No.543459

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 19

暗黒魔術師の卑劣な策にはまり、仲間がカエルトンボーの
襲撃を受けてしまう。本郷猛は桃香達を救うため、『太平要術の書』の奪還を断念し、彼女達の元へ向かいカエルトンボーを死闘の末、倒すのであった。この時、華琳と雪蓮は自分達とは違う仮面ライダーの『正義』に驚かされるのであった。

2013-02-12 22:30:11 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1911   閲覧ユーザー数:1855

義勇軍、魏、呉、『張三姉妹』の処分を検討するのこと

 

 

黄巾党が解散して、その首領『張三姉妹』と黄巾党だった者達は全員、魏に投

 

降した。

 

そして今まで世を混乱させてきたあの者達をどう処罰するか軍議で

 

話し合っている最中であった。

 

華琳

「では軍議を始める前に、操られていると知らずに倒して

しまった黄巾党兵と犠牲になった人々の冥福を祈って黙祷を行うわ」

 

華琳がそういうとその場にいた者は全員目をつぶり、彼らの冥福を祈った。

 

そんな中、本郷はこう心の中で思っていた。

 

本郷猛

「(すまない黄巾党の兵士達よ・・・まさかゲルショッカーに操られて

あんな事をしていたとは・・・貴方達の仇は必ずとる。だから今は眠

ってくれ・・・・)」

 

そして黙祷が終わると華琳はこういった。

 

華琳

「さて、『黄巾党の乱』を鎮めたのはいいとして、後は黄巾党兵とこの『張三姉妹』

をどう処罰するかね」

 

華琳は目の前に縛られていた張三姉妹を見てどう処罰するか悩んでいた。

 

黄巾党の首領であったが、それはあの男に操られてやっていたことであり

 

そして自ら黄巾党達の暴走を食い止め、解散させた。

 

それを考えると安易に死罪という重い刑罰を与えるわけにはいかなかった。

 

華琳がどうするか考えていたとき、魏の軍師である荀彧文若こと桂花が彼女に

 

こう言う。

 

桂花

「『太平要術』の書に操られていたとはいえ、彼女達が罪を犯していたのは事実。

見せしめの為にも厳罰を持って処罰するべきです!」

 

天和

「ひいいいいいっ!」

 

地和

「・・・・・(ブルブルブルッ!)」

 

人和

「・・・・・・・・・」

 

しかし桂花の意見に本郷はこういった・・・・

 

本郷猛

「少し待ってくれ曹操。確かに彼女達は罪を犯したが、黄巾党兵の暴走を

止めて、自ら黄巾党を解散し投降してきた。もし彼女達が黄巾党を止めな

かったら我々はまた彼らを倒すという最悪の道を選んでいたのかもしれない。

それを阻止したのだから、ここは寛大な処置を・・・」

 

だが元より男嫌いで本郷を快く思っていなかった桂花は・・・

 

桂花

「あんたね!寛大な処置といっても黄巾党は今まで

罪のない人々を苦しめてきたのよ! その首領であ

るこの『張三姉妹』は死罪になってもおかしくないのよ!」

 

ごもっともな事であるが・・・

 

本郷猛

「だがな・・・・そもそも『張三姉妹』が黄巾党の乱を

起こす要因を作ったのは張角に覚えのない嫌疑をかけた

役人達じゃないのか? 聞いたところによると役人達は張

角を暴行するために偽の嫌疑をかけて連れて行こうとした

そうじゃないか」

 

本郷がいった事は呉の国の隠密部隊の調査で分かったことであり、

 

その役人達は取り調べに観念して全て白状したという。

 

しかし、桂花はこう言う。

 

桂花

「『天の御遣い』様はどうやら、相当な甘

ちゃんのようね。よくそれで義勇軍を率

いてこれたものよ 今までの活躍はまぐ

れだったのかしら」

 

この桂花の言葉が愛紗の逆鱗にふれてしまう。

 

 

愛紗

「何ッ!?・・・・・貴様もう一度言ってみろ! ご主人様

に対する侮辱は万死に値するっ!」

 

そういうと愛紗は持っていた青龍偃月刀を桂花にむけた。

 

桂花

「な、何よっ!」

 

一瞬その場に緊張感が募るが、本郷が愛紗を止める。

 

本郷猛

「止めろ愛紗」

 

愛紗

「し、しかしご主人様! この者はご主人様を侮辱したのですよ!」

 

本郷猛

「三国共同の軍議の最中に死人を出すわけにはいかないだろ

そんな事をしたら義勇軍の評判が落ちるぞ」

 

愛紗

「・・・・・分かりました」

 

愛紗はしぶしぶ青龍偃月刀を下ろすと、今度は華琳が

 

桂花に厳しい事を言う。

 

華琳

「桂花貴方も悪いわよ 本郷猛に対して『相当な甘ちゃん』

なんて・・・・謝りなさい」

 

桂花

「か、華琳様!? ですが・・・」

 

華琳

「桂花。そこにいるのは私の・・・いや戦場にいた者達の『命の

恩人』よ 彼が来てくれなかったら、私達は殺されてここにいないわ」

 

本郷猛

「・・・・何の事だ?」

 

本郷はとぼけようとしたが、華琳は全てお見通しとでも言うかのように

 

本郷を見つめる。

 

華琳

「隠しても無駄よ。 あなたがあの昆虫の仮面をつけていた

戦士なんでしょ?一度聞いた声を忘れるほど私は馬鹿じゃ

ないわよ そして、私達を助ける為に『太平要術』の書を取

り返すのを諦めてこっちに来たこともね・・」

 

本郷猛

「・・・・・・・・」

 

どうやら、自身の正体は既に曹操にばれており、ごまかしても無駄なようである。

 

華琳

「とにかく、謝りなさい桂花 いくら貴方が男嫌いでも私達の恩人に対して

までその様な態度を取るなら、軍師の任を解くわよ」

 

桂花

「え、ええっ!? それだけはお許しをっ!」

 

華琳

「なら謝りなさい」

 

華琳にこういわれ、桂花はしぶしぶ本郷に頭を下げる。

 

桂花

「は、はい・・・・華琳様の命の恩人とは知らず、無礼な事をいっ

て申し訳ございません」

 

本郷猛

「い、いや・・・素直に謝ってくれるなら別に気にしていない」

 

本郷が桂花を許したことでその場はひとまず収まった。

 

華琳

「やれやれ・・・・まあ、貴方とあいつらのことは後

で聞くとして今は黄巾党と『張三姉妹』をどう処分す

るかを決めなくてはね」

 

その時、つい最近魏の軍師として最近仕官してきた郭嘉こと

 

真名を稟という少女が華琳にこういう。

 

「曹操様、その件に関して私に案がございます」

 

華琳

「あら、何か案があるのかしら?稟」

 

「はい、私が考えまするに、再び悪事をなさぬよう監視するという名目で

黄巾党の者達を丸ごと我が魏軍の管轄下に置くのが良いかと・・・そして平

時は刑罰の意味を含めて荒れ地の開耕に務めさせ、どこかでまた今回のよ

うな乱が起きた時にはそれを鎮圧する為の兵士として使う。『張三姉妹』は人

々を操って人々を苦しめた償いとして、各地に駐屯している官軍への慰問と、

貧しい者への寄付を募る為に舞台を行わせる。そして彼女達に身に覚えのな

い嫌疑をかけ、『黄巾党の乱』をおこさせた役人達を厳罰に処分して二度とこ

んなことがないように、各役所の者を厳しく指導するというのはどうでしょうか?」

 

彼女の案に同じく、最近軍師として曹操に使えた程昱こと風は

 

「なるほど・・・厳格に法に則って処罰をすればいたずらに罪人を

増やすだけですが、この妙案は国力と兵力を高めますね」

 

「また、義勇軍の管轄下に置かれているという黄巾党兵に関しましては

ゲルショッカーとやらに拉致された被害者という形をとって処罰は不問

ということに・・・・」

 

稟は義勇軍にいる黄巾党兵が何もしてないことを考えるとそれが妥当だと

 

判断し華琳にそういった。

 

華琳

「へえ・・・悪くはないわ」

 

「なおこの案は華琳様の名を高める効果ものぞむことができます」

 

華琳

「そうね」

 

雪蓮

「でも~、黄巾党は皆これまで張三姉妹のおっかけだったんでしょ?

その者達を兵として使うには相応の訓練が必要になるわよ?」

 

雪蓮の指摘に皆が注目した時、楽進(凪)、李典(真桜)、干禁(沙和)と

 

いう少女が曹操にこう言う。

 

沙和

「華琳様! その役、私にお任せ下さい! きっと立派な兵士にしてみせます!

そしてこの子達も責任を持って教育しますからっ!」

 

「お願いします!」

 

真桜

「うちらも協力しますから!」

 

華琳

「・・・・いいでしょう。その役、貴方達に任せるわ 本日付で3人を「張三姉妹」と「元黄巾党兵」の教育係に任命するわ 頑張ってちょうだいね」

 

3人

「「「はいっ!」」」

 

華琳

「聞いたとおりよ? よかったわね貴方達」

 

天和

「は、はい~」

 

地和

「ありがとうございます」

 

人和

「ほっ!」

 

縄を切られた三人は重い刑罰を免れたことを知り安堵する。

 

 

華琳

「では、黄巾党と張三姉妹の処分が決まったところで・・・

本郷猛 分かってるわね?」

 

本郷猛

「ああっ・・・」

 

華琳

「貴方の事とあいつらが何者なのか? そしてその目的は何なのか?

今日こそ話してもらうわよ」

 

本郷猛

「奴らの組織名は『ゲルショッカー』、俺と同じ世界、君達の言う『天の国』か

らやってきた世界征服を企む悪の秘密結社だ・・・」

 

本郷は前に愛紗と鈴々に聞かせた事をこの場にいる者に聞かせ、

 

そのゲルショッカーの恐ろしさと組織力、常に闇から人々を狙っている

 

存在である為、誰もその存在を信じようとしない事、そして誰にも気づか

 

れずに人々の命を奪っている事、先ほど皆に襲い掛かってきた化け物はゲル

 

ショッカーの改造人間であること、改造人間とは昔、自分の世界に存在した

 

ある外国の組織で研究されていた人間に動植物の組織の一部を移植し、同等の

 

能力を持たされた人間達の事であること。そしてゲルショッカーの改造人間は

 

その組織で研究されていた改造人間より遙かに強力な力があること。

 

自身も改造人間『仮面ライダー』であり、ゲルショッカーが誕生する前の悪の組織

 

『ショッカー』によって無理矢理改造され、バッタの能力を持った改造人間になった

 

事。改造手術の最終段階の際になんとか脱出し、それ以来、正義の戦士

 

『仮面ライダー』として仲間達と共に『ショッカー』と戦い、倒した事。

 

そしてその後に現れた『ゲルショッカー』と戦っている事。

 

怪人に勝利したある日、自らを怪人タコガラスと名乗る怪人が現れ、

 

自身の目的を告げた後、この世界に向かった事、自分はその野望を阻止する為

 

この世界まで追ってきたことを話した。

 

 

本郷猛のこの話を初めて聞いた者は愛紗、鈴々、桃香を除いて皆、驚愕し、

 

そして自身が改造人間になった経緯をしった朱里、雛里は涙を流し、その他の

 

者達はゲルショッカーの恐ろしさを改めて知り、聞いたことを後悔する者までいた。

 

華琳

「驚いたわ。ゲルショッカーがそんなに恐ろしい奴らだったなんて・・・・」

 

愛紗

「前に桃花村の人達に襲い掛かったあの黄巾党の男達も改造手術とやら

であんな姿になったのですね?」

 

本郷猛

「ああ、今日奴らに襲われて皆も分かったと思うが、奴らはそこら辺の

山賊とは桁違いに強い。奴らは烏合の衆ではないからなめてかかったり

すると痛い目にあうぞ」

 

冥琳

「確かに奴らは見たことのない鉄弾が出る

武器で我々を圧倒していたな」

 

本郷猛

「あれは俺の世界に存在する機関銃と呼ばれる武器だ。

殺傷力が高く、鎧も貫き、多くの敵を葬りさることができる」

 

春蘭

「その『きかんじゅう』というのはそんなに強力なのか?」

 

本郷猛

「ああ、他にも強力な武器はまだあるが俺の国が昔戦争していた

とき、敵国が使っていたあの銃には手も足も出なかった もしま

ともにつっこんでいったらはちのすにされていたぞ」

 

本郷からこの事を聞いて奴らに真っ正面から戦いを挑もうとした春蘭、

 

秋蘭、愛紗、鈴々、蓮華などは思わず震え上がり、機関銃を持っていた

 

戦闘員に向かっていかなくて良かったとほっとする。

 

春蘭

「(よ、良かった・・・・あの武器の威力を知らずに向かっていったら

今頃、私はあの世にいたかもしれない・・・)」

 

雪蓮

「ねえ・・・それよりも、貴方もその改造人間だって言う証拠あるの?」

 

雪蓮はゲルショッカーの恐ろしさはよく分かったが、本郷も改造人間で

 

あることがどうしても信じられない為、あえて彼にこう聞いた。

 

本郷猛

「証拠か・・・・・そうだ皆、今からすることをよく見ていろよ」

 

本郷は近くにあった剣を手に持つと、

 

(ズバッ!)

 

なんと自らの腕を傷つけてしまったのだ。

 

 

彼の腕からはおびただしい血が流れている。

 

本郷猛

「ぐっ・・・・」

 

白蓮

「ほ、本郷!?」

 

桃香

「ご、ご主人様!? 一体何を考えているんですか!?」

 

朱里

「はわわっ! ご主人様が・・・!」

 

その場にいた者は本郷のしたことの意味がよく分からず、混乱しはじめた。

 

華琳

「あんた!何考えてるのよ!」

 

本郷猛

「まあ・・よく見てみろ」

 

華琳

「あのね・・・・えっ?」

 

皆が言われた通り、本郷が斬った腕をよく見るとなんと、彼の腕の傷が徐々に

 

ふさがり、あっという間に治ってしまったのだ。

 

雪蓮

「嘘ッ!?」

 

蓮華

「い、今のは一体!?」

 

冥琳

「馬鹿なっ! 傷が一瞬で治る人間がいるはずがないっ!」

 

本郷猛

「これが俺が改造人間である証拠だ。改造手術により俺は人間の数十倍の力と、自

己治癒能力を手に入れたんだ」

 

本郷がこういうと、その場にいた者は彼がいっている事に

 

嘘偽りがないことを理解した。

 

華琳

「なるほど・・・・どうやら貴方の言ってい

ることに嘘はないようね」

 

本郷猛

「ああ・・・」

 

華琳

「あなた・・・改造人間とやらにされても、人々を護る為に

ずっと戦っていたのね?」

 

華琳の一言で一瞬その場は沈黙するが、しばらくして春蘭が本郷に

 

話しかけてきた。

 

春蘭

「本郷・・お前の事情はよく分かった。だが、一つだけ分からないことが

ある」

 

本郷猛

「何だ?」

 

春蘭

「于吉・・・もとい『暗黒魔術師』についてだ 奴はどうやってその

ええっと・・・『げるしょっかー』に入ったんだ?」

 

春蘭の指摘に皆注目する。 確かに三国時代の人物であるはずの干吉が

 

どうやって本郷の世界の『ゲルショッカー』の大幹部になったのか?

 

秋蘭

「それもそうだ 『張三姉妹』に『太平要術』の書を渡した干吉はどうやって

お前の世界の悪の組織の幹部に?」

 

本郷猛

「恐らく奴は何らかの事情で俺の世界に来たときゲルショッカーに

遭遇し、奴らに惹かれてそのまま大幹部になったんだろ」

 

桃香

「その事情って?」

 

本郷猛

「恐らくは俺の抹殺・・・」

 

一同

「ええっ!?」

 

愛紗

「なぜ暗黒魔術師がご主人様の命をっ!?」

 

本郷猛

「簡単な答えだ 桃香、愛紗、鈴々 俺に初めて会った時

に俺にいった言葉覚えているか?」

 

桃香

「ええっと・・・・『天の御遣い様』である貴方をお迎えに参りました

ですか?」

 

本郷猛

「そうだ・・・俺は桃香達の言う『天の御遣い』だ 以前桃香達に

俺が現れると予言した管路という占い師の言うとおりになって平和

な世の中にされる前に俺を抹殺する為に天の国へと来たんだ だが

奴には予想していない事があった」

 

「それは?」

 

本郷猛

「それはこの俺が、仮面ライダーとしてゲルショッカーと

戦っていたことだ」

 

雪蓮

「へぇ~つまり今のまま、貴方に向かっていっても勝ち目がないと

判断したあいつはゲルショッカーに取り入って大幹部になった後、

この世界まで戻ってきてゲルショッカー何とか時代支部を作ったの

ね あなたと戦う為に・・・」

 

本郷猛

「間違いない・・・そして、タコガラスは暗黒魔術師が作った物を

天の国まで運ぶ役割を持っている 何を献上するのか分からないが

、俺の勘ではそれが首領の手に渡ったら大変なことになる気がする」

 

華琳

「そういえば、黄巾党兵が暴れ回る前から行方不明者や謎の

死人があっちこっちで出ていたわね・・・あれも今思えば賊

ではなくゲルショッカーの仕業だったのかしら・・・」

 

桂花

「だとしたらすぐにでも周辺の山とかを探索し、奴らが行動を起こす前に

叩いた方がよろしいのでは?」

 

華琳

「貴方、本郷の説明聞いていないの? むやみに奴らを捜し回ったり

したら、返り討ちにされて殺されるのがオチよ 奴らには天の国の技

術と武器があるのよ」

 

桂花

「も、申し訳ありません」

 

雪蓮

「そういえば、貴方は天の国にいた時、どうやってどこに隠れているか

分からないゲルショッカーと戦っていたの?奴らが人々の生活にまぎれ

込んでいるならいくら貴方が強くても、一人では限界があるはずよ」

 

本郷猛

「ああ、天の国ではな・・・」

 

本郷は皆に今度はこう説明した。

 

 

天の国にはもう一人、一文字隼人という仮面ライダーがいること

 

今は彼が自分の分までゲルショッカーと戦っている事。

 

そして、人々を狙っているゲルショッカーの悪巧みを沮止する為

 

友人である滝和也を隊長に結成された『少年仮面ライダー隊』も

 

ゲルショッカーと戦っている事。

 

彼らの連絡のおかげで、ゲルショッカーと戦う事ができた事を

 

皆に話した。

 

桃香

「ご主人様の他にも仮面ライダーがいたんですね」

 

朱里

「それに凄いですよ。 少年仮面ライダー隊のお陰でご主人様が

ゲルショッカーと戦えるなんて」

 

本郷猛

「ああ・・・だがあの子達も時折、ゲルショッカーに狙われることが何度か

あった 俺は、いや俺達はあの子達も護りながら、奴らと戦っていた」

 

本郷の説明を皆が聞いていた時、華琳がこういう。

 

華琳

「・・・・・そう。ならこちらではその『少年仮面ライダー隊』

の代わりに私達が貴方にできるだけ協力させてもらうわ」

 

本郷猛

「なっ!? だ、だがな曹操・・・」

 

華琳

「華琳でいいわよ」

 

なんと華琳は本郷に自らの真名を教えた。

 

おそらく彼を認め、そして命を救われた敬意を払ってのことだろう。

 

そして華琳に後押しされたかのようにまだ本郷に真名をいっていない

 

者が次々名乗り始める。

 

春蘭

「なら私は名は夏候惇 真名は春蘭だ」

 

秋蘭

「その妹、名は夏候淵 真名は秋蘭だ」

 

雪蓮

「じゃあ、私は孫策 真名は雪蓮よ♪」

 

「そういえば、まだ私の真名を教えていませんでしたね。

私の真名は星です。 以後お見知りおきを・・・」

 

本郷猛

「ああ、じゃあ改めてよろしく 皆」

 

呉の者は雪蓮以外は名乗らなかったが、いずれ名乗る時がくるであろう。

 

本郷猛

「では改めて聞かせてもらおう。本当にいいのか? ゲルショッカーとの

戦いは黄巾党以上に激しい大戦になるぞ」

 

華琳

「みくびらないでちょうだい。確かにゲルショッカーは恐ろしい奴らだって

分かったけど、だからといって自分達の世界を好き勝手にされるのを黙ってい

られると思う?」

 

本郷猛

「確かにそうだが・・・・」

 

雪蓮

「それに貴方には命を助けられた恩があるしね♪」

 

本郷はその場にいた者の目を見ると全員、奴らと戦う事を決意した

 

目であった。

 

本郷猛

「分かった・・・・ならこの世界にいるゲルショッカーを

駆逐し、計画を阻止する為に

皆の力を貸してくれ!」

 

一同

「はいっ!」

 

こうして、その場にいる者達は本郷を中心に自分達の世界を護る為、

 

ゲルショッカーと戦う事を決意したのであった。

 

つづく


 
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