No.546819

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 28

洛陽内ではゴキブリカビのカビに侵された民であふれていた。一同は華佗を呼び治療を試みるが、ゴキブリカビの強力なカビの前では華佗のゴッドヴェイドーもなすすべがない。本郷は最後の賭けとして、ゲルショッカーが持っているとされる解毒剤を奪う為、愛紗達と共にゲルショッカーのいる場所まで向かうと戦闘員、そしてゴキブリカビの襲撃を受ける。本郷は仮面ライダーに変身しゴキブリカビに挑むもゴキブリカビは月と詠を人質に仮面ライダーにこっちにくるよういう。仮面ライダーはゲルショッカーに捕まってしまうがゲルショッカーは彼がわざと捕まった事を知らないでいた。

2013-02-20 22:10:53 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1145   閲覧ユーザー数:1137

卑劣! ゴキブリカビを倒せ Bパート

 

 

(ル・ル・ル~ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号』)

 

ここは洛陽にある董卓が治めていた洛陽の城から少し離れた地下通路内にある

 

ゲルショッカー、ゴキブリカビのアジト。

 

そこには捕らわれた仮面ライダー一号が拘束され、手術台に寝かされていた。

 

そしてその前にはゴキブリカビ、そして暗黒魔術師と科学戦闘員がいる。

 

暗黒魔術師

「フフフフ・・・ゴキブリカビ、ご苦労様でした。 貴方のお陰

でショッカー最強の改造人間と言われた仮面ライダーが手に入り

ました。」

 

ゴキブリカビ

「ブブブブ・・・後はこいつの脳を我々が改造すれば、こいつは

組織の為に動く人形と化し、破壊活動を行うことでしょう」

 

暗黒魔術師

「今度はライダーに対する怨嗟の声を太平要術の書が吸収するわけですね

ハハハッ! それにしても、人間の時は私を仕えていた貴方が今度は私に

仕えるとはどういう風の吹き回しです?」

 

ゴキブリカビ

「どうも、何も僕は欲しいのは世界を支配する力。その力があるゲルショッカー

に魅力を感じ、その大幹部である貴方と首領に仕えたくなっただけですよ」

 

暗黒魔術師

「なるほど・・・それで自分をゲルショッカーに入れ

てくれといったのですね?」

 

ゴキブリカビ

「はい・・・。そして例の物が完成した暁には・・・」

 

暗黒魔術師

「約束通りこの世界は貴方の物です。支配するなり、滅ぼすなり

好きにしなさい」

 

ゴキブリカビ

「ありがとうございます。暗黒魔術師様」

 

暗黒魔術師

「ハハハッ!・・・さてそろそろ、手術をはじめますよ」

 

ゲルショッカー科学戦闘員

「ギイッ!」

 

ゲルショッカー科学戦闘員が手術を開始しようとしたその時、

 

(ピイン・・・・ピイン・・・ピイン・・・)

 

ゲルショッカー首領の声

「待て・・・暗黒魔術師よ」

 

突如首領から止めの命が出たので戦闘員はメスを止める。

 

暗黒魔術師

「これは首領。一体どうされたのです?」

 

ゲルショッカー首領の声

「義勇軍がこの地下アジトまで向かってきている。モニターを見ろ!」

 

暗黒魔術師

「な、何ですと!?」

 

首領からそういわれ、暗黒魔術師は慌ててモニターのスイッチを入れると

 

そこには一直線にこちらに向かってきている関羽達の姿が映っていた。

 

暗黒魔術師

「一体何故このアジトの場所がばれたのですか?」

 

ゲルショッカー首領の声

「ゴキブリカビ、貴様の所為だ!」

 

ゴキブリカビ

「え、ええっ!? 僕の所為ですか首領?」

 

ゲルショッカー首領の声

「ライダーはわざとお前に捕まり、自らの体に発信器を取り付け、仲間

をここまで連れてきたのだ! そして・・・・いつまで眠ったフリをして

いるつもりだ仮面ライダー!」

 

ゴキブリカビ

「えっ?」

 

暗黒魔術師

「何ですって?」

 

暗黒魔術師とゴキブリカビは思わずライダーの方を見る。すると・・・

 

仮面ライダー一号

「ハッハッハッ・・・・やはり首領、お前の目だけはごまかせ

なかったようだな!」

 

(ブチン! ブチン!)

 

ライダーは拘束具を引きちぎるといきなり起き上がり、周りにいた科学戦闘員

 

を蹴り飛ばしてしまう。

 

仮面ライダー一号

「トオッ! トオッ!」

 

ゲルショッカー科学戦闘員

「ギイイイイイッ!」

 

手術台から降りると、ライダーは暗黒魔術師の前に立ちふさがる。

 

仮面ライダー一号

「フンッ!」

 

(ピュイイイイイン!)

 

暗黒魔術師

「チッ! このアジトまで来る為にわざと我々に捕まったんですね!」

 

仮面ライダー一号

「暗黒魔術師!ゴキブリカビのカビの解毒剤をこちらに渡してもらおうか!」

 

暗黒魔術師

「誰が渡す物ですか! かかりなさい! ライダーを倒すんです!」

 

ゲルショッカー戦闘員

「ギイッ!」

 

ゲルショッカー戦闘員がどこからともなく姿を見せるとライダーに襲い掛

 

かっていく。

 

(挿入曲:レッツゴー! ライダーキック)

 

仮面ライダー一号

「トオッ! トオッ!」

 

(バキッ! バキッ! ボゴッ!)

 

ゲルショッカー戦闘員

「ギイイイイッ!」

 

ライダーは襲い来る戦闘員を次々と殴り倒していき、

 

そして次に短剣を持って襲い掛かってきた戦闘員が近づくと

 

ゲルショッカー戦闘員

「ギイッ!」

 

仮面ライダー一号

「フンッ! トオッ!」

 

ゲルショッカー戦闘員

「ギイイッ!」

 

攻撃をかわして、そして短剣を取り上げ、次々と切り倒していった。

 

この様子を見て暗黒魔術師は慌て出す。

 

暗黒魔術師

「エエイッ! 何をしているのです! 早くライダーを倒しなさい!

ゴキブリカビ! こうなったのも貴方の責任だ! さっさとライダーを

倒すのです!」

 

ゴキブリカビ

「ブブブブブッ! 分かっております」

 

ゴキブリカビが仮面ライダーに向かっていくと暗黒魔術師は

 

暗黒魔術師

「くっ! もはや洛陽での偽董卓悪政計画はここまでですね。

『太平要術』の書を守る為にもここは退かせてもらいましょう。

フンッ!・・・」

 

(フッ!)

 

暗黒魔術師は鞭を地面に叩き付けると、一瞬にしてその場から姿を消した。

 

そしてライダーは戦闘員を半分近く倒した時、ゴキブリカビはこのままでは

 

まずいと思ったのか棚に置いてある緑色の液体が入った瓶を戦闘員に渡す。

 

ゴキブリカビ

「早くこれをもって逃げなさい!」

 

ゲルショッカー戦闘員

「ギイッ!」

 

仮面ライダー一号

「それが解毒剤だな? 大人しく渡せ!」

 

ライダーは戦闘員から解毒剤を取り上げようとしたがそれをゴキブリカビが

 

阻む。

 

ゴキブリカビ

「貴方のような卑怯者には絶対渡しません!」

 

仮面ライダー一号

「それはこっちの言葉だ! 人質を取ったあげく、華雄を騙すような事をした

貴様に言われる筋はない!」

 

ゴキブリカビ

「華雄?・・・・ああ、騙されていると知らず自ら進んで怪人になるという

道を選んだ馬鹿な女ですか?」

 

(ピキンッ!)

 

その言葉にライダーは怒りそして、こう言う。

 

仮面ライダー一号

「確かに彼女は怪人になるという愚かな選択をした。だが、それは俺に勝てば

自らの主である董卓を解放すると言ったお前の言葉を信じてやったことのはずだ! 

主の為に戦い、そして命を落とした彼女を批難する権利はお前にない!」

 

ゴキブリカビ

「フフフフ・・・・なら彼女を批難した私をどうします?」

 

仮面ライダー一号

「決まっている! 華雄のためにも、お前を倒すだけだ!」

 

ライダーとゴキブリカビが戦いはじめたとき、戦闘員は瓶を持って」

 

こっそり逃げようとするが、突然アジトの扉が開いて・・・

 

ゲルショッカー戦闘員

「ギイッ?」

 

愛紗

「ハアアアアアッ!」

 

(バキッ!)

 

ゲルショッカー戦闘員

「ギイイイイイイイイイッ!」

 

突如姿を見せた愛紗に殴り飛ばされ、戦闘員は瓶を落としかけるが、その瓶を

 

鈴々が受け止めた事で割れずにすんだ。

 

鈴々

「よっ!なのだ!」

 

愛紗

「御主人様! ご無事ですか!」

 

仮面ライダー一号

「皆! 来てくれたか!」

 

鈴々

「おおっ! お兄ちゃんの持っていたこの受信機のお陰でここまで

来ることができたのだ ところでこの透明なツボに入っている物は何なのだ?」

 

仮面ライダー一号

「それがゴキブリカビのカビの解毒剤だ! それをもって速く逃げろ!」

 

愛紗

「はっ!」

 

ゴキブリカビ

「待ちなさい! そうはさせません!」

 

愛紗達が逃げようとしたときゴキブリカビは阻みかけたが、ライダーに阻止されてしまう。

 

仮面ライダー一号

「お前の相手はこの俺だ!」

 

ゴキブリカビ

「ブブブブッ! 小癪な! これでもくらいなさい!」

 

(ゴオオオオオオッ!)

 

ゴキブリカビは口から炎を吐くが、

 

仮面ライダー一号

「ハッ!」

 

簡単にかわされ、そしてその炎は誤ってアジトの起爆装置に触れてしまう。

 

そして炎の高熱で起爆装置が作動し、アジト内に警告音が鳴り響いた。

 

(ビィン! ビィン! ビィン!)

 

ゴキブリカビ

「ああっ! しまった! もうこのアジトはお終いです!

ブブブブ!」

 

ゴキブリカビはとっさに非常用のスイッチを押すと、天井が開きそこから飛び立

 

っていった。

 

仮面ライダー一号

「待てッ! トオオオオオオッ!」

 

仮面ライダーもゴキブリカビの後を追ってその天井から出た。

 

そして外に出た仮面ライダーとゴキブリカビはお互い距離を保ちながら、

 

構える。

 

ゴキブリカビ

「ブブブブッ!」

 

(ピュイイイン!)

 

仮面ライダー一号

「・・・・・・・・」

 

そして最初はゴキブリカビからライダーに殴りかかってきた。

 

ゴキブリカビ

「ブブブブッ!」

 

(バキッ! バキッ!)

 

しかし次の攻撃はライダーに受け止められ、地面に叩き付けられる。

 

仮面ライダー一号

「トオッ!」

 

(ドゴンッ!)

 

ゴキブリカビ

「ブブブブッ!」

 

ゴキブリカビは何とか起き上がったが、それと同時にライダーのパンチ、キックなどの

 

猛攻を受ける。

 

仮面ライダー一号

「トオッ! トオッ! トオオッ!」

 

(バキッ! バキッ! ボゴッ!)

 

ゴキブリカビ

「ブブブブッ!」

 

そしてライダーは、

 

仮面ライダー一号

「トオッ!」

 

(バキッ!)

 

ゴキブリカビを蹴り飛ばし、大きなダメージを負わせる。

 

ゴキブリカビ

「ブブブブッ! く、くっそう・・・」

 

起き上がったゴキブリカビにはもはや戦う力がない。

 

トドメを刺すときだと判断したライダーは必殺技の構えをとりそして

 

(ピュイイイイン!)

 

仮面ライダー一号

「行くぞ!トオオオオオオオオオっ!」

 

(ビュオオオオオオオン!)

 

仮面ライダー一号

「ライダアアアアアアア・キイイイイイック!」

 

大空高く跳び上がったライダーは必殺のキックをゴキブリカビに命中させた。

 

(ドゴッ!)

 

ゴキブリカビ

「ブブブブッ!」

 

ゴキブリカビはライダーキックで10メートルまで跳ばされ、地面に

 

叩きつけられる。

 

何とか立ちあがったと同時にその姿は張譲の姿に戻る。

 

張譲は口から血を吐き、口元を紅く染めながらながらライダー

 

にこういう。

 

張譲

「ゴホッ!・・・・お、己っ! 仮面ライダー! 僕を倒して終わりだと思わないことです! ゲルショッカーは僕に変わる次の怪人を生み出し貴方にけしかけてきますよ!」

 

張譲の服は吐血で紅く染まっていた。

 

仮面ライダー一号

「例えそうだとしても、俺はこの世界を守る為に戦うだけだ!」

 

張譲

「フッ・・・果たしてどこまで戦えるのか見物ですね。ゴホッ!・・うっ・・

地獄で貴方の戦いを見届けさせてさせてもらいますよ。うっ・・・・い、偉大なるゲルショッカー首領と暗黒魔術師様に・・・栄光あれえええええええっ!」

 

(ドサッ!)

 

張譲はゲルショッカーに対する忠誠を絶叫しながら後方に倒れ、そして

 

(ドドオオオオオオオオン!)

 

激しく爆死し、同時に洛陽の地下通路内にあったアジトも

 

(ドオオオオオオン!)

 

爆発し、それと同時に暗黒魔術師の声がどこからともなく聞こえてくる。

 

仮面ライダー一号

「んっ?」

 

暗黒魔術師の声

「仮面ライダー! ゴキブリカビの仇はいずれ討たせていただきます。

そして、いつまでも貴方が勝つとは思わない事です。 首領に献上する

物を作るのに協力して頂く為にかつて貴方を苦しめた方々に蘇っていた

だくことにしました。 今度はその方々との共同戦線になりますから、残

された時間を有意義にすごすことですね。 フハハハハハハハッ!」

 

暗黒魔術師の声はそのまま聞こえなくなった。

 

そして暗黒魔術師は洛陽から離れた所から

 

暗黒魔術師

「フフフフフ・・・」

 

(シュウウウウウウ・・・・・)

 

『太平要術の書』に人々の怨念の塊である暗雲を吸収させていく。

 

暗黒魔術師

「どうやら、董卓の名を騙って悪政を行っていた事で結構な量の怨嗟の声

が集まりそうですね。これだけあればあのお方達を復活させることができる

でしょう。 そう・・・全てはゲルショッカー首領への献上品製造とそして

・・・我が偉大なる王の復活の為にっ!」

 

そして洛陽を追っていた暗雲が消え、青空と眩しい太陽が洛陽を

 

照らし始める。

 

ゴキブリカビが死んだ事で洛陽に平和が戻ったのである。

 

その頃、ゴキブリカビのカビの解毒剤を手に入れた愛紗達は早速、それを

 

華佗に渡し、華陀は鍼の先端を解毒剤に浸すと、今にも死にかけている患者に

 

その鍼を振り下ろした。

 

華佗

「ハアアアアアアアアアッ! 元気になれえええええっ!」

 

すると、鍼を刺された人に生えたカビはあっという間に消えてしまった。

 

(フッ!)

 

「おおっ・・・これは」

 

桃香

「カビが消えましたね♪」

 

鈴々

「凄い効き目なのだ」

 

(挿入曲:仮面ライダーのうた(歌なし))

 

華佗

「ああっ・・・俺の鍼でも治せなかったのに、この薬を使った途端、

一瞬でカビが消えた。とりあえず、洛陽の人と董卓達はこの方法で

助けられそうだ」

 

愛紗

「華佗殿 頼みます 早く彼らを治して下さい!」

 

華佗

「ああっ! 任せておけ! 全力全開! うおおおおおおおっ!」

 

華佗はそう言うと他の人達の治療にかかり次々と治していく。

 

その頃、ライダーから本郷の姿に戻った彼はサイクロンを走らせながら

 

愛紗達の元へと向かっていった。

 

洛陽の人々、董卓達を助け出しゲルショッカーの偽董卓悪政計画、そしてゴ

 

キブリカビの三国支配の野望も本郷猛、そして連合軍の活躍により潰えた。

 

だがゲルショッカーはなおもこの世界に猛威を振るおうとしているのだ。

 

そして暗黒魔術師が残した謎の言葉、はたしてあの方達とは一体何者なのか?

 

その事が頭をよぎりながらも、本郷猛はゲルショッカーから世界を守るという

 

決意を固めていくのであった。

 

つづく


 
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