No.573495

真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三爸爸†無双』其の二十八

雷起さん


得票数31のニャン蛮族のお話です。
実はこの三爸爸†無双では、今まで美以達四人を出来るだけ登場させないよう気を付けていました。
その理由は本文を読んでご確認下さいw

続きを表示

2013-05-06 05:38:14 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2957   閲覧ユーザー数:2222

 

第二章  『三爸爸†無双』 其の二十八

 

 

本城 緑一刀寝室            (時報:桂花二人目 妊娠七ヶ月)

【緑一刀turn】

 う~ん・・・もう朝か・・・・・・。

 うう、流石に真冬の朝は冷えるな。

 暖かい布団から出たく無くなる・・・・・。

 うん?なんだ?いつもより布団の中が暖かいぞ。

 それに何やら温かくて柔らかい物が・・・・・って、何だ?

 デジャヴを感じる・・・・・・何年か先の、しかも赤の記憶の様な気がするが・・・なんか俺ってメタな事言わされてるのほおおおおおおおおおおお!!?

 こ、この体に当たる素敵感触は紫苑と桔梗と祭さんか!?・・・・・・・・桔梗?

 ま、まさかあの天国と地獄の同時体感アルティメット房中術を三人から仕掛けられるのか!?

 マズい!俺の理性よ、フルパワーで起動せよ!!

 鎮まれMy Son!!

 八っつの膨らみ誘惑を振り払えっ!!

 あれ?・・・・・・・・・・・・・・・・・八っつ?

 

「ご主人さま♪お早うござ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 扉の開く音。そして途中で中断された朝の挨拶は・・・・・・・愛紗の声。

 

ジャキャリ

 

 重く鳴り響いたその音は、俺のよく知る物。そう・・・青龍偃月刀が構えられた音だ。

 戦場においては頼もしかったその音も、今の俺にとっては奈落の底への行進曲に聞こえる。

 

「ま、待て!愛紗!ここは一つ落ち着いて話しをしよう!!」

 

 俺はバネ仕かけのオモチャの様に上半身を跳ね上げ入口の愛紗に提案した。

 きっと今日は俺を起こす当番が愛紗だったのだろう。

 それが来てみれば紫苑、桔梗、祭さんが居たのだから愛紗が怒って・・・あれ?そう言えばあと一人は誰だ?

 

「愛紗ちゃん、ご主人さまがどうかなさったの?」

 

 廊下から紫苑の声が聞こえた・・・・・・・・じゃあこの布団の中に居るのは?

 

「・・・・・ごしゅじんさま・・・・・そのしんだいにいる四人のじょせいはどなたですか?」

 

 奈落の底から聞こえる様な愛紗の声に、俺も慌てて布団に潜り込んで熟睡している人物達の顔を確認する。

 

「・・・・・・ええと?」

 

 布団から出ているアダルティーな四人の女性の顔にまるで見覚えがない・・・いや・・・何処か見覚えが・・・・・・。

 

「ふにゃぁ・・・にい・・・寒いから布団を取らないで欲しいにゃ・・・」

 

 この喋り方・・・緑色の髪・・・白い猫耳・・・・・・。

 

「た、たぶん・・・・・・・」

「・・・たぶん?」

 

「あにしゃま・・・あったかいにょ♪」

「にぃにぃ・・・ぬくぬくにゃ・・・」

「にいさま・・・ぽかぽかにゃん♪・・・」

 

「美以とミケとトラとシャム・・・」

 

「そんなわけありますかあああああああああああああああああああああああああっ!!」

 

 愛紗の叫びで、微睡(まどろ)んでいた四人の女性が飛び起きて布団を跳ね飛ばした。

 そして現れたのは俺が紫苑達と勘違いした一糸まとわぬ見事な女体。

 

「「「「ふぎゃあああああああああああああ!!なにごとにゃああああああああっ!!」」」」

 

 四人はパニックを起こして部屋の中を走り回ったが、

 

「「「「ふぇっくちんっ!」」」」

 

 寒さに堪えきれず、また布団の中に飛び込んで来た。

「みぃ達は寝てただけにゃのににゃにするににゃっ!!」

 布団から顔だけ出して猫のようにフーッ!と毛を逆立てて愛紗を威嚇している。

 対する愛紗は動きが止まっていた。

「ほ、本当に・・・・・美以・・・なのか?」

 

「あら!美以ちゃん達、こんなに大きくなって♪最近はいつもより沢山ご飯を食べていたものね♪」

 

 部屋に入って来た紫苑が開口一番そんなボケをかましてくれた。

「「紫苑・・・幾ら何でもそれは・・・・・・」」

 

「「緑!何が有ったっ!!」」

 

 突然、赤と紫が部屋に現れた。

「「お前一人で素敵イベントをしている予感がしたから駆けつけて来たぞ!!」」

「・・・・・残念ながらそんな素敵イベントは起こりそうに無いぞ・・・」

 赤と紫の背後では愛紗の怒りが再燃し始めているご様子。

 更に廊下からは大人数の走って来る足音が聞こえている。

 

 

 

「みぃ達は大人になったのにゃ♪」

 服を着せてもらった美以が胸を張ってふんぞり返った・・・が。

「にょわ!?おっぱいが重くて上手く立てにゃいにゃ・・・」

 ヨロヨロとよろけている。

 ミケ、トラ、シャムはベッドの上に座って立ち上がるのを諦めていた。

 四人は紫苑、桔梗、祭さんから借りた服を着ている。

 今の美以達に合うサイズの服が紫苑達しか持って無かったからなのだが・・・朱里と雛里と桂花がこの場に居なくて良かった。

 この光景を見たらきっと貧乳党臨時総会が始まるに違いない・・・まあ、時間の問題だと思うけど。

「実は以前から疑問に思っていたのだが・・・」

 冥琳が腕を組んで珍しく勿体ぶった言い方をする。

「美以達は初めて会った時から昨日までまるで成長していなかった。」

「「「うん、確かにそうだね。」」」

 それを言ったら貧乳党の面々も成長してないけど、ここでは口にしない方が懸命だ。

「お前たちの言いたい事は解るが彼女達は大人だ。小蓮様や鈴々達はちゃんと成長している。私は最初、南蛮人は成人してもあの姿なのかと考えていた。蜀の南蛮行の報告で出会った南蛮人は皆子供の姿だと聞いていたからな。だが、早い時期からそれは間違いだと判明した。」

「「「え?どうして?」」」

「美以達が私や紫苑殿達に『母』と言って甘えて来たからだ。」

「「「あ!」」」

 そう言えばそうだ。あの時は美以達が甘える姿があまりにも可愛くて和んでいたので気が付かなかったが・・・・・冥琳や紫苑に母親の面影を見ると云う事は美以達の母親が大人の姿でなければおかしい・・・。

「お前たちは美以達に発情期が有ると以前話していただろう。私はその時期に体が成長するのかとも思ったが、それも違った。そこで懐妊から出産に向けて体が成長するのではないかと仮説を立てたのだが・・・」

 それはつまり、美以、ミケ、トラ、シャムは懐妊しているかもって事か!

「「「それじゃあ華佗にすぐ診察してもらえば」」」

 

「その必要は無いぞ、一刀。」

 

「「「華佗!」」」

「遅くなってすまん。だが、孟獲達の状態は周瑜の言った通りだ。彼女達は懐妊している。」

「いつもの胎児恵光をしなくても判るのか?」

「ああ、南蛮人は懐妊すると出産、子育てに向けて身体が大きく変化するんだ。」

「はあ・・・・・華佗が知っているのなら早く聞いておけば良かった・・・」

 仮説は証明されたが、冥琳は落ち込んでいた。

「「「なあ、華佗・・・なんで今まで教えてくれなかったんだ?」」」

「いや・・・誰も孟獲達が成長しないのを疑問に思って無かったみたいだからな。てっきり知っているものとばかり・・・・・」

 申し訳なさそうに華佗が言ってくれるが、要は俺たちが間抜けだっただけだ。

 あれ?待てよ・・・・・。

「華佗・・・もしかしてそれって南蛮行の前から知ってた?」

「ああ、五斗米道の文献には各地の人種と、その人種特有の病気、そして治療法を記した物が有るからな。」

 ・・・・・・・・・・本当に俺はアホだ。何で俺はあの南蛮行の前に華佗へ南蛮での病気対策だけ頼んで、南蛮人について質問しなかったんだ?

「「はああああぁぁぁ・・・・」」

 冥琳と一緒になって溜息を吐いた。

 

「あなたたち、落ち込んでいる暇なんか無いわよ。この子達には母親としての勉強以前に文明人としての常識を基礎から叩き込まないといけないのだから!」

 

 華琳が俺と冥琳の背中を叩いて発破を掛けてくれた。

「だけど一晩でこんなに成長するなんて・・・・・ねえ、華佗。南蛮人って本当に人間なの?」

「みぃ達は人間にゃっ!」

 う~ん、全然説得力が無いね。

「妊娠をした女性は皆、子育てに向けて身体が変化するだろう?南蛮人はそれが著しいだけさ。」

 一応それっぽく聞こえるけど、絶対おかしいって!

「理屈はどうあれ、本人が人間だと言い張るなら人間の母親らしくなるようビシビシ鍛えるわよ。今まで甘やかしてきた愛紗や恋もこの姿なら容赦はしないでしょうし。」

「「「「にゃ!?」」」」

 華琳の目に使命感の炎が見える・・・・・・若干違う色も混じってる気もするけど・・・。

「さあ!四人とも!後宮に行くわよっ!」

 

「「「「うにゃああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」

 

 美以達四人はみんなに引きずられる様に連れて行かれてしまった。

「え~と・・・・・俺たちも行こうか?」

「「・・・そうだな。」」

 

 

 

 

本城 後宮談話室

【美以turn】

 

「なんと!お主本当に美以なのかやっ!?」

 

「美以なのにゃ♪南蛮大王孟獲なぁのにゃ♪」

 にゃはは♪美羽が驚いてるじょ♪

 今まで美羽達ばっかり大きくなってくやしかったのにゃ!

 でもみぃ達のほうが体もおっぱいも大きくなったのにゃ♪

「みぃ達は大人になったのにゃ♪」

 

「美以!遊んでないでこっちに来なさい!」

 

「にゃっ!」

 うぅ、華琳が怖いのにゃ・・・・・。

「はぁ~、本当に美以ちゃんなんですねぇ。あのぅ、華琳さん。こんな非常識な存在に今更常識を教えるなんて無理じゃないですか?」

「七乃、貴女に常識の事を言われるのは心外だけど無理でもやるのよ!『身体は大人、頭は子供』なんてこの後宮にいる以上許さないわ。」

「私の知る限り似たような人が他にも居ますよね?まだ妊娠してないですけど。」

 七乃は誰を見てるのにゃ?

 にゃ!七乃が八倻を抱いているのにゃ・・・・・昨日までと違って八倻がかわいく見えるのにゃ。

 きっとみぃが大人になったからなのにゃ。

 

「七乃!七乃!美以に八倻を抱かせてほしいにゃっ!!」

 

「へ?いいですけど・・・・・突然どうしたんですか?」

「赤ちゃんがかわいくてしかたないのにゃ!」

 おおお!赤ちゃんってこんなにかわいかったのにゃ!

「あら?抱き方が上手いじゃない。貴女は今までほとんど赤ん坊を抱いて無いのに・・・」

「にゃんだかこう抱いたら赤ちゃんが安心する気がしたのにゃ♪」

「大王しゃま!ミケも赤ちゃん抱きたいにょ!」

「トラも!トラも!」

「シャムも赤ちゃん抱っこしたいにゃん♪」

「桔梗、凪、炙叉!貴女達の子を抱かせてあげてくれないかしら?」

「構いませぬが・・・ほう、美以、中々堂に入った抱き姿ではないか。」

「畏まりました、華琳様。トラ、大丈夫か?」

「ほら、シャム。どんな感じ?」

 ミケもトラもシャムも赤ちゃん抱っこして大喜びにゃ♪

「これも本能・・・母性本能になるのかな?」

 にゃ?兄はいつの間にあらわれたにゃ!?

「ぼ・・・なんにゃ?兄?」

「母性本能。教えられなくても赤ちゃんをどう抱っこしたらいいかとかが分かっているってことだよ。」

「おお!そうなのにゃ!兄たちも抱っこが上手にゃ・・・兄たちもぼ・・・ぼ・・ぼんのうなのにゃ!」

 

「「「ぶふっ!!」」」

『ぷっ!』

 

「確かに一刀たちは子煩悩よね♪」

「でも今のは違う方を想像しちゃいましたねぇ♪一刀さんたちですしぃ♪」

「お館様方が女を抱くのは煩悩ではなく、それこそ本能だと思いますがな♪」

「隊長・・・・・子供を抱く時は、煩悩も本能も滅却して下さい・・・・・」

「御子様、煩悩も本能も抑えきれなくなったらいつでも呼んでね♪」

「炙叉!妾はまだ懐妊しておらぬのだから妾が先であろう!」

 みんな笑いながらにゃんだかむずかしい話をしてるのにゃ。

 兄たちは泣きそうな顔してるにゃ・・・・・。

 

 

 

 

ひと月後

本城 後宮談話室            (時報:桂花二人目 妊娠八ヶ月)

【ミケturn】

 お外がすこしあったかくなってきたにょ。

 大王しゃまとミケとトラとシャムが大人になってからごはんの作り方と服の作り方とそうじの仕方とおせんたくの仕方をおしえてもらったのにょ。

 

「大王しゃま!おしえてもらったごはんもおいしかったけど、ミケは南蛮のごはんがたべたいにょ。」

 

「ミケ!いいこと言ったにゃ!南蛮のごはんはえいようタップリで赤ちゃんも元気になるにゃ♪」

「「「ちょっと待て!」」」

「なににょ?あにしゃま?」

「「「お前たちはどこで料理をする気だ?」」」

「ごはんはお台所でつくるに決まってるにゃ。」

「そうそうしゃまにおしえてもらったにょ♪」

「じょうしきなのにゃ♪」

「そうそうさまはじょうしきのせんせいにゃん♪」

「「「いや・・・しかし・・・アレを後宮の厨房で作るのは・・・・・」」」

 

「大丈夫よ、一刀!」

 

 あ、そうそうしゃまにょ。

「美以、ミケ、トラ、シャム。南蛮の料理は特別だから特別な厨房を用意したわ。」

「とくべつにゃ!?」

「大王しゃまはえらいからとくべつなのにょ!」

「とくべつ!とくべつ♪」

「とくべつにゃぁん♪」

「この後宮の庭を真っ直ぐ向こうに歩いていくと見えてくるわ。欲しい材料が有ったら言いなさい。届けさせてあげる。」

「きょうの華琳はやさしいのにゃ♪」

「トラはおにく!おにくがいいにゃ!」

「豚も牛も鶏も羊も用意させましょう♪」

「シャムはおさかながいいにゃん。」

「厨房の横の生簀に沢山泳いでいるから好きなだけ使いなさい♪」

「そうそうしゃま、カニはいるにょ?」

「蟹は生簀にいないから運ばせるわ♪」

「カニは大王しゃまの大好物だからぜったい欲しいにょ!」

「あら、そうなの?美以。」

「う、うん・・・そうなのにゃ。ミケ、おまえのみぃを思うきもちに感動したのにゃ!みぃは・・・みぃは幸せ者なのにゃあ!!」

「大王しゃま!泣いてないでごはんを作りにいくにょ!えいようつけて元気な赤ちゃんをうむにょ!」

「「「おおにゃーーーーっ!!」」」

 

 

【緑一刀turn】

 美以達四人は庭へ飛び出し走って行ってしまった。

「なあ、華琳・・・・・美以達専用の厨房って、この庭の端っこに建てたアレか?」

「ええ、そうよ。」

 華琳は和やかに答えたが・・・この後宮の庭は広さが半端無いのだ。

 庭と言うよりむしろ公園と言った方がいいだろう。

 庭の中に川が流れ、花見用の桃園があり、真ん中に小高い丘・・・と言うか小山があってその頂上から房都の街を見ることが出来るのだ。

 件の厨房はこの談話室から直線距離で300mは有るはず。

 しかも小山の向こうに有るので、ここからでは見る事が出来ない。

「朱里と雛里の話では匂いだけでも相当な物だと言っていたわ。貴方もその場に居たのでしょう?」

「うん・・・まあ、そうなんだけどね・・・・・華琳なら作る事自体を禁止するかと思ってたんだけど・・・」

「私達の口には合わなくても美以達は美味しいと言って食べていたのでしょう?食文化の違いは否定しないわ。でも、その匂いで子供達が泣き出すと困るから離れた場所で作らせるのよ。」

 ・・・・・・・・つまりこれは隔離政策・・・『食のアパルトヘイト』だな・・・・・。

 

 

 

 

ひと月後

後宮 中庭            (時報:桂花二人目 妊娠九ヶ月)

【トラturn】

 おひさまがポカポカできもちいいにゃ♪

 いまはだいおーとトラとミケとシャムでおひるねにゃ・・・。

 南蛮のごはんをたべてからトラたちのおなかがおっきくおもたくなって動きづらくなったのにゃ。

「「「「ふにゃあぁぁ・・・・・」」」」

 

 

【緑一刀turn】

 美以達四人が新緑の芝生の上に体を寄せ合って眠ってる。

 小さい姿の時は猫の様で可愛らしかったが、アダルティーな今の姿では何とも・・・裾がめくれて覗く太ももや襟元から溢れ出そうなおっぱいが扇情的で・・・・・。

 

「一刀、三人とも顔が緩んでるわよ。」

 

「「「おおっと!」」」

「華琳殿、今は一刀たちの性欲よりも美以達四人の方が気にならんか?妊娠して二ヶ月でこの腹の大きさ・・・・・来月出産予定の桂花と変わらんぞ。」

 四人の寝姿を一緒に見守っていた冥琳の指摘。

 美以達のお腹は確かに臨月目前に見える。

 先月に美以達が南蛮料理を食べたあと、『どんだけ食べたんだよ』ってツッコミを入れた時からお腹の大きさは小さくなっていない。

 むしろその時からお腹は徐々に大きくなる一方だった。

 

「「「華佗・・・・・もしかして・・・・・」」」

 

「南蛮人の妊娠期間はふた月半だ。言ってなかったか?」

 

「「「「「聞いていないっ!!!」」」」」

 

 それじゃあ本当に猫並じゃないか!

 

 

 

 

半月後

本城 分娩室

【シャムturn】

「おなか・・・おなかいたいにゃん!」

 

「頑張れ、シャム!美以もミケもトラも頑張ってるぞっ!」

 

「に・・・にいさま・・・・・」

「・・・シャ、シャム!・・・みぃも頑張ってるから・・・一緒に元気な赤ちゃんを産むのにゃ・・・・・」

「トラも・・・・・トラもがんばってるにゃ・・・」

「ミケも・・・頑張ってるにょ・・・・・シャムも・・・頑張るにょ・・・」

 

「「「「にゃああああああぁぁぁあああああっ!!」」」」

 

 

【緑一刀turn】

「ふう・・・・・まさか本当に桂花より先に産むことになるとは・・・・・」

「「南蛮人・・・・神秘の種族だな・・・」」

 美以、ミケ、トラ、シャムは生まれたばかりの我が子にお乳を飲ませている。

 いつも思うがその姿には神々しさを感じさせられる。

 

花鬘(かまん)・・・たくさん飲んで早く大きくなるにゃ♪」

「ベンガルもたくさんのむにゃ♪」

「マンクスは元気にょ♪いい子にょ♪」

「ペルシャも元気にゃん♪」

 

 ほんの三ヶ月前まで子供っぽく元気に走り回っていた美以達が、こんなにも母親してるなんて・・・・・女の子ってスゴイな。

 

 

 

 

一年後

本城 後宮中庭

【緑一刀turn】

 花鬘、ベンガル、マンクス、ペルシャの四人はあれからすくすくと成長していった。

 そう・・・・・すくすく、すくすくと・・・・・・。

 一歳の誕生日を迎えた今、この子達の姿はかつての母親達に近い姿にまで成長していた・・・・・。

「ちちー♪」

「ぱぱしゃまー♪」

「とぅとぅー♪」

「ぱぱさまですの~・・・・・ふぁぁ・・・」

 芝生に座る俺たち三人にじゃれつく花鬘たち四人は、もうすぐ三歳になる眞琳達と身長が変わらない。

 いや、こうなるんじゃないかって、妊娠期間が短い段階で予想はついていたんだ。

 それよりも驚いたのは・・・・・。

 

「花鬘!美以にも場所をあけるのにゃっ!」

「ベンガルもにゃ!」

「マンクスはそっちでミケがこっちにょ。」

「ふにゃぁあ・・・ペルシャといっしょににい様のおひざのうえにゃん・・・・・ぐぅ・・・」

 

 なんと美以達の姿が元に戻ってしまった・・・・・。

 

「「「なあ、華佗・・・・・これも知ってたのか?」」」

「いや・・・これは俺も驚いている・・・・・文献には書いていなかった。子育てが終わったから大人の姿でいる必要が無くなったという事なのかも知れないな・・・」

 そんな無茶苦茶な・・・・・でも、南蛮行の時ミケ、トラ、シャムとそっくりなのが多勢居たよな。

 もしかしたらみんな親姉妹だったのかも・・・・・

 俺たちの頭に何度も浮かんだ疑問が思わず口から漏れる。

 

「「「南蛮人って本当に人間なのか?」」」

 

「みぃ達は人間にゃああああぁぁあああぁっ!!」

 

 美以が相変わらず両手を振り回して抗議してくる。

 

 まあ・・・・・可愛いからいいか♪

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

今回の話は真・恋姫の蜀√とニャン蛮族√をプレイした時から

感じた疑問を雷起なりに辻褄を合わせてみた物です。

美以がどう言おうと絶対に人間じゃないですねw

 

四人の子供についての補足

美以の娘 孟節 真名:花鬘

孟節は三国志演義での孟獲の兄の名前です。

花鬘は京劇『龍鳳巾』のヒロインで孟獲の娘。関羽の息子の一人関策と恋に落ちる女の子です。

三国志大戦などで登場するのでご存知の方も多いと思います。

トラの娘 ベンガル  ベンガル猫 虎縞です。

ミケの娘 マンクス  マンクス猫 三毛猫です。

シャムの娘 ペルシャ  ペルシャ猫 「ですの~」の元ネタが分からない人は『魔法の妖精』でググってみましょうw

 

子供達の生まれた順番表は

花鬘たち四人が早く生まれた事により少し変更されています。

 

 

《次回のお話&現在の得票数》

 

☆音々音    34票

 

という事で、次回は音々音に決定しました。

 

以下、現在の得票数です。

 

星    31票

明命   29票

猪々子  28票

亞莎   27票

二喬   27票

璃々   27票

真桜   27票

春蘭   26票

華雄   26票

沙和   24票

穏    22票

斗詩   22票

稟    22票

季衣   18票

霞    16票

紫苑②  9票

桂花②  9票

思春②  8票

鈴々②  7票

冥琳②  6票

音々   6票

雪蓮②  5票

風②   3票

翠②   3票

小蓮②  2票

凪②   1票

ニャン蛮②1票

華琳②  1票

 

※「大喬と小喬」は一つの話となりますのでセットとさせて頂きます。

②は二回目を表します。

一刀の妹と息子の登場回は以下の条件のいずれかを満たした場合に書きたいと思います。

1・璃々以外の恋姫全員のメイン話が終了した時

2・璃々のリクエストが一位になった時

3・メイン二回目の恋姫がリクエストの一位になった時

4・華琳のリクエストが一位になった時

※条件に変更があった場合、あとがきにて報告致します。

 

リクエスト参戦順番→猪々子 穏 亞莎 明命 斗詩 二喬 春蘭 音々音 華雄 稟 星 璃々 真桜 季衣 冥琳② 霞 沙和 思春② 紫苑② 鈴々② 桂花② 風② 雪蓮② 凪② 音々 小蓮② 翠② ニャン蛮族② 華琳②

 

過去にメインになったキャラ

【魏】華琳 風 桂花 凪 数え役満☆シスターズ 秋蘭 流琉

【呉】雪蓮 冥琳 祭 思春 美羽 蓮華 七乃 小蓮

【蜀】桃香 鈴々 愛紗 恋 紫苑 翠 蒲公英 麗羽 桔梗 白蓮 月 朱里 雛里 詠 焔耶 ニャン蛮族

 

子供達一覧

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀惲(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 黃仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 黃信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽綝(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八倻(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀俁(じゅんぐ) 銀桂 

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 龐宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

桂花の三女 荀詵(じゅんしん) 丹桂(たんけい) 

桂花の四女 荀顗(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

桂花の五女 荀粲(じゅんさい) 黄梅(おうめい)

桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

A)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

B)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

C)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

D)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

※アルファベットは仮順です

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいても大丈夫です(´∀`)

よろしくお願い申し上げます。

 

 

 


 
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