No.564712

第12話『謎の刺客??』

虎命!さん

阪神戦の帰り道に教われた茉莉香達。茉莉香達を逃がした○○。一体どうなるのか??

2013-04-09 23:49:22 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2282   閲覧ユーザー数:2171

茉莉香達を逃がした○○は、相手に問いただした。

 

○○「さてと・・・もういいだろ?」

 

??「そうどすね。久しぶり~!!○○はん~!!」ダキッ

 

○○「だ~!!抱き付くな素那さん!!貴方はむやみやたらに抱き付き過ぎです!!」

 

○○が言ったこの素那と言う人物。神鳴流の師範である。○○は以前、素那から決闘を申し込まれその勝負に勝ったのだ。それからと言うもの、素那は自分の婿になるのは○○だけだと言い出し、見合い話を尽く断り続けているのである。因みに素那は○○の1つ上の25歳である。

 

素那「そんな殺生な。○○はんと会うの半年ぶりなんやから♪」

 

○○「だからって抱き付くのはおかしいでしょ!!」ゴン

 

素那の頭に○○の鉄拳が炸裂した。

 

素那「痛い~!!○○はん相変わらずやわ!!で、呼び出した理由ですけど新しい司令どす。」

 

○○「新しい司令?一体何ですか??」

 

そう言いながら、○○は素那から渡された封筒を確認した。そこにはこう書かれていた。

 

『○○殿、貴殿を二学期から白鳳女学院大学の教師になることを命ずる。』

 

○○「はい?マジですか!?」

 

素那「マジどす。と言うことで○○はん。新学期から先生として頑張っておくれやす。ほな私はそろそろおいとましますさかい。」チュッ

 

素那は○○にキスをして去っていったのである。

 

○○「相変わらずだな。さて、茉莉香達に何て説明しよ・・・(^^;」

 

頭を抱えながら○○は茉莉香達の元に帰るのだった。それから時は立ち、あっという間に新学期を迎えてしまったのだった。

 

○○「どないしよ・・・取り合えず茉莉香達には学校は辞めるが、弁天丸の料理人は辞めないプラス1週間は一緒に寝ると言うことで手をうった。」

 

悩んでてもしょうがない。取り合えず俺は学校へと向かった。勿論スーツ姿で。

 

 

白鳳女学院大学職員室

 

 

教頭「あ~ケイン先生が一身上の都合で、退職されましたので今日から新しい先生に来ていただきました。それでは、入って来て下さい。」

 

○○「失礼します。本日よりこちらで教師になることになりました○○です。」

 

ミーサ「・・・・・・」

 

ミーサは驚きのあまり声がでなかった。

 

教頭「○○先生にはケイン先生のクラスの担任になって頂きます。そして副担任にミーサ先生、貴方にお願い致します。」

 

ミーサ「は、はい。」

 

教頭「それでは皆さん、今日もよろしくお願い致します。」

 

そう言って教頭は出ていった。

 

ミーサ「しかし驚いたわ。以前からケインの代わりを捜していて、見つかったのがまさか○○だったとはね。」

 

○○「大丈夫です。俺も聞かされた時は滅茶苦茶焦りましたから。」

 

ミーサ「で、茉莉香達には何て説明するの?放課後以降質問攻めにあうわよ?」

 

○○「それは・・・覚悟しておきます。」ハハハッ

 

ミーサ「頑張ってね。でも、これから忙しくなるわよ。もうじき家庭訪問や修学旅行、それに体育祭何かの行事があるからね。」

 

○○「そう言えばそろそろですね。」

 

ミーサ「頑張ってね○○先生♪さ、ここで待ってて」ガラッ

 

ミーサはそう言い残して、先に教室に入っていった。

 

ミーサ「皆席について。もう知ってるかも知れないけど、ケイン先生と○○君が事情があり、学校を辞められました。」

 

サーシャ「ミーサ先生、それは分かりましたけど、今日からはミーサ先生が担任何ですか?」

 

ミーサ「私は副担任を勤める事になりました。本日より新しい担任の先生に来ていただいてます。それではどうぞ。」

 

ミーサさんに呼ばれた俺は、覚悟を決めて教室に入っていった。

 

○○「皆顔知ってると思うけど、本日よりこのクラスの担任になった○○だ。よろしく。」

 

茉・チ・サ「・・・・・・」

 

茉莉香達3人は驚き過ぎて言葉を出せずにいた。そこにクラスの女子が質問した。

 

女生徒1「○○君先生になったんだ。」

 

○○「あぁ、それはいいが学校で君付けは止めてくれ。学校外ならいいが・・・」

 

生徒は、罰悪そうに席についた。

 

○○「と言うことで、それでは授業に入ります。」

 

こうして、先生としての初めての授業を行ったのだ。

 

 

・・・放課後・・・

 

 

○○「ん~!!疲れた~。」

 

教頭「○○先生お疲れ様です。どうですか?初めての授業は。」

 

○○「教頭、お疲れ様です。初めての割には上手くいったと思います。」

 

教頭「それはよかった。所で、実は○○先生にお願いがありまして。」

 

○○「お願いですか?」

 

教頭「えぇ、実はヨット部の顧問であったケイン先生は、ご覧の通り辞められました。なので、今現在ヨット部は顧問がいないんです。」

 

○○(この流れは、物凄く嫌な予感しかしないんやけど・・・)

 

○○の予感は見事に的中するのであった。

 

教頭「そのまま引き継ぎという形で、顧問をお願い致します。それでは・・・」

 

教頭は、そう言い残して去っていった。

 

○○「ま~大方予想は出来てたけどさ。仕方ない、ヨット部に顔を出しにいくか。」

 

俺はボヤキながらヨット部の部室に向かった。一方、ヨット部の部室では・・・

 

茉莉香「本当何だって!!」

 

原真希「茉莉香、いくらなんでも1ヶ月前まで私達と同じ学生だった○○が、教師な訳ないじゃん。」

 

チアキ「本当なのよ原真希!!」

 

リン「流石にそれは騙されないな。」

 

サーシャ「リン先輩もジェニー部長も信じてくださいよ。」

 

ジェニー「信じてあげたいけど・・・」

 

すると突然部室の扉が開いた。するとそこには○○が立っていた。

 

○○「まいど~。って一体何の騒ぎ??」

 

茉莉香「○○君丁度良いところに。」

 

チアキ「皆あんたが私達の担任って信じてくれないのよ。」

 

○○「俺が担任って・・・」

 

リン「○○、無理に合わせなくていいよ。」

 

○○「いえリンさん。茉莉香達の言ってることはホンマです。」

 

ジェニー「嘘!?じゃあ本当に・・・」

 

○○「正真正銘茉莉香達の担任の○○です。因みに、ヨット部の顧問でもあります。」

 

一同「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

○○「やかましい!!」

 

ジェニー「だって、○○さんはついこの間まで私の後輩だったじゃないですか!!」

 

リン「それがいきなり茉莉香達の担任で、しかもヨット部の顧問だと!?」

 

○○「ま~確かにだけど、学校ではすみませんが先生と言ってください。学校行事以外の時は今まで通りで構いませんから。」

 

ジェニー「分かりました。」

 

○○「お願いします。それでは・・・」

 

○○は、一息つき言いはなった。

 

○○「それじゃ今から、4年と3年は交互に2年と1年のサポートをしてあげてくれ。2年と1年はシュミレーターで実習だ。」

 

一同「はい!!」

 

こうして俺のヨット部としての初めての部活は無事に終わった。しかし、この後○○に最悪の事態が起きる事になる。

 

○○「よ~し!!今日はここまで。」

 

一同「お疲れさまでした。」

 

○○「だいぶ時間がたったけど、今何時だ?」チラッ

 

 

そういって腕時計を見た。時刻は17時半。そろそろ皆を帰宅させなければ。

 

リン「おっ!○○先生、いい時計してるじゃん。」ヒョイ

 

リンはそう言うと、○○から腕時計を取り上げた。

 

○○「リン!返しなさい。」

 

リン「そんなに怒るなよ。それとも大切な人からの贈り物か?」ニヤニヤ

 

数人「!!??」ピクッ

 

グリューエル「そうなんですの??」

 

茉莉香「リン先輩!その時計見せてください!!」

 

チアキ「わ、私のも!!」

 

時計を巡って取っ組み合いになる。すると事件は起きてしまった。ぶつかった衝撃に腕時計を落としてしまい、その上踏んで潰してしまったのである。

 

○○「あぁ・・・」

 

茉莉香「ご、ごめん○○君!!」

 

チアキ「べ、弁償するから!!」

 

リン「もも、もっといい時計贈るからよ!!」

 

○○「・・・・・・」スッ

 

なにも言わず○○は、粉々になった腕時計を拾った。

 

○○「お前達もう帰れ。」

 

そう言い残して○○は部室を出ていったのである。茉莉香達はそのまま見送るしかなかった。


 
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