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IS《インフィニット・ストラトス》~転生せしは勇者王~ 第五話

復っ活!覚えている方はいないと思いますが、こーじょーちょーです。

今回はリハビリを兼ねているので今まで以上に微妙かもしれませんがお願いいたします!

2013-04-29 20:32:22 投稿 / 全19ページ    総閲覧数:1955   閲覧ユーザー数:1805

 

俺が束さんと共に旅立ってから少しの時が経ち…………………

 

 

~どこかの国~

 

「束さん、今度はどこに行きましょうか?」

 

「うーん、むっくんとならどこにでも!!」

 

 

「じゃあ、○○○○はどうですか?」

 

「うん、良いね!じゃあ行こうか!」

 

そうして俺と束さんは○○○○に向かって出発した。

 

 

 

俺が元いた街から旅立って数年が経ち、その間に第一回モンド・グロッソが開催され千冬さんが優勝した。

 

本来なら暮桜は束さん一人で造る筈なのだが俺も参加した結果、第三世代機レベルの性能になってしまったのだ………………

 

他国が第二世代クラスなのに対して第三世代機とも言える性能を持った暮桜は圧倒的なまでの強さを発揮した。

 

 

ワンオフアビリティである『零落白夜』もその強さに拍車をかけていた…………

 

刀一本という、近接戦闘のみの装備にも関わらず対戦相手をなぎ倒していく様はまさに圧巻だった。

因みに暮桜を千冬さんに渡す為に久しぶりに会った時にいきなり千冬さんは俺を抱きしめ、束さんには強烈なアイアンクローを放っていた。

 

理由を聞くと、束さんは俺が一緒に行く事を千冬さんに伝えていなかったそうなのだ……

 

 

束さんにアイアンクローを放っている千冬さんの顔は不動明王ですら、土下座して泣きながら許しをこう様な表情だったよ……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とうちゃーく!」

 

「着きましたね」

 

 

 

 

 

「むっくん、これからどうするの?」

 

「うーん、せっかくだから食べ物とかの買い出しもしちゃいましょう」

 

「うん!じゃあ行こう!」

 

「ちょっと待って下さい、束さんコレ忘れてますよ」

 

「あっそうだねー。………………これでよし!」

 

「よし、今度こそ出発しましょう」

 

今、俺と束さんが付けたのは他人に変装している様に見せることが出来る装置である。

 

 

「一杯買ったねー」

 

 

「そうですね、せっかく新鮮な魚介類が手には入ったからパエリアとブイヤベースでも作りましょうか」

 

 

「やったー!!むっくんのパエリアとブイヤベースはとってもおいしいから楽しみだよ!!」

 

 

俺と束さんがそんな会話をしながら歩いていると、少し離れた路地から猛スピードで車が飛び出してきた…………………

 

 

 

 

 

 

「うわ!?」

 

 

「むっくん大丈夫?全く何なんだよアイツ等はむっくんがケガしたらどうしてくれるんだよ」

 

束さんが飛び出してきた車に文句を言っていると路地からもう一台の車が飛び出してきた

 

 

「危ない!」

 

「きゃっ!?」

 

束さんを庇う様に抱きかかえてその場を離れると俺達がいた場所を車が通り過ぎて行った。

 

 

 

(何か様子がおかしかったな………2台目の車は中が全く見えなかったし、1台目の車は何かで傷つけ付けられたような痕があった。あれは、銃創か?後から来た車に?だとしたら不味いかな…………一応確認して助けが必要なら助けよう………)

 

 

そんな事を考えていると

 

 

「む、むっくん//////」

 

 

ん?束さんの声?近いけど何処から?そう思い視線をずらすと………………

 

 

 

束さんが顔を真っ赤にして此方を向いていた。

 

 

「す、すいません!」

 

そう言って束さんを下ろすと少し残念そうな顔をしながら

 

 

「ううん、全然大丈夫だよ!(うーむっくんにお姫様抱っこされちゃったよ//////でも、もう少しされてたかったかも)」

 

 

気にしてないとは言ってくれてるけど、顔が真っ赤だしやっぱり怒ってるのかな……………でも今は、さっきの2台の車の事を先に片付けて、束さんには後でしっかりあやまろう。

 

 

「束さん、すいませんけど先に戻ってもらっても良いですか?」

 

「ふぇ、どうしたの?」

 

「ちょっと買い忘れた物があるので買いに行って来ます」

 

「じゃあ一緒にいこーよ」

 

「ナマモノがあるので冷蔵庫に入れてのおいてもらいたいんです。せっかく良い物が手には入ったのに悪くしたら勿体ないですし、束さんにはなるべく美味しいものを食べて貰いたいですから」

 

 

「う、うん………わかったよ//////(もう!こんな笑顔で言うなんて反則だよ!)」

 

 

そう言って束さんはラボへと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~睦月side~

 

 

束さんがラボに向かったのを確認して俺は人気のない路地へと入って行った。

 

 

「空間投影式ディスプレイ起動…………よし、ナンバーの確認………ちっ、やっぱり両方偽造か……なら監視カメラの映像から…………ハッキング開始…………完了」

 

 

監視カメラをハッキングして確認すると追われていた車は人気のない倉庫街に追い込まれていた。

 

 

「不味いな、急ぐか……」

 

 

そう言いながら俺は倉庫街に向かって行った………………

 

~睦月side end~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???side~

 

 

 

不味いな、まさかあんなに人目の多い所で襲って来るとは。

 

「お嬢様、大丈夫でしょうか?」

 

私は恐らく奴らが狙っているであろう人物に声をかけた。

 

 

「……うん、大丈夫…………」

 

「わたしも大丈夫~」

 

 

お嬢様と一緒に娘からも返事が帰ってきた。2人は大丈夫とは言っていたが表情は不安そうだった。

 

 

 

そういったやり取りをしていると車体に衝撃が走りハンドルが利かなくなり近くの倉庫に突っ込んでしまった。

 

 

 

 

「くっ、不味い動かない…………」

 

衝突の衝撃の影響か車が動かなくなってしまい仕方なく車外に出て逃げようとするのだが追ってきた奴等がこの車を囲むのがわかった…………

 

 

 

 

 

~???side end~

 

 

 

 

 

 

~追跡者 side~

 

「さぁ、無駄な抵抗は止めていただきましょうか?」

 

 

そう私がターゲットがのる車に向かって通告すると中から一人の男が出てきた…………

 

「貴様等一体なにが目的だ!」

 

 

「貴方も解っているのではないのですか?目的はそこにいる………の身柄ですよ。彼女には色々と利用価値が有るのでね。それでは渡して頂きましょうか」

 

そう言って男に銃をむける

 

 

「貴様等などにお嬢様を渡せる……(パンッ)が!?」

 

 

「おと~さん!?」

「○○さん!?」

 

 

聞き分けのない男に警告と無力化を兼ねて銃弾を肩に撃ち込んでやると車の中から2人の女のガキが出てきた。

 

「お、お嬢様出てきてはいけません!」

 

「ふむ、貴方と違ってそちらの娘さんは物分かりが良いようですね」

 

そう言いながら周りにいる部下達にターゲットを捕らえるように指示をしようとした時にそれは起こった…………

 

「「「がぁっ!?」」」

 

 

突然呻き声と共に数人の部下が倒れたのだ…………ピンクのアフロになって……………………はぁ!?

 

 

(何でアフロ!?)

この瞬間は倉庫内にいる者達の心は一つになっていた。

 

 

 

 

「なんだ!?何が起こった!?」

 

 

私が何が起きたか部下に確認をとろうとすると我々のいる倉庫の天井から声がして

 

 

「うーん、やっぱりピンクは無いな……」

 

 

と言いながら一人のガキが降りてきた…………

 

~追跡者side end~

 

 

少し時をもどして

~睦月side~

 

 

「ここか……」

 

 

俺は今倉庫街のある倉庫の屋根の上にいる。

 

「さて、どうしたものかな」

 

倉庫内の状況を確認して見た所、追われていた車が動けなくなった所を数台の車に囲まれている。

 

「とりあえず、スモークグレネードでも……(パンッ)っ!?」

 

 

(不味い!追われていた車の運転手が撃たれた!)

 

「くっ、しょうがないか…………」

 

 

俺は付けていたペンダントを操作して車から出て来た女の子達を捕らえようとしていた男達に向けて電撃を放ったんだが…………「うーん、やっぱりピンクのアフロは無いな」

 

 

そう言いながら俺は追跡者達と女の子達との間に降り立った。

 

 

~睦月side end~

 

 

 

「なんだ貴様は!!」

 

奴らの前に降りて直ぐに追跡者達のリーダーらしき男が銃を向けながら聞いてきた………………

 

 

「いや、偶々通りがかったら女の子達を大勢で囲んでる変質者達とその子達を守ろうとして怪我をしている人がいたから間に入っただけの一般人ですけど?」

 

 

「ふざけるな!!」

 

 

そう言って此方に向かって発砲してきたが

 

 

「構えてから撃つまでが遅すぎますよ?」

 

 

「なぁ!?銃弾を避けただと!?」

 

 

 

 

そんなに驚く事か?銃口の向きと指の動きを見ていれば簡単だと思うんだけどな………………

 

※睦月は千冬と同等の身体能力を持っている上に千冬との訓練で『普通』の感覚がズレています。

 

訓練風景などはその内番外編等でやれたらいいなぁ~(by作者)

 

 

 

?何か変な電波が…………

 

 

パンッ

 

 

 

危な!?考え事してたらまた撃って来やがった!

 

 

「くっ、また避けただと!?」

 

 

はぁ、また撃たれても面倒だから早めに鎮圧しますか…………

 

 

周りを見回して此方に狙いをつけていた男に近づき

 

「ふっ!!」

 

 

「ガァッ!?」

 

 

鳩尾に拳を叩き込んで気絶させた。

 

 

「次……」

 

 

「グペェッ!?」

 

俺を無視して女の子達を捕らえようとしていた奴には顔面に膝を叩き込んだ。

 

 

 

そうして、何人かを無力化しているとリーダーらしき男が叫んだ。

 

「そんなガキ一人になにを手こずっている!さっさと片付けろ!!」

 

男の言葉を聞いた残りの手下達が俺に一斉に襲いかかってきた……

 

 

「「「あっ危ない!!」」」

 

流石に人数が多すぎると思ったのか女の子達と怪我をした男性が声をあげるが…………

 

 

 

「「「「「がぁっ!?」」」」」

 

 

ペンダントから電撃が放たれて残った手下達は地に臥していた…………アフロで。

 

 

 

((((だから、何でアフロ!?))))

再び睦月以外の倉庫の中の人間の心が一つになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、後は貴方だけだけど?」

 

 

 

「くっ!こんなガキ1人に…………」

 

 

俺は最後の1人である男を拘束しようと近づこうとしたのだが………………

 

 

 

 

 

「全く、あれだけの人数がいたのにガキ1人にやられるなんて男ってのは本当に使えないわねぇ」

 

 

 

 

そう言いながら、倉庫に入ってくる一機のISがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(不味いな、流石に生身でISの相手をするのは…………どうする、何とかあの人達だけでも逃がせるか…………っ!?)

 

 

何とか他の3人を逃がそうと考えていると降りてきた操縦者がいきなり発砲してきた。

 

 

「さて、急に出てきて邪魔してくれたのだから覚悟は出来てるわよね?」

 

 

そう言って操縦者は再び展開していたライフルを此方に向けてきた。

 

 

「ちぃっ!」

 

咄嗟に横に跳ぶと元いた場所が弾丸によって弾け飛んだ。

 

近くに倒れていたアフロから銃を拝借して相手に向けて発砲するが何の効果も無く、俺は段々と追い詰められていた…………

 

 

そして、少しの間撃ち合っていたが相手が業を煮やしたのかライフルをしまい、グレネードランチャーを展開してきた。

 

 

「ISのライフルを避けるなんて驚いたけどこれならどうかしら?」

 

 

「くっ!………………ガハァッ!?」

 

 

俺は放たれたグレネード弾に向けて発砲し爆発させたが爆風で飛ばされて壁に叩きつけられてしまい動く事が出来なかった……………………

 

「あらあら、漸く大人しくなったわね…………それじゃあ、さようなら」

 

 

そう言って俺に向けてグレネード弾が放たれた。

 

 

ドガァァァッ!!

 

 

 

 

 

~睦月 side~

 

 

「ここは?」

 

 

俺は見覚えのある場所にいた。

 

「転生する前に来た場所なのか?そうなら、また死んだのか…………あの人達はどうなるんだ?」

 

 

「いいえ、まだ死んではないわよ。それにあの子達はまだ無事よ」

 

「はい、まだ貴方は死んではいないのです。渡したいモノがあったので此方に来て頂きました」

 

 

独り言に返事が有ったので振り返って見るとミニ神とその友らしき女神がいた。

 

「相変わらず、ミニ神なんですね……………」

 

「お久しぶりね♪今は…………睦月君だったわね」

 

 

 

「渡したいものが有るから呼んだって何を!?今はそれどころじゃ無いんだ!!あいつを倒せなくてもせめて、あの人達を!」

 

 

「落ち着いてください。その事もあって此方に呼んだのです」

 

「?」

 

 

「貴方、何か忘れてるんじゃないかしら?」

 

「何かって、何を……………………………………!?あ、専用機!!!!」

 

 

「完全に忘れてたんですね…………」

 

 

「今までで初めてよ、転生特典を完全に忘れる人は」

 

 

いや、インパクトのある出来事ばっかりだったからなぁ……

 

「では、此方へついて来て下さい」

 

 

そう言って先に行く2人についていくと扉があり、その向こうには金色の鬣の獅子がいた……………………

 

 

 

 

 

「ギャレオン…………」

 

 

「今はこの形をとっていますが、《初期化》フォーマットと《最適化》フィッティングを行う事で様々な勇者ロボが展開可能になります」

 

「一次移行《ファーストシフト》をしないと完全な状態では戦えないわよ、それでも行くの?」

 

 

そう女神が真剣な顔で問いかけてきた。

 

「ああ!例え完全でなくてもあの人達を助ける為なら構わない、あそこに戻してくれ!」

 

「わかりました。ではISに触れて下さい」

 

 

言われた通りにすると様々な情報が体の中を駆け巡っているような感覚がして俺の姿は胸に獅子を宿した戦士、ガイガーとなっていた…………

(ファーストシフトしてないから色が薄い?なんかレプリジンみたいだな)

 

「専用機の名前はどうしますか?」

 

 

名前かGGGは微妙だしな…………そうだ!この前読んだ本に出てた言葉なら!

 

 

「クラージュ」

 

 

「フランス語で《勇気》・《熱意》ねピッタリじゃないかしら」

 

「私も良い名前だと思います。では、あの場に戻しますが戻ったらいきなり炎の中なので驚かないで下さいね」

 

「ああ大丈夫!」

 

 

「じゃあ、睦月君…………《また》会いましょうね。」

 

戻る時に何かを言われたような気がしたが解らなかった…………

 

 

~睦月side end~

 

 

 

 

 

 

~??? side~

 

「「そ、そん……な」」

 

私達を助けようとしてくれた子は襲撃してきたISの攻撃で炎に包まれてしまった………………

 

 

「ふん、最初は驚いたけど所詮は男ね。ISに勝てるわけないじゃない」

 

 

そう言いながらISを装備した女の人はは炎を背に私達に近づいてきた。

 

 

「くっ、お嬢様お逃げくだs「邪魔よ」……………がっ!?」

 

「おとーさん!?」

「○○さん!?」

 

 

私達を守ろうとして前に出ようとして、○○さんは振り抜かれたISの腕によって吹き飛ばされて地面に叩きつけられてしまった。

 

「………………うぅ、おじょ……ね……げ………い」

 

 

傷だらけだけど息はあるみたいで私達はほっとした。

でも、相手はそれが気に入らなかったらしくて

 

 

「ちっ、しつこい奴だねもう死になよ」

 

 

 

そう言って倒れている○○さんに向けて グレネード弾を発射した…………

 

 

ドガァァァァッ!!!!

 

 

 

そうして、○○さんも爆炎に包まれてしまった…………

 

 

 

「そ、そんな……おとーさん」

 

 

「ふん、男の分際で女のあたしに楯突くからこうなるのさ。あなたも安心しなさい、あたしが用が有るのはそっちの娘だけだからあなたも直ぐにあの男の所に送ってあげるから」

 

 

 

 

「ふーん、誰を何処に送るって?」

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

 

突然声が聞こえたので全員がそちらを向くと○○さんを抱えたロボット?がいた。

 

 

 

「っ!?おとーさん!!」

 

○○は直ぐにそのロボットらしき者に駆け寄って行った。

 

「大丈夫、怪我はしてるけど気絶してるだけだから」

 

 

そう言いながら○○さんをそっと地面に降ろすと

 

「もう一度聞くけど、誰を何処に送るって?」

 

そう言いながらISへと向き直った。

 

~???side end~

 

 

 

 

 

(さて、どうしたものかな…………)

 

女神やミニ神に言われた通りに一次移行をしなければほぼ全ての機能が使用不可と表示されている。

 

目の前のウインドウには一次移行完了までの時間が後10分となっていた。

(少しでも時間を稼ぐか…………)

 

「貴方は何者!?急に現れてどういうつもりなの!?」

 

 

「何者もなにもついさっきも此処にいたけど?」

 

どうやって時間を稼ぐか考えていると女が此方を睨みつけながら叫んできたのでそれを利用する事にして質問に答えた。

 

 

「さっきも此処にいた?…………っ!?まさか、さっきの!」

 

 

「「え!?」」

 

 

操縦者と一緒に女の子達も気がついたようで驚いた声をあげていた。

 

 

 

「まさか、ISを持っていたなんてね。しかも、全身装甲《フルスキン》タイプなんて……」

 

 

そう言いながらグレネードランチャーを収納し、アサルトライフルを展開して此方に向けてきた。

 

 

「でもね…………子供が過ぎた玩具を持った所で何が出来ると言うのかしら!」

 

ドンッ!!

 

 

相手が発砲してきた弾丸を回避しながら現在でも使用可能な武装を検索する。

 

 

《使用可能武装検索結果:ガイガークロー機能:近接格闘用武装特殊機能無し》

 

うわ、よりによってこれだけか…………せめてドリルガオーとかが使えれば良かったのに。

 

 

「あなた、さっきから避けてばかりだけど何故攻撃してこないのかしら舐めてるの?」

 

 

俺が回避ばかりしているのを舐めてると勘違いしたのか女がイラついた様子で睨みつけてきた。

 

 

「いや、舐めてる訳じゃないんだけどね…………(ジャキンッ)」

 

 

そう言いながらガイガークローを展開するが、それを見た女が

 

 

「そんなモノで私と戦おうって言うの…………まさか、それしか武器が無いんじゃ」

 

 

(ちっ、気がつくのが早いよ!)

 

 

内心舌打ちをしながら女に突っ込んでいく

 

 

「あら、そんな態度をとるなんて図星なのかしら。でも、今日は運が良いわね仕事も楽だし新しいISまで手に入れられるんですもの」

 

 

そう言いながらアサルトライフルを撃ってくるがそれを紙一重で避けていき

 

 

「はっ!!」(ザンッ)

 

「くっ!?ライフルが…………」

 

 

(今だ!!)

 

 

「はぁぁぁっ!!」

 

アサルトライフルを破壊され一瞬隙が出来た女に対してガイガークローや蹴りなどで攻撃を加えていく。

 

 

 

「がっ、ぐほっ!?………………このぉっ、糞餓鬼ぃぃっ!!」

 

 

 

俺に攻撃されて、女は完全に頭に血がのぼったのかグレネードランチャーを展開したのだがそれは俺を狙ってはおらず気絶している男性と女の子達を狙っていた。

 

 

 

「なっ!?」

 

 

「もう仕事なんかどうでも良いわ!お前が守ろうとしたアイツ等を殺してやる!!」

 

そう言って直ぐに女はグレネードランチャーを発射した。

 

 

女の子達は突然の事に驚いたのか、恐怖で動けないのか固まってしまいその場に座り込んでしまっいる………………

 

 

「くっ!間に合えぇぇっ!!!!」

 

「がはっ」

 

女を蹴り飛ばし、スラスターを全開にして何とか女の子達の前に出たが迎撃している時間はない為、自身を盾に守る。

 

 

そして直ぐにグレネード弾が着弾した。

 

 

ドガァァァァァッ!!!

 

 

 

 

 

 

「あーはっは、まさか自分から喰らいにいくなんてねぇ。手間が省けて良かったわ」

 

 

女は爆炎を眺めながらそう言った。

 

直撃のはずなので無事では済まないだろうと考えていたのだ………………

 

 

だが、爆炎の裏では女の想像とは違うことが起きていた。

 

 

~???side~

 

「「…………え?」」

 

 

彼女達は自分達に向けて凶弾が放たれた時に自分達は助からないと思っていた。

でも、自分達を守ってくれている人物が盾となって目の前に 立ったのだ。

 

そして弾がその人物に直撃しそうになった時に彼女達は確かに聞いた

 

「何とか間に合ってくれた…………《code:Final Fusion》…………ファイナルゥ、フュージョッン!!」

 

 

そう言った瞬間、盾となろうとしたISは緑の光の奔流に包まれた………………

 

~???side end~

 

 

ほんの少し時は戻り ガイガーにグレネード弾が着弾する直前………………

 

 

 

(くっ!間に合うか!?)

 

 

そう考えながら現在出せる最高速度でグレネード弾の前に回りこみ彼女達の盾になろうとした時に

 

《フォーマット及びフィッティッングが完了しました、これより全機能が解放されます》

 

 

(!?………………よし!!)

 

 

俺は迷わずにある項目を選択する

 

《code:Final Fusion》

 

 

「ファイナルゥッ、フュージョンッ!!!!」

 

 

そう言った瞬間に周りには

 

《ステルスガオー》

 

《ライナーガオー》

 

《ドリルガオー》

 

が現れて俺の周りを回っていた。

 

(そう言えばどうやって合体するんだろ

。ガオガイガーだとマシンだから出来る合体方法だったよな…………)

 

 

そう考えているとガオーマシンが輝きだして、そして光の粒子となりガイガーを包み込んでそして光がある勇者の形となっていった…………

 

 

ある時は己の命も省みずに地球《ほし》を守り。

 

またある時は宇宙に存在する全ての生命《いのち》の為に戦い。

 

そして宇宙その物を守る為に仲間達と共に戦い抜き小さな希望に全てを託した。

 

その者の名は勇者王 ………………

 

 

「ガオッ!!」

 

「ガイッ!!」

 

「ガァー!!」

 

 

 

 

 

 

ファイナルフュージョンが完了すると共に各部から余剰エネルギーが排出され、俺を包んでいた緑色のエネルギーも拡散し、俺達を包もうとしていた爆炎も消し飛んだ。

 

 

 

 

 

「な、何!?何が起こったの!?」

 

 

突然の出来事に女は 驚いていたが俺に気がつくと

 

 

「なっ!?貴方は誰!……………………まさか、その胸の飾りは!?」

 

 

「そうだよ、さっきまでは本当の姿じゃなかったんだよ」

 

 

「くっ、まさか初期設定の状態で戦っていたとでもいうの!?………………でも姿形が変わったからって!!」

 

 

そう言いながら女がグレネード弾を放ってくる、後ろに女の子達が居るから避けられないだろうと考えたんだろうと思っていると………………

 

「はっ、精々さっきみたいに自分を盾にでもするんだね!それともそいつ等を見捨てて避けるかい?」

 

 

考えていた通りの事を言ってきて、後ろの子達も

 

「「お願い、もう良いから避けて!!」」

 

と言ってくるが………………

 

 

「大丈夫、必ず守るから………………プロテクトシェード!」

 

そう言って左手を開き前に突き出した。

 

 

 

ドガァァァァッッ!!

 

 

 

 

「ふ、何が必ず守るからよ精々盾になるのが精一杯じゃない」

 

 

 

女は新たに上がった爆炎を見ながら呟くが

 

 

「ふんっ!!」

 

 

掛け声と共に爆炎は吹き飛んだ。

 

 

「なぁ!?無傷!?」

 

 

驚いている女の視線の先にはエネルギーシールドのようなものに守られた睦月達の姿があった。

 

 

 

 

「な、何なのよそれは!?エネルギーシールド!?そんなモノまだどこの国も開発していない筈よ!」

 

 

女はプロテクトシェードを見て少し混乱していた。

 

 

「今度はこっちから行かせてもらう」

 

 

俺がそう言うと右腕にエネルギーが溜まりだし高速回転し始めた。

 

 

「何をする気かは知らないけれど、近付かなければ!!」

 

気をもちなをした女がグレネードランチャーをしまい、より高火力であろうミサイルランチャー(イメージはガンダムSEEDのジンが持っていたヤツ)を両腕に展開して放とうとして来るが…………

 

 

「もう遅いよ………………ブロークンマグナァァッム!!」

 

 

 

 

ドゴォッッッ!!!!

 

 

 

 

「なっ!?」

 

 

女がミサイルランチャーにマウントされたミサイルを放つ前に俺の右腕が女に向かって放たれた…………

 

 

「くっ、そんな物!」

 

 

女は放たれた右腕を撃墜しようとミサイルを発射した。

 

 

 

 

ドガァァァァッ!!

 

 

 

 

「ふん、腕が飛んだ時には驚いt………………なぁ!?」

 

 

女はミサイルが命中した事で勝ち誇っていたが爆炎の中から破壊したと思っていた腕が飛び出してきた事に驚いて一瞬だが硬直した。

 

 

「がぁっ!?」

 

 

その直後腹部にブロークンマグナムが直撃し女は吹き飛ばされ瓦礫の山に埋もれた。

 

 

俺は警戒を解かずに女の子達を背に瓦礫の方を睨みつけていると女が瓦礫を吹き飛ばしながら飛び出してきた。

 

 

「ふざけるなぁっ!!!!」

 

 

女は頭に血がのぼっているのか、かなり直線的な動きで此方に突っ込んできたが………………

 

 

《待ちなさい▲▲、今すぐにその場を離脱しなさい》

 

 

オープンチャンネルで通信してきた別の女の声により急停止した。

 

 

「ですが任務が…………」

 

 

《任務は放棄して構わないわ、不確定要素が加わって危険度が跳ね上がってしまったから。それに派手に暴れすぎたわね、後数分で警官隊がこの場に到着するわ》

 

 

 

「警官隊などに遅れは取りません!それに、あのようなやt《貴女の力は良くわかっているわ、でも今は万が一にも貴女もそのISも失う訳にはいかないのわかって頂戴》…………了解いたしました、撤退します」

 

 

 

そう言うと女はこちらを睨みつけながら建物に出来た大穴から飛び去っていった。

 

 

「で、わざわざオープンチャンネルで通信するなんて何のつもりだ」

 

 

 

《あら、いきなり現れて此方の作戦をめちゃくちゃにしてくれた()に挨拶でもって思っただけよ》

 

 

「それを信じろと?(何か《こ》のニュアンスがおかしいような気が……)」

 

 

《あら、バレちゃってるのね。なら単刀直入に、貴女私達の仲「断る」…………せめて最後まで言わせて欲しいわね。理由を聞いても?》

 

 

「女の子達を襲って拉致しようとする連中の仲間入りなんてごめんだ」

 

《まあ、いきなり仲間になってくれるなんて思ってないから今回は素直に退かせて貰うわね。でも、まだ諦めた訳ではないから覚えておいてね》

 

 

 

そう言って通信は切られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと、そろそろ帰るかな」

 

 

恐らくパトカーや消防車であろうサイレンが聞こえてきたのでこの場を離れようとすると

 

 

「あの…………もう……行っちゃう……の?」

 

「そ~だよ~、おれ~もしてないのに~」

 

 

 

「ごめんね、流石にこんな所でこんなIS《モノ》持ってたらいろいろ聞かれちゃいそうだから…………」

 

 

「「でも(~)…………」」

そう言いながらは2人は装甲の一部を摘まんでいた。

 

(うーん、どうしよう………………!そうだ!!)

 

 

 

「じゃあ、これをあげる」

 

 

そう言って俺は女の子達にペンダントを一つずつ渡した。

 

 

 

「……これは?」

 

「ペンダント~?」

 

 

「そう、また今日みたいな事にならない為の御守りだよ。それに、今日は帰っちゃうけどもう二度と会えない訳じゃないんだからね。それはまた何時か会う約束だよ」

 

そう言うと2人はようやく手を放してくれた。

 

 

「じゃあ、また何時か会おうね」

 

 

 

「「うん、絶対にだよ!」」

 

 

 

そうして俺は現場となった倉庫から飛び立った。

 

 

余談だが、ラボに帰った時にクラージュについて束さんに散々質問攻めにされたのだった………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺がクラージュを手にしてから少し時が経った。その間は色々な事が有り、俺《ガイガー》は金獅子と世間から呼ばれる様になっていた…………その時俺は(どこの海賊だよ!!)と1人で突っ込んでいた。              そして、いよいよ一夏が藍越学園を受験しようとする、つまり原作の開始が間近に迫っていた…………因みに第2回モンドグロッソの一夏誘拐事件は起こらなかった。

 

その代わりに虹色のアフロの黒服集団が生産されるという事件が起きたがな(一夏のペンダントの電撃は虹色、箒の物は金色のアフロになる)…………しかし、その騒ぎせいで大会は中止となり千冬さんはモンドグロッソ二連覇を逃してしまった。

 

 

しかも、その誘拐未遂事件に警備を担当していたドイツ軍人が関わっていたと言うことで更に詳しく調べた所、一夏を誘拐するように依頼をしたのが決勝の対戦相手だったのだ。

 

 

 

当然、対戦相手はこれを真っ向から否定 したが俺と束さんが調べ上げた証拠を千冬さん経由で掲示しると相手も観念して犯行を認めた。

 

動機としては幾らIS発祥の国の出身であり篠ノ之束の親友であると言われている千冬さんであっても極東の島国の人間が世界中が注目する大会で二連覇を成し遂げると言うことが許せなかったらしい…………

 

以上の理由から日本政府はドイツに対して厳重な抗議を示し、国際IS委員会もドイツに対して向こう5年間の大会出場資格停止という処分を下した。

 

(まぁ、実際はドイツ軍が動いてたんだよな…………決勝の対戦相手はスケープゴートって所かな。一夏を拉致させ、自分達が助け出し千冬さんに恩を売って自国に招こうとしたのか………………そして、ドイツに居る間に取れるだけの暮桜と千冬さんのデータを取るつもりだったんだろうけどね)

 

 

因みにこの事は束さんには内緒にしている、下手に知られるとドイツが世界地図から消えかねない。

 

もしかしたら、気がついてるのかも知れないけど俺が何も言わないから知らんぷりをしてくれてるのかな?

 

※実際はドイツを世界地図から消そうとしたが千冬によって止められた。

 

 

 

まぁ、今はその話題は置いておいて俺と束さんが何をしているのかを説明しよう。

 

 

 

「束さん、一夏の様子はどうですか?」

 

 

「うん、予定通り《打鉄》のある部屋に誘導してるよ」

 

 

「よし、じゃあ此処に簡易式の偽造壁を展開っと…………よしよし、もう大丈夫そうですね」

 

 

「あっ、いっくんが部屋に入ったよ…………よーしコアの情報を操作してっと……………………これでおーけー!」

 

「おっ、《打鉄》に触った」

 

 

 

そう俺達は今、一夏をIS学園に入れる為に行動しております。

 

きっかけは一夏と箒さんの通信を束さんが傍受していて2人がまた一緒の学校に通いたいと言っていたことだった。

 

 

箒さんは政府によってIS学園に入れられる事が決まってしまっていたので他の学校には行けないので、だったら一夏の方をIS学園に放り込もうと言うことになったのだ。

 

 

束さんがコアを操作して一夏にもISを動かせるようにして動かした所を試験官に目撃させれば後はIS学園直行だ。

 

 

その目論見は成功して試験官は一夏にその場に残るように指示を出し部屋を出て行った………………

 

『なんじゃこりゃぁっー!?』

 

 

そして部屋には状況についていけない一夏の声がこだましていたのだった。

 

 

 

 

 

 
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