No.552860

【獣機特警K-9】ヴォルペとP.A.N.と三人娘【交流】

古淵工機さん

ヴォルペ、たまに有名人がやってくる店だったらいいなと思う。
■出演
クオン:http://www.tinami.com/view/372605
デイジー:http://www.tinami.com/view/382426
ジャネット:http://www.tinami.com/view/378657

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2013-03-09 01:19:43 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:992   閲覧ユーザー数:969

3月31日、カフェ・ラ・ヴォルペ…。

進級を控えたクオン、ジャネット、デイジーの『仲良し三人娘』が、

いつものようにコーヒーを飲みながら他愛のない話に花を咲かせていた。

 

「でさ、その店で盗難対策として防犯カメラつけたって言うんだけど、ものの見事に盗まれちゃったんだってさ」

「へー、何を何を?」

「……防犯カメラw」

「ちょwwwwwダメじゃんwwww」

などとワイワイ騒いでいたその時、ヴォルペのドアが開く。

 

「いらっしゃいませー。あ、あなたは!」

すぐに応対に向かったモニカの目の前に立っていたのはテラナー形の少年ロボット。

金髪に碧眼、あどけなさの残る顔立ち。

「どうも。ヴォルペパンケーキセットひとつお願いできます?」

それでいて、若い女性を思わせるハスキーボイス…。

この場にいる誰もが、彼を知らないはずはない。そう、彼こそファンガルドで人気の歌手ロボット・P.A.N.その人だったからである。

「はっ、ははは、はいっ!!」

思わず顔を真っ赤にして厨房に駆け込むモニカの顔は興奮気味だった。

「パパ!ママ!リク君ー!P.A.N.さんが来たよーっ!!」

「え、あのP.A.N.さんが!?」

「なんですって、あのP.A.N.くんが!?」

「何ヶ月ぶりに来たのかなぁ、よーしパパ張り切っちゃうぞー」

そしてここにも興奮しているのが一人。

「P.A.N.が…ホンモノのP.A.N.が来てる…!!」

「ジャネットー。おーい、ジャネットー?」

クオンが呼びかけるが、ジャネットは頬を真っ赤に染めたまましばらく微動だにしない…。

「ダメだ。完全にP.A.N.(あっち)に意識が行っちゃってる」

「ま、憧れの対象が近くにいるならしょうがないよwww」

と、ため息をつくクオンと、苦笑いを浮かべるデイジー。

すると、P.A.N.は仲良し三人娘の座っているテーブルに近づいてくる。そして…

「…ちょっと、相席いいかな?」

「……ど、どどどどどどどう…じょ…」

「ジャネットったら!もう、よだれなんか垂らしてみっともない!!」

まるで母親のようにジャネットを叱り付けるクオン。その様子を見ていたP.A.N.の顔に思わず笑みがこぼれていた…。

…数分後。

「すいません、ジャネットがみっともないマネしちゃって」

頭を下げるクオンのそばで、ジャネットはまだ頬を赤らめている。

「いやいや、いいんだよ。こんな楽しい食事なんて久しぶりだし」

と、笑顔を浮かべるP.A.N.だったが、しばらくするとジャネットのほうに向き直った。

「キミはたしか…いつもライブのときに最前列で応援してくれてる子だったね」

「え!?あ、はっ、はいっ!ジャネット・エマソンです!!」

かなり緊張しているジャネットを見て、P.A.N.はさらに続けた。

「いつも応援してくれてありがとう。まさかこんな所で会うなんて思ってもみなかったよ」

「こ、こちらこそっ…」

「あーもう、ジャネットったらいっぱいいっぱいじゃんwww」

と、からかい気味に笑うデイジーをよそに、クオンがP.A.N.に訊ねる。

「あの、P.A.N.さんはこの店にはよく来るの?」

「うーん、よくってほどじゃないかもしれないけど…コーヒーが美味しいからね。結構ひいきにしてるんだよ」

「へぇー…」

と、会話をしているクオンとP.A.N.…。しかしその向かいではジャネットが怪しい動きを見せていた!

「ちょっとジャネット?何取り出そうとしてるの?」

「何か書くもの、書くもの…あっ!」

と、ジャネットが取り出したのは一冊のノートと一本のサインペン。

「?」

「ジャ、ジャネット?」

「さっ、さささ、サインくだひゃ…」

「呂律回ってないって!落ち着きなよジャネット!」

とにかくハチャメチャな三人娘を前に、P.A.N.は頬を染めながら笑う。

「わかったわかった。じゃあそのノートとペン貸して。そこの二人もどうかな?」

「え、いいんですか?」

「有名歌手のサインもらうなんて初めてだなあ。喜んで!」

 

…たまに有名人も訪れるカフェ・ラ・ヴォルペのランチタイムであった。

 

 


 
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