No.556107

真・恋姫無双 天下統一伝 第十七話

yukkyさん

十七話です
次回で黄巾の乱終了です
ご視聴ありがとうございます

2013-03-17 12:04:05 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:6600   閲覧ユーザー数:5745

「それでは今回使用する策を、説明させていただきます。」

 

軍議の場で永久がそう言った。其の姿は何処と無く、

一人前になろうと努力している保育園児に見えて何処か可愛らしい。

ちなみに稟は、先ほどのあの致死量の鼻血はどうしようもないので

とりあえず鼻に、たまたま置いてあった紙を丸めてぶち込んで寝かしている

風がこれをいつも諫めてたって、聞いたときは

本当に尊敬したよ…。

っとその前に…

 

「そのまえに、張遼殿

一応俺らと官軍は一緒に行動するらしいが

俺らの作戦に従っていいのか?」

 

「ん、べつにええよ

うち、文官やないからええ作戦なんか思いうかばへんし

そっちの、嬢ちゃんに全部任せるわ」

 

それもそれで結構やりにくいんだがな…

 

「まぁ、そちら方がそうおっしゃるのでしたら‥

それならば、張遼さんと紅さんで5000ずつ騎兵を率い

賊軍に奇襲を仕掛けてください、敵兵は7万と聞いていますので

ある程度成功したら…」

 

永久は地図に書いてある賊軍本拠の目の前の森を指さし

 

「この森を一直線に駆け抜けてください

稟さん、政さんは賊軍が森に入り

張遼さんたちが抜けた頃合いを見計らって

森に火を点火し

即座に撤退してください

その前に、残りの将兵は

一時的に森への入り口を開けておき

賊軍の侵入を許した後

四方より取り囲み

賊軍を殺戮、および殲滅してください

将の趙弘、韓忠に関しては、水仙と星に任せます」

 

「殲滅か…、撃退じゃ駄目なのですか?」

水仙がそう聞くが

 

「賊軍をここで許してしまうと

確実に、また同じことを繰り返します

食料が尽き、やむなく加担した者もいるでしょうが

悪意を持って加担するものも多いはずです

一度殲滅し、賊への見せしめを行ったほうが

黄巾賊を滅ぼしやすいと思うのです」

 

「…不本意ですがそれが今の現状ですからね

了承しました」

 

「それでは、私たちは計を発動させるための準備をしてきますので」

政がそう言って去って行った

 

「永久、いいか?」

 

俺が挙手をする

 

「刃様、なにか?」

 

「曹 孟徳が張角ら3人をとらえ、自らの覇道のために

生きながらえさせるという情報が入ったんだよ」

 

その瞬間、陣中に凄まじい冷気が走った

 

「なん・・・だと」

 

「曹孟徳、期待はずれもいいところですね」

 

「ふざけているのですか!!」

 

ちなみに上から、水仙、永久、稟だ

 

「あ、稟、帰ってきたんだ」

 

「あ、はい」

 

正直気づかなかった

 

「そんなわけで、明命にこんな作戦を提案しました~

曹孟徳に貸しを作るために~♪」

楽しくなってきたね~ww

 

四半刻後

~張遼side~

奇襲は成功したはええんやけど

流石に兵力差のおかげで、けっこうやばそうやな~

はよ伝令が来ればええんやけど

 

「伝令!!郭嘉様より、『そろそろ撤退し、策を始動する』のこと」

 

お、やっと来たか~

流石に1万で7万に立ち向かうなんて自殺行為もええ所やったんや

やっと解放されるわ~、この重圧に

 

「全軍、一時撤退する、退け!」

 

龐徳も撤退したようやし

 

「全軍、撤退や!!うちらの逃げ足の速さ、見せたれ!!」

逃げるが勝ちやな!

~稟side~

「郭嘉様!!張遼様と龐徳様の撤退が完了しました」

 

「賊軍が完全に森の中に突入しました!」

 

恐ろしいくらいに都合のいい展開に持ち込んでますね

何かあるんじゃないかと正直寒気までします

まぁ、歩兵と騎兵じゃ機動力が違いますし

ここまでは想定の範囲内ですね

ただ、躊躇しては終わりですからね

やるならば徹底的にです

 

「䔥何様の旗が振られました」

 

別働隊として政にはころ合いが来た際に旗を振ってもらうように言ってあります

策の成功率を上昇させるためですね

 

「時は来ました

全軍、石火矢を番えなさい

今こそが好機、賊共には刃様の王道の…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

礎となってもらいましょう!!!

全軍!放て!!!」

 

 

石火矢を放ち、木が燃焼します

この辺の木には魚油(魚の油)をふんだんに塗ってあったので

火力が半端じゃないですね

 

「我らが策なれり

全軍火に焼かれたくなければ撤退せよ!

これで我らの勝利だ!!」

 

「「「「おぉ!!!」」」」

 

あとは、星が何とかするでしょう

私の役目も終わりましたし

政も撤退したようなので

火に巻き込まれないうちに、退きましょう

 

~星side~

流石だな、永久の策は

完全に予想を確信に変えている

面白みのある戦だ

 

私は今、火の中に立っている

火の中に輝く蝶、ふふ、風情だな

 

「ヒヒヒィィ――――――! これはどういうことだ・・・・・・」

 

目の前に叫んでいる派手な鎧をした将らしき者がいる

たぶん黄巾賊の将だろうな

賊将の特徴を聞く限りあれは韓忠だな

趙弘はどっちかというと、服装も木綿で見るに見兼ね内貧相な恰好をしているらしい

韓忠は装飾品を着飾った派手な恰好でいるらしいが

まぁ、将と分かった以上どちらでもよかろう

主に腕を認められて、さらに昇進して高級メンマを買うための

礎となってもらおうか!!

 

「賊将、覚悟っ!!」

 

槍は完全に韓忠の首を貫き

一刀のもとに切り捨てた

 

「敵将 韓忠、李通軍が槍、趙子竜が討ち取った」

 

楽しみにしておりますぞ

主…(フフッ

~明命side~

「て、天和ちゃん、逃げて...」「天和ちゃん…すまねぇ」

 

 

「というわけで、こちらに来てもらおうか。」

 

張三姉妹を曹操軍の夏侯淵が連行しようとしていますね

刃様に任された任務を遂行するためにも

曹操には、痛い目にあってもらいましょうか

 

素知らぬ顔で出ていきましょうか

 

「これはこれは曹操殿の配下である夏侯淵殿、戦場にいるには違和感を覚える女子を連れてどちらへ?」

 

「貴公は?」

 

「これは失礼、李通軍隠密頭の周 幼平と申します」

 

「な!?李通軍のですか」

 

ふふ、慌ててますね

お似合いです

 

「で、其の女子は?」

 

「この女子は、

戦火に巻き込まれ、戦場から逃れようとした旅のものです

我らが保護しようと思い、こうした・・・「嘘ですね」な!?」

 

「先程から会話を聞いていましたが、彼女らは討伐対象である賊共に慕われているようにお見受け出来ました。

彼女らはこの乱の首謀者の張3姉妹なのでは?丁度そこの女子も三人組ですから。」

 

「グッ...」

 

かなり、悔しがってますね。

まぁ逆の立場で考えてみれば確かに悔しいのでしょうけども…

 

「沈黙は肯定と受け取りますよ」

 

「...」

 

沈黙してますね

もう、肯定したと受け取っていいでしょう

 

「夏侯淵殿

とある条件と引き換えですが、それを飲んでいただけるのでしたら私がこの場で見聞きしたことを

ここで有ったことは全て何も見ていないし聞いていないことにしましょう。」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

食いつきましたね

曹操の風評のためですもの、仕方ないですね

 

「この戦いでの曹操軍の戦功をすべて

李通軍のものにさせてもらえるなら、私は今すぐ立ち去り

全てを記憶の中にとどめておくことを約束しましょう。」

 

「何!?我々の戦功を奪うと?」

 

「どうします?

曹操殿に聞きに行くという手段はありませんよ

ないとは思いますが曹操殿と結託して話を有耶無耶にされたり、

証拠隠滅のために殺されるのは勘弁ですから。

今ここであなたに決めてもらいます。」

 

風評と戦功、どっちをとりますかね・・

楽しみです

 

「・・・致し方なしか、わかりました

戦功はそちらに譲ります、なのでこの場のことは…」

 

「心得ました、私は何も見ていないし聞いていません。

それでは...」

 

「クッ」

 

一挙両得なんてさせませんよ

ただ、主である刃様は別ですけどね..

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~李通side~

「すべて成功したか!?」

 

「はい、あまりにうまくいきすぎて正直気味が悪いほどです・・・」

 

曹操の戦功をもらい

自らも賊を殲滅する。

大義名分はこちらにあるから罪悪感も発生しない。

いや~、最高に優越感に浸れますね。

 

「李通様、事後処理中申し訳ありませんが来客が来られました。」

 

紅がやってきた

彼女にも褒美を考えとかないとな

勲一功は、星と、明命と水仙、永久かな。

水仙は趙弘倒してくれたし

 

ってこんな時に客?

 

 

 

「こんな時に客なんて一体、誰?」

 

「平原の劉玄徳と申す者です。」

 

 

 

・・・劉備か

ご視聴ありがとうございました

 

感想、意見等よろしくお願いします!!

 


 
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