ガチャッ
月「…」
雲の多い夜です
時刻は真夜中、昼間は賑やかな城内も水をうったような静けさが支配してます
私は扉を開け、ご主人様の部屋へ入りました
月「…」
月明かりのもと、寝台の上にはこの部屋と私の主であるご主人様
当然、このような時間に起きているなんてことはなく今はまだ夢の中です
月「…ご主人様ぁ」
小さく、漏れ出すといった感じで声が出てくる
私はご主人様の手を取り
月「あむ…ぺろ、ぴちゃ」
舐めました
自分のもう一方の手を股間に入れてまさぐります
月「ああ…ご主人様…ご主人様…れろ」
こんなことをするのは初めてではありません
ああ、どうしてこんなことが習慣になってしまったんだろう
・
・
・
私は仕事中は基本的に幼馴染であり、親友の詠ちゃんと一緒に仕事をしています
詠ちゃんも私のことをとっても気にかけてくれていることは分かります
頭だってよくて今も侍女と軍師の二足のわらじを履きこなしてます
だから本当に単純な仕事ならともかく、多少複雑な仕事なら私なんかよりずっと効率的にやります
それに計画を立てるのも人を使うのも上手いから手間がかかる大仕事だって簡単に片づけちゃいます
身体だって私なんかよりずっと女らしい体付きをしてます
そう、私なんかよりずっと優秀だし可愛いんです、私なんかより…
正式には今の私と詠ちゃんは侍女でしかありません
でも、いくら役職が同じだからって―いや同じだからこそ、この差を私は見せつけられました
そして侍女という立場上、ご主人様と過ごす機会も多いです
ある日、聞いてしまったんです
最近、詠ちゃんはご主人様と二人きりになるとご主人様のことを『一刀』と呼んでるんです
たまに夜中にこっそり詠ちゃんがご主人様の部屋へ行ってるのだって知ってます
本人たちは隠しているんでしょうけど、詠ちゃんと一緒にいることが多い私にはわかりました
明らかにご主人様と詠ちゃんは他の女性たちよりいい関係を築いてます
そんなことで私はどうしようもない孤独感に苛まれました
ご主人様と詠ちゃんがどっかに行ってしまうんじゃないかと
詠ちゃんならばこの感情さえもなんとかするんだと思うんですけど、私には無理でした
ご主人様にもっと接しようとしても詠ちゃん程の魅力も能力も私にはありません
これが冒頭から行ってる奇行の原因です
せめて少しでもご主人様を感じていたくて、少しでもこの孤独を濁したくて
このような愚行と言ってもいいことを繰り返してます
毎晩やってるわけではなく、詠ちゃんや他の女性がいないときを見計らってはいます
こんなことをしているとき、しようとしているときに詠ちゃんに見られたら自分でもどうなるか分かりません
そんなことを考えてると涙があふれてきました
その悲しみすら興奮に変えるように行為を激しくしていきます
そのとき、雲で月が隠れたのかわずかの月明かりすら消えて部屋は真っ暗になりました
なにも見えなくなったことでさらにご主人様を感じれたような気がしました
ああ…今夜はこんなにも暗く、こんなにも感じれて、こんなにも私に都合がいい
月なんかいらない
|
Tweet |
|
|
18
|
3
|
追加するフォルダを選択
いつも真面目なものを書いてるとはっちゃけたものが書きたくなります
その結果がこれです
黒歴史にならないことを祈るばかりです
軽い気持ちで見てください
続きを表示