No.545022

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 23

董卓こと月を人質にとった張譲ことゴキブリカビは月と洛陽の民の命と洛陽解放の引き換えに連合軍、そして本郷猛を倒せと強要する。華雄は人間としての自分を捨て改造人間として仮面ライダーに戦いを挑む事を誓うのであった。

2013-02-16 16:17:06 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:940   閲覧ユーザー数:924

ホホジロギリ 汜水関の死闘! Bパート

 

 

(ル・ル・ル~ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号』)

 

翌日、董卓軍を倒す為、連合軍は攻撃を開始した。

 

この戦いにもゲルショッカーが絡んでいるとは思いもしないで・・・

 

本部で指揮を執っていた袁紹は魏と呉がなかなか汜水関を突破したと

 

報告にこないので苛立っていた。

 

麗羽

「ちょっと! 斗詩!猪々子! 汜水関を突破したって報告はまだきませんの!? いくら何でも遅すぎますわよ!」

 

美羽

「麗羽姉様・・・少しは落ち着くのじゃ」

 

七乃

「そうですよ~焦っても戦いには勝てませんよ」

 

二人は麗羽をなだめようとしたが・・・・・

 

麗羽

「お黙りなさい!」

 

美羽

「ピイッ!」

 

七乃

「ヒイッ!?」

 

余りの迫力に二人は何も言えなくなった。

 

その時袁紹の軍の伝兵が何かを報告する為にやってきた。

 

「ご報告します!」

 

猪々子

「どうした?」

 

猪々子は何があったのかその兵に尋ね、そしてその兵が言ったことに驚愕する。

 

猪々子

「ええっ!?」

 

麗羽

「どうしましたの猪々子?」

 

猪々子

「はい・・・実は汜水関の前にいつの間にか巨大な池が作られてい

て、深さは大した事ないんですが、水に入って動きが鈍った兵が次

々と董卓軍の的になっているらしいんです。何とか池を突破した兵

もいるようですが苦戦しているそうです。」

 

麗羽

「なんですって!?」

 

斗詩

「麗羽様・・・どうしましょう?」

 

麗羽

「キィー! こうなったら後方で待機させている義勇軍と貧乏領

主の公孫賛さんの軍にも出陣してもらいますわ!」

 

斗詩

「え?で、でも・・・前線がただでさえ混乱しているのに・・・そんな事をしたら

余計混乱するのでは・・・・」

 

麗羽

「お黙りっ! どの道、ここまま戦い続けても汜水関を突破できなければ、連合軍が董卓の下へ行くのは無理の一言ですわっ! と・に・か・く! 義勇軍と公孫賛軍に前線に出ろと指示しなさい!」

 

斗詩

「は、はいっ~!」

 

斗詩はそう言うと義勇軍と公孫賛軍が待機している方まで向かう。

 

そして斗詩から麗羽の指示内容を聞いた本郷、白蓮、桃香達は呆然とする。

 

白蓮

「何ッ? 魏呉両軍の城門突破の援護の為、我々も前に出ろだと?

本当にあいつがそういっていたのか?」

 

斗詩

「すいません。無茶な命令だって分かってるんですが・・・汜

水関にはあるはずのない巨大な池がいつの間にか用意されてい

て魏呉の両軍もその池があるせいで苦戦しているらしいんです。」

 

愛紗

「池だと?・・・水堀でなくてか?」

 

斗詩

「はい・・・」

 

鈴々

「一体何の為に董卓軍は池を作ったのだ?」

 

斗詩

「それは分かりませんが・・・とにかく袁紹様の命令ですから・・・

頼みます」

 

斗詩はそれだけいうと麗羽のいる天幕まで戻る。

 

そして斗詩の姿が見えなくなると愛紗は本郷にこう聞いた。

 

愛紗

「どうしますご主人様?」

 

本郷猛

「・・・・・・・・やむを得ん。出るしかないだろう」

 

愛紗

「で、ですが・・・・」

 

本郷猛

「連合軍では総大将の袁紹の命令は絶対だ。逆らうわけには

いかないだろ」

 

愛紗

「分かりました」

 

本郷猛

「朱里、雛里。軍師としての君達の意見も聞きたい」

 

朱里

「そうですね・・・袁紹さんの作戦が『全軍の一斉突撃』ですからね

要塞をしかも、正面が巨大な池で守られているのを攻めるなんて愚策としか

いいようがありませんが・・・」

 

雛里

「命令があるのでは被害を拡げないように進軍するしかないでしょう」

 

本郷猛

「分かった・・・・では早速出陣だ! 義勇軍は公孫賛軍と共に魏呉の

連合軍の援護に向かう!」

 

桃香

「分かりました!」

 

そして義勇軍は魏と呉の連合軍の援護に向かうと、斗詩の報告通り汜水関の

 

正面には巨大な池があり、魏と呉の連合軍は水の中に入っては董卓軍が乗っている

 

小舟に飛び乗っての戦闘を繰り広げていた。

 

そして辺りには董卓軍、そして魏呉の兵士達の死体であふれ、

 

歩くのも困難な状況であった。

 

本郷猛

「なるほど・・・確かに、魏呉の大軍苦戦しているな・・・」

 

桃香

「でもご主人様・・・・いつの間に董卓軍はこんな巨大な池を用意したの

でしょうか?」

 

本郷猛

「いや、董卓軍だけでこんな巨大な池を用意できるとは思えない。

何者かが手を貸したのかもしれん」

 

「主。もしかしてまたゲルショッカーでしょうか?」

 

本郷猛

「分からん・・・だが確かに奴らなら短期間でこんな巨大な池を作ることも

可能だろう」

 

その頃汜水関の城壁では本郷猛の姿をゲルショッカーに渡された双眼鏡と

 

写真で確認した兵士は華雄の元へ向かっていき

 

「華雄将軍! 本郷猛が現れました!」

 

華雄

「よし粘った甲斐があったな 銅鑼をならせ! 全軍城壁に戻るように伝えろ!」

 

「はっ!」

 

その兵士は戦場に出て、巨大な銅鑼を鳴らし始める!

 

華雄

「では戦いにいってくる汜水関の守りは貴様らに任せるぞ」

 

「ハッ!」

 

「華雄将軍!」

 

華雄

「何だ?」

 

「ご武運を・・・・我々は貴方の勝利を信じます」

 

華雄

「ああ・・・戦いが終わり、董卓様を救えたらその時は宴でもやろう」

 

「ハイッ!」

 

華雄はそういうと外まで向かっていった。

 

しかし、この時彼女も兵士達も分かっていた。

 

華雄が生きて帰れる保証はどこにもない事を・・・

 

そして本郷達が話し合っていたその時・・・

 

(ゴーン! ゴーン! ゴーン!)

 

汜水関から董卓軍に対する合図の音が聞こえると突如、董卓軍が

 

城門の中へと戻っていった。

 

華琳

「えっ?」

 

蓮華

「何なの?」

 

董卓軍に苦戦していた華琳達も敵が城門の中へと撤退した様子を見て何か

 

策があるのかと思い。

 

華琳

「全軍! 一旦義勇軍の方まで後退しなさい! きっと何か罠があるはずだわ!」

 

雪蓮

「呉の軍も撤退だ!」

 

二人の王が命令を下すと、全軍義勇軍の方まで撤退していき池から這い上がった。

 

その場には一瞬静けさが訪れるが再び城門が

 

ギギギと開き出すとそこから汜水関を守る将軍らしき人物が出てきた。

 

しかもたった一人で・・・

 

本郷猛

「彼女は一体?」

 

華琳

「あの女がこの汜水関を守る将、華雄よ」

 

本郷猛

「あいつが?」

 

するとその華雄はこう言い始める。

 

華雄

「我が名は華雄! この汜水関を守る董卓軍の将軍だ!

連合軍よ! まずは我々を相手に良く持ったほうだと褒めてやろう!」

 

華雄の姿を見た愛紗は彼女にこう叫ぶ。

 

愛紗

「華雄! 私と立ち会え!」

 

華雄

「ほう? その偃月刀・・・お前が義勇軍の関羽か だがあいにく

私が戦いたいのはお前ではない」

 

愛紗

「何ッ・・・?」

 

華雄

「私が戦いたい相手は・・・」

 

華雄は自らの武器である金剛爆斧でその相手は誰か示した。

 

それは・・・・

 

華雄

「本郷猛! お前だ!」

 

本郷猛

「何ッ?」

 

桃香

「ええっ? ご主人様と?」

 

鈴々

「お、お兄ちゃん・・・」

 

華雄が意外な人物を指名したことから連合軍で動揺が拡がる。

 

華琳

「華雄が本郷を指名?」

 

雪蓮

「何故彼と戦いたいのかしら?」

 

蓮華

「華雄が戦う相手にあの男を指名するとは姉様も感心していたが

あの男、それほどの人物なのか?」

 

愛紗

「なぜご主人様がお前と戦わなければならないんだ!」

 

すると華雄は今度は不気味に笑い始める。

 

華雄

「くくくっ・・・動揺しているな? 無理はあるまい だがこの

姿ならどうかな?」

 

すると華雄はその姿を、怪人ホホジロギリに変える。

 

ホホジロギリ

「ガ~ブガブガブガブッ!」

 

本郷猛

「何ッ!? ゲルショッカーの改造人間!?」

 

一方魏の方・・・

 

華琳

「いつの間にあいつ怪人になったのよ!?」

 

秋蘭

「まさか今回の戦いもゲルショッカーが!?」

 

呉の方・・・

 

小蓮

「嘘でしょ? あいつ化け物になっちゃった!」

 

雪蓮

「どうやら戦いの中で感じた嫌な予感が当たったみたいね」

 

冥琳

「まさか今回もゲルショッカーが関与していようとは」

 

そして義勇軍の方では怪人ホホジロギリに向かって本郷はこう言う。

 

本郷猛

「ゲルショッカーの怪人か!?」

 

ホホジロギリ

「ホホジロギリ・・・それが私のもう一つの名前だ! 本郷猛

連合軍を通して欲しければ、私の望みを叶えてもらおう!」

 

本郷猛

「何が望みだホホジロギリ!」

 

ホホジロギリ

「それは・・・・貴様との一対一での勝負だ!」

 

本郷猛

「何ッ? 俺との勝負だと!?」

 

ホホジロギリ

「そうだ! もし私に勝てたなら、無条件でここを通してやる!

ガ~ブガブガブガブッ!」

 

ホホジロギリはそういうと・・・

 

本郷は一瞬悩むが、董卓の下へ行くにはここを通るしかない。

 

本郷猛

「分かった・・・その勝負受けよう」

 

桃香

「ご、ご主人様!?」

 

愛紗

「いけません!罠があるかもしれないんですよ」

 

本郷猛

「いや、それはない もし罠があったとしたら堂々と出てくるはずがないし奴が怪人でも連合軍の前に一人で出てくるなんて無謀に等しい。それに怪人を倒せるのはこの俺だけだ 後、奴には聞きたいことがまだある」

 

本郷はそう言うと義勇軍よりも前に出て変身する為のポーズを取った。

 

本郷猛

「・・・・フンっ!」

 

(ピュイイイイン!)

 

本郷猛

「ライダー・・・・」

 

本郷は左手を腰に当て、右腕を左側に持ってきてポーズをとると、

 

右腕をまた右側に持ってきて、今度は右腕を腰に当て、左腕を右側に持っ

 

てきた。

 

本郷猛

「変身っ!」

 

(ゴウン!)

 

すると本郷の腰から赤い風車のついたベルトが現れ、

 

本郷猛

「トオッ!」

 

本郷がそのままジャンプすると、ベルトから発した凄まじい光が彼を多い光

 

が晴れると仮面ライダーになった彼はホホジロギリの近くに着地してきた。

 

(ピュイイイイン!)

 

(挿入曲:ライダーアクション)

 

ホホジロギリ

「行くぞ! 仮面ライダー! 我が戦斧の錆にしてやる!

ガ~ブガブガブガブッ!」

 

ホホジロギリはそう言うと仮面ライダーに飛びかかり戦斧を振り下ろそうとする。

 

しかし、

 

仮面ライダー一号

「ハッ!」

 

後少しの所で攻撃をかわされる。

 

ホホジロギリ

「チッ! 運のいい奴だ! ならこれならどうだ!」

 

そして今度は戦斧を振り回すが・・・

 

仮面ライダー一号

「トオッ!」

 

仮面ライダーは今度は後転でホホジロギリの攻撃をかわす。

 

そして今度は仮面ライダーがホホジロギリに攻撃してきた。

 

仮面ライダー一号

「トオッ! トオッ!」

 

(バキッ! バキッ! ボゴッ!)

 

戦斧を持っている正面から殴りかかってきたのでホホジロギリは

 

戦斧で仮面ライダーの攻撃を防ごうとするも・・・

 

ホホジロギリ

「ガ~ブガブガブガブッ! い、一撃、一撃が重い・・・

まるで呂布だ」

 

ホホジロギリはこの戦いの前に呂布と手合わせをしていたのだ。

 

怪人になっても呂布の力は重く感じた。

 

戦斧越しでもホホジロギリの体に衝撃が伝わる。

 

そして仮面ライダーはこう言う。

 

仮面ライダー一号

「ホホジロギリッ! 霊帝、何進将軍を暗殺したあげく悪政で人々を

苦しめる董卓を庇うばかりか、ゲルショッカーに魂を売ったのか!」

 

ホホジロギリ

「何ッ?」

 

事情をしらない彼のこの言葉はホホジロギリの逆鱗に触れてしまい

 

そして一瞬力を出し切り、戦斧で仮面ライダーをはねのける。

 

仮面ライダー一号

「グウッ!?」

 

ホホジロギリ

「貴様に・・・貴様に何が分かる!? 私が董卓様を庇うのも

私が怪人になったのも・・・!」

 

仮面ライダー一号

「何だ?」

 

ホホジロギリは何か言おうとしたが

 

ホホジロギリ

「い、いや何でもない! 今は勝負の最中だ!」

 

そしてホホジロギリは仮面ライダーに向かおうとしたが地上戦では

 

こちらが不利だと判断し、早速ゴキブリカビに用意させたこの池に

 

入ることにした。

 

ホホジロギリ

「ついてこい仮面ライダー! ガ~ブガブガブガブッ!」

 

(ドボンッ!)

 

ホホジロギリが池に飛び込むと仮面ライダーも後を追って

 

仮面ライダー一号

「トオッ!」

 

(ドボンッ!)

 

と池に飛び込んだ。

 

ホホジロギリ

「くくくっ・・・かかったな 仮面ライダー」

 

仮面ライダー一号

「何ッ!?」

 

ホホジロギリ

「分からないのか? 私はホホジロザメとカミキリ虫の

合成改造人間だ ガ~ブガブガブガブッ!」

 

仮面ライダー一号

「ハッ!」

 

仮面ライダーはホホジロギリが何を言いたいのか分かった。

 

そう、水中ではホホジロザメの能力を持っているホホジロギリの

 

方が有利なのだ。

 

仮面ライダー一号

「くっ! 策にはまったか! この池も俺と戦う為に用意したんだな!」

 

ホホジロギリ

「その通り くくく・・・今度はこちらの番だ!」

 

ホホジロギリは水中に潜り、姿を消す。

 

仮面ライダー一号

「ど、どこだ!?」

 

ライダーは神経を集中し、どこから攻撃してくるか分からない敵を

 

警戒しだす。

 

警戒していたその時、ホホジロギリはライダーの後ろに現れ、背びれ

 

を水中から出していたが、ライダーも連合軍も気づいていない。

 

そして・・・

 

ホホジロギリ

「私はここだ仮面ライダー!」

 

勢いよく水中から飛び出し、カミキリ虫の羽で速度を調節しながら

 

仮面ライダーに戦斧をおろしっていった。

 

仮面ライダー一号

「はっ!?」

 

ホホジロギリが背後にいるのに気づき、もう避けられないと判断した彼は

 

とっさにある行動をした。

 

(ドバーン!)

 

ホホジロギリが水中に落下したのと同時に水しぶきで連合軍の視界が遮られ、

 

一瞬どうなったか分からなかった。

 

そして水しぶきが晴れると・・・

 

鈴々

「あっ!」

 

鈴々はその光景に驚いた。なぜなら・・・

 

ホホジロギリ

「な、何ッ!?」

 

仮面ライダー一号

「・・・・・・・・」

 

何と攻撃を避けられないと判断した仮面ライダーは戦斧の刃の部分を白刃取り

 

していたのだ。

 

ホホジロギリ

「ば、馬鹿な!? 我が一撃を受け止めただとっ!?」

 

仮面ライダー一号

「ホホジロギリっ・・・・確かにお前は強い。だが・・・」

 

そしてライダーは戦斧をホホジロギリから取り上げ、その戦斧を自分の後方に投げ捨てる。

 

仮面ライダー一号

「敵に自分がどこにいるのか教えたのが、運の尽きだったな!」

 

ホホジロギリ

「私は武人だ! この身、人でなくなっても決して卑怯な真似はせん!

ガ~ブガブガブガブッ!」

 

仮面ライダー一号

「そうか・・・・お前は怪人になっても武人の誇りだけは捨てていないんだな?」

 

ホホジロギリ

「そうだ・・・さあ、止めを刺せ仮面ライダー! 武器を取り上げられた時点で

私の敗北は決まった」

 

ホホジロギリは自分の敗北をあっさり認め、自分に止めを刺すようにいう。

 

どうやらもう覚悟は決めているようだ。

 

仮面ライダー一号

「そうか・・・・なら、せめて苦しまないようにしてやる」

 

(ピュイイイイン!)

 

そしてライダーはライダーキックを放つ時の体制を取り、ホホジロギリに止めを刺

 

そうとしたその時!

 

(ブウウウウウウン!)

 

突如、虫の羽音が聞こえたと思うと

 

朱里

「はわっ!?」

 

雛里

「あわっ!?」

 

その羽音の主は義勇軍の天才軍師を一瞬にして捕らえてしまう。

 

仮面ライダー一号

「な、何だ!?」

 

異常に気づいたライダーが上空をみるとそこにはゴキブリとカビを混ぜた怪人が

 

朱里、雛里を捕らえていたのだ。

 

ゴキブリカビ

「ブブブブブブッ!」

 

果たして、突如二人の目の前でゴキブリカビに捕まった朱里、雛里の運命はっ!?

 

つづく


 
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