No.557934

マジ恋への転生者

第十話

2013-03-22 18:52:01 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:5174   閲覧ユーザー数:4827

 

 

 

 

 

 

 

朝10:00頃

 

 

私は揚羽さんと帝さんに呼ばれたので九鬼極東本部に来ている。ただ“普通に来ても面白くないから仮面か何か付けて来い”と帝さんと揚羽さんに言われたので目と鼻の部分を隠す大きさで、不忍と書かれた仮面と鳳凰の帽子みたいなのをを付けて――――流石に恥ずかしいので近くに来るまでは外していたが――――いる。持っている理由は右衛門左衛門と鳳凰――――虚刀流・左右田・真庭(蟷螂・蝶々・喰鮫・白鷺・蝙蝠以外)とは結構仲良く――――――川獺と海亀は強制的に連れて来られただけで鳳凰たちと同じく戦う気などなかったらしい――――――しており、たまに一緒に術や技の練習をしている――――に予備を貸してもらった。あの二人とはたまに会う。理由としては、新生真庭の里や左右田家より敦賀流のほうがより正確に術が伝わっているらしく、偶に術を教えているから

 

 

バイクに乗って来たので近くの茂みにバイクを隠して姿を見せる

 

 

ステイシー「おいファックなキツネ男。止まりな。こっから先へは行かせねぇ」

 

李「ここには関係者以外立ち入り禁止です。お帰り下さい」

 

 

本部に近づくと李さんとステイシーさんが立ちふさがる

 

 

『断る』

 

 

どうやら私が来ることは伝わっていない(若しくは来ることは伝わっているが変装しているのは知らない)らしい。顔が怖くなったから

 

※迷彩は現在声を変えている(具体的には七花と鳳凰と右衛門左衛門と足して割ったような感じ)

 

 

 

『止めれるもんなら止めてみろ』

 

 

ちょっと挑発してみる

 

 

ステイシー「上等だよ。ファック野郎」

 

 

ナイフを素早く取り出し私の頸動脈目がけて切りかかってくるステイシーさん。鉄塊で防げないこともないが、それだとばれるのでぎりぎりでかわす

 

 

私の首が飛ぶと思っていたのか、躱したことを驚いている

 

 

二人は向かい合って目線で話をすると連携してきた

 

 

しばらく攻撃を避けてはいたが余り遅くなるといけないので

 

 

ビシッ!   ビシッ!

 

 

二人にデコピンを叩き込む

 

 

李・ステイシー「「――――――――――ッ!」」

 

 

………威力が高かったのか、額を抑えてしゃがみこむ二人

 

 

『………大丈夫ですか?』

 

 

これ以上やるのも気が引けるので声を元に戻す

 

 

ステイシー「!? その声は」

 

李「まさか」

 

 

声で気づくのか、声変えて正解だったな

 

 

『そのまさかですよ、御二方』

 

 

そう言って仮面をとる

 

 

『二人とも強くなりましたね。何より連携の練度が桁違いでした。ですが視覚に頼り過ぎです、気の流れを掴めとまでは言いませんがもう少しカンでムゴっ⁉』

 

 

ステイシーが飛びついてくる。ちょっ、息が!

 

 

ステイシー「メイ!久しぶりだな。相変わらずロックなやつだぜこの野郎‼」

 

李「どこかで戦った事がある気がしましたが、貴方でしたか。かなわないはずです」

 

 

ちょ!夏がしがって無いでこの人止めて!李さん!喋ってる途中だったからもうヤバイです!

 

 

あ…だ、駄目だ……。意識が………朦朧と………

 

 

李「…はっ!?ス、ステイシー!!メイを離してあげなさい!息が出来なくて苦しんでます!!」

 

ステイシー「は?………ノーーーーーっ!!メイ!!大丈夫か!!?」

 

 

ようやく解放される

 

 

『ぷはっ!!はーーーっ…はーーーっ。し、死ぬかと思った』

 

 

あー。マジでやばかった

 

 

ステイシー「す、すまんメイ。つい」

 

李「ところで何でメイがここに?そんな仮面つけて」

 

『普通に行ってもつまんねーから余興兼腕試ししてくれと、帝さんと揚羽さんに頼まれたので。ここに来た理由は揚羽さんに呼ばれたからで』

 

揚羽「うむ。その通りだ」

 

 

 

む、来ましたか

 

 

『お久しぶりです、揚羽さん』

 

揚羽「フハハハハ‼久しぶりだな!メイよ!」

 

『前回会った時は散々でしたけどね。あの後挑戦者がゴキブリのようにうじゃうじゃと』

 

揚羽「まあ、お主からしてみれば赤子のようなものであろう?」

 

『…………まあ、そうですが』

 

揚羽「まぁ立ち話も何だろう。なかへ入れ」

 

 

ふむ、そうさせてもらいますか

 

 

 

 

『あれ?帝さんは?』

 

揚羽「父上は急用が入り、先ほどフランスへ発たれた」

 

『そうですか』

 

 

まあ、あの人豪快だし、いると楽しいけど話が進まないからな

 

 

『それで?用件は?』

 

揚羽「まずは謝礼だ。父上の護衛、ご苦労だった」

 

『流石は九鬼 帝。暗殺者のレベルもハンパじゃなかったね。私の相手じゃなかったが」

 

揚羽「そこで我から謝礼金を払いたいのだ」

 

『待った待った。金ならもう貰いましたよ?口座に振り込まれたのは既に確認してますし』

 

揚羽「だからこれは我個人からの感謝の謝礼金だ。報酬とは別のな」

 

 

そういうと揚羽さんは部屋の奥からアタッシュを四つ持ってきた

 

 

『……キャッシュか。バイクには入らないのですが』

 

揚羽「む、そうか。ならよい、金は後で振り込んでおこう」

 

『そうしてくれると助かります。で、ほかには?』

 

揚羽「橘 天衣は知っているな」

 

『元武道四天王スピードクィーン。確か、北の武人に負けて軍に入ったと風の噂で聞きましたが』

 

揚羽「その軍の任務で瀕死の重症を負ったのだ」

 

『え!?大丈夫なんですか?!」

 

揚羽「うむ。九鬼が総力をあげて助けた。四天王の位を剥奪されたとはいえ在野に捨て置くのはもったいない人材だからな」

 

『そうですか。よかった』

 

 

心底安心する。あの人は大事な姉貴分だからな

 

 

揚羽「随分心配するじゃないか。特別な感情でも持っているのか?」

 

 

なんか機嫌悪くなった揚羽さんが聞いて来る。なんで?

 

 

『あの人私の姉貴分。そりゃ安心するさ。それで?』

 

揚羽「あ、あぁ。助けたのはいいが、自信をなくしてしまったらしくてな。そこで普通の生活に戻れるよう川神や様々な所でリハビリをしているんだが、最近連絡が取れんのだ。これは出来ればでよいが天衣を保護してやってくれ」

 

『了解。見つけたら連絡します。終わりですか?』

 

揚羽「うむ、終わりだ」

 

『そうですか、では失礼します』

 

揚羽「うむ、気を付けてな」

 

 

『ハイ』

 

 

 

 

バイクを島津寮の前に停め、寮の中に入る。するとショウ嘆いていた

 

 

翔一「腹減った~。腹ペコすぎて死ぬ~」

 

『お前な〜。料理ぐらいは作れるようになれって何度も言ってるだろうが」

 

 

私たちもうすぐ社会に出てもおかしくない歳だ。最低限の生活力はそろそろつけなければならない。何よりショウは半分社会に出ているようなもんだ

 

 

翔一「良いんだよ。冒険者は食えるキノコとかだけ知ってれば~」

 

 

ショウの嫁さんは大変すぎるな。小笠原、こいつだけはやめておけ

 

 

百代「うぉーーい。持ってきてやったぞー」

 

 

寮の入り口でモモ先輩が叫ぶ。どうやら肉持って来たようだ

 

 

京「うん。承る」

 

 

ミヤが応対しているようだし、私は行く必要なさそうだ

 

 

『んじゃ、大和呼んで来るか』

 

百代「おおメイ。帰ってたか。なら私も行くぞ」

 

 

瞬間移動したモモ先輩が私におぶさっていう

 

 

『ショウ、炭火の準備よろしく』

 

 

大和の部屋につくなりモモ先輩は私の背中から飛び降りる。そしてノックもせず戸を開け放つ

 

 

百代「大和ー。エロ本とか読んでないだろうな?」

 

大和「姉さん。ノックぐらいしなさい。常識だぞ」

 

百代「なんだよ。読んでないのかよ。つまんないなー」

 

和子「お姉様ー。大和いた~?」

 

 

おぉうカズ、いつのまに

 

 

百代「ワン子~。聞いてくれ~。大和がエロ本読んでたんだ~」

 

一子「ぎゃー!大和変態!」

 

 

嘘を吹き込まないの

 

 

百代「しかもスポーティーなポニテっ子がいっぱい載ってるやつだった」

 

一子「あわわわあわ」

 

 

カズが怯えて私の背に隠れる…なんかマジで犬っぽいな

 

 

『モモ先輩、その辺にしときなさい。なんか色々哀れになってきた』

 

大和「メイ。助けるのが遅いぞ」

 

『いやなんか面白そうだったから。それより』

 

大和「あぁ。飯だろ?実を言うと俺も死にそうだった」

 

 

大和が先読みして答えた

 

 

『一食抜いたくらいで人は死なないから安心しろ』

 

 

喋っているとモモ先輩がタンスを開けていた

 

 

百代「ゴカイチョウ♪♪ あれっ。なんにもないじゃないか。つまらん」

 

『モモ先輩』

 

 

モモ先輩をジト目で見る

 

 

百代「うっ…すまん…」

 

『はぁ。まぁガキの頃に契約結んだ大和が悪い。諦めろ』

 

大和「ううっ、俺はなぜあの時うん。と言ってしまったんだ…」

 

 

知らんがな

 

 

 

 

~食堂~

 

 

大和がティアと新しい一年を呼びに行き、全員が席に着くと焼き肉パーティが始まった。あり?あの一年誰だっけ?

 

由紀江「え、あ、あの、ししし招待いただきあああありがとうございます!」

 

 

う~ん、どっかであった事ある様な

 

 

翔一「お前らが焼くとテキトウにやるだろうから俺とメイで焼くしかねえ。いいか、焼き肉ってのは」

 

『ご高説有難いがだ~れも聞いてねえぞ。ショウ』

 

一子「ねえまだ?まだ?」

 

 

しっぽがあれば確実にふりまくってるだろうカズが聞いてくる

 

 

おろ?なんかおかしい

 

 

『ん?今思ったんだが人数少なくね?』

 

大和「モロはおじいさんの世話。ユキ・準・冬馬は病院の仕事。ゲンさんはバイト。ガクトはたしか魑魅魍魎(ちみもうりょう)の宴だっけ?」

 

百代「最っ高に頭悪そうなネーミングだなおい」

 

 

モモ先輩が呆れたような顔をして言う。犯罪だけは犯すなよ。ガクト

 

 

翔一「ほら、焼けたぞ」

 

一子「わーい。あたしいっちばーん。」

 

クリス「あっ!戦場で物資の独占は重罪だぞ!犬!」

 

『量あるんだからがっつくなクリス。品のない』

 

クリス「うっ///すまない///」

 

 

恥ずかしかったのか、顔を赤らめてうなだれる

 

 

だべっているとミヤがクリスに話しかけていた。こいつは珍しい。明日は雪かな?

 

 

京「辛いの好き?」

 

クリス「そ、そこそこは」

 

京「イェー」

 

クリス「イ、イェー」

 

 

なんかマネしてらっしゃる

 

 

京「お近づきの印に、はいタバスコ」

 

クリス「………これをどうしろと?」

 

京「飲むの、ダイレクトで。辛党ならいけるはず」

 

クリス「正直すまなかった」

 

 

即答だったな

 

 

京「辛党同志が見つからない……」

 

『クリスには無理だ、ミヤ』

 

京「メイ、お手本」

 

『ハイな』

 

 

タバスコをもらい、一気に飲み干す

 

 

クリス・由紀恵「「………………………」」

 

 

ファミリーは見慣れているが、見慣れていない二人は唖然とする

 

 

翔一「しっかし美味いなこの肉。流石川神院の献上品。でも確か寺の人間って肉食っちゃいけねーんじゃなかったっけ?」

 

百代「確かにウチは寺だが僧侶ってわけじゃないからな。別に良いんだよ。それに今時精進料理オンリーの寺なんてレアもいいとこだぞ」

 

 

ま、そんなもんだよな

 

 

一子「京!それは塩をキャベツにつけてるんじゃなくて盛ってるって言うのよ!塩分の取りすぎは体に毒なんだからね!」

 

京「よく食べるくせに相変わらず細かい…」

 

 

細かくないから。その量はおかしいから

 

 

京「ほら、おねだりしてみなさい」

 

一子「あたしの口にキャベツを捻じ込んで下さい!」

 

 

おい

 

 

『いいのかモモ先輩。妹調教されてますよ?』

 

百代「面白いからいいじゃないか」

 

 

この人に聞いた私が馬鹿だった

 

 

一子「すいませーーん。ご飯持ってきちゃってください」

 

クリス「自分ももらえるだろうか」

 

京「それなら白いのがたくさん欲しいです。と言いなさい」

 

クリス「? 白いのがたくさん欲しいです?」

 

京「クリスといいワン子といい、ピュアだね」

 

 

お前が汚れすぎだ

 

 

 

 

肉を食い終え歓迎会も一段落した

 

 

 

百代「さーて風呂行くか。クリス」

 

 

お待ちかねだな、モモ先輩。にやけ過ぎだぞ

 

 

クリス「な、なんか変に嬉しそうですね」

 

百代「気のせいだぞ」

 

 

警戒されてるし、まぁムリもない

 

 

 

 

 

女子たちは風呂。ショウはバイト。大和は部屋に戻り、暇になったので、同じく暇してたクッキー第二形態とチェスをしていた

 

 

『チェックメイト』

 

クッキー2「あ、ありえない…この私が…負けた…」

 

『現実に起こった以上ありえないなんてことはありえないんだよ。しかし強かったよ?第二形態になっ理由は謎だが』

 

クッキー2「うむ。この姿になるとなぜか奇跡を起こす男になった気がするのだ」

 

 

お前のマイスターも似たようなもんだと思うが

 

 

と、その時

 

 

どごぉぉぉおおおおおん!

 

 

『なんだなんだ!爆破テロか!?暗殺者か!?』

 

クッキー2「メイ、1番にそれらが出てくるのはおかしいと思うぞ」

 

 

だって私のなかじゃ爆破イコールテロもしくは暗殺者の工作だもん。経験上

 

 

一子「ツル兄!大変!女子風呂が爆発したわ!」

 

 

カズが部屋に来て教えてくれた。二階へ上がる際に麗子さんも来た

 

 

麗子「なんだい?ひとが記憶取り戻すところで泣いてるのに」

 

一子「記憶を取り戻す?」

 

大和「韓流ドラマだろ。そんなことよりも大丈夫なのか?」

 

 

お、来たか大和

 

 

『大丈夫だって。どーせモモ先輩が何かやったんだろ。まぁ麗子さんが伸ばしまくってたリフォームのせいってのもなくはないんだろけど』

 

 

モモ先輩がふくれっ面して抗議してくる

 

 

百代「おいメイ。そう決めつけるのは『違うんですか?』……違いません」

 

 

入浴中に逃げるクリスと騒いでいたら爆発したらしい。やれやれ

 

 

麗子「まぁ私のせいってのもあるね。よし、リフォームしてしまおう。それまでお風呂は男女共同だね」

 

 

うわ京が喜びそうだな

 

 

大和「………メイ、何とかならないか?」

 

 

大和が“切実”と言いたげな表情で聞いてきた

 

 

『道具も部品もないから無理』

 

 

そうきっぱりと言うと大和は項垂れ、ミヤは飛び上がった

 

 

 

 

夜も更け、モモ先輩たちは帰ることになったのでバイクを出し

 

 

『モモ先輩、カズ。送りましょうか?』

 

 

と聞くと

 

 

百代「いいのか!メイのバイクはかっこいいからな!かっこいいバイクに乗せて送ってもらうのは女の子の夢のひとつだからな!」

 

一子「ホント!?じゃあお願いするわ!」

 

 

二人共ヘルメットをかぶり。カズがサイドカーに乗り、モモ先輩が後ろに乗る

 

 

そして川神院まで一直線に向かった

 

 

二人を送り届けて寮に帰るとタツとショウは帰ってきていた


 
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