改造人間 対 最強武人 Bパート
次の日、虎牢関に到着した連合軍は虎牢関から出て自分達を待っていた
董卓軍に驚愕する。籠もって戦えば董卓軍が有利なはずなのに・・・・。
雪蓮
「何のつもりなのかしら? わざわざ虎牢関から出て、
私達を待っているなんて・・・」
冥琳
「玉砕覚悟で私達に挑むつもりなのよきっと・・・・」
雪蓮
「まあ、何にせよ襲い来る敵はこの南海覇王で切り捨てるだけよ♪」
雪蓮は微笑んでいたが、武器を持って微笑むその姿は不気味としかいいよう
がない。
冥琳
「ほどほどにね・・・」
雪蓮
「う~ん♪ 分かんない♪」
冥琳
「ちょ、しぇ、雪蓮!?」
周瑜こと冥琳は雪蓮を止めようとしたが、間に合わず雪蓮は一人で董卓軍に斬りか
かっていく。
そして雪蓮に挑んでいった兵は次々と・・・・
「ぎゃああ!」
「ぐわあああっ!」
(ズバッ! ズバッ!)
雪蓮
「あはははははっ! この江東の小覇王 孫策伯符の首が欲し
ければかかってきなさい!」
剣を交えることなく、一方的に切り倒されていった。
笑いながら敵を倒していく雪蓮を見ていた冥琳と雪蓮の妹蓮華と小蓮は思わず
頭を抱え込んでしまう。
冥琳
「あ~あ・・・駄目だ・・・ああなったらもう誰にも雪蓮を止められん」
蓮華
「しかし、やはり姉様は強い。 さすが江東の小覇王だ」
小蓮
「いずれ私も雪蓮お姉ちゃんみたいに強くなるんだから!」
彼女達はそういうと雪蓮に続き、前進する。
一方その頃、本郷達は呂布の率いる軍と戦い始め、兵一人一人の
強さに苦戦している。
愛紗
「ぐっ! こいつら・・・つ、強い!」
鈴々
「こいつら! 他の董卓軍よりも強いのだ!」
星
「どうやら、こいつらを指揮している将はかなり腕の立つ者と
見える。」
愛紗
「それってつまり・・・・」
星
「ああ・・・・どうやら呂布の率いる軍に当たったようだな」
そして・・・
「ぎゃあああああああああ!」
鈴々
「な、何なのだ!?」
突如、袁紹から借りてきた兵士の方から悲鳴が聞こえてきた事に
驚き、彼女達はそこにいってみるとそこには赤い髪、色黒で入れ墨を
入れた少女がたった一人で自分達の兵を虐殺していたのだ。
「ひ、ひいいいいいいいっ! た、助け・・・」
ズバッ!
「ぎゃあっ!」
中には命乞いをした者もいたが呂布は容赦なく斬り殺してしまう。
恋
「・・・・・・・・・・」
この余りにも残忍な戦い方に愛紗と鈴々は怒り、愛紗と鈴々は呂布に向か
っていこうとするが、星に止められる。
愛紗
「何をする星!? 早く行かないと仲間が・・・」
星
「落ち着け愛紗! 主の言っていた事を忘れたのか?
呂布は最強の武人、3人がかりでも止まられるか分からないと
お前だけいっても呂布に瞬殺されるのがオチだ!」
愛紗
「ぐっ! わ、分かった なら手はず通り三人同時に呂布にかかるぞ!」
鈴々
「応ッ!」
そして三人は同時に呂布の前に姿を現すと、呂布も雑魚ではないと分かったのか
兵達を虐殺するのを中断し、その場にいた者は愛紗達の後ろに着いた。
恋
「・・・・お前達、何者?」
愛紗
「我が名は関羽!」
鈴々
「鈴々は張飛!」
星
「私は趙雲だ!」
愛紗
「これ以上、お前の好きにはさせないぞ呂布 今度は私達が相手だ!」
恋
「・・・・三人同時にくるのか?」
星
「うぬ、三人で一人にとはどうも悪役みたいでやりづらいがな」
愛紗
「悪役いうな! こっちだって不本意だが、ご主人様の命令があるんだから
仕方ないだろ!」
恋
「・・・・命令?」
鈴々
「そうなのだ! お兄ちゃんからお前には三人でかかるようにって
いわれているのだ!」
鈴々がそういうと、呂布は突然笑みを浮かべる。
恋
「フフフ・・・・」
愛紗
「何がおかしい呂布!?」
恋
「お前達の主、頭いい。恋、強い。なめてかかると死ぬ」
愛紗
「何だと!?」
恋
「三人同時に来い!」
鈴々
「何をーっ!」
鈴々は先に呂布に攻撃をしかけるが・・・
鈴々
「なっ!」
なんと鈴々の重い一撃を受け止めそして、
呂布
「・・・威力は強いけど遅い 」
ブンッ!
鈴々
「うにゃあ!」
何と怪力の鈴々が払いのけられてしまい
愛紗
「鈴々! くそっ! 次は私だ!」
愛紗は青龍偃月刀で呂布を切り捨てようとするが
呂布
「・・・・・攻撃が単調すぎる 」
スッ!
愛紗
「はっ!」
呂布の方天画戟の一撃を何とかかわしたが服が若干切り裂かれている。
愛紗
「あ、危なかった・・・」
愛紗が若干冷や汗を流すと今度は星が呂布に挑んでみる。
星
「おのれっ! 食らえ呂布! はいはいはいはいーっ! 」
星は黄巾党兵をも瞬殺した目にも止まらぬ早さで攻撃でするが
呂布
「・・・・早いけど威力がない 」
星
「なっ!?」
何と星の攻撃を全て受け止め・・・・
恋
「ふんっ!」
星
「わあっ!」
次の一撃を受け止めた呂布は星をそのまま押し返してしまう。
そして一度体制を立て直した三人は一カ所に固まる。
恋
「・・・・・どうした? もう終わりか?」
愛紗
「くっ! つ、強い! こいつ本当に強い!」
鈴々
「鈴々より力が強いなんて信じられないのだ」
星
「主のいうとおり、呂布には三人でかかるしかない」
愛紗
「そうだな! 星、鈴々同時に呂布に攻撃だ!」
星
「承知!」
鈴々
「応なのだ!」
そして三人は同時に呂布に向かい、攻撃するが呂布は三人の攻撃を
軽く受け止められてしまう。
この様子を本郷は最初は静観しているも・・・
本郷猛
「まずいな・・・このままでは愛紗達が危ない」
桃香
「それはどういうことですか?」
本郷猛
「呂布は防御するだけで、さっきから攻めようとはしていない。
あれは愛紗達が疲れるのを待っているんだ このままでは愛紗達が
やられる!」
朱里
「はわわっ! じゃ、じゃあどうすればいいんですか!?」
本郷猛
「俺がいってくる。 今は洛陽に行く為にも愛紗達をここで死なせる訳には
いかない」
本郷はそういうと三人を助ける為に呂布の元へと向かった。
その頃、呂布の策に嵌まっているとは気づかず、愛紗達は次の一撃で
きめようとしていた。
愛紗
「はぁはぁ・・・つ、次の一撃で決めるぞ!」
星
「合点だ!」
そして
三人
「でりゃああああああ!」
恋
「・・・・・・・!」
恋はとっさに最初に攻撃してきた二人の攻撃を受け止めるが
三人目の姿が見えない。
恋
「・・・・?」
愛紗
「今だ!鈴々」
恋
「っ!!」
鈴々
「でえええええい! 呂布覚悟なのだ!」
鈴々は後ろから丈八蛇矛で呂布を倒そうとしたが、
呂布
「ふんっ!」
愛紗
「きゃあ!」
星
「くっ!」
呂布は二人を払いのけると、鈴々の一撃を受け止め、
鈴々
「にゃ!?」
恋
「・・・当たらなければ怖くない 」
そのまま押し返してしまう。
鈴々
「うにゃあ!」
そして呂布は鈴々に止めを刺そうとゆっくりと近づき
恋
「・・・・・・・」
鈴々
「くっ! 強いのだ まるでゲルショッカーの怪人なのだ!」
(ピキッ!)
その一言が呂布の逆鱗に触れてしまい
恋
「恋をあんな奴らと一緒にするな。・・・・死ね」
そして呂布は鈴々に止めを刺そうと方天画戟を振り下ろすが
恋
「?」
何といつの間にかその場にいた男により呂布の武器が止められていた。
しかももの凄い力で止めており、方天画戟を動かすことができない。
本郷猛
「今度は私が相手だ 呂布奉先」
恋
「お前誰? 何故恋の名、知ってる?」
呂布はまだ知るはずもない自分の字を目の前の男が知っていたことに驚いた。
本郷猛
「本郷猛。義勇軍の指導者だ」
恋
「・・・・・お前が『天の御遣い』本郷猛か」
どうやら呂布も本郷のことを知っていたようだ。
そして呂布は本郷にこう聞く。
恋
「・・・・・華雄を殺したのはお前か?」
本郷猛
「・・・彼女は怪人になっても武人の誇りを捨てず
正々堂々と私と戦い、そして邪魔してきた敵から人質にされた
私の仲間を助け、自ら盾になって私を守り命を落とした。私が殺し
たのも同然だな」
呂布は本郷の目、そして澄んでいる彼の闘気を見て、その言葉に嘘が
ないことを理解する。
恋
「・・・そうか」
本郷猛
「できれば、俺は君達とは戦いたくない。邪魔してきたゴキブリカビの
言葉から董卓がゲルショッカーに悪逆非道の汚名を着せられたのは知っ
ている。 彼女を救う為にもここを通してほしい」
本郷は呂布を説得しようとしたが、
恋
「・・・できない」
本郷猛
「何故だ!?」
恋
「お前達通せば、月と洛陽の皆の命ない・・・」
どうやら人質にされているのは董卓だけではないらしい。
しかしここを通る為には呂布を何とかしないといけない。
そう考えた本郷は
本郷猛
「なら仕方ない。 呂布、君を倒してでもここを通らせてもらう!」
本郷はそう言うと愛紗達の前に出て変身する為のポーズを取った。
本郷猛
「・・・・フンっ!」
(ピュイイイイン!)
本郷猛
「ライダー・・・・」
本郷は左手を腰に当て、右腕を左側に持ってきてポーズをとると、
右腕をまた右側に持ってきて、今度は右腕を腰に当て、左腕を右側に持っ
てきた。
本郷猛
「変身っ!」
(ゴウン!)
すると本郷の腰から赤い風車のついたベルトが現れ、
本郷猛
「トオッ!」
本郷がそのままジャンプすると、ベルトから発した凄まじい光が彼を多い光が晴れ
ると仮面ライダーになった彼は恋の近くに着地してきた。
(ピュイイイイン!)
(挿入曲:ライダーアクション)
愛紗
「え、ええっ!? 人間相手に変身された!?」
何とか体制を整えた愛紗も本郷のしたことに驚くしかない。
いくら相手が強いとは言え、人間である呂布相手に変身したのだから。
恋
「お前・・・・何者?」
仮面ライダー一号
「私は仮面ライダー ゲルショッカーと戦う戦士だ」
恋
「仮面・・・らいだあ?」
呂布は本郷が突然、昆虫の仮面をつけた戦士に変身したことに驚くが
すぐに落ち着いた。
仮面ライダー一号
「そうだ。私はこの世界にやってきたゲルショッカーを倒す為
天の国からやってきた もう一度聞くぞ 通す気はないんだな?」
恋は軽く頷く。どうやら戦うしかないようだ。
変身したとはいえ、呂布に勝てるのか?
仮面ライダー一号
「行くぞ呂布奉先! トオッ!」
ライダーはジャンプで呂布までの距離を詰めると、一気に殴りかかってきた。
仮面ライダー一号
「トオッ! トオッ!」
恋
「くっ!」
呂布は何とか受け止めるが、自分と同じく一撃一撃が重い仮面ライダーの攻撃に
驚いていた。
恋
「お、重い・・・それに早い!」
方天画戟を通して彼の攻撃が彼女に伝わる。 もしまともに攻撃を受けていたら
ただでは澄まないだろう。
恋
「ふんっ!」
恋はとっさに斬りかかるがライダーは彼女の攻撃を後転でかわした。
そして今度はつこうとするも
仮面ライダー一号
「ふんっ!」
恋
「・・・・嘘」
仮面ライダー一号
「トオッ!」
何と足で彼女の攻撃を受け止め、そして蹴りで払いのけてしまう。
払いのけられた方天画戟を持ち直し、攻撃しようとしたが
その度に払いのけられ、そして殴りかかろうとしてきたとっさに
かわす事を繰り返している。
愛紗
「すごい。ご主人様、呂布と互角に戦っている」
鈴々
「行けー!お兄ちゃん、負けるななのだ!」
そして仮面ライダーは呂布の方天画戟を受け止めると、そのまま方天画戟ごと
彼女を地面に叩き付けた。
(ドゴンッ!)
恋
「ガハッ!」
叩き付けられた衝撃で地面はへこみ呂布は何とか起き上がったが、もう戦う力は残ってい
ないようであった。
恋
「・・・・はぁ・・はぁ・・・」
そして仮面ライダーは彼女を説得する為にもう一度、近づくが・・・
音々音
「今です!放つのです!」
どこからか少女の声がしたと思ったら、突如自分の前に火矢がふってきて
自分と呂布を遮った。
仮面ライダー一号
「火矢か。まさか伏兵がいたとはな」
音々音
「呂布殿ー! 今は逃げるのです! 董卓様達は時期を見て助けにいくのです!」
その声は呂布にそういうと呂布は急いでこの場から離れる。
目の前にいる仮面ライダーには絶対勝てないと判断したからだ。
董卓を見捨てる事はできないが、今はここでライダーに倒される訳にはいかない。
その時、逃げようとした呂布にライダーはこう言った。
仮面ライダー一号
「呂布! 今は逃げろ! 事情を知らない連合がもうすぐ攻めてくるぞ!」
どうやら彼は呂布を逃がす気で、戦う気のない相手までとは戦わないようだ。
恋
「・・・・・・・?」
仮面ライダー一号
「董卓は俺が必ず、助ける。」
恋
「・・・・・本当?」
仮面ライダー一号
「それにこれは戦死した華雄の最後の頼みだ。彼女の願いを叶えなければならない」
ライダーがそういうと呂布はその場を去る間際に彼にこう言った。
恋
「・・・・・恋」
仮面ライダー一号
「何ッ?」
恋
「私の真名・・・・」
仮面ライダー一号
「分かった・・・また会おう恋」
恋はライダーに真名を教えると、そのままその場を立ち去った。
そして安全な所まで兵を連れてきた恋に音々音はこう話しかける。
音々音
「呂布殿ーっ! 上手く逃げ出せて良かったですなー!」
恋
「・・・・・違う」
音々音
「何が違うのです? 恋殿?」
恋
「・・・・あの人、恋達わざと逃がした」
音々音
「な、何ですとーっ!」
音々音は恋のいったことに驚く。敵がわざと敵を逃がすなんて戦場
ではあり得ない事だからだ。
音々音
「あのバッタ男! 何を考えているのです!
敵をわざと逃がすなんてどうかしているのです!」
すると恋は音々音にこういう。
恋
「あの人なら皆、助けてくれる・・・・」
音々音
「ええっ!? あいつがそんなことを・・・」
恋
「・・・・・(コクッ) 華雄と戦って事情知ったみたい」
音々音
「そうですか? しかし、あのゴキブリカビからどうやって董卓様達を・・・」
音々音が疑問に思っていたが
恋
「今は、あの人信じる・・・・」
恋はそういうとそのまま、虎牢関を後にした。
その頃、張遼こと霞は魏の春蘭と死闘を繰り広げていたが
あっという間に華琳の軍に囲まれ、率いていた部隊ごと投降し
新たに華琳に仕えることになっていた。
そして洛陽の真実を知った華琳達も人々をゲルショッカーから
解放する為に霞の案内の元、洛陽に向かうことになった。
つづく
我らが仮面ライダーに襲い掛かるゲルショッカー三国時代支部が送った次なる使者は張譲を改造した細菌怪人ゴキブリカビ! 心優しい董卓と洛陽の皆を人質にしたゴキブリカビはカビをはやす細菌を武器にライダーに挑む。 果たしてこの悪魔を相手に仮面ライダーはどう戦うのか? 次回「卑劣! ゴキブリカビを倒せ」にご期待下さい。
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虎牢関を目指していた本郷達。本郷は虎牢関に向かう途中、愛紗達に呂布には三人で戦いを挑む様に言う。愛紗達はそれは卑怯ではと思いつつも、呂布の強さは天の国でも有名なほどといわれ、三人で呂布に戦いを挑む事にするのであった。