No.551306

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 光の先生ーThe teacher of light ー

ザルバさん

ネクサスと80のクロスです。クロスシリーズ第六段。ご期待ください。

2013-03-04 19:43:37 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3470   閲覧ユーザー数:3387

 職員室で山田先生はため息を吐いていた。

「最近いろんな事件が相次いでいますね。なんか自信をなくします。」

「どうしたんですか、山田先生?」

「織斑先生。」

 山田先生の後ろから千冬が声を掛けてきた。

「自治は少し自信喪失をしていて・・・・・」

「まあ最近事件が相次いでいるからでしょう。気晴らしに外にでも出てみますか?」

 山田先生は「はい。」と答えて千冬と共に外に出る。

「こんなにも晴れているのに心は晴れませんね。」

「まあ仕方ないでしょう。」

「そうですけど・・・・・織斑先生、あれ!」

 山田先生が空を指差すと何かが学園外れも森に落ちてきていた。

「行きましょう。」

「はい。」

 千冬と山田先生は落下物の落ちた場所へと向かった。

 

「この辺りのハズですが・・・・・・」

「何も無いですね。」

 千冬と山田先生は森を捜索しているといつもの如く一夏達(簪もいます)と出くわした。

「やっぱり見たんですね、織斑君達も。」

「はい。でも何も無いですよ。」

「それは私達も同じだ。」

 その時森の茂みからガサガサと物音がする。全員音のした方を向く。

 森の中からはスーツを着た男性が姿を現した。

「・・・・・・・なんかまずかったですか?」

「すみません、あなたは何処から入ったんですか?」

「何処からといわれましても・・・・・・」

「私はここの教員の山田真耶です。こちらは織斑先生です。」

「これはすみません。私の名は矢的猛です。」

「では矢的さん、あなたはISを知っていますか?」

「いいえ。知りません。」

「またか・・・・」

 千冬は頭をかかえる。

「えっと・・・・・あなたには色々と事情を聞きたいので同行してください。」

「分かりました。」

 矢的は山田先生たちと共にモニタールームの方へと向かった。

 でもなんでモニタールームかというと人目につかないからである。

 

「つまりあなたは空から降りてきたんですね。」

「まあそうですね。」

「でもなんでここに下りたんですか?」

「まあ一言で言うなら孤島たからですね。」

「なるほど。」

 一夏と千冬とラウラは納得していた。

「どうしてだ?」

「箒、人目が多いところにパラシュートで降りる工作員はいるか?」

「いないな。」

「つまりそういうことだ。人目につかないところに下りるのが懸命だ。それに孤島だとそこまで人が住んでいるとは思わないしな。」

「なるほど。」

 その時であった。突如地響きが響き渡る。

「な、何だ!」

 山田先生はキーボードを叩きモニターに映し出すとそこには赤い怪獣が森にいた。

「あれは!」

「知っているんですか?」

「ミサイル超獣ベロクロンだ。」

「超獣?」

「あれは怪獣の形をした怪獣です。」

「分かりました。お前たちは生徒の非難を優先させろ。あいつは教員で応戦する。」

「では遠距離からの攻撃をしてください。あいつはミサイル攻撃を得意としたヤツです。うかつに近づけばやつの餌食です。」

「分かりました。」

 

「ゲォォォォォォォン」

 ベロクロンは森の中で叫んでいた。

「あの人が言ってたけど遠距離で攻撃する理由は何かな?」

「わかんないけどしたがっておきましょう。」

 箒達は自前の射撃武器で攻撃する。

 ベロクロンは身体に生えている赤い管状のものからミサイルを大量に放ってくる。

「なっ!」

「多すぎる!」

 箒達はミサイルを移動しつつ迎撃する。が、ミサイルの一発が逃げ遅れた生徒に目掛け放たれる。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「危ない!」

 山田先生がISを装着しシールドを楯に生徒を庇う。ミサイルは山田先生のコールしたシールドに直撃、爆発の衝撃が山田先生の身体に走る。

「あっ!」

 ベロクロンは再度山田先生に向け放つ。

 そのとき、赤い光が山田先生と生徒を守る。光が晴れるとそこにはウルトラマンの姿があった。

『ウルトラマン!』

 

「来たか。」

「あれが・・・・・・あいつらが言っていた・・・・・」

 

「シュア」

 ネクサスはベロクロンの方を向き構える。

「グォォォォォォォォォォォォン」

「シャッ」

 ネクサスはジャンプしベロクロンにキックを喰らわせる。ベロクロンは倒れる。ネクサスはベロクロンの両足を掴み振り回し、飛ばす。

「ギュォォォォォン」

 ベロクロンは口からミサイルを放つ。ネクサスはサークルシールドで防ぐ。

 ネクサスがクロスレイ・シュトロームを放とうとした途端であった。何処から海洋直人が鳴り響く。皆は辺りを見回すと空から何かが落ちてきていた。

 落下物はそのままネクサスにぶつかる。

「ジュアアッ!」

 落下物はなんと一角超獣バキシムであった。

「バキシム!?」

「知っているのか!」

「ああ。あれも超獣だ。」

 バキシムはネクサスにスパイクのパンチを喰らわす。

「ジュアア、フ、グアア」

 ネクサスは倒れる。バキシムが追撃しようとした途端ネクサスは両腕でバキシムの手を止める。ネクサスはゆっくりと立ち上がり、キックを食らわそうとした途端、後ろからミサイルが襲い掛かってくる。

「グアア」

「グォォォォォォォォォォォォォン」

「ギュォォォォォォォォォォォォン」

 ネクサスはバク転し距離を取る。

「シュア」

 ネクサスは飛翔し、クロスレイ・シュトロームを空から放とうとする。だがバキシムはそれを許さなかった。バキシムの一角がネクサスに向け放たれる。バキシムの一角はネクサスの腹部に命中する。

「グアア」

 ネクサスは地上に落ちる。

 ベロクロンはミサイルをネクサスに容赦なく喰らわせる。

「フアアア、グ、ヅアアアア」

「このっ!」

 箒達はベロクロンとバキシムを攻撃する。

 バキシムが箒達に向け両手と鼻からバルカンを放つ。

「ぐああ!」

「きゃっ!」

「くっ!」

「うわあっ!」

「ぐっ!」

「っ!」

「きゃあっ!」

「皆さん!」

 箒達はシールドエネルギーが0となり、地上に着陸する。

 

「山田先生、あいつたちを!」

『わかりました。』

「どうしたらいいんだ。」

「織斑先生。」

「なんですか、矢的さん?」

「彼女たちに下がらせるように言っておいてください。」

「あなたはどこへ?」

「同じ先生でしたので守りに行くつもりです。」

「まさかあなたも!」

 

「皆さん、大丈夫ですか!」

「はい。」

「なんとか。」

「ボコボコにされましたけど。」

「じゃあ急いでここから避難してください。」

「先生は?」

「あなたたちを安全に救助したらあいつらと戦うつもりです。」

「それはしない方がいい。」

『!!』

 矢的が箒達と山田先生に話し掛ける。

「どうしてここに?」

「私も同じ教師でしたから生徒を守りたいという気持ちはわかります。でもあなたがいなくては悲しむ人もいます。」

「同じ・・・・・・先生だった?」

「下がっててください。」

 矢的は内ポケットからブライドスティックを取り出す。

「まさか!」

 矢的は正拳突きのように右・左の順に拳を突き出し、右手を頭の上に上げて叫ぶ。

「エイティ!」

 ブライドスティックのクリスタルバーが伸張・発光し、光が溢れる。

 そして、そこには地球で教師をしていたウルトラマン・ウルトラマン80が立っていた。

「シュワッ」

 80はバキシムとベロクロンにウルトラ400文キックを喰らわす。バキシムとベロクロンは倒れる。80は膝を突いているネクサスに手を伸ばす。ネクサスは80の手を握り立ち上がる。ネクサスは左手を胸にかざし振り下ろす。ネクサスはジュネッスブルーに変わる。

「シュア」

「シュワッ」

 ネクサスはバキシムに、80はベロクロンに攻撃を仕掛ける。

「シュアア」

 ネクサスは飛翔し、かかと落としをバキシムに喰らわす。

「ギュォォォォン」

 ネクサスは倒れたバキシムを持ち上げ、飛翔。パイルドライバーのネクサス版・ネクサスドライバーを喰らわす。

「グォォォォォォォォォォォォォン」

「シュワッ」

 80はベロクロンに連続してキックを喰らわす。ベロクロンは両手からミサイルを連射するが80はそれを全て打ち落とす。80はベロクロンの腹部にパンチを一発喰らわせる。ベロクロンは下がり、バキシムとぶつかる。

「シュア」

 ネクサスはアローアームドネクサスをエナジーコアに当てる。光の矢がアローアームドネクサスに浮かび上がる。ネクサスはバキシムに狙いを定め、左手を右腕に沿え、弓のように引く。

 80は逆L字型に腕を広げL字を作る。

 ネクサスはアローレイ・シュトローム、80はサクシウム光線を放つ。二体の超獣は爆発する。

 

「あなたもウルトラマンだったんですね。」

「ええ、まあ。メビウスとレオから聞いていたアナザースペースの地球がここだとは思いませんでした。」

「あの二人にも会ったんですか!」

「ええ、彼らとは同じ光の国で一緒だが担当が少し違う。」

「どういうことですか?」

「私の担当はマイナスエネルギーだからだ。」

「マイナスエネルギー?」

「人間の負の感情がもたらす現象で時には怪獣を呼んでしまう。私はその調査のために地球にきていた。私は人間と触れ合ううちに人間の持つ限りのない可能性を感じた。しかし、人間はその可能性を間違った方向へ向けかねないこともわかった。そのことによって生まれるのが――」

「マイナスエネルギー。」

「そうだ。そして私は考えたのだ。教育という見地からマイナスエネルギーの発生を抑えられるのではないかと。私は勉強を重ね、思春期といわれる中学生の教師になった。

 しかい、マイナスエネルギーの発生を食い止めることは出来なかった。わたしは、次々と現れる怪獣と戦わねっばならなかった。そのため教育から離れていった。」

「でもそれじゃあ・・・・」

「ああ、そうだ。彼らとは突然の別れとなった。」

「悲しいですね。」

「だが、メビウスが地球担当になったときに私再度地球に訪れた。」

「マイナスエネルギーによって生まれた怪獣ですか?」

「ああ。だがその時のマイナスエネルギーは少し違ってな。学校が呼んだんだ。」

「学校が!」

「そうだ。だがその時現れた怪獣は私を生徒と合わせるために現れた。その時に教え子たちに教えられたよ。」

「そうだったんですか。」

「ところでいいですか?」

「なんでしょう?」

「さっき現れた超獣というのは?」

「ヤプールが作ったロボット怪獣です。」

「ヤプール?」

「異次元人ヤプール。怨念体の集合体と言ってもいい敵だ。Aが一度は倒したがなかなか厄介な敵でな。」

「じゃああいつらは・・・・・」

「いや、多分はぐれたやつだろう。本来なら次元を割ってから出てくる。」

「そうなんですか。」

「皆も未来あるんだから頑張って。」

『はい。』

 

 


 
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