No.581547

俺と青春と召喚獣 第8問

本郷 刃さん

第8問目になります。
いや~かなり久しぶりの投稿ですね、2ヶ月ぶりってところですw

それでは、どうぞ・・・。

2013-05-30 12:04:39 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:11081   閲覧ユーザー数:10251

問題 ( )に言葉を入れなさい

『女性は( )を迎えることで第二次性徴期となり、特有の体つきになり始める』

 

姫路瑞希の答え

「初潮」

教師のコメント

正解ですね。

 

須川亮の答え

「生理」

教師のコメント

キミにしては珍しいですが、おしいです

 

吉井明久の答え

「初潮または初経」

追筆…初経は医学用語である。

教師のコメント

さすが、正解です。

 

土屋康太の答え

「初潮と呼ばれる、生まれて初めての生理。医学用語では生理のことを月経、初潮のことを初経という。

 初潮年齢は………(省略)………などに影響されるとある」

教師のコメント

詳しすぎですよ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第8問 Dクラスと戦争と2つの策

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明久Side

昼飯を終えた俺達は教室でDクラスとの試召戦争に備えており、そこに情報収集の為に少し外していた康太が戻ってきた。

 

「……雄二、報告が纏まった」

「戻ったか、康太。それじゃ、頼めるか?」

「(こくっ)……そこまで重要な事はないがDクラス代表は平賀源二」

 

平賀か、確か求心力はそこそこある方だからDクラスを纏めるにはうってつけの人物だな。

 

「……問題は次、清水美春もDクラスに居る」

「「えっ?」」

 

康太の報告に威弦と島田が硬直した、そういえば島田は清水と面識があるんだったな。

確か清水美春といえば極度の男嫌いでレズビアンだったはずだが……あ、そういうことか。

だが威弦はどうしてこんな反応をしているんだ?

 

「雄二、頼む! 俺は後方支援に回してくれ! 銃なら後方でも大丈夫だろ!?」

「坂本、ウチも頼むわ! 討ち漏らした相手だったら必ず倒すから!」

 

2人共必死だな、おい。雄二は少し思案してから目を開き…、

 

「断る!」

「「なんで!?」

「そっちの方が面白そうだからだ!」

「「この人でなし!」」

「ありがとよ!」

 

この問答だ、やっぱりコイツら最高だわ(笑)。

 

「まぁ雄二だって何も面白そうだからって理由で断ったわけじゃないだろ?」

「当たり前だ。いいか、威弦、島田。お前達はウチのクラスの部隊長で主戦力でもある。

 いま操作の経験を積んでおかないとこの後のC,Bクラス戦が厳しくなってくる」

 

俺の問いかけに雄二は答える。

正直に言えば、Fクラスの主戦力である俺達を除けば後は雑兵と言っても過言じゃない。

それを考えると2人に前線を離れてもらうのは困るわけだ。

 

「そっか……いや、わかったよ。なんとかやってみる」

「ウ、ウチもやってみるわ。でも美春が来たら誰か変わってくれないかしら?」

 

なんとか威弦と島田がやる気を出してくれたがまだ微妙なところだ。

そして時間が訪れる……、

 

「よし、行くぞ! お前らぁ!」

「「「「「「「「「「おおおぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」」」」」

 

雄二の言葉にFクラスの男子達が雄叫びを上げる。さぁて、今回も暴れるとしますか!

 

 

 

「ひゃっはぁぁぁぁぁ! 突撃だぁぁぁ! 逃げるなよ? 逃げたら俺が後ろから撃つ!」

「「「「「Yes,Sir!」」」」」

 

威弦がFクラスメンバーに激励(脅し)を掛けながら前線へと突き進む。

威弦の成績はDクラス並みなので相対するDクラスメンバーをFクラスメンバーと共に攻撃し、倒していく。

その後に続くように康太、秀吉、島田の部隊が続き、俺は全員のサポートに入れるように遊撃に徹する。

 

「威弦、下がれ! 島田とその部隊は最前に上がれ、長谷川先生の数学で攻めろ!」

「「了解!」」

 

俺の指示に2人と部隊は従い、部隊が入れ替わる。

 

「Fクラス島田美波がDクラスに数学で挑むわ、サモン!」

「「「受ける(受けます)、サモン!」」」

 

『数学』

              Dクラス 野田 127点

Fクラス 島田美波 226点 VS Dクラス 木原 120点

              Dクラス 羽山 148点

 

「こ、こいつ、本当にFクラスなのか!?」

「数学なら、Bクラスレベルなのよ!」

 

驚く相手の隙を突き、島田の召喚獣は1人の召喚獣を斬り裂き、

次いで回転しながらレイピアを振り回し、即座に3体の相手を倒した。

 

「このまま行くわ!」

 

島田とその部隊はそのままDクラスへの廊下を駆け抜ける。

次いで俺と威弦も追い、その後を康太と秀吉が付いてくる……が、

 

「ここまでだ!」

「ちっ、伏兵か…」

 

俺と島田と威弦の部隊がDクラスの教室がある新校舎へと入った瞬間、脇にあるトイレからDクラスの部隊が出てきた。

しかもそのまま数学の長谷川先生を捕縛した。

 

「駄目、数学のフィールドが…!?」

「おい、向こうから来てるのは古典の竹中先生だぞ!」

 

俺達のいるフィールドが古典に変わってしまった。

くそ、古典は島田の苦手分野か……威弦も得意な分野ではないし、俺も点数が低い状態だからな…。

 

「見つけましたわ、お姉さま!」

「ひぃっ、美春!?」

 

そこに現れたのは噂の清水美春、島田は引き攣ったような表情で震えている。

そうか、やはり島田は清水から恋愛対象に見られているのか……そう思った次の瞬間、彼女の視線が威弦を捉えた…。

 

「そちらにいるのは……ご主人様!」

「だぁれがご主人様だぁぁぁ!!!???」

「威弦様に決まっているではありませんか! ご主人様の愛の奴隷であるこの美春の!」

「「……………は?」」

 

俺と島田は同時に疑問を浮かべた。

彼女は、威弦に、何て言った? ご主人様? 愛の奴隷? マジで…? あいつレズビアンだよな?

 

「なぁ、威弦……お前とあいつ、そういう関係なのか?」

「ちげぇ! 断固否定する! 俺はアイツとはそんな関係じゃない!」

「いいえ! 美春とご主人様は赤い鎖で縛り合う、永遠の仲なのです!」

 

俺の問いかけに断固として否定する威弦だが、清水は目をハートにして今すぐにでも威弦に飛び掛かりそうだ。

彼女、自分の服に手を掛けているのは気のせいか?

 

「ご主人様とお姉さまを倒して、美春のものにしてみせます!」

 

不味いな、ここはなんとか数学のフィールドを……そうだ! あの先生を呼ぼう!

 

「威弦、島田、両部隊! なんとかして持ち堪えろ、俺が起死回生の一手を打ってやる!」

「頼む、明久! 俺の、俺の貞操の危機なんだ!」

「ウ、ウチにはアイツがいるんだから…!」

 

あまりにも必死な2人、俺はすぐさま移動を始める。

重厚な扉のある補習室の前に着いて、扉をノックする……すると中から西村先生が出てきた。

 

「む、どうかしたのか、吉井?」

「西村先生、放送室を使用する許可をください!」

「………放課後、職員室に来て明日の授業の手伝いをしなさい」

「っ、はい! ありがとうございます!」

 

西村先生から許可を得た俺はすぐさま放送室に移動、

放送を担当している先生に事情を説明してから放送の電源を入れて言葉を発する。

 

『数学の船越教諭にお知らせします、至急Dクラス前に来てください。

 自分、吉井明久の住むマンションに在住している独身男性の荻原さんを紹介したいと思います』

 

そうして放送の電源を切ってすぐに放送室から出てDクラスへと向かう。

 

明久Side Out

 

 

 

 

雄二Side

 

明久が何かの策を打つ為に移動したと須川から伝達が来た。

康太に調べてもらったところ、放送室に向かったらしい。そして放送が始まった。

 

『数学の船越教諭にお知らせします、至急Dクラス前に来てください。

 自分、吉井明久の住むマンションに在住している独身男性の荻原さんを紹介したいと思います』

「明久、さすがだな…」

 

あいつの放送に苦笑しながらも苦戦している前線が逆転可能になると思い、俺はさらなる指示を出す。

 

「康太、竹中先生を排除しろ! それと姫路……行動に移れ」

『……了解』

「はい!」

 

俺の言葉に無線で連絡を取っていた康太は行動を開始し、姫路もそれに従う。

さぁ平賀、お前もここまでだ!

 

雄二Side Out

 

 

 

威弦Side

 

『古典』

Fクラス 四津威弦 126点  Dクラス 清水美春 139点

            VS Dクラス 大谷 131点

Fクラス 島田美波 13点   Dクラス 吉田 108点

 

「ヤバいヤバい!?」

「ど、どうしよう…!」

 

相手は3人、こちらは2人で島田の点数はこの様だ。

なんとか攻撃は回避して保っているけど、完全にジリ貧だ。

しかし、竹中先生の背後に誰かが現れた……あれ、康太じゃねぇか。

 

「……先生、ズラがズレてる…」

「っ!? せ、先生は急用の為、外させてもらいます!?」

 

康太の一言で竹中先生はどこかへと走り去っていった。

そうか、竹中先生にはそんな秘密があったのか……それにしても酷ぇ一言だな(笑)

だがこれで古典のフィールドが消えた。

 

「なんとかもったみたいだな」

「「明久(吉井)!」」

 

そこに明久が帰ってきた。加えて物凄い速さで数学の45歳独身女性教諭の船越教諭がやってきた。

 

「吉井君! さっきの話は本当なの!?」

「もちろんですよ。でも今は試召戦争中なんだ、これが終わったらすぐに教えますね」

「分かったわ! 数学勝負、承認します!」

 

『数学』

Fクラス 吉井明久 88点   Dクラス 大谷 131点

Fクラス 四津威弦 111点 VS Dクラス 吉田 108点

Fクラス 島田美波 226点  Dクラス 清水美春 139点

 

「「「終わりだ(終わりよ)!」」」

 

俺達はそれぞれ相手の召喚獣の急所に攻撃を与えて一撃で倒した。

一対一の状況に持ち込めばどうとでもなるからな。

 

「ご主人様! お姉さま! 美春は、諦めませんよ!!!」

「た、助かった~…」

「助かったぜ~、明久」

「回避の操作力も上がったみたいだな、一石二鳥だろ?」

 

鉄人に連れていかれた清水をみて、島田と俺の気が抜けた声に対し、明久は意地の悪い表情でそう言った。

こ、こいつ……俺と島田の操作力を上げる為にワザとやったのか…?

いや、考えるのはやめよう、どうせ当たってそうだし…。

 

威弦Side Out

 

 

 

明久Side

 

俺の策が成った事でDクラスの前線は崩れ、俺と威弦と島田の部隊を筆頭に突撃、

康太と秀吉の部隊で討ち漏らしの殲滅(操作力を上げる為)、Dクラス代表平賀の前にまでやってきた。

 

「平賀、ここまでだぜ」

「そうはさせない! 全員、行動開始!」

 

平賀がそう叫ぶと、各所から隠れていたと思われるDクラスのメンバーが俺達の行く手を阻むように立ち塞がった。

さらに康太から連絡が入る。

 

「……俺達の教室にもDクラスのメンバーが3人出現した」

「んだよ、たかが3人か……それなら雄二は無事だな。いや、それ以前に平賀、やっぱお前達の負けだよ」

「なんだと!?」

 

康太の冷静な報告に俺があっさりと答え、平賀は驚く。

そして俺は平賀の後ろにいる彼女(・・・)に向けて笑みを浮かべる。

 

「じゃ、止めを頼むぜ……姫路(・・・)

「任せてください」

「え?……姫路、さん…?」

 

後ろに振り向いた平賀はそこに姫路がいた事に呆然としている。

 

「えっと、何か用かな?」

「はい。Fクラス姫路瑞希、Dクラス代表の平賀君に数学で挑みます、サモン!」

「え、は、はい…サモン」

 

『数学』

Fクラス 姫路瑞希 361点 VS Dクラス 平賀源二 174点

 

「ごめんなさい!」

「え…?」

 

姫路の召喚獣による大剣の大薙ぎが平賀の召喚獣を一撃の下で斬り伏せた。

2つ目の策、それは雄二自身がクラスに残って囮となり、姫路を別ルートから移動させて平賀に強襲させるものだ。

これでDクラス戦も俺達の勝利だ!

 

明久Side Out

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

次回『戦後対談と訪問者とその後』

 

 

 

 

前回の予習問題・保健

『ダメージを受けることにより、横隔膜の動きが一瞬止まり、呼吸困難に陥る人体の急所はなんというか答えなさい』

答…『鳩尾(きゅうび・みぞおち)・水月(すいげつ)・心窩(しんか・しんわ)』

 

 

 

今回の予習問題・英語

『『Summon』の読みと意味を答えなさい』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

メチャクチャ久しぶりに『俺春』を投稿しました。

 

2ヶ月以上更新していませんでしたからね~・・・SAOとかリアルが忙しかったもので。

 

というわけで、今回だけでDクラス戦は終了しました。

 

明久が船越先生に男を紹介するという策を持ち出した事で、まともな展開にしましたw

 

さらに美春は美波に対しては勿論、なんと男である威弦に対しても好意を寄せています!

 

その経緯についてはAクラス戦後の方で書こうと思っていますので、それまでお楽しみにw

 

しかし美春の威弦に対しての感情が美波以上なので自分は笑ってしまいましたw

 

それではまた・・・。

 

 

 

 

 


 
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