No.545931

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 消えていく壁と新たな疑問ーThe disappearing wall and a new question ー

ザルバさん

『ゴーレムⅢ』の襲撃が終わった放課後、一夏は保健室で寝ていた。

2013-02-18 21:06:52 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3153   閲覧ユーザー数:3045

事件後のIS学園保健室。一夏はベットで寝ていた。

「お姉ちゃん・・・・・ゴメンね。」 

「いいのよ。」

「でも私勘違いしてて・・・・・・」

「仕方ないわよ。誰にだって間違いはあるわ。」

「でも・・・・・・」

「それに私はあなたを守れた。それだけでも十分よ。」

「・・・・・・うん。」

 箒達はその光景を黙って見ていた。その時保健室の扉が開く。

「先生、一夏は!」

 出てきたのは保健室の先生。

「大丈夫よ。多分急激な運動による痛みだと思うわ。」

「そうですか。よかった。」

「まったくだな。」

『織斑先生!!』

「先生、一夏は今どうしていますか?」

「寝ているわ。しばらくしたら目が覚めると思うわ。」

「まったく、心配させおって。説教してやろうと思ったが今回は免じてやろう。篠ノ之。」

「はい。」

「明日一夏は何か用事があるのか?」

「ええ。確か年下の蘭って女の子の学園祭に行く予定です。」

「夜のが抜けているぞ。」

『えっ!』

「な、な、な・・・・」

「気付いてないとでも思ったか。事前に出版社から連絡は来ている。」

「箒さん!」

「一体どういうこと?」

「聞かせてもらえるかな?」

「黙秘権は無いぞ!」

 箒は事情を話した。

「なるほど、そういうことでしたか。」

「雑誌の取材は聞いてたけどそれは知らなかったわ。」

「ずるいよ。」

「とはいっても私達も一夏と時々買い物に行くだろう。」

『うっ!!』

「まあそう焦るな。長い人生の後三年間。そのうちにあいつをお前らが振り向かせてみろ。出来るならな。」

『頑張ってみます・・・・・・』

 

 織斑先生、意外と弟思いなのね。でも少し罪悪感があるわ。

『先生、このことは皆には黙っていてもらえませんか。』

『でもっ!』

『お願いします!心配させたくないんです!!』

『・・・・・・・・今回だけよ。でも忘れないで。あなたの身体は本来人間が耐えられないほどのダメージを受けているのよ。あのときの戦闘が学園内全域に報道されたわ。あのときの戦闘でここまでのダメージは無いわ。』

 一体どんな戦闘をしたのかしら?

 

「ところでお前たちに聞いていいか?」

「一夏のことですか?」

「ああ。あいつはウルトラマンと同じ技を使っていた。臨海学校のときにも言ったがどうも不自然すぎる。」

「それに行動も。」

「一夏に聞いても答えないだろうね。」

「本当にどうしてあんな力があるんだろう?」

「そういえば・・・・」

「どうしたの、簪?」

「もう二度と命を見捨てるものか、って言ってた。」

「命を・・・・」

「見捨てるものか・・・・・か。」

「どうしてあんなこといったんだろう?」

 その時保健室の扉が開く。そこには一夏の姿があった。

「一夏!」

「大丈夫ですの!?」

「まだ寝てなさいよ!」

「皆、大丈夫だから。」

「織斑。」

「はい!」

 千冬は一夏の額にデコピンをする。

「あたっ。」

「あまり心配させるな。」

「はい、織斑先生。」

「お前たち、明日には今日のことについて政府の方から聴取がある。予定がある者はすまないが潰れるかもしれない。あとおそらく予定では正午までには終わるつもりだ。」

『はい。』

「以上だ。今日は休め。」

 千冬の言葉でみんなは解散するかと思えたが・・・・・・

「一夏、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」

「何だ、鈴?」

「どうして更識と組んだとかよ。」

「か、簪でいいよ。」

「じゃあ、あたしも鈴でいいわ。」

「私もセシリアで。」

「私も箒でいいぞ。」

「僕もシャルロットでいいよ。」

「わたしもラウラでいいぞ。」

「あ、ありがとう。」

「で、一夏。聞かせてくれる。」

 五人は一夏を睨む。なんかこの人数で睨まれると恐いな。

 その後一夏は事情を話した。その償いとしてか箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、楯無、簪と共に一夏の部屋でトランプをした。


 
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