No.547789

魔法少女リリカルなのは~幸せを運ぶ蒼き魔導師~

蒼崎夜深さん

古代ベルカ時代を生きた蒼き魔導師 彼は幸せを運ぶ事で有名だった。 だが、彼は不治の病に犯され若くして亡くなった。
多くの人と四人の家族に見守られて墓で眠った。

2013-02-23 17:01:33 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2880   閲覧ユーザー数:2744

第六話.アースラーへ

 

金髪の少女(確かフェイトと呼ばれていったっけ?)と彼女の使い魔だと思えるアルフの二人を先に帰らせたあと、すぐに次元管理局のクロノ・ハラオウンと言う少年が現れた。

 

それから僕と美由希さん、なのはちゃん、ユーノは次元管理局の次元艦アースラーに連れて行かれた。

 

(レイナ……この次元管理局というのはいつ頃出来たのですか)

 

(ごめん。覚えてない。でも確かなのは、最近出来たのじゃないってことは言える(本当は知っているけど言わないほうがいいのかな……))

 

(そうですか。まあいいですしょう。さて、必要なときは出て来てもらっていいですか?)

 

(わかった。それじゃ私は庭で待ってるね)

 

(はい。それでは)

 

僕はレイナとの念話を切り上げると、美由希さんが僕を呼んでいた。

 

「秋樹君!何してるのーー?」

 

どうやら僕は念話していた間歩くスピードが遅くなっていたようだった。そのため美由希さんが僕を待って、みんなは先に行ったようだった。

 

「すみません。少しばかり考え事をしていました」

 

「そっか~。何か悩み事?」

 

「いえ。そこまでの事じゃないので大丈夫です」

 

「わかった。でも何か悩んでたら相談に乗るからね秋樹君。私たち友達だもん」

 

「ええ。そのときは頼りにさせていただきます」

 

僕はそう言って美由希さんのあとについていった。

 

すると一つの部屋に着いた。

 

中に入ると翠の髪の女性と、なのはちゃん、クロノと言った少年と、見知らぬ少女が居た。

 

「あらやっと来たのね」

 

「秋樹さん!」

 

「来たか」

 

「やっときたんだねシュウキ」

 

「誰?」

 

僕は最後の見知らぬ少女に声を掛けられてついそう言ってしまった。

 

「あ……そっか、この姿で会うのは初めてだったね。ユーノだよ」

 

「ユーノ?え、でも、雄というか男の子じゃなかったのか?」

 

「ごめん。女だったんだ」

 

「そうですか……」

 

僕は思考停止している頭を無理やり動かして、翠の髪の女性の前に座った。

 

「さて、まずは自己紹介からしましょう。先に僕から行かせて貰います」

 

僕は、主導権をさっきまであちらにあったのを自己紹介という形でこちらに引き寄せた。

 

「僕の名前は、海月秋樹です」

 

「秋樹君ね。私はリンディ・ハラオウンです。このアースラーの艦長です」

 

「改めて僕は、クロノ・ハラオウンだ。執務官をしている」

 

「ええ。よろしくお願いします二人とも」

 

僕は二人とそう話して、僕は思っていた事を聞いた。

 

「さて、いきなりですけどなぜあなた方はこのタイミングでのジュエルシードに対しての介入を始めたのですか?」

 

「それについてはごめんなさい。こちらも急がしk「嘘ですね」!?」

 

「どういうことですか?秋樹さん?」

 

「どういうこと?」

 

「どういうことなんだいシュウキ」

 

リンディさんは僕の嘘ですねの言葉にすぐに反応した。しかし三人はわかっていないらしい。

 

当たり前ですけどね。

 

ついでにクロノも見ると少し焦りが見えた。

 

どうやら引っ掛かったようですね。魚が……

 

「あなた方は本当はずっとサーチャーを飛ばし、見ていたんでしょう?僕たちがジュエルシードを集めている事を……そして、僕たちが全部集めてからそれを回収しようとしている事もね」

 

僕がそう言うとまた焦りだした二人、そして、驚く三人。

 

「もしかしてシュウキ。それって……」

 

「そういうことだよユーノ。あの人たちはずっと見ていたんだよ。僕たちが危険を犯してまで回収しているのをね。そして、さっき言ったとおり、回収し終わってからあの人たちは横取りしようとしていたんだよ。民間人が怪我するのを黙ってみてね」

 

最後の部分を強調しながら僕は言った。

 

「ごめんなさい。正直に言います」

 

どうやらリンディさんは観念したらしく。今回の事についてすべて話してくれた。

 

まとめると、ジュエルシードを回収するために来ていたが、僕たちを見ていて、監視しをしていたが、管理局の提督である、彼女より偉いやつが横取りという形で手に入れろと言ったらしい。

 

「くくッ……ハハハッッ!!面白い人たちだ!!あなた方は魔法をしって間もない民間人の少女二人を危険に晒してまでジュエルシードを回収しようとは!!…………腐っていますね」

 

「何だと!!」

 

「やめなさいクロノ執務官」

 

食いかかってきたクロノをリンディさんが止めた。

 

「それで、そうして手にいれるのあなた方に正義を語る資格もないし、あなた方はただの屑だ。そして偽善者だ」

 

そう言い放った僕自身偽善者で、ただの屑だ。

 

「ごめんなさい……」

 

「くっ!」

 

「まあ、あなた方がただの屑ではないのであれば、これから少し話しましょう。ですが、彼女達を先に帰らせてもらいます。勧誘とかもだめですよ?今はですがね」

 

「?帰らないんですか秋樹さん」

 

「帰らないの?」

 

「帰らないのかいシュウキ」

 

「ええ。僕はリンディさんと少しばかり話してきます」

 

そう言ってなのはちゃん、美由希さん、ユーノを先に帰らせた。

 

そして、クロノを部屋から出してもらい二人で話しをする事にしてもらった。

 

「さて、リンディさん。まずはすみません。あんな事を言って」

 

「構いません。君が言っている事も正しいから」

 

そう言ってリンディさんはお茶を飲んだ。

 

「それで、話したい事とは一体なんですか?」

 

「それは、あなた方が僕たちを勧誘しようとしていた事についてです」

 

「!!」

 

リンディさんは驚いた顔をしたがすぐにもとの顔に戻った。

 

「どうしてそんな風に思えたのかしら?」

 

「あなた方がこのタイミングで介入してきたこともありますし、わざわざ話を聞くのに艦長であり、提督のあなたが出てくるはずがありませんしね」

 

「あら。なぜ私が提督ってわかったのかしら?」

 

「いえ。あなたのことについて僕のデバイスに調べさせてもらいました」

 

僕はそう言うと待機状態のレイナ(ペンダント)を出した。

 

『初めましてリンディ提督。私はレイナです』

 

「初めまして。本当に管理局のブロックをやぶって私の事を調べたの?」

 

『はい。触れてはならないところ以外ですが。まあ、概ね調べました』

 

「そうですか。すごいですね。あなたのデバイスは」

 

そういわれて僕は苦笑いするしかできなかった。

 

僕のデバイスの中に入っているのは実際は神様で、どんなことでもあってしまうんです……なんて言えるわけもなく。

 

「何なんでしょうね。ハハハッ……」

 

全くもって苦笑いするしか出来なかった。

 

それはさておき……

 

「リンディさん。あなたがたが僕たちを勧誘しようとするのは止めません。ですが、条件があります」

 

「なにかしら?」

 

「それはですね。協力する代わり、自由にさせてもうらことです」

 

「どうしてかしら?」

 

「自由にしておいても良いでしょう。なんせ民間人に協力してもらうです。だからですよ。あなたもわかっているでしょう。民間人に倒れてもらっては困るでしょう?」

 

「そうね。それより何かもっと考えているんじゃないの?」

 

「ありますよ。もっともなことが……」

 

それから僕はリンディさんにかなり難しい条件を出した。

 


 
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