No.571406

真・恋姫無双 (時空編) 第十章

カイさん

語られる過去・・・そして新しい太刀

2013-04-30 01:30:30 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:4150   閲覧ユーザー数:3488

数時間後、機動六課の会議室に隊長・フォワード全員が召集された

はやて「皆集まったな」

 

ヴィータ「何か有ったのか、はやて?」

 

フェイト「うん。大事な話だよ。北郷の武器に関する大事な話」

 

???「北郷さんの武器?それってあの光る剣ですか?」

 

エリオ「確かに不思議な武器でしたけど、何かわかったんですか?」

 

はやて「それをこれから話すんや、エリオ・キャロ。詳しい話は、リンディ提督から」

 

画面に映るリンディに全員が目線を向ける

 

 

リンディ「先ずは皆にこれを見て欲しいの」

 

シグナム「これは?」

 

アギト「お、おい、ちょっと待て!?これ、北郷(あいつ)が持ってたのと同じじゃねえか!?」

 

リンディが映した画面には、たくさんの麒麟が並べられた画像が写されていた

 

 

リンディ「PM-466・・・かつて管理局が作ったプロトタイプデバイスよ」

 

キャロ「ええ!?」

 

エリオ「ちょ、ちょっと待ってください!?おかしいですよ、それ!?」

 

アギト「管理局が作った物を、何であいつが持ってるんだよ!?それにあいつから魔力反応なんか無かった、なのに何でデバイスが使えるんだよ!?」

 

リンディ「PM-466は魔力を必要としないの、これはリンカーコアを持たない人間に作った物なの」

 

シグナム「リンカーコアを持たない者の為に作った?」

 

シャマル「だとしたら尚(なお)おかしいです、管理局が作ったのなら、リンカーコアがあることが前提で作るはずです」

 

リンディ「普通わね」

 

ヴィータ「普通は?」

 

リンディは一回ため息を吐くと、真剣な顔で再び話し始めた

 

 

リンディ「このPM-466は、ある目的の為に作られたの」

 

なのは「ある目的?」

リンディ「DB計画」

フェイト「!?・・・デザインベイビー」

 

エリオ「デザインベイビー?・・・それって確か」

 

フェイト「遺伝子操作や薬を用いて作られた子供をそう言うの、でもその計画って確か」

 

リンディ「そう、数十年前に解決された事件。違法研究者達が行っていた計画の事、一部の管理局員がロストロギアを戦力化に置く事を目的に行われた計画よ。」

 

シャマル「そんなの不可能ですよ、今でさえロストロギアは謎だらけなのに」

 

リンディ「でもね、かつての管理局員達は、そんな事を気にしなかったの。そしてその事件のせいで亡くなった子供も数知れないわ」

 

ティアナ「酷い、如何してそんな事を平然と出来るのか、私には判りません」

 

フェイト「判らなくて良いよティアナ。うんうん、判っちゃいけない」

 

リンディ「話を続けていい?」

 

リンディの言葉に、フェイトとティアナが頷く

 

 

リンディ「リンカーコアを持たない者を対象としたのは、ロストロギアが魔力に反応しないようにする為。そしてもう一つは、リンカーコアを持たない者を戦力に組み込ませる為。この二つが理由よ」

 

スバル「じゃあ、プロトタイプって言うのも」

 

リンディ「そう、子供達同様、試作品程度にしか見てなかったみたいなの」

 

シグナム「・・・腐っている」

 

アギト「ああ、聞いてて胸糞(むなくそ)悪い話だ」

 

はやて「それで提督、その事件の後、子供はどうなったんですか?」

 

リンディ「管理局で施設に入れたは、でもね、問題が残されていたの」

 

はやて「問題?」

 

リンディ「作られた子供と赤ん坊が居たんだけど、その内の一人だけ、行方不明なままなの」

 

なのは「まさか、それが北郷さん!?」

 

リンディ「それはまだ判らないは、最終的にはもう死んでいると言う判断で捜査は終ったの。でも、その後の調査で、その子がレアスキル持ちであると言う事が判ったの」

 

シャマル「そのレアスキルは?」

リンディ「完璧なる獲得(パーフェクトコピー)」

はやて「それって確か、相手の技を自分の物にするレアスキル」

 

リンディ「そう、レアスキルの中でも強力な種類よ、強力が故に、持ち主も少ない。この調査資料によると、拒絶反応が強い為赤ん坊の段階で亡くなった子が多発したって書いてあるわ」

 

アギト「だったら、北郷はそのレアスキルの適合者」

 

リンディ「それはわからないわでも、居なくなった子は唯一の適合者である事が判っているわ」

 

なのは「うん?ちょっと待ってください」

 

ヴィータ「如何したよなのは?」

 

なのは「もし北郷さんが、そのレアスキルの適合者の子供だった場合。戦った私達の技も使える可能性も!?」

 

全員「「「!?」」」

 

アギト「ちょ、ふざけんなよ!?結構居るぞ!!」

 

???「お、落ち着くですアギト!?」

 

アギト「馬鹿かリィン、これが落ち着いていられるか!?」

 

なのはの言葉に全員が焦りを隠せないでいた

 

 

はやて「確か北郷さんと戦ったのは、なのはちゃん・フェイトちゃん・シグナム・スバル・ティアナ」

 

ヴィータ「バリバリ最悪な展開だな」

 

リンディ「もしまた戦うなら、戦闘経験のある人が良いわね。それ以外の人が戦うのは危険だわ」

 

???「八神指令!!」

 

はやて「シャーリー。どないしたん、そんなに慌てて」

 

急に通信を入れて来たのは、シャリオ・フィニーノ執務官補佐である

 

 

シャーリー「見てください、これを」

 

はやて「・・・えっ、嘘や!?」

 

はやて達が見ていたのは現段階での一刀の、戦闘力の結果である

はやて「と、SSS-って、何かの間違いやろ!?前計算した時は、S-やったやんか!!」

 

シャーリー「間違いありません、機会に何の問題も異常も有りません」

 

シグナム「・・・やはり、力を隠し持っていたか」

 

なのは「これが、本当の北郷さんの力」

 

リンディ「これで可能性は強くなったはね」

 

フェイト「・・・うん」

フェイト「北郷一刀が、DB計画で作られた強化人間(デザインベイビー)の可能性が・・・」

その頃一刀は、修練場に居た

一刀「・・・」

 

真桜「・・・」

 

道着姿(襷掛け状態)の一刀が修練場の真ん中で立っていた。周りには、四つの案山子が立っていた

 

 

一刀「・・・!」

 

シュ!シュ!シュ!シュ!

 

一刀「・・・」

 

キン!

 

真桜「???」

 

ドサ!

 

真桜「!?」

 

一刀が鞘に刀を納めるのと同時に、四つの案山子が倒れる

 

 

真桜「隊長!」

 

一刀「・・・良い感じだ。悪くない」

 

真桜「いやーええもん見せて貰ったわ。作った甲斐があるで♪」

 

一刀「そうだな、それにしても良い色だ」

 

一刀の新しい刀は、全部が蒼色の刀

 

 

真桜「この武器の名前何にしよう?」

 

一刀「俺が付けていいか?」

 

真桜「ええけど、何て名前にするん?」

 

一刀「・・・」

一刀「蒼龍眼(そうりゅうがん)」


 
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