No.573242

【獣機特警K-9ⅡG】月夜を翔ける麗しき闇【交流】

古淵工機さん

エルメ教にキツいお灸をすえるべく、あの男がついに動く!!
◆出演
スヴェンソン:http://www.tinami.com/view/554502
怪盗ノワール:http://www.tinami.com/view/579183

2013-05-05 16:34:30 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:636   閲覧ユーザー数:558

さて、K-9隊が幻獣タイタニアと激しい戦いを繰り広げていた頃、

とあるビルの屋上ではスヴェンソンが白衣の内ポケットから一つのビンを取り出していた。

内部には怪しく輝く液体。

「…ふふ、邪魔は入ったもののなんとかgerin oilを手に入れることができた…あとは…」

ほくそ笑むスヴェンソンの背後から、一人の男の声が響いた。

 

「失礼。あなたに少々お尋ねしてもよろしいか?」

「なんだ君は…僕は今忙しいんだ。用ならさっさとしたまえ」

「そのビンの中に入っている物について二、三お聞きしたいのですが」

するとスヴェンソンは悪い笑みを浮かべこう答えた。

 

「あぁ、その中身については教えられないな。なにしろこいつは…」

「生命ある者から搾り出した『gerin oil』」

「…!なっ、なぜそれを知っている!!貴様は誰だ!!」

と、声を荒げてスヴェンソンが振り向くと、そこにいたのは!!

…夜会服に黒いマントを羽織り、シルクハットを被った男が一人。

その顔を、その姿を、スヴェンソンが知らないはずもなかった。

「貴様…怪盗ノワール!何しに来た!!」

「何をしに?…決まっているでしょう。その右手をよくご覧なさい」

その声に、スヴェンソンが自らの右手に視線を移すと、持っていたはずのgerin oilはどこかに消えていた。

「馬鹿な!確かに持っていたはずだ!何故…」

するとノワールはマントの中から一つのビンを取り出した。

「…gerin oil…確かに頂戴いたしました」

「ノワール…それをどうするつもりだ!!」

「もちろん…こうするのですよ」

と、ノワールはgerin oilの入ったビンを空中高くまで放り投げると、その左手の指を鳴らす。

するとそのビンは一瞬にして跡形もなく砕け、中に入っていたgerin oilは光を放ちながら消えていった…。

「き、ききき貴様…いったい何をしたぁ!!」

「何を?…『あるべき姿』に戻しただけですよ」

「な、何だと!?」

ノワールはさらに続ける。

「聞けばあなた方エルメシオン・リリジオンは…生命を尊重せよと謳っておきながら、あなた方が『異端者』と決め付けた者たちを一方的に抹殺している。これはどうお考えですか?」

「当然だ…これは罰なのだ。神に背く者には神罰を。われわれは神の裁きを代行するものなのだ」

「…ならば先ほどの物は何です。あなた達によって命を奪われた挙句あんな忌々しいものに変えられてしまった。人の成れの果てにしては少々残酷なように思えますがね」

「何度も言わせるな。これは神の意思だ。このgerin oilは我らが神の降臨に必要なもの。異端者は神の糧としてその罪を…」

スヴェンソンが、その言葉を言い切らないうちに、ノワールが言い放つ。

 

「…愚かしい」

「なに!?」

「愚かしい、と言ったのです。その教義のもとにあなた方は今までいくつの命を葬り去ったのですか」

「黙れ!貴様に何がわかる!我らが教義を…我らが神を否定するのであれば貴様も異端者だ!!」

「フフ…この私が異端者か。大いに結構…ですが私から見ればあなた方こそが異端者です。なぜならば…あなた方の信じている物は神と呼ばれるに値しないからだ!」

「ぐっ…一度ならず二度までも…神を侮辱するか!!」

「もう一度言う。あなた方の信じているものは神などではない。もしもそんな物が存在するのであれば…それは神の名を騙る不届きな怪物だ。それでもその不届き者を神と崇めるならば、私はその神とやらを葬ってみせましょう。では」

と、ひとこと言い残してノワールは、月が輝く夜空へその身を溶かし去っていった。

そしてビルの屋上に取り残されたスヴェンソンはただ一人、狂ったように叫んでいた。

 

「おのれ!おのれっ!度重なる神への侮辱…許さん!許さんぞォーッ!!怪盗ノワァァァァーーール!!!」


4
このエントリーをはてなブックマークに追加
0
0
4
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択