普段飛行機ばっかり作っていましたが、一目惚れして艦艇というか潜水艦に手を出してしまいました。
というわけで、深潭より響くローレライの誘い謳（前口上）ドイツ潜水艦Ｕボートになります。
Ｕボートはドイツの主力潜水艦として二度の大戦にわたり通商破壊の役割を大いに果たしていますが、しかしこんなもんが音もなく忍びよって魚雷をブチ込んでは去っていくわけですから、そりゃあトラウマにもなりますね。纏わる怪談や逸話が多いのもなんとなく頷けるくらいには存在がホラーです。

さて、ICMからつい先日発売致しました本キット、非常に組みやすく、50パーツほどであっという間に組みあがります。胴体勘合はちょっと悪いですがきちんとガイドが用意してあり、それ以外は特に接着に難はないのでTu-144とかMiG-31とかSu-27（後者はズベとエアのコピーでしたっけ？）でヒイヒイ言わされた僕も随分と楽をさせてもらいました。

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プロポーションもよく、艦橋及び機銃はパーツ選択が出来ます。実機より手摺が少ないみたいですがそれは自作してくれってことらしいので、特に深く考えずにストレートに組み上げました。空中線も前方がフクザツですがそれもまたロクに考えもせず……
あと機銃パーツが複数作られるように記載してあるんですがパーツ足りない気がしてなんとかごまかしてます

ぶっちゃけかなり適当に組み立てたはずなんですが、汚しや錆塗装がその分集中できたので楽しかったです。
恥ずかしながら艦艇といえば好き勝手塗れないし、手間もかかるし形状もあまり個性的でないかなぁなどという偏見ばかり持っていたのですが、組んでみるとそういった言葉も出ない程に魅力に包まれていますね。海上兵器独特の重厚感、大らかで優雅でもあり雄々しくもあるスタイルと存在感。そしてその端々に表現を満載できる包容力。艦艇模型というのは、何処か底なしの海淵に似ているかもしれませんね。