No.569617

司馬日記 支援の四

くらげさん

hujisai様に怒られたら速攻消しますのであしからず。

2013-04-25 00:23:13 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:11977   閲覧ユーザー数:7065

本家からネタふりされたら、書かない訳にはいかないでしょう!!

 

 

「同士の皆さん。今夜、鈴々さん率いる第二師団が襲撃を受けました」

 

その場所は、薄暗かった。

 

「しかし予定に変更はありません。全て想定の範囲内です」

 

その場所は狭かった。

 

薄暗く狭い幕舎の中、蝋燭の灯が演説する少女―――月の頬と、瞳を赤く照らす。

義妹を討たれた愛紗の手が力強く青龍偃月刀を握り、宿敵であり友でもあった魏延を討たれた蒲公英が目尻を拭う。

その蒲公英の頭を乱暴に撫でる翠。今までの剽軽な色が抜け落ち、一身をひと振りの槍と化した星。

左腕を友に射抜かれた桔梗は乱暴に口で酒の封を破り飲む。

その内、敵陣の様子を見極めていた臥竜鳳雛が飛将軍を伴って幕舎へ帰還する。

それら全てを見届けて、再び月が口を開く。

 

「現刻より状況を開始します。

…勇敢なる同志の皆さん。

張飛将軍、魏延将軍はかけがえのない戦友でした。

鎮魂の灯明は我々こそが灯さなければならない物です。

無き戦友の魂で、我らの矛は復讐の女神となります」

 

月、いや再び暴虐の魔王の名を纏った董卓が宣言した号令に、狭き布に閉じ篭っていた英雄が腰を上げる。

 

「剣林弾矢の裁きの下、天地を喰らう我らが刃で奴らの顎を食いちぎれ!!」

 

今夜が全てだ。何も後には残らないだろう。そんな事皆解っている。

しかし止まれないのだ。止まってはいけないのだ。

目を閉じ腰を椅子に降ろした月に代わり、愛紗が青龍偃月刀を握り締めて立ち上がる。

 

「今この場に居る皆に問う!!我等が仰ぐは蒼天であるか!?」

「断じて否!!」

「ならば黄天を仰ぐべきか?!」

「否!!我等が仰ぐは、北郷一刀の天下のみ!!」

「ならば!我等が成すべきは何であるか!!」

「偽りの天を叩き潰すのみ!!」

 

誰がどの返事をしたかはどうでもいい。

誰かの決意に、その覚悟に誰もが賛同をした。その結果が重要なのだ。

 

「これより我ら九人と、勇敢に戦い散って逝った二人を合わせた十一人は、偽りの天を討つべく戦火を広げる!」

「御館様は決して我らをお許しにはならんだろう! 我らは逆賊として、永遠に汚名を被り続ける事になるだろう!

しかし我ら十一人!!譲れぬ誇りを持つ我らは決して引いてはならん!!喜び勇んで反逆の汚名を纏う事に意見はあるか!!」

 

星が立ち上がる。

手に龍牙を携えて、朱里を促し外へ向かう。

 

「月、愛紗。 一番槍の誉は我ら二龍で戴く」

「雛里ちゃん、後の事、頼んだよ」

「朱里ちゃん、願わくば、地獄で会おう」

 

臥竜鳳雛、別離の挨拶を交わす。

 

「星姉様、直ぐに蒲公英とお姉様も攻め込むから、それまで持たせて下さいね」

「無論」

「気負いすぎんなよ、星」

「お前もな、翠」

 

各々が、最後の会話を交わす。

 

「恋さん。 今はまだ堪えて下さい。 暴れるのはもうすぐです」

「………」

「戦えますね?」

「………殺す」

「結構です」

 

愛紗と桔梗は二人、それぞれの会話を聞きつつそれぞれに送られた書簡に目を通す。

愛紗の元に届いた物はもう一人の主君、桃香から届いたもの。

桔梗の元には親友、紫苑からそれぞれを説得する文面が書かれていた。

 

「なぁ桔梗よ。 ご主人様の描かれた天下を、平和を崩してまで、我らは何故戦うと決めたのだろうな」

「なんじゃ、後悔しておるのか」

「いや。 悲しみは同じ、憤りも、絶望も。あの人を愛していた事だけは、我ら全員間違い無い筈なのに―――我らは何故、戦うのだろうな」

「星や恋の様に狂ってしまえば、まだお前にも救いがあったろうに」

「………桃香様は、いや、劉玄徳は私が討つ」

「辛いか?」

「高揚は無い。しかし代わりに、寂しさも。 もうきっと、私の中には何も無い」

 

星が朱里と共に死にに行く。

それを見送って、愛紗は立つ。

 

「黄天が乱世を呼ぶのならそんな天はいらぬ。 蒼天がご主人様を奪うというのなら―――そんな天は認めぬよ」

「愛紗。出る」

 

月を見る。首を縦に動かすその仕草を、愛紗は何も感じずに受け取った。

 

「翠、雛里。 お前たちが切り札だ」

「任せとけって」

「愛紗さん。御武運を」

 

雛里の激励に、思わず苦笑が溢れる。

なんだ、まだ残っているじゃないかと愛紗は驚く。

一刀が消えて、何も無くなったと思った心は、魂はまだ動いている。

 

「我ら二人、たった今より人を辞め―――武神となる」

「天を裂く。地を裂く。人を裂く。全部、殺す。恋の邪魔をするヤツは、全部敵」

「武神に武運など、必要あるか?」

 

行くぞ。と愛紗は星が出て行った方向とは逆に出て行く。

つまる所―――囲まれているのだ。魏呉蜀の全てに。360℃見渡す限りに。

 

「作戦を確認するぞ、恋」

「皆殺し」

「上等だ!!」

 

見据える先は遥か彼方。果ての果てまで、殺して殺せ。

 

 

「ワシも出るとしようかのぉ」

「片腕で何が出来んだよ」

「なんの。御館様だけでも業腹じゃというのに、弟子まで奪われておる。首だけになっても噛み殺してやるわ」

「蒲公英、お前は桔梗の左腕になれ。アタシは一人で十分だ」

「お姉様………」

「気遣いじゃねぇぞ? 実はさぁ………自信が無いんだよ」

 

桔梗が、蒲公英が身を凍らせる。

未だ嘗て、こんな顔をする翠を終ぞみた事がない。

 

「蒲公英だけ見逃す自信が、さ」

「全方位を囲まれていて、圧倒的な兵力差。 確かにバラけてさえしまえば、同士討ちを考えなくてすみますね」

「なんせ9体30万ですからね」

「月、お前はどうすんだ?」

 

翠の問いかけに、月は久しぶりに朗らかな笑顔を見せる。

 

「きっと、詠ちゃんが此処に着ますから」

「その手を汚す覚悟はあるのか?親友を討つ覚悟はあるのか?」

「月ならきっと出来ません。でも、今の私は董卓ですから」

 

遠くから、ケモノの雄叫びが聞こえる。

人が死ぬ音がする。

 

「愛紗さん、派手にやってますね」

「そろそろ、行こうか」

「お姉様」

 

愛紗達とも星達とも違う場所から出ようと歩く翠の背に、蒲公英は思わず抱きつく。

翠は振り返らずに、手を後ろに回して乱暴に頭を撫でる。

 

「行くぞ雛里」

「さようなら、皆」

 

雛里の声はどうだっただろうか。悲しんでいただろうか、それとも逆だっただろうか。

月には解らないし、どうでもいい事だったのも確かだ。

 

「皆さん、御武運を」

「行くぞ、蒲公英」

「はい!」

 

最後の二人が出陣し、幕舎には静けさと月だけが残される。

月は待つ。魔王を討つ勇者を。

それはきっと、自分の親友だ。

 

 

「なぁ一刀。そろそろお前帰った方がいいんじゃないか?」

「大丈夫だって。今回はちゃんと行き先とか告げてきたんだから」

「ならいいが………どうにも嫌な予感がするぞ」

 

俺だって馬鹿じゃない。

天の国に帰りますネタ、蜀だけハブるのは何とも居心地が悪いけど、雪蓮にあれだけ念を押されたらそのままやっちゃうのも気が引ける。

第一案としては全員にネタバレせずにやるってのがあったけど、本気で洒落にならないと判断したのでかなり厳重に予防線を張った。

今俺は『張仲景』と名乗って、華佗の旅に付き合っている所です。

 

「大丈夫だって。ちゃんと全員に『此処から此処までの期間留守にするからね』って言っておいたし。警護だって連れてきたんだし」

 

そうなのだ。面白く無くなるとは思ったんだけど、背に腹は変えられない。

華琳・蓮華・桃香の三人にちゃーんとお伺いは立てたし、警護の人間だって(俺としては)かなりの人数を連れてきた。

凪、仲達さん、亞莎、華雄さん、流琉、斗詩、雪蓮と何とも豪華な顔ぶれ。護衛に一国の(元)王連れてくってのはどうかと思うけど。

 

「でもあの手紙はどうかと思うぞ?」

「流石に嘘だって解るでしょ?」

「うーん………」

「大丈夫だって皆頭良いんだし、ちょっと考えれば横読みに気付くはず」

 

最初は縦読みで『嘘だよ』みたいな文章作ってたんだけど、良く考えれば基本縦読みなんだよな、この世界。

仲達さんに頼んでそれっぽい文章考えて貰って、横から読めばその文章は嘘ですって解る素敵使用。完璧じゃね?

 

「隊長………あの、大変な事になりました」

「どうしたの凪」

「一刀、今すぐ帰るわよ」

 

有無を言わさず、雪蓮に腕を掴まれて引き摺られて行く。

 

「あの、隊長。落ち着いて聞いて下さいね?」

「何何?何なの?」

「………戦争が起きてます」

「え」

「月さんが謀反。鈴々さん以下十名が月さんに従い、それを殲滅する為に戦争が」

「えぇー………」

「最初は一刀の所まで行く行かないって話だったらしいんだけど、護衛はもう十分にいるし、一人行けば二人三人って増えるじゃない?」

「隊長の護衛なら当然かと思いますが」

「まぁそれはいいとして……問題は護衛の面子」

 

なんか問題あったかな………あ、もしかして。

 

「暴れてるのってもしかして、蜀の子達?」

「ご名答。 二国を優先してるんじゃないかってのと、まさか一刀はもう蜀なんて………みたいな所にあの書簡が届いて、受け取ったのは月」

「月だったら解るんじゃ……あれだけ丸で囲ったりしてすぐ解る様にしたし」

「ほら、仲達がね」

「仲達さんが何?」

 

ねぇ?と雪蓮が凪に言えば、凪も不承不承頷く。

月と仲達さんって仲悪いんだろうか。月が誰かを嫌うってイメージが湧かないけどなぁ。

 

「あの文章書いたの仲達でしょ?」

「うん」

 

ねぇ?と雪蓮が凪に言えば、凪が大きく頷く。

 

「そんな戦争になるぐらいだったら、暴れてる子皆連れてくればいいじゃん」

「それは一刀の言う通りよねぇ? なーんで意地張ってガチンコになっちゃったのかしら?」

「さぁ………引っ込みがつかなくなったとか?」

「ま、まぁとにかく手遅れになる前に急いで帰ろう」

 

それにしても、月と鈴々ねぇ。なんか、微笑ましい謀反って感じがするな。お菓子の取り合いに近い物を感じる。

 

 

「鈴々!無事だったか!!」

「応なのだ! 愛紗、背中は気にせず戦うのだ!!」

「馬鹿者!その腕で何が出来る!!」

「腕は折れても、心は折ってはいないのだ!」

「愛紗ちゃん、鈴々ちゃん、もう止めてよ!!」

「例え桃香様といえど……」「桃香お姉ちゃんでも……」

「「寄らば斬る!」のだ!」

 

「張遼将軍!」

「騒ぐな!!カスリ傷や!! なんや、普段手ぇ抜いてたんかいな、星」

「いや、あれはあれで全力だった。 皮肉な話だとは思わんか?霞」

「何がや」

「主君を失って、我らは初めて強くなる」

「せやから話聞けっちゅーねん!!別に一刀は」

「軽々しく!!私の主を呼ぶな!!!!」

 

「桔梗。どうしても、止まらないの」

「御館様がおらぬなら、ワシはただ一介の武人であるのみよ」

「紫苑さん、どいて」

「いいえ、どけないわ。 というか少し冷静になりなさい……何も一生帰ってこないって訳じゃ」

「うん、まぁちとやり過ぎだとは思うが、興が乗ってしまってのぉ。 御館様が居らぬなら、戦で解消するしかなかろう?」

「ホント、早死するわよ貴女………」

 

「白蓮さん、お願いします」

「いやいやいやいや!!アタシが翠に敵う訳ないだろ?!」

「霞は星で手一杯だし、他にいないでしょ白馬長史」

「なら華琳も来いよ!?季衣だっているんだし」

「あははー。華琳さまをあんな危険地帯に行かせられる訳ないじゃないですか」

「近寄ったら殺されそうよね、今の翠」

「私は!?いなくなっても良い人筆頭?!」

「「れっつぱーりぃ」」

「いやだーーーー!!」

 

「フシュルルルル………」

「此処は魏武の大剣である夏侯惇殿が相手をするのはどうだろう」

「いや此処は孫呉の盾である甘寧が行くべきだろう」

「姉者、思春。覚悟を決めろ。具体的には死ぬ覚悟を」

「帰ってきたら絶対に北郷に仕返ししてやる………」

「………!? いや、此処は私が行こう。いや決して態と傷ついてアイツに責任を取らせよう等とはこれっぽっちも」

「その発想は無かった。という訳で此処は私が。いや決して態と腕を怪我してあーんから服の着替え(下着込み)まで甘えよう等とはこれっぽっちも」

「ま、待て秋蘭!それなら私が!!」

「「どうぞどうぞ」」

「あれ?」

「………全員で来い。結果は同じ」

(((本気の飛将軍まじこえぇ……)))

 

「月ぇ………どうして、こんな馬鹿な真似したの」

「いらっしゃい、詠ちゃん」

「今すぐ投降して。後はボクが手を回すから。ちょっと派手な戦闘訓練で終わらせるから」

「もういいの。 私気付いちゃったの」

「何に、気付いたの」

「ご主人様はきっと、もう私がいらなくなったの」

「ちゃんとアイツの話聞いてた?! 七日ほど留守にするから、ちゃんと月も休暇取ってねって言われて返事してたじゃない!?」

「だって、司馬懿さんは一緒なんだよ?」

「そうだけど!いやそもそもね?こっそり抜け出して一刀に追いつこうっていう作戦だった筈でしょ?なんでこんな………」

「てへ」

「不幸だーーー!!」

おまけ。三国同時に嘘ついちゃったばあい。

 

「あー疲れた………」

「お疲れ様です一刀様。どうぞ」

 

机に突っ伏して、臨時に御世話してくれる桐花からお茶を受け取るも飲む気にもなれない。

 

「あと何人残ってるんだっけ………つーかいつ終わるんだこれ………」

「気晴らし、なさいます?」

 

桐花が服の前を開いて迫ってくるのを何とか受け止めて、膝の上に乗せて抱き締める。

 

「もしも願いが叶うなら、前日まで戻りたい」

「御労しい限りです一刀様………」

「完全に自業自得だし、仕方ない」

「ですが、一応は宣言されていましたし………」

 

寝台から唸る様な、子供がぐずる様な声が聞こえて、桐花にどいてもらって寝台まで歩く。

カーテンをゆっくりとどけると、眼の焦点があっていない仲達さんが拘束を解こうと暴れていた。

 

「どうしたの?」

 

腰を折って、仲達さんの頬に手を当てると身体をピタリと止めて、真っ直ぐに俺を見る。

純粋すぎる視線から目を背けたくなるけど、此処で逸らすとどうなるか解らない。

 

「恐い夢見た?」

 

返事はない。あーとかうーとか、意味の無い言葉を繰り返す。

目尻を親指でマッサージするように撫でていると、子供みたいに笑って直ぐに寝付いてくれた。

俺の所為で“こう”なってしまった人が、後四人。

 

「桐花、月の様子は?」

「食事を取られる程度には回復した様です。あと数日で回復しきるかと」

「星はどうなの?」

「本人は一刀様の警護をさせろと喚いていますが、全会一致で不許可を出しました。精神が安定しているとはとても思えません。

顔良殿が何度か金光鉄槌を持ってこの部屋に乱入しようとしましたが、華雄殿によって撃退、捕縛に成功しております」

「今斗詩は?」

「甘寧殿と、互いに互いを見張らせております。 姜維の案ですが、今のところは順調かと」

「まだ会うのは危険なの?」

「流石にそれは………文醜殿の説得も無意味でしたので、どの様な行動に出るか全く予想がつきません」

「………凪、は?」

「一命は取り留めた様ですが………」

 

仲達さんの傍から離れようとすると、規則正しく聞こえている寝息がピタリと止まる。

桐花が気を効かせて椅子を持ってきてくれたので、其処に座って話を続ける。

 

「明るい話題は?」

「周瑜様がほぼ全快なさいました。一刀様に謝罪していたと伝えてくれと」 

「顔が見たいって伝えておいて」

 

畏まりました。と頭を下げると、スタスタと窓の外までいって、コンコン、コンと三回叩く。

 

「他にはない?」

「流琉殿も持ち直した様です。 本日一刀様が昼食時にお伺いなさったのが決め手だったかと」

「これで何人ぐらい持ち直したかな?」

「本日で流琉殿を含めて七人ですので、三十の大台に乗りましたね」

「五人以外で危なそうなのは?」

「怪我の具合という事でしたら夏侯惇様と関羽殿が酷いですね。呂布殿は流石としか………」

「他の子達は大体良くなったのかな?」

「鄧艾が目覚めの度に自害しようとしている程度です。 姜維の活躍ぶりが素晴らしいですね」

 

聞く度に自己嫌悪で潰されそうになる。

仲達さんの手を、痛く無いように握り締めると、寝ている筈なのに握り返してくれる。

 

「数え役萬☆姉妹の巡幸はどうなったの?」

「どうにも気が抜けてしまったようで、暫くは中止になるかと」

「泣きながら歌ったって聞いたけど………」

「その時の歌の“あんこーる”が凄いらしいですが、地和さん曰く『二度と歌えない』との事です。演目からも永久に除外するとか」

 

えらい事になってきた。いやもうなってるんだけど。

いや、ここで頭を抱えるのは後でも出来る。

やらかしちゃった俺に出来る事は只一つ、これを笑い話で終わらせる事だ。

 

「桐花」

「はい!」

「華琳達は?まだ怒ってる?」

「正直かなり………」

 

しょっぱなから心へし折れそうだorz

いや、諦めてなる物か。

俺がしでかした事なんだから、俺に収集出来ない道理がないっての!

 

「と、桃香とかどうかな?!」

「そう、ですね………劉備様自体は割り切っておられるようなのですが、その配下が肝かと思います」

「あー!あーーーー!」

「はいはい、どうしたのちゅーたつ。俺はちゃんといるよ?」

 

後悔だけじゃ情けない。そうだろ。今何となく思い出したよあの曲。

 

「桐花」

「はい!」

「こんな事やっちまう俺だけど、ついてきてくれる?」

「……たとえ地獄の果てまでも。 それは、他の面々でも、同じでございます」

「うん、ありがとう」

 

右手に仲達さんを、左手を広げて桐花を抱き締める。

俺はちょっと人より抱える者が多いだけだ。

助けてくれる人がいる。支えてくれる人がいる。

もしその皆がいなくなっちまっても、歯を食縛るだけの根性ぐらい見せねぇと。

 

「よっしゃ! 今夜は誰だ!?何人でもどんとこい!!」

「流石です一刀様!! 今夜は華琳様に劉備様に孫権様に孫尚香様に孫策様、ついで厳顔殿と黄蓋殿と」

「ごめん、流石に無理」

 

うん、どんだけカッコつけても限界ってあるよね。

あとがき。

 

hujisai様の優しさに甘えまくってます。

言い訳としては、多分仲達さんがモロに喰らったらこうなるだろうなぁと思ったので。

書いててダークかなぁとも思ったんですが、仲達さんなら一刀の愛情を受けていれば不死鳥の如く復活してくれるだろうってのと、桐花を輝かせたかった。

後悔はない(キリッ

コメント返し。本当に支援になっているのだろうかと悩む今日この頃………

 

 

ダイ様 コメントのおかげで検索&読み返しのコンボ発生で寝不足だぞどうしてくれる。

 

D8様 サーセンwww

 

mkm様 褒め言葉として受け取っていいのかしら………

 

月光鳥~ティマイ~様 いや、だめかなぁとは思ったんですけどね………?

 

R田中一郎様 貴殿のコメントの賜物が【なにか】の32を産みました。責任とってよ!!

 

メガネオオカミ様 早速検索しかけて、イエサブにカード買いにいきました(*´д`*)

 

hujisai御大 桐花を脳内で鹿角さん変換してから主役をとって変わったので、そろそろ公式で否定の言葉が欲しい所なんですが!!

 

tyoromoko様 チケットヤスイヨー!

 

ミドリガメ様 調子乗ってんなぁ俺。とも思いましたけど、皆様のコメントが暖かすぎてつい。

 

shirou様 めっちゃ悩みました。一応納得出来る形になったので。

 

ACE様 抗えぬ運命なのだ………

 

悠なるかな様 おいおい、調子のっちゃうじゃないか(笑)

 

観珪様 そりゃ公式で認定されますからね(笑)

 

ルーデル様 個人的に、月ちゃんは公式で愛されてる気がしたので。

 

呂兵衛様 何となく相性悪い気がします………(月VS仲達)


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
44
9

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択