

ボォォォォォオオオオオ

 

バラバラバラバラバラバラバラ

 

今地下の演習場内に大勢の人が話す声、車のエンジンやマフラー、クラクション、走る音、踏み切りの音、電車が走る音、飛行機が飛んでいる音、船の音、ヘリコプターのローターの音等など様々な録音した音がスピーカーから発せられている。

 

「すぅぅぅぅ・・・・・はぁぁぁぁぁぁ」

 

色んな音が響き渡る演習場の中央に立つ俺は大きく深呼吸をして、腰の前に両手をかざしアークルを出現させ、ポーズを取る。

 

「変身!」

 

アークルのスイッチを押し、仮面ライダークウガに変身する。

 

「超変身!」

 

アークルから変身時、以前のドラゴンフォームの時とまた別の音が放たれ、赤色だった身体とアークルの中央の色が緑に変わる。

基本フォームのマイティフォーム、跳躍と俊敏に優れたドラゴンフォームよりも紫外線・赤外線を見ること、超音波を聞く事が出来る程に視覚、聴覚と感覚神経が極限までに研ぎ澄まされた形態の緑のクウガ。

邪悪なる者あらば その姿を彼方より知りて 疾風の如く邪悪を射抜く戦士。

クウガの特殊形態、風を司る戦士「仮面ライダークウガ ペガサスフォーム」にフォームチェンジする。

 

「うっ!ぐぅぅぅぅぅっ!ああっ!」

 

ペガサスフォームにフォームチェンジすると周りの音がまるでヘッドホンを着けて大音量で聴いているかのようになり、天井からの照明の光が超至近距離で強力なライトを照らされているようになっている。

音と光に唸りながらも耐え続ける。

 

「限界まで残り10秒」

 

「・・・ち、超変身・・・」

 

アポロンから制限時間10秒前を告げられ、ペガサスフォームから通常のマイティフォームに戻る。

マイティフォームに戻ると俺は変身を解除する。

 

「ぐはぁっ!はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

変身を解除すると全身が汗だくなっており呼吸が乱れ、俺は両手を両膝に当て、下を向くと顔から汗が流れ落ちる。

 

「大丈夫ですかマスター?」

 

「はぁ・・・はぁ・・・んっ。あ、ああ。大丈夫だ」

 

心配するアポロンに俺は呼吸を整えて大丈夫と答える。

 

「少しは慣れてきたけど。ペガサスフォーム、何度変身してもキツイな」

 

「オリジナルの五代雄介でも最初は手こずっていましたしね」

 

一応これまで何度もペガサスフォームに変身する訓練はしていたので最初の頃に比べればこれでも大分マシにはなってきている。

五代雄介がどんなに頑張ったのか実感しながら予め用意していたスポーツ飲料を飲む。

 

「んっ。確かにな。ペガサスフォームはA'sまでには完全に物にしておきたいな」

 

12月、A'sでは前回のようにフェイト、アルフの2人だけでなく2倍の4人もいる。

基本的には近接戦闘だが中、遠距離の戦いも出来る、あらゆる状況を考慮していつでも自在に色んなフォームを使いこなせるようにしておかないと。

勿論他のライダーのフォームもな。

 

「マスター。そろそろお時間です」

 

「ん?もうそんな時間か。身体動かすと時間が過ぎるのは速いな」

 

アポロンから予定の時間が来たことを告げられると俺は汗を流すためにシャワー室に向い演習場を後にした。

 

 

同日 午後5:42

野田家 地下整備施設

5月頃に発注したトレーラーを受け取り行き、持ち帰ったトレーラーを地下の整備施設まで移動させる。

 

「ふう」

 

地下整備施設まで運転し、トレーラーから降りた俺は重く息を吐く。

 

「お疲れ様ですマスター」

 

「おう。しかしシュミレーターでは何百回もやったが、やっぱり実車でやると緊張するな。大きいし」

 

「では早速作業にかかりましょう」

 

「改修作業はどれぐらい掛かる?」

 

「前もって準備はしてあるのでそれらのパーツの搭載、システム調整、エンジンの改造等をこの施設をフル稼働で改修しますので最低でも一週間で改修は完了します」

 

「バイクの改修作業の状況は?」

 

「現在のところは88%。ほとんどの改修は既に済んでいますがシステム面の調整がまだ終わっていません。だいたい5日で全ての作業が終わりテストが実行可能です」

 

「なら問題ないな。これで俺もあっちに集中できる」

 

「マスター。開発も重要ですがアリサ様やすずか様とのお約束も忘れてはいけませんよ?」

 

「分かってるよ」

 

アポロンと話を終えると俺は直ぐにトレーラーの改修作業を開始した。

 

7月29日

今日はアリサとすずか、なのはに誘われてすずかの家でお茶会&勉強会に来たのだが・・・。

 

「どういうことよ健悟!」

 

俺はいきなりアリサに怒鳴られている。

何故かというと。

 

「夏休み始まってばかりなのに何であんたもう宿題全部終わってるのよ!!」

 

俺が既に宿題を終わらせていたからだ。

宿題早く終わらせて怒られたのは初めてだよ。

 

「何でって言われてもなぁ。簡単だったから一気にやったら終わったんだよ」

 

「簡単だったって。それでも数あるのにどうやったら全部終わらせられるのよ?・・・はぁ、もういいわよ」

 

「あの健悟君、来てくれたことは私は凄く嬉しいよ。でもならどうして勉強会に来てくれたの?宿題終わってることを予め言ってくれればお茶の時間に呼んだのに。私達が勉強してる間、暇になっちゃうよ?」

 

「理由は簡単だ。皆が頑張って勉強している近くで俺は悠々と今読みかけのラノベをお茶の時間まで読むためだ。あと時折頑張ってる姿を見る」

 

「あんた喧嘩売ってるの?!」

 

理由を答えるとアリサに両手で胸ぐらを掴まれ前後に激しく揺らされる。

あああああ、脳が揺れる~~~!!

 

「ア、アリサちゃん落ち着いて!」

 

「待てアリサ。半分は冗談だ」

 

「半分は本気ってことじゃない!!」

 

すずかがアリサを落ち着くように言い、俺もアリサを落ち着かせようとするが逆に怒られてしまった。

 

「悪い悪い。俺が勉強会に来たのは皆が解らないところがあったら教えてあげようと思ったから来たんだよ」

 

「本当でしょうね?」

 

「本当だよ」

 

皆に教えようとしていたことは本当のことなのでアリサに分かってもらおうと説得する。

 

「・・・まあいいわ。信じてあげる」

 

「ありがとうなアリサ」

 

俺はお礼をいいながらアリサの頭を撫でる。

 

「も、もう!すぐに頭撫でるの止めなさいよ!///」

 

「おっと。すまん」

 

俺が撫でるとアリサは顔を赤くし、怒ったので俺は謝って撫でるのを止めた。

 

「///」

 

俺が頭から手を離すとアリサは俺に背を向け、右手で自分の頭を軽く触る。

 

「アリサちゃん・・・」

 

「!!」

 

すずかのとても冷たい声で呼ばれたアリサの身体がビクっとなり、アリサがゆっくりすずかの方を見る。

 

「早く勉強・・・。やろう?」

 

「そ、そうね・・・」

 

顔は笑顔だが瞳は笑っていないすずかにアリサは若干怖がりながら返事を返す。

正直俺も少し怖いぞすずか。

 

「え、えっと。その前に私トイレに行ってくるね」

 

流石になのはも怖かったのか、それとも本当に偶然か、部屋から逃げるように小走りでトイレに向う。

すずか達は勉強を始めるようなので俺はとりあえず読みかけのラノベを取り出そうと鞄に手を伸ばす。

 

ギイィンッ

 

「!!」

 

鞄に触れようとした時、ある感覚を感じ取り、俺は窓の外を見る。

この感覚は前のロードの時と同じ感覚、またロードが来たのか。

 

(狙いはまたすずかだろうな。さて、どうやって抜け出すか)

 

もしロードが近づいていることを知ったら間違いなくすずかは自分のせいだと思ってしまう。

できるだけ悟られないようにしないと。

 

「健悟君」

 

「ん?」

 

俺が抜け出す方法を考えているとすずかが話しかけてきた。

 

「もしかして、この前のロードって怪物がまた来たの?」

 

「!?。・・・なんで分かった?」

 

「今のあんたの反応の仕方。あの時と同じだったわよ」

 

すずかの問いに俺は驚いた。

すずかにロードが来たのが何故分かったのか尋ねるとアリサがさっきの俺の行動を指摘する。

あそこで気付かれたか。

ミスったな。

 

「狙われてるのは・・・・・やっぱり私?」

 

「・・・多分な」

 

「そっか」

 

ロードの狙いがすずか自身であることを訊かれた俺は、正直に答えるとすずかは顔を俯かせてながらそう答えた。

 

「・・・悪いがちょっと出てくる」

 

俺は一刻も早くロードを倒すために外に出ようとドアに向って歩き、ドアノブに手を掛ける。

 

「健悟君!」

 

ドアを引いて開けようとした時、すずかに呼び止められた。

 

「ごめんね。・・・ぐすッ、私がこんな力を持ってるから狙われて・・・いつも健悟に守ってもらって、戦わせて、本当にごめんね。・・・ぐすッ」

 

すずかの方を向くとすずかは俯きながらポロポロと涙を流しながら俺に謝る。

 

「ふう」

 

自分を責めるすずかに対し、俺はドアノブから手を離し、溜め息を吐き、右手で髪を掻いて後ろを振り返り、すずかに近づく。

 

「謝ることなんてねぇよすずか」

 

そういいながら俺はすずかの頭に右手を乗せ、すずかの頭を優しく撫でる。

 

「あ」

 

「俺は俺自身にすずかやアリサを守れる力があるから戦うし、守りたいと思ってるからすずかを守るんだ。戦わなきゃ守れない物もあるからな」

 

「健悟君」

 

「だからそんな顔するな。ほら、涙拭けよ。折角の美人な顔が台無しだぞ?」

 

右手を頭から離し、すずかの涙を人差し指で優しく拭く。

 

「いつもの明るい笑顔を俺に見せてくれ。すずかが笑顔でいてくれれば、俺は頑張れるから。な?」

 

「・・・うん!」

 

「よし!いい笑顔だ」

 

「健悟」

 

すずかが笑顔になったり元気よく頷いてくれたことに安心すると今度はアリサに呼ばれ、アリサの方を向くと真剣な表情で俺を見ている。

 

「気をつけなさいよ?」

 

「勿論だアリサ。なぁに心配するな。恐らく前みたいに大勢じゃない。サクッと終わらせて帰ってくる」

 

「うん。・・・・・信じてるわよ。健悟」

 

俺の言葉を信じてくれたアリサは笑顔で返事を返してくれる。

 

「了解。お前もいい笑顔だ。じゃあ、行ってくる!」

 

「「いってらっしゃい」」

 

2人に見送られ、ドアを開けて廊下に出る。

ドアを閉めると俺はドアの前で立ち尽くす。

 

「・・・・・守ってやるさ。絶対に」

 

そう呟いた俺はロードのいる所へ走り出す。

 

 

月村家の林の中を感覚を頼りに走る。

しばらく走るとついにロードを見つけた。

 

「見つけたぜ。ロード」

 

今回の敵はコブラのロード「スネークロード アングィス・マスクルス」だ。

 

「悪いがこっから先には絶対に行かせねぇ」

 

スネークロードを睨みながら両腕を目の前で交差させ、両腕を両サイドに広げる。

 

「変身!」

 

変身と叫ぶと俺の左隣に緑色の仮面ライダーが並び立ち、俺の身体が消えると俺は「仮面ライダーギルス」に変身した。

 

「グワアアアアアアアアア!!」

 

雄叫びを上げ、スネークロードに向っていく。

 

「エァァァッ!」

 

俺が向っていくとスネークロードは頭上に光の輪を出現させるとそこから武器である「審判の杖」を取り、杖を振り上げ、俺に振り下ろす。

振り下ろされる杖を左腕で受け止め、振り払い、スネークロードの右脇腹にミドルキックを入れ続けて左頬を右ストレートで殴る。

殴られたスネークロードは地面を転がる。

再び近づくとスネークロードが起き上がり、杖を上、横、斜めに振り攻撃してくるが俺はそれをかわしてスネークロードの後ろに回り込み、後ろから左脚でスネークロードを蹴る。

蹴られたスネークロードは4、5歩程前に進む。

 

「ウゥゥッ!ウワウッ!」

 

左手で右腕から触手状のムチ「ギルスフィーラー」を伸ばし、スネークロードを後ろにいる俺の方を振り向くとギルスフィーラーをスネークロードの杖に絡ませて引っ張り、杖がスネークロードの手から離れ、絡ませた杖を俺の後ろの方に遠く投げ捨てる。

 

「ウオオオオッ!」

 

雄叫びを上げて杖を失ったスネークロードに跳躍して近づき、スネークロードの前に着地して腹部を連続で2発殴り、右頬を右手裏拳で殴り、右脚で前蹴りを喰らわせる。

 

「エァァッ!」

 

前蹴りを受けたスネークロードは再び地面を転がる。

 

「ウオオオオオオオオオッ!」

 

再び雄叫び上げると俺の両踵に伸縮自在の鉤爪「ヒールクロウ」が展開された。

 

「ふっ!」

 

ヒールクロウが展開されると俺は高く跳び上がり、スネークロードはヨロヨロしながら立ち上がる。

 

「グワウッ!」

 

「ァッ!」

 

「ウオオオオオオオッ!!」

 

立ち上がったスネークロードに落下しながら右脚を高く上げ、左脚が地面に着くと右脚で踵落としをしてクロウを突き立てるギルスの必殺技「ギルスヒールクロウ」がスネークロードに当たり、俺は雄叫びを上げる。

 

「ァッ!ェァァァッ!」

 

ギルスヒールクロウが決まるとスネークロードは苦しみ、頭上に光の輪が出現した。

 

「ウワウッ!」

 

それを見た俺は左脚を上げ、スネークロードを蹴り、蹴った反動でギルスヒールクロウを引き抜き、後ろに跳びながら空中で後方一回転して着地。

 

「ァァァァァッ!!」

 

蹴られたことで後ろに下がったスネークロードは声を上げ、地面に倒れるとそのまま爆発を起こして消滅した。

 

「・・・・・」

 

スネークロードの消滅を確認すると俺はギルスの変身を解き、すずか達の所に戻った。

 

8月2日

地下整備施設 大型車両用データ解析ルーム

現在開発中のライダーシステムのサポート車両として改修したこの前のトレーラーが完成したので今日は午前中だけ訓練をして午後である今は目の前のモニターと睨めっこ状態だ。

 

「うーん」

 

データ収集のために計測台にてマニュアル運転及びオートクルーズシステムの点検、検証に加え、データ内で今後開発するライダーシステムの装備全てを搭載したという設定にしてその際の速度等を検証している。

オートクルーズシステムとマニュアル運転に関しては問題なかったのだがそれ以外は正直良い結果が出なかったため俺は唸り声を出してしまう。

 

「武装プラン全部に加えて、情報収集の機材まで積むとエンジンを改造してもやっぱり速度が遅いな」

 

「それに加え車体は強度を上げるために運転席部はルナチタニウム合金、カーゴ部はガンダニュウム合金製ですからね」

 

「にしても何回シュミレーションしてもこのレベルの情報収集能力じゃ、あのプランとの連動率も低くなる。プランの力を最高でも68%しか出せない。この世界の基準で考えればこの情報収集能力でも約40年位先のレベルだろうけど」

 

「下手をすればもっと行きますよマスター。しかしトレーラーの大きさ的にこれ以上機材を搭載するのは不可能です」

 

「う~ん・・・」

 

次々と問題が増え、再び俺は唸る。

このデータもあくまで予測であるため、もしかしたらデータ以上に武装の重量が下がる可能性はあるが上がる可能性も十分にあるし、その場合今以上に速度が堕ちる可能性も十分にある。

情報収集に関しても本当ならもっと機材を載せて情報収集能力を上げたいが既に今のトレーラーには限界か。

ならば予備のプランを使おう。

 

「仕方ない。アポロン、俺が候補としてたトレーラーがもう1台あっただろ?あれを今すぐ発注してくれ」

 

「ですがマスター。あの車両では搭載スペースが狭く。余計に機材や武装が搭載出来ませんが?」

 

「大丈夫だって」

 

「・・・・・了解しました」

 

俺の考えが理解出来ないアポロンは多少困りながらも俺が今のトレーラーを選ぶ時に候補として選んでいたもう1台トレーラーについて承諾してくれる。

 

「何時頃手に入る?」

 

「今回は海外車でなく国産車に加え、時間もないので中古車を購入しますので今から発注すると受け取りは8月下旬になります」

 

下旬、約2週間ってとこか。

にしても中古車かぁ。

ま、確かに時間もないしいいか。

 

「どうせ徹底的に改造、改修するから中古車でも問題ないか。OKアポロン。なら受け取りは25、26、27で頼む」

 

「?何故トレーラー1台を取りに行くのに3日分もいるのですか?」

 

「誰が1台なんて言った?数は・・・3台だ」

 

「3台ですか?」

 

「そうだ。1台に武装プランの半分を搭載、もう1台に残り半分の武装プランを搭載する。一箇所で換装することは出来ないが。これで多少の軽量化は出来るし、発注する車両の方が今の車両よりも曲がり易いしな」

 

「しかしあとの1台は?」

 

「あとの1台は情報収集専用の車両、指揮車両にする」

 

「成る程。それなら今の車両よりも更に機材の搭載が可能になり、今以上の情報収集、索敵、通信、ハッキング等に特化出来ますね。直ちに3台の発注とパーツの準備作業を開始します」

 

「ああ、それと。3号車にこれを搭載したんだが。作れるか?」

 

アポロンに新たに3台の車両の導入を頼むついでに指揮車両に搭載したいと思っているある機材のデータを見せる。

 

「本気(マジ)ですか?」

 

「本気(マジ)だが?で、どうなんだ?」

 

アポロンの問いに俺は本気あることを告げる。

これが開発、搭載出来れば今の世界の基準からして2、3世紀先、ミッドチルダでもかなり先を行くことが出来る程の情報収集が可能になる。

このもっとも重要な機材を機材を作れるか再びアポロンに尋ねる。

 

「データはあるので作ることは可能ですが完成後の調整に時間が掛かります」

 

「構わない。頼むぞ」

 

「ラージャ」

 

♪~~~~♪

 

「メール?」

 

アポロンに頼むと携帯のメールの着信音である仮面ライダーブレイドのOP「Round ZERO~BLADE BRAVE」が鳴り、携帯を取り出す。

 

「すずかからか」

 

ディスプレイを確認するとメールはすずかからだった。

携帯を開いてメールの内容を確認する。

 

8月10日 午後1:20

海鳴市 市街地 

暑い日差しが容赦なく照らされる駅前で俺はここに来る途中でスーパーで買った500mlペットボトルに入ったスポーツ飲料をチビチビ飲みながら人を待っている。

この暑さのせいで既に温くなっているが。

 

「・・・・・(今何時だ?)」

 

「健悟く~ん!」

 

俺が駅前の時計で時間を確認しようとした時、誰かに名前を呼ばれた。

呼ばれた方を向くと俺が待っていた人物、ずずかとアリサが小走りで向ってくる。

先週もらったすずかからのメールは今日一緒に出かようという誘いのメールだった。

もらった時は迷ったがアポロンが・・・「折角お誘いを受けたのですから行ってきてはいかがですか?こちらの作業は私だけでも十分ですし。若い内に楽しんだ方がいいですよ?」っと何やらおっさんクサイことを言っていたが一理あると思い、誘いを受けた。

2人を見た俺は軽く手を挙げて挨拶をする。

 

「よっ」

 

「ごめんね健悟君。待たせちゃった?」

 

「いんや。俺も今さっき着いたとこだから大丈夫」

 

「よかった」

 

俺よりも送れて来たすずかが謝るが実際は遅刻ではない。

本来の待ち合わせの時間は1時半だからだ。

すずか達は予定よりも10分も早く来ている。

ちなみに俺は余裕を持って行動した結果、15分前に着いた。

 

「さて、そろそろいくわよ」

 

「ああ。・・・あれ、高町は来ないのか?」

 

アリサに言われて移動しようとした時、なのはが来ていないことに気付き尋ねる。

 

「なのはちゃんは今日、お家のお手伝いで来られないって」

 

「ふうん。そっか」

 

すずかからなのはが来られない理由を聞くと俺達は移動を開始する。

 

 

同日 午後4:40

海鳴市 デパート内

 

「・・・・・はぁ」

 

俺はデパートにあるベンチに座り溜め息をつく。

理由?

疲れたからだ。

俺は服と日常品を買ってすぐに済んだがアリサとすずかは服の他にもアクセサリーやら靴やら鞄やら時計やら色々見て廻っている。

それはまだいい。

俺のような一般人(色んな意味で一般人ではないが)が買うような店もだがそれだけではなく、結構有名なブランド店の物も見ている。

そういう店に今まで入ったことが無かったから気疲れした。

しかも時計店では時計買ってたし。

そして今は目の前の店、女性用の水着コーナーで新しい水着を選んでいるアリサとすずかを自分のも含めた荷物を持って待っている。

女性の水着コーナーの前で待つ、これも何か変な目で見られてそうで不安、気疲れする原因の1つだ。

すずかとアリサはいい水着がないのか水着を取っては戻し、取っては戻しを繰り返している。

女子の買い物って長いよなぁ。

 

「はぁ・・・」

 

そんなことを思いながら俺はまた溜め息をしてしまう。

 

同日 午後6;10

海鳴市 市街地

全員の買い物が済むと俺達は最初に集合した駅前に戻るとアリサの家の車が駅前で停まっていた。

なんで行きは乗って来なかったのか少し疑問に思ったが直ぐに考えるのを止めた。

 

「今日はありがとうね健悟君。買い物に付き合ってくれて。それに荷物も持ってくれて」

 

「別に気にするなよ」

 

「まぁ男として荷物を持ったことはいいことだと思うけど、私達の買い物が長くて見てないと思って溜め息を吐くのは減点よ」

 

ありゃ、見られてたか。

 

「悪い悪い。今度から気をつけるよ。じゃあまたな」

 

「あ、あの、健悟君!」

 

「ん?」

 

「えっと。こ、これ!」

 

俺が帰ろうとするとすずかに呼び止められ、綺麗に包装された箱を差し出される。

 

「これは?」

 

「この間もその前も、私達を守ってくれたからお礼がしたくて。私とアリサちゃんから。ね?」

 

「ま、まぁね。・・・・・その、開けなさいよ」

 

「あ、ああ・・・」

 

2人からの突然のプレゼントに戸惑いながらもアリサに言われ、包装を外し箱を開ける。

箱の中には、デジタル式の腕時計が入っていた。

 

「腕時計・・・」

 

「う、うん。日常でも使える物がいいかなってアリサちゃんと相談しあって、2人で選んだんだよ?」

 

「あんたどんなのが好きなのかよく分からなかったから腕時計にしたんだけど・・・」

 

「・・・・・」

 

貰った腕時計を見ながら俺は少し黙ったしまう。

 

「ちょ、ちょっと。何黙ってるのよ」

 

「もしかして・・・・・気に入ってもらえなかった?」

 

「い、いや!そんなことない!ただ、その、こいうの貰うのは初めてだったから、どう反応したらいいのか分からなかったもんだから。ありがとう。気に入ったよ」

 

あまりの嬉しさとこれまでこのようなプレゼントをされたことがなかったのでどのような反応をしたらいいのか分からず、黙ったままでいるとアリサとすずかが気に入らなかったのかと尋ねてくる。

俺は直ぐに否定、正直に理由を言ってアリサとすずかにお礼を言う、

 

「そ、そっか。よかった」

 

「ま、気に入ってくれたならいいわ」

 

気に入ったことを伝えるとすずかとアリサは安心した表情になる。

 

「でもいいのか本当に貰って?結構いい時計だと思うんだが」

 

もし俺の思っていることが間違いでなければ、この時計はあの時買ってた時計だよな?

確かそこそこいいブランドだったような気が。

 

「勿論だよ」

 

「別にいいわよ。それ程大した値段じゃなかったし」

 

「そうか。ならありがたく頂いておく。大切にするよ」

 

やはりこんな高価そうな物を貰うのは少し申し訳ないような気もするが折角2人が俺のために選んでくれたのだから素直に受け取ることにした。

 

「うん!」

 

「当たり前よ。大切にしてくれなきゃ怒るわよ?」

 

「了解だ。本当にありがとう」

 

「うん。それじゃあ健悟君、またね」

 

「それじゃあね」

 

すずかが嬉しそうに頷き、言い方はこんなんだがアリサも嬉しそうな表情をしながら言う。

2人にもう一度お礼を言うと2人は車に乗る。

運転手の鮫島さんが俺に一礼をすると俺も一礼する。

 

「バイバイ、健悟君」

 

「おう」

 

すずかが窓を開け、アリサと共に手を振ると俺も手を振って返すと車は走り出す。

すずかとアリサが乗った車を見送った俺はそのまま家に帰った。

ちなみに後で調べてみたが俺が貰った時計は諭吉さん5人分だった。

小学生でこれは安くないだろ!

お金持ちの金銭感覚って怖い・・・。

 

8月15日 日本時間 午前11:43

 

バラバラバラバラバラバラ

 

街の灯りが輝く夜を4機のヘリが編隊を組み飛んでいる。

俺は今、オールドライドを使い20代に姿を変え、特殊部隊のボディーアーマーを着て、アメリカ陸軍のヘリ「UH-60 ブラックホーク」の特殊作戦機の改良機である「MH-60L ブラックホーク」に搭乗している。

 

<目標ポイント到達>

 

「了解。総員降下!」

 

目標ポイントに到達したことが伝えられるとドアが開き、俺はチームメンバーと共にロープを使って地上に降下する。

全員が降下するとブラックホークはそのまま飛び去っていき、俺達は倉庫の正面入り口に到着し壁にプラスチック爆弾「C-4」を取り付る。

 

「こちらアルファチーム、C4設置並びに配置に着いた」

 

<こちらブラボーチーム、設置クリア。位置に着きました>

 

<こちらチャーリーチーム、同じく>

 

<デルタチーム、設置、配置完了>

 

俺が配置についたことを知らせると他の倉庫に到達した3チームからも同様の連絡が入ってくる。

 

<CPより全チームへ。突入を許可する>

 

「アルファ1了解。総員いくぞ!」

 

<<<了解!>>>

 

コマンドポスト(戦闘指揮所《以降 CP》)から突入許可が下りるとマスクを付け、C4の起爆スイッチを押す。、

 

ドゴォォオオオオンッ!

 

「GO!」

 

壁が破壊されると俺達アルファチームは突入を開始。

破壊された壁に向って走り出し、その際に「スモークグレネード」を取り出し、安全ピンを引き抜き、倉庫内に放り投げる。

スモークグレネードから煙幕が放たれ、そのまま内部に突入。

暗視ゴーグルで敵の姿を確認すると俺はアメリカ軍が採用しているアサルト・カービン「M4カービン」の改良型である「M4A1」のトリガーを引き、弾をフルオートで連射する。

放たれた弾が命中すると敵は次々と倒れていく。

 

「こちらアルファチーム、敵沈黙、進攻する」

 

<ブラボーチーム、敵沈黙!>

 

<チャーリーチーム、同じく敵沈黙!>

 

<デルタチーム、進攻>

 

各チームからも敵の沈黙と進攻の報告が入ると俺も奥に進んでいく。

奥に進むと上のキャットウォークに暗視スコープで敵の姿を捉えると俺とアルファ2は右の物陰、アルファ3は左の物陰に隠れると直ぐに銃弾の雨が飛んできた。

 

「くっ!」

 

俺は一度カービンのマガジンを引き抜き、残弾を確認、中身が少なかったため新しいマガジンと交換する。

 

「アルファ2、3、援護しろ!」

 

2人にそういうと俺が物陰から出て敵に向って走り出す。

後ろからアルファ2、3の援護射撃が飛んでくると敵の銃撃が弱まり、援護が止み、敵が姿を現すと上にいた敵を撃ち抜く。

 

「よし・・・ぐっ!」

 

上の敵を片付けると右肩に何かが当たる。

右を向くと敵がいて銃から弾が放たれ左足と頭部に命中、赤い液体が飛び散る。

 

ヴィーーー

 

液体が飛び散ると音が響き渡り、照明が点き倉庫内が一気に明るくなる。

 

<アルファ1、左足及び右肩、頭部に着弾、死亡と認定。状況を終了します>

 

「くっそ!」

 

CPの声が倉庫内、もといアメリカの倉庫地帯も模した野田家地下施設にある「第5演習場」内に響き渡り、赤いペイント弾が付着したマスクを外し、俺は悔しがる。

 

<あのような行動は無謀ですマスター。ライダー状態ではないのですから>

 

「悪かったよ」

 

CPを担当していたアポロンから注意を受ける。

今俺がやっているのは夏休みの長期休暇を利用した戦闘訓練。

ライダーでない状態でも十分な戦闘が行えるように夏休みの最初から様々な訓練、演習をしている。

今日は武装集団の拠点制圧の演習をしていたがご覧の通り失敗に終わった。

適役となっていたライオトルーパーにペイント弾が付き脱いだアーマーを渡し、友軍役をやっていたゼクトルーパーから新しいボディーアーマーを受け取り、着る。

 

「もう一度頼む」

 

<ラージャ>

 

着替え直した俺はアポロンに頼んで演習を再開してもらった。

 

 

8月22日 午前1:45

高速道路

走っている車両の数が少ない深夜の高速道路を新しいライダーシステムの専用バイクの走行、運転性能テストのために俺は猛スピードで走り抜ける。

 

「・・・・・」

 

<マスター。聞こえますか?>

 

「おう。バッチリ聞こえてる。感度良好だ」

 

<バイクの運転具合はいかがですか?>

 

「これだけスピード出てるのに扱いやすい。いい仕上がりだ。そっちは?」

 

<こちらでも予測通りの数値を出しています。これなら武装プランを搭載しても問題ないでしょ>

 

「かもしれないが、流石にそれは実際に装備してテストしてみないと分からない。早く武装プラン装備でのテスト運転を行いたいよ。でないとこいつのフェイズ3までの開発が出来ないからな」

 

このバイクの開発は全部で三段階用意されている。

まず車体の製造をするフェイズ1は既に完了しているが走行性と運転性に加えてある武装の装備時の走行性と運転性のテストをするフェイズ2、そして新ライダーシステムとの連携性をテストするフェイズ3。

フェイズ3に関しては肝心のライダーシステムがまだなのでしょうがないが、フェイズ2でももう1つ肝心な装備もまだ完成していないため走行性と運転性のテストが出来ていないので一刻も早く武装を作らなくてはフェイズ2どころかフェイズ2すらクリア出来ない。

ライダーの装備品を作るのは本当に時間が掛かる大変な作業だ。

 

<そうですね。データも十分取れましたし、そろそろ戻ってください>

 

「了解。すぐに戻る---「ウ~~~」・・・ん?」

 

アポロンに言われて家に帰ろうとした時、後ろから聞き覚えのある音が聴こえ、後ろを確認する。

 

「げっ!」

 

『そこのバイク。ただちに停車しなさい』

 

後ろには白バイが居て、俺の後ろからスピーカーで停車を呼びかけてきた。

 

「あっちゃ~。見つかったかぁ」

 

<どうしましたマスター?>

 

「警察だ。スピードオーバーで捕まるようだ」

 

深夜なら大丈夫だと思ったんだがな。

つかなんでこんな時間にいるんだよ。

 

<このまま大人しく捕まりますか?>

 

「・・・・・いんや、振り切るぜ」

 

本来はやっては駄目だがこのバイクの性能を更に検証するために振り切ることにした俺はスロットルを縛り、スピードを上げる。

 

『そこの白のバイク!止まりなさい!!』

 

逃げようとする俺を白バイ警官は再度停車を呼びかけ、俺を追いかけてくる。

しかし、このバイクと白バイの性能はかなりの差があるため、だんだんとスピーカーからの白バイ警官の声、白バイのサイレンの音が遠くなっていく。

 

 

白バイを振りきり、高速から国道に下りた俺は道路の端にバイクを止め、目の前、フロントカウル後部にあるタッチ式コントロールパネルを操作する。

コントロールパネルを操作すると「マトリクス機能」によってバイクの色が白から黒へと変わり、バイクのナンバープレートが「ナンバー交換装置」で裏返しされ、別のナンバープレートと交換される。

 

「か~えろっと」

 

バイクの偽装が済むと俺は家に帰るために再びバイクを走らせる。

 

8月28日 午前10:32

昨日と一昨日とその前の日に中古のトレーラーを受け取りに行き、3台のトレーラーの改修、改造作業を行っていた昨日の夜、アリサから電話があった。

その翌日である今日、俺は・・・・・。

 

ザザーーン

 

海に来ていた。

 

「・・・・・海だ」

 

「ちょっと健悟。もう少しテンション上げなさいよ」

 

夏休み終盤、アリサに誘われてこの前の温泉の時と同じ高町家、月村家、アリサ、そして俺と皆で海に来ているのにも関わらず、あまりのテンションの低さにアリサがツッコム。

 

「これでも多少は上げってる」

 

「多少って」

 

「顔色、あまり良くないけど、大丈夫?」

 

多少しかテンションが上がっていない俺にアリサは呆れたように言うと俺の顔色が優れてないことにすずかが気付き、心配そうに尋ねてくる。

ここ最近、この前の演習もだが基礎体力作りに体術、潜水、シュミレートであるがパラシュートを使った空挺降下等の身体を使った訓練に加え、銃やロケットランチャー、剣術、グレネード等の携行武器は勿論、戦闘機、戦闘ヘリ、戦闘車両、戦車、海上艦、潜水艦、宇宙艦各兵器の扱い方、操縦の訓練にそれらの部隊編成及び部隊指揮、戦闘、戦闘での対応の仕方、戦術の立て方に立体映像を使っての市街地、沼地、熱帯雨林、砂漠、山岳地帯、スニーキング、強襲、防衛、護送、対テロ、対ステルス、対ハイジャック等の各種訓練、演習に夜遅くまでバイク、トレーラー、ライダーシステムの開発作業にペガサスフォーム等の癖のあるフォームの制御訓練ばかりやってたからなぁ。

しかも演習項目には現代兵器の対戦だけでなく何故か対MS、MA、AS、AT、PT、ゾイド、バルキリー他、様々な世界のロボット達、挙句の果てにISとの対戦も入っている。

正直一部は現代兵器でも対処出来るが大半が対処出来ない、てか無理。

更に簡易から大型の爆発物作り、爆発物の解体やピッキング、電子回路の切断他、工作系の訓練も行っている。

俺自身が気付いてないだけで身体には出ているようだ。

特にライダーのフォームチェンジ、クウガのペガサスの他にアギトのバーニングとオーズのコンボは身体にくるわぁ。

バーニングなんて理性失って暴走してたっぽいし、本当にライダーになった人って凄いを実感したな。

 

「ああ、大丈夫大丈夫」

 

「ならいいけど。・・・・・あ、あの健悟君///」

 

「ん?」

 

特に問題は感じなかったから大丈夫と答えるとすずかはまだ少し心配そうではあるが俺の言葉を信じてくれた後、顔を赤くしてモジモジしながら俺を呼ぶ。

 

「この水着、似合う・・・かな?」

 

すずかが着ている水着は青紫色のツーピース、ビキニタイプの水着だ。

ボトムに薄紫に種類は分からないが南国系の花が刺繍されたパレオを巻いている。

水着もそうだが、すずか自身の肌の白さ、髪もいつも通りのストレートであるため、なんというか、ちょっと大人っぽく見えて・・・・・魅力的だ。

 

「まぁその。・・・似合ってるぞ・・・」

 

「あ、ありがとう!」

 

流石に思ったことをそのまま言うのは照れくさかったので少し目線を逸らして感想を言うとすずかは嬉しそうに俺にお礼を言ってくれた。

目線を逸らしているのは面と向って感想を言うのが恥ずかしかったからだ。

 

「ちょっと健悟!私は?!」

 

アリサの水着はオレンジ色のすずかと同じツーピースのビキニタイプでトップに赤色のリボンのような物がついていて、ボトムはキュロパンかスカパンのどちらかはよく覚えていないがスカート部の上半部がオレンジ色、ヒラヒラの下半分が赤色になっている。

アリサをイメージさせるオレンジと赤の2色が入ってるな。

こっちもよく似合ってる。

 

「アリサも・・・。あ~、いいと思うぞ。その水着」

 

「あ、あっそ。・・・・・良かった」

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「べ、別に!///」

 

「すずかちゃ~ん!アリサちゃ~ん!野田く~ん!」

 

すずかの時のように若干照れながらアリサに水着の感想を言う。

俺の感想を聞くとアリサは素っ気なく答えるが最後に何か呟いた。

よく聴こえなかったのでもう一度聞き直し、アリサが顔を赤くすると浅瀬の方でなのはが俺達に手を振りながら大声で呼んでいる。

ちなみになのはは、薄いピンク色のワンピースタイプで胸の中央部に赤色が入っており、腰周りにも胸と同じ赤色のフリルが付いている。

 

「早く遊ぼ~!」

 

「うん!今いく~!」

 

手を振っているなのはにアリサも手を振って大声で返事を返す。

 

「行こう、健悟君!」

 

「あいよ。「早く、早く!」・・・お、おい!」

 

すずかに言われて俺が歩き出すとすずかが俺の手を掴み、俺を引っ張って走り出す。

 

 

「それ!それ!」

 

「にゃははっ!負けないよ~!」

 

「きゃっ!私も!」

 

浅瀬でアリサ達が楽しそうに互いに水を掛け合っているのだが・・・。

 

「コラ健悟!あんたも少しははしゃぎなさいよ!」

 

皆が楽しく掛け合っているのに参加せず、少し離れている俺にアリサが怒ってきた。

 

「いや、そうは言われても。女3人の中に男の俺が1人混ざってるのって・・・なんというか」

 

そう、4人中3人が女子で残り1人が男である俺だというのがアウェイ感を感じるというか、前の世界でも女数人に対して男が俺だけという経験がなかったので気恥ずかしいというか。

 

「ふ~ん。なら別にいいわよ?すずか、なのは!健悟は何もしないようだから3人で思いっきり水をかけるわよ!」

 

「何!?」

 

「そ~れ!攻撃開始ぃ!」

 

「いくよ野田君!」

 

「えっと、ごめんね健悟君!えいっ!」

 

「お、おい!ちょっと待てお前ら---おぶっ!」

 

突然のアリサの発言を聞き、アリサ達に待つように言おうとするが海水が顔面にかかった。

その際に海水が口に入ったため口の中が塩っ辛い!

流石の俺も今のはカチンっときた。

OK、そっちがその気ならこちらもそれなりの行為をしようじゃないか。

 

「・・・・・ONE!TWO!THREE!」

 

「「「?」」」

 

「野田、キィィィック!」

 

「「「きゃあああっ!」」」

 

海水をかけられ続けていた俺が突然カブトのスイッチ・フルスロットルの音声のマネをしたことを不思議に思ったアリサ達は一瞬動きを止めた瞬間、右脚を後ろに引き、アリサ達に向けて海水を勢い良く蹴り上げる。

普段から足を鍛えているため中々の量の海水がアリサ達にかかり、悲鳴を上げ、アリサが1人だけコケる。

 

「ぶっはははははっ!」

 

1人だけコケたアリサを俺は右手で指差しながら、左手で腹を押さえて爆笑した。

 

「ぶるるる。う~~、よくもやってくれたわね健悟!」

 

「おっとやべぇ!クロックアップ!」

 

水をかけられたアリサが怒ると俺は走って逃げた。

 

「あ!待ちなさい!追うわよなのは!すずか!」

 

「「うん!」」

 

「待て~健悟ぉ!」

 

俺が逃げるとアリサとなのはとすずかが俺を追いかけてくる。

しばらくの間、俺は3人から逃げ回った。

 

 

3人から逃げ回った後、昼食を摂り、アリサの提案でビーチバレーをすることになった。

チームはジャンケンで決め、俺とアリサ、すずかとなのはのチームとなりアリサがボールを持つ。

 

「それ!」

 

「わわ!えい!」

 

「はい!」

 

アリサからのサーブをなのはが慌てながらもレシーブして上げ、すずかが跳びあがりスパイクを放ってきた。、

いきなりの攻撃に若干驚き、反応が遅れる。

 

「なんの!」

 

すずかのスパイクに反応したアリサは右に跳び、腕を伸ばしてすずかのスパイクをスパイクレシーブする。

アリサのレシーブでボールは高く上がっていき、限界なり上昇が終わり、重力に引かれて落ちてこようとする。

 

「もらったぁ!野田ジャンプ!」

 

それを見た俺は今度はキックホッパーのライダージャンプ風に言って脚に力を入れ、跳びあがる。

勢いを吸収しやすい砂浜にも関わらず俺は高く跳びあがった。

俺が跳びあがった直後、ボールが落下してくる。

落下するボールと跳びあがった俺の距離が縮まると俺は空中で左腕を引き、ボールを待つ。

その5秒後、ボールが俺の目の前を通り過ぎた。

 

「野田スティング!」

 

ボールが目の前を通り過ぎて直ぐに殴る角度等を瞬時に計算、結果を出すと俺は引いた左腕を「仮面ライダーザビー」の必殺技「ライダースティング」の様に勢い良く突き出し、ボールに当てる。

俺の左腕が当たったボールはもの凄い勢いで地面に急速落下して砂浜に内側のラインギリギリでボールは着弾、砂が舞い上がる。

 

「「きゃあっ!」」

 

なのはとすずかが悲鳴を上げ、砂が晴れるとボールが着弾した威力で2m程のクレーターが出来ていた。

 

「戦闘においてもっとも重要なこと。それはパーフェクトハーモニー、『完全調和』だ」

 

「って!あんなもん取れるかぁ!」

 

「あべしっ!」

 

砂浜に着地した俺が初代ザビーの資格者時代の「矢車想」の台詞を言うと後ろからアリサに殴られた。

しかもグーで!

結構痛い!

 

「もう少し加減しなさいよ!あと戦闘でもないし、何がパーフェクトハーモニー、完全調和よ。意味の分からないこと言わない!」

 

「すいません」

 

加減しなかったことは謝る。

しかしアリサよ、スポーツは戦いだ!

戦闘だ!

これはある意味で間違っていない!

戦わなければ生き残れない!

あとパーフェクトハーモニー、完全調和を馬鹿にするな。

などと言おうにも明らかに反論を許さないとアリサの眼が言っているように見えたので俺は殴られた頭を押さえて謝った。

 

 

ビーチバレーで派手にやったせいで俺は高町夫妻と恭也さんと美由希さん、忍さん、それとライフセイバーの人に注意され、砂浜のクレーターを元通りに直してスイカ割りをすることになった。

今俺はスイカを叩く用の棒を持たされ、目隠しをしてるので回りが見えない。

ちなみに前の世界ではスイカ割りをしたことがなく、初めてのスイカ割りに俺は少し楽しんでいる。

 

「健悟君、右だよ」

 

「あー、行き過ぎ行き過ぎ!今度は左!」

 

「健悟君、あとちょっと右、右斜め!」

 

「そのまま、そのままだよ野田君!」

 

すずか、アリサ、美由希さん、なのはの声を頼りに俺は歩く。

 

「「「「そこ!」」」」

 

「トリプル、スキャニングチャージ!せいやぁぁぁぁああああ!」

 

全員の声を聞いた時、俺は「仮面ライダーオーズ」の必殺技のマネをして棒を振り下ろす。

 

バコッ

 

手応えを感じた俺は目隠しを外すと見事にスイカを叩き割った。

 

「「「「おお~」」」」

 

俺がスイカを割るとすずか、アリサ、美由希さん、なのはが歓声を上げ、拍手してくれる。

割ったスイカは皆で美味しく頂きました。

しかし、俺はスイカを食べる際は塩を掛ける派なのだが肝心の塩がなかったので残念だった。

塩がないとは。

 

 

スイカを食べた後、すずかが砂遊びをしようと言い出し、アリサとなのはも参加したので俺も付き合っている。

 

「砂遊びってちょっと子供っぽいからあんまり好きじゃないなぁ。う~ん、ここのディテールがイマイチだな。もう少し削るか」

 

「子供っぽいって私達まだ子供じゃない。・・・・・それよりも健悟」

 

俺の発言にツッコミを入れるとアリサが俺の方を向く。

しかも何故か目が半開きだった。

 

「あんた何作ってるの?」

 

「何って・・・・・バンシィっていうロボットの頭部だけど?」

 

今俺が作っている物の正体が分からないアリサが尋ねてくると俺は「RX-0 ユニコーンガンダム2号機 バンシィ ユニコーンモード」の頭部を作っていることを伝えながら「60mmバルカン砲」の砲口内を削る。

 

「ふえええ。凄ぉい」

 

「よく出来てるねぇ」

 

「文句言いながら何をレベルの高い砂遊びしてんのよあんた・・・」

 

「うわぁ、凄いねこれ!写メ撮っとこ」

 

「なんというか、本当に凄いしか言葉が出ないな」

 

「あの角の部分はどうやって砂を固めたのかしら?」

 

なのはとすずかは感心し、アリサは俺の言っていることとやっていることのギャップに対して呆れたように言い、美由希さんは携帯で写メを撮り、恭也さんはバンシィの出来の良さに言葉を見つけられず、忍さんはバンシィのアンテナ部をどうやって固めたのかを推測している。

・・・・・あれ、そういえばどうやって固めたんだっけ?

 

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、今はもう夕方。

砂浜に座って俺は海に沈む夕日を見ている。

 

「健悟君」

 

後ろから声を掛けられ、上半身だけ振り返るとすずかが立っていた。

 

「今日は・・・少しは気分転換出来た?」

 

「ああ。十分出来たよ」

 

「ならよかった」

 

そういってすずかは俺の左隣に座り、一緒に夕日を見る。

 

「ねぇ健悟君」

 

「ん?」

 

「また・・・無理してない?」

 

「そんなことないぞ?」

 

「・・・・・本当に?」

 

「う・・・」

 

すずかの質問に対して俺は否定するが再度の問いに俺は言葉を詰まらせる。

 

「・・・・・」

 

「・・・・・はぁ。降参だ」

 

すずかに問い詰められ、真剣な目で見つめられたため俺は降参した。

 

「最近っつうか、この夏休みの間は正直・・・無理してる方だと思う」

 

「そうなんだ」

 

降参した俺は夏休みの間、無理していることを素直に白状した。

 

「なんで分かった?やっぱり顔色か?」

 

「それもあるけど。なんて言えばいいのかな?ただ・・・なんとなく、そんな感じがしたの。この間の買い物に行った時に」

 

あの買い物の時に既に気づかれていたのか。

一応鏡とかでチェックしたはずなんだが、自分では大丈夫だと思っていても他人から見ればやっぱり違って見えるんだろうな。

 

「中々鋭いな、すずかは」

 

「私だけじゃないよ?」

 

「?」

 

すずかが後ろを振り返り何処かを見ると、俺も気になったので後ろを振り返る。

視線の先にビーチパラソルの下、ビニールシートに座ってなのはと喋っているアリサがいた。

 

「アリサちゃんも気付いてたんだよ?」

 

「マジ?」

 

「うん」

 

すずかだけでなくアリサにも見抜かれていたことに俺は驚いた。

 

「アリサちゃんも買い物の時に気付いてたみたい」

 

「やれやれ。上手く隠してるつもりだったんだがな。俺が無理してるって分かったから、今日誘ってくれたのか?」

 

「ううん。買い物に行った日の前から健悟君は誘おうって思ってたんだよ?でもさっきも言ったように健悟君がなんだか無理してるような感じがしたから気分転換させるために絶対連れて行こうってアリサちゃんと話したの」

 

「そっか」

 

「それに・・・・・ね」

 

すずかは立ち上がって海に向って少し歩くと俺の方に振り返る。

 

「私もアリサちゃんも健悟君との楽しい思い出を作りたかったから」

 

「!!」

 

海に沈む夕日をバックに笑顔で言ってくれたすずかに俺の胸の鼓動が高鳴った。

 

「あ、ありがとう、すずか」

 

すずかの言葉を聞いて気恥ずかしくなった俺はすずかから目線を逸らし、右の人差し指で頬を掻きながらすずかにお礼を言う。

 

「今日は本当にいい気分転換になったし、凄くいい思い出になった。本当にありがとう」

 

「よかった。そういってもらえて、私凄く嬉しい」

 

「すずか!健悟!何してんの?帰るわよ!」

 

「うん、今行く!健悟君」

 

大声でアリサに呼ばれるとすずかも大声で返事を返し、すずかが俺を呼ぶと捻ってアリサのいる後ろを見ていた身体を俺は正面に戻し、すずかの方を見るとすずかは俺に手を差し伸べる。

 

「帰ろ」

 

「ああ」

 

差し伸べられた手を掴むと以外に力があるすずかが俺を引っ張り、俺が立ち上がると俺の右隣に移動し、肩を並べてアリサ達に向って一緒に歩いていく。

 

「なあすずか」

 

「何?」

 

「俺は間違いなくこれからも、色々無茶なことばっかりすると思う。すずかとアリサから見て俺がまた無茶して疲れているように見えたら、またこうして気分転換に誘ってくれるか?」

 

「うん!勿論!」

 

「ありがとう」

 

俺の問いに笑顔で答えてくれたすずかに俺も笑顔でお礼を言う。

こうしてこの世界での毎日が色々(殆どが訓練と開発)あった最初の夏休みが終わったのだった。

 

 

 

後書き

 

ARXー7アーバレスト「さあ。第三十三話投稿です!」

 

健悟「速さは・・・まあまあだな」

 

アポロン「そうですね」

 

ARXー7アーバレスト「相変わらず渡しに冷たいよね君たち。一応作者だよ?」

 

健悟「だっ遅いもん」

 

アポロン「肯定」

 

ARXー7アーバレスト「いやいや、大変なんだよ物語考えるの」

 

健悟「中には一週間で1、2本ぐらい出してる人とかいるだろ。それぐらい頑張れ」

 

アポロン「マスターそれは無理だと思います」

 

健悟「なんで?」

 

アポロン「ぶっちゃけた話、この小説の作者にはもうストックがありません」

 

健悟「・・・・・は?」

 

ARXー7アーバレスト「(目を逸らす)」

 

アポロン「ちなみにこの作者は何を考えているのかプロットすら書いていませんからね」

 

健悟「マジ?」

 

ARXー7アーバレスト「(冷や汗ダラダラ)」

 

健悟「じゃああいつ何時もどうやって小説書いてんの?」

 

アポロン「頭の中で考えてそのまま書いてるようです」

 

健悟「つまり・・・」

 

アポロン「無計画ですね。これまでもずっとそうでした」

 

健悟「よくそんなんでこれまで小説書けてたな」

 

アポロン「大学の友人も色んな意味で驚いていたようですよ?」

 

ARXー7アーバレスト「どや!」

 

健悟「いっぺん死ぬか?(ジャキ)(フェニックスドライバーを構える)」

 

ARXー7アーバレスト「ごめんなさい(土下座)」

 

健悟「ふん。まあとりあえず今までどおりの台詞を言おう。・・・・・頑張れよ?」

 

ARXー7アーバレスト「はい」

 

アポロン「さてお遊びはこれぐらいにして今日の物語について語りましょう」

 

ARXー7アーバレスト「そうだね」

 

健悟「やっとだな」

 

ARXー7アーバレスト「今回は健悟の夏休みの間の出来事の一部をお送りしました」

 

健悟「まあ一部はなんというか夏休みらしいところがあったけど」

 

アポロン「大半がとても小学生が過ごす夏休みとは思えませんね」

 

健悟「特にあの演習は何?俺将来軍隊にでも入るの?」

 

ARXー7アーバレスト「何事も経験だ」

 

健悟「おい」

 

アポロン「ところで」

 

ARXー7アーバレスト「どうしたのアポロン?」

 

アポロン「あのバイクの機能というのは」

 

ARXー7アーバレスト「あれは色の変更はクウガから持ってきてナンバー交換は結構有名(だと思う)な映画に登場した車の機能から拝借した」

 

健悟「あれってバイクで出来るの?」

 

ARXー7アーバレスト「さぁ?」

 

健悟「適当かい。そしてこの最後の海だが。なんだあのバンシィは?」

 

ARXー7アーバレスト「あれの元ネタは『ハヤテのごとく』のやつ。最初はユニコーンにしようと思ったけど同じじゃつまんないからバンシィに変更した」

 

アポロン「あまり変わらないような気もしますが」

 

健悟「なんでこれをしようと思った?」

 

ARXー7アーバレスト「な・ん・と・な・く!」

 

健悟「駄目だこいつ」

 

アポロン「ところでロードでの戦いの際、何故ギルスに変身したのですか?」

 

ARXー7アーバレスト「読者の方々に『健悟はギルスにも変身出来ますよ』ってアピールしたかったのもあるけど、これも基本は気分」

 

アポロン「そうですか」

 

ARXー7アーバレスト「最後に私から健悟君に質問が」

 

健悟「何?」

 

ARXー7アーバレスト「アリサとすずかとの買い物&2人の水着はどうだった?」

 

健悟「買い物に関しては気疲れしたが楽しかった。水着は・・・・・まぁ・・・・・よかった///」

 

ARXー7アーバレスト「あら、以外に素直に言ったね」

 

健悟「悪いか?」

 

ARXー7アーバレスト「いえ、特には。それじゃあ長々としたのでそろそろ次回予告いこう!アポロン!」

 

アポロン「ラージャ」

 

BGM『戦士』

 

健悟「お!今回は08小隊風?」

 

ARXー7アーバレスト「その通り!本当はこのBGMではないような気がするんだけど、正確なBGMが分からないので一番印象に残ってるやつを選びました!ではよろしく!」

 

健悟「はいはい。フェイト達と別れて数ヶ月、訓練や戦い、すずか達との買い物、海、開発等色々なことがあった夏が終わり、月日は9月に突入。そして嵐は刻々と迫ってきている。そんな中ついに新たなる力が完成する。次回 ~少年が望んだ世界と力~ 『第三十四話 新ライダーシステム 』」

 

ARXー7アーバレスト「はいOK!」

 

健悟「こんなんでいいのか?」

 

アポロン「いいと思いますよ?」

 

ARXー7アーバレスト「それじゃあ次回も頑張っていこう!次回もお楽しみに!!」


 
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