No.578095

なんか神の不手際で転生するらしい

さん

第七十七話:もうやめて!〇〇のライフはゼロよ!

2013-05-19 23:29:58 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:11201   閲覧ユーザー数:9926

リインフォースによって二つに分断されてしまった高町達

 

 

 

「さて丁度好く元主と守護騎士だけになったわね」

 

「リイン・・・本気なのか?」

 

「本気よ(でも、私がこの名前いつまでも使うわけにはいかないわね。後で彼に名前つけてもらおう。)。別に復讐したいわけじゃないけど・・・・それでも、私たちにしたあれだけは許せなかった」

 

「やっぱり貴方は・・・・あの中に・・・確証はなかったし・・・・そこに至った時には・・・もう・・・」

 

 

 

シャマルは八神を直しながら口を開いた

 

 

 

「そうあなたは気付いていたのね・・・でも・・・・なんで私がここまで許せないって言っているかわかるかしら?」

 

「そりゃ、自分に行った仕打ちに対してなんじゃねーのかよ?」

 

「違うわよ。厳密にはね。」

 

「どういう意味だ?」

 

「・・・・そこの参謀は気付いていたんでしょ?あの時の私は何もせずとも自然消滅していた(・・・・・・・・・・・・・・)ことに」

 

『な!?』

 

「当然よ!媒介物も無しにあれだけの物無理に押しこんだらそりゃパンクするわよ。ビニール袋に物入れ続けたら膨れ上がって穴が開くでしょ?それと同じよ。あの子も自分自身の死期が近いことは悟っていたしそのことがわからないほど馬鹿でもないしね。むしろ良く持った方よ・・・執念だけは一人前ね。だからこそ最後に貴方に合ってみたかった・・・それがあの子の最後の願いだった。でも、私が真に絶望したのは、貴方達がアレを見て闇の書の闇だということに気づきもしなかったことよ。嘆かわしいわ。私たちに積まれた闇は貴方達にとってその程度で忘れられるようなものだった・・・・だなんてね!!」

 

『!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて・・・と」

 

 

 

伸は改めて彼女達に向き合った

 

 

 

「どうだったかね?彼女・・・・素晴らしい出来だっただろう?」

 

「どうして・・・」

 

「俺の五本の指に入る自信作だ。いや、ホントあの時は・・・」

 

「どうしてそんなひどいことを言うの!」

 

「ん?」

 

「なんでリインフォースさんをそんなモノみたいに言うの?」

 

 

 

高町はA.C.Sを展開してその切っ先を伸に向けた。

 

 

 

「何かおかしいのか?俺は彼女を有効活用できるように命一杯チューニングを施しただけだ。なにより、そのこと自体彼女自身も喜んでいる。なら何の問題もないじゃないか」

 

「でも・・・そんな言い方は無いよ!」

 

「ふーん・・・じゃあ聞くけどさ・・・お前ら自分のデバイスどう思っているんだ?」

 

『え?』

 

「そこまで、熱心に俺に説教たれられるくらいなんだから当然それも人間扱いしているんだよな?人間だから、当然非人道的な改造とかそういう類の仕打ちはしていないんだよな?・・・・お前等の言っていることはそういうことだ。俺はアイツを人間とは見ていない。(だからこそ俺はアイツを直す事にも躊躇わないしアイツ等に対してだって・・・まあ物の愛着くらいはある。)」

 

 

 

その言葉に高町とテスタロッサは黙ってしまった。

 

 

 

「だから嫌いなんだよ。口だけの奴は。その点デバイスや使い魔たちはいい。彼らは決して俺を裏切らない。そういうことをしたのなら、そこには必ず何らかの外の手による干渉かバグが生じたということだから・・・不確定で自分勝手でいつ裏切るかわからない人間なんかよりもずっと信用出来る。・・・まあ、例外もいるけど(ボソッ)」

 

 

 

まるで、生涯のパートナーのように語りそして、両の手の甲についているセイバーとバーサーカー、胸の部分についてあるゼイオンをそれぞれ大切なもののように撫でていた。そこには確かにデバイスと使い魔による確かな絆と信頼があった。

 

 

 

「だから俺はアイツを含めコイツ等を人間扱いなんてしない。失礼だろ?そんなこと・・・他者を貶めるために近づいてくる人間なんかよりよっぽど上等だ。」

 

 

 

そこにはもはや狂気のようなものまで含まれていた。それほどにまで彼はデバイスたちを愛しているのだ。そしてだからこそ自分で全てメンテナンスをして、肌身離さず持っている。他者に渡せばどうなるかわからないから。

 

 

 

「だからよ・・・・」

 

 

 

そう言って一瞬にして近づきレイジングハートを掴みそして―――

 

 

 

「こんな(お前達から見たら)欠陥だらけの俺に対して罪悪感なんか持つな。愉しくないだろう?いつもの威勢はどうした?」

 

 

 

その先端部分を自分自身の胸に刺した。

 

 

 

「え?」

 

「それにこうなった俺は―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前らごときじゃ殺すのは不可能だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戻ってリインフォースは――――

 

 

 

「か・・・・」

 

「流石烈火の将ね、此処まで持ちこたえるなんて・・・でも」

 

「く・・・かぁ」

 

 

 

リインフォースはシグナムの脇腹を膝で刺していた。

 

 

 

「これでおしまい。まあ、でも後、三分もしたら復活するから待ってなさい。」

 

「無念・・・」

 

「さて残るはあなただけね。元主様」

 

「なんで・・・なんで・・・・・」

 

「さてそれじゃあさっそく使わせてもらうわ。嵐脚・紫電一閃!!」

 

 

 

それと同時に再び嵐脚が八神に放たれた。しかし今回は、炎を纏いなおかつ鋭く速い。その一撃に八神は一瞬で斬り裂かれた。

 

 

 

「あ・・・」

 

「はい、これで四回目。一回目は最初の一撃による対内汚染。二回目はミストルティンの効果を抽出した膝蹴りによる石化でそのまま砕かれる。三回目は、デアボリックエミッションを体内で発動させての体内破裂。この空間じゃなきゃ味わえないほど死んだわね。それにしても嵐脚に紫電一閃加えると酷いわね。相性いいってレベルじゃないわよ。さて、あと三分で全員復活するから。それまでの間・・・・どうしよう?」

 

 

 

 

 

ところ変わって伸は

 

 

 

「さてと、これでお前たちも気兼ねなく俺と戦えるだろう。」

 

 

 

そう言って三つの魔法陣を展開してそれを円運動させる。致命傷であるはずの空いた孔はすでに閉じてしまっている。そして、その光景に全員が周囲を警戒している

 

 

 

「トライディザスター」

 

 

 

瞬間、それぞれの魔法陣から炎、風、雷を帯びた三種類の砲撃が高町達に迫る。

 

 

 

「な!?」

 

「彼は資質変換ができないんじゃなかったのか?」

 

『(確かにご主人様だけでは魔力変換は不可能・・・)』

 

『(だがそれは主が魔法の発動を含めすべて一人で行う場合に限っての話)』

 

『(足りなければ他で代用すればいい・・・・マスターは最初から一人で魔法の発動を行える。故に・・・)』

 

『(我ら三機のデバイスと使い魔はそれぞれの役割を持っている。ゼイオンを除く私、ランスロットとタマモはそれぞれ共通としての役割に宝具の発動を私に至ってはその他にあらゆる危険察知能力と私が持つ魔力精製による第二の補給、または魔力ブースト)』

 

『私は主の身体能力の補強、スキルの制御、狂化恩恵による痛覚遮断』

 

『私は全体的魔力の底上げと資質変換と術式の補強を』

 

『そして私は宝具発動を除くそのすべてのサポート及びそれらをマスターへと譲渡するそしてなにより・・・・私達自身が第二の脳となる・・・ある種究極のマルチタスク。そしてリインフォースは外部からのサポートを行うことを全般にしている。』

 

(・・・・今気づいたのですが・・・・・タマモとリインフォースの役割が逆転してませんか?)

 

『(・・・・・あ)』

 

「いや気付くの遅いですよ!?というより主もですか?」

 

(そこに気付くとはランスロット・・・やはり天才か・・・)

 

(まあ、でもでもタマモの役割がやっぱり一番重要ですし?これだけの精密かつ多様な役はあの子では無理があります。それこそあの子と同じ性能の子が九人集まらなければ無理ですので・・・なによりご主人様と唯一の共同作業ですしキャ~言っちゃった☆)

 

(それは聞き捨てなりませんねタマモ、私の危険察知や魔素やリストバンドタンクからの供給が無い状態でも戦闘続行できる私がやはり最重要かと戦闘においていかなるイレギュラーが起きるかはわかりませんから・・・それ以前に貴方の術式強化は手が空いているときだけでしょう。本当はマスターの魔力と資質変換で手いっぱいなのでしょうに・・・)

 

(王よ、後者はともかく前者のそれを行うにもそれに対応するだけの肉体のスペックが重要です。)

 

(そもそも・・・君たちの恩恵はすべて私を経由しなければマスター伸のところにはいかないのだがね)

 

(結論:みんな大事・・・・てか、この類の話はすでに10万回以上しているぞ)

 

 

 

そんなコント中、高町達は

 

 

 

「スターライト・・・」

 

「プラズマザンバー・・・」

 

「「ブレイクカラミティ!!」」

 

 

 

スターライトブレイカーとプラズマザンバーブレイカーの融合技で消滅させようとした。そこにユーノとクロノが魔力を送りこむことで全体的に底上げさせることで初めて拮抗していた。

 

 

 

『(おや?なんとか拮抗していますね?・・・あの理不尽三種の一人トリプルブレイカーに・・・意外です)』

 

『(ならさらに絶望させよう)』

 

『(本当にうちのマスターは神代レベル超えていますよね・・・・)』

 

『(マーリンも腰を抜かすでしょう。この歳でこれですからね。末恐ろしい)』

 

「(よくも言ってくれる)・・・・アブソリュートコキュートス」

 

 

 

今度は彼女の後ろ側から巨大な魔法陣が展開され魔法陣の中心に巨大な魔力球ができ、そこから巨大な冷気が放出された。それは其処を過ぎ去ったところを全て凍らせていく。

 

 

 

「嘘!?」

 

「そんな!?」

 

「三種類のスターライトブレイカー級の砲撃に加えて殲滅魔法だと!?」

 

「クッ!?(頼む!間に合ってくれ!)」

 

 

それと同時に四人はその光に飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

ハイ!というわけで伸の強さのメカニズムがちょっとわかった回です。まあ単純にリイン含めると五人(?) ですからね。つまり、伸は四心一体で戦っていると思っておいてください。と言っても、魔法を発動するだけなら彼一人でもできるので、彼らはその補助がほとんどです。変換資質やそのほかの身体能力、危険察知がもっぱら彼らの仕事です。なので、今の状態は写輪眼系統を除いて超燃費がいい状態です。ただし通常は一機またはタマモで十分ですし(いわゆる慢心モード)、それを受け渡し適用する役目としてゼイオンが必須なので彼のほうが頭一つ抜けています。因みにこの小説では魔力変換はレアスキル扱いしていません。

後リインさん・・・あなたはドSだ。この辺見る限り伸とはちょっと違いますね。彼の方は上げて殺しますからね。拮抗状態で頑張っているときに背後から魔法放ったりとか・・・対してリインの方は結界にかこつけて殺しまくりますから性質悪いです。

ちなみに後で名前は帰るつもりではいます。ただそのままなのはただ単に考える時間がなかったからだと思っておいてください

 

 

 

嵐脚・紫電一閃:通常の嵐脚に紫電一閃の炎熱効果と鋭さを加えた一撃。大体これだけでナハトヴァールのシールドを貫通できると言えばその反則ぶりがわかると思う。要は紫電一閃+シュツルムファルケンに破壊力と攻撃範囲を大幅に強化したもの。

 

トライディザスター:三種類の資質変換を行った砲撃。一発の砲撃がSLB並みという砲撃を×3という凶悪な威力を誇る(今回は)

 

ブレイクカラミティ:高町のSLBとテスタロッサのPZBを合わせた融合技。利点としてはナハトヴァール時の時のトリプルブレイカーの時よりかは燃費が良く、威力も高くなるという点。ただしトライディザスターの前ではユーノとクロノの魔力支援でようやく拮抗するに至る。因みに八神が加われば・・・・・

 

アブソリュートコキュートス:巨大な魔法陣の中心に巨大な魔力球を生み出しそこから大寒波並みの冷気を放出する殲滅魔法。スピード、威力共にエターナルコフィンと氷結の息吹を上回る。(イメージとしてはFF12の召喚獣たちが使うジャ系魔法)

 

 

 

まあ最後のは、遊○王の大寒波と最強の融合Eが組み込まれたようなものです(笑)まあトライディザスターも名前はジャ系のところと同じところから引っ張っているんですけどね・・・・

 

 

 

次回!「そも、お前たちはどのような勝算があって俺達に挑んだんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リインフォース再登場時に挟もうかなって思ったけど自重したネタ

 

 

 

「リインフォース!消えたんじゃ・・・」

 

「残念だったわね・・・トリックよ」

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
18
3

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択