No.537567

IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−

トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

2013-01-29 17:25:32 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:772   閲覧ユーザー数:747

 

 

 

 

episode107 決意

 

 

 

 

バインドの接近で、周囲は慌しくなっていた。

 

 

 

 

(亡国機業じゃなくて、バインドが現れたのか!)

 

隼人はマグナムにマガジンを装填してスラスターを噴射して飛び上がる。

 

周囲では各国のIS部隊が臨戦態勢を取り、ドイツ側のラウラが率いる部隊『シュヴァレツェ・ハーゼ』による遠距離砲撃が開始されてバインドを牽制し、それと同時にイギリス側のセシリアとサラ・ウェルキンが狙撃を開始した。

 

 

 

「颯!エリーナ!俺達も遠距離攻撃で出来るだけ数を減らすぞ!」

 

「はい!」

 

「任せときな!」

 

エリーナはGNスナイパーライフルⅢを向けるとバインドに向けてビームを放っていき、颯はスタングルライフルの先端を展開してチャージモードで高出力のビームを放ってバインドを牽制する。

それに続いて隼人もビームマグナムを放ってバインドを撃ち抜いていった。

 

 

 

しかしバインドは予想以上に早く進行して来ており、もうすぐそこという距離であった。

 

それによって各国のIS部隊と激しい交戦に入った。

 

 

 

「っ!」

 

隼人はビームマグナムを放ってバインドを三体連続で撃ち抜いて撃破した。

 

(バインドの形状は全部ジンクス型か。だが、なぜこんな所に大群で現れたんだ!?)

 

そして近付いてきたバインドを右腕のビームトンファーを展開して振るい、真っ二つに切り裂く。

 

その直後にビームマグナムを放ってバインドを撃ち抜いて撃破して空になったカートリッジが排出される。

 

 

「っ!」

 

すると近くで恐怖で動きが鈍っていた女性が居た。

 

(まずい!)

 

隼人はとっさに飛び出すとビームマグナムを放ってその女性に接近するバインドを撃ち抜いた。

 

「何やっているんだ!!戦闘中にぼさっとするな!!」

 

隼人はその女性の発破を掛けて近付いてくるバインドをビームマグナムで撃ち抜くとリアアーマーにマウントしているカートリッジを左手で持つとマグナムに装填する。

 

女性はハッとして隼人に謝るとすぐに行動に移す。

 

 

(やっぱり・・・一人でも戦力は多いほうがいい。まぁ後で何か言われるだろうけど)

 

そして隼人はある人物に通信を入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その近くで颯が左腕よりビームサーベルを出してバインドを切り裂くと、Cファンネルを全基射出した。

 

「Cファンネル!!」

 

颯が左腕を横に振るうと、Cファンネルは前方に向かって飛んでいき、バインドたちを細切れに切り裂いていくと、FXの前に扇状に配置すると少なくとも数十体の細切れに切り裂かれたバインドが爆発した。

 

その直後に右手に持つスタングルライフルを放ってバインドを撃ち抜いた。

 

バインドが右手に持つロングライフルを放ってきたが、颯はCファンネルを前に出してビームを防いでいく。

 

「っ!」

 

するとバインドが他のIS部隊に向けて攻撃してきて、颯はとっさにCファンネルをISの前に配置して攻撃を防いでいった。

 

「やらせない!」

 

颯はスラスターを噴射して飛び出すと左腕のビームサーベルを振るってバインドを真っ二つに切り裂いた。

 

直後にスタングルライフルを前方に向けて放ち、バインドを撃ち抜いて撃破した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「手加減せぇへんで!今のうちは!!」

 

エリーナはGNスナイパーライフルとGNピストルⅢを放っていってバインドを撃破していく。

 

「ライフルビット!」

 

すると後ろ腰にあるユニットから伸びるアームにマウントされているシールドビットからライフルビットが出て来て機体周囲に配置されるとバンドに向けて乱れ撃った。

 

「オラオラオラ!!」

 

エリーナは次々とバインドたちを撃ち抜いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

箒は雨月と空裂を振るいバインドを切り裂いていく。

 

直後に非固定ユニットをクロスボウ状に展開して『穿千』を放ち、バインドをなぎ払って撃破した。

 

 

「おぉぉぉぉぉぉ!!」

 

一夏は雪片零式を振るって接近してきたバインドを切り裂き、更にビームサーベルを展開して襲い掛かるバインドを雪片零式を振り上げて切り裂いた。

 

その直後にカートリッジをリロードして刀身を展開して鍔を横に広げて刀身が広く長い半透明の青白いエネルギー刃を形成した。

 

雪片参型に引き継いで持った雪片零式の大剣モード・・・『雪片重牙』である。

 

一夏は雪片重牙を横に振るいバインドを切り裂いて行った。

 

「でぇぇぇぇぇぇい!!」

 

その直後にウイングスラスターを噴射して飛び出すと雪片重牙を振り下ろしてバインドを真っ二つに切り裂いた。

 

更にカートリッジをリロードして勢いよく雪片重牙を横に振るって巨大な光波を放ち、バインドを二体切り裂いた。

 

 

しかしその直後に一夏の背後からバインドが襲い掛かるが、その直前に箒が飛び出して雨月を振るいバインドを切り裂いて撃破した。

 

「すまない、箒!」

 

「礼には及ばん。お前の背中は・・・私が守ってやる」

 

「箒・・・。なら、俺が箒の背中を守ってやる」

 

「そ、そうか・・・。ならば、頼むぞ!」

 

「あぁ!」

 

二人は接近してくるバインドを次々と切り裂いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どりゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

綾瀬はセカンドリバイの背面ユニットを大剣モードに変形させた『タクティクスアームズ』を振るってバインドを連続二体を切り裂いた。

 

その直後に迫ってきたバインドを左足を振り上げて足裏からアーマーシュナイダーを出してバインドの胴体に突き刺してそのまま後ろに向かって放り出し、バインドにぶつけた。。

 

(まさかこんな数でシャドウと戦う事になるなんて・・・!)

 

綾瀬はタクティクスアームズを砲台として変形させてガトリング砲を出すと、前方に居るバインドに向けて掃射した。

 

 

 

 

 

近くで千冬がガーベラストレートを素早く振るいバインドを切り裂き、山田先生がビームライフルを放ってバインドを牽制すると、輝春がシールドライフルを放ってバインドを撃ち抜いて撃破する。

 

「数が多いな」

 

「あぁ。全く・・・亡国機業より厄介なのが来たものだ」

 

「その通りだな」

 

そして近付いてきたバインドを輝春はシールドライフルからビームサーベルを出して振るうと、バインドを切り裂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!」

 

簪は背中のミサイルコンテナを展開してミサイルを放ち、複数のバインドを撃破していった。

 

そのまま背中より新武装のガトリング『村雨』を展開して雨の如く弾丸を放ってバインドを牽制すると、非固定ユニットのハッチを開いてミサイルを放った。

 

ミサイルは牽制されたバインドに直撃して爆発した。

 

その直後にバインドがロングライフルを放ってきた。

 

「斬月!」

 

簪はとっさに左腕のユニットを前に出すと、各方向にパーツが展開し、エネルギーフィールドが張られた。

 

するとビームはそのフィールドに直撃と同時に消滅し、ビームサーベルを手にしたバインドが接近して振るうが、簪は斬月で斬撃を受け止めると、直後にビーム刃が根元から寸断され、そのままバインドはフィールドで切り裂かれた。

 

斬月の機能としてはシールドであるが、反発エネルギーを用いて形成されるフィールドであるため、あらゆるエネルギーを弾き、更に鋭利の刃物として使用できる。

 

 

 

 

「っ!?」

 

すると背後からバインドがビームサーベルを振り被って接近してきた。

 

簪はとっさに振り向こうとすると―――――

 

 

 

突然バインドは何かで貫かれて、撃破された。

 

「っ!?」

 

何が起きたのか簪は目を見開いて驚くが、直後にそれが現れた。

 

 

 

「バインドの目も騙すステルス性・・・凄いわね」

 

そこには黒いボディーとゴールドのカラーリングをした楯無の新たなる力・・・『ゴールドフレーム天』がいた。

 

「お姉ちゃん!」

 

「簪。大丈夫?」

 

「う、うん」

 

「良かった」

 

楯無は接近してくるバインドを右腕の『トリケロス改』のビームライフルを放って撃ち抜いた。

 

「気をつけてね。じゃないと大切な人が悲しむわよ」

 

「え!?」

 

「冗談よ」

 

そうして楯無は簪から離れてトリケロス改のランサーダートを放ってバインドを三体撃破した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃―――――

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・」

 

マドカは独房のベッドで横になっていた。

 

(あいつの話じゃ今日がサミットの開催日、か)

 

 

 

 

 

(しかし・・・・・・なぜあいつの事ばかりを考えるようになったんだ)

 

マドカは内心で疑問に思っていた。

 

(あの日から・・・ずっと・・・あいつの事ばかり考えていると・・・胸の中が温かくなるんだ・・・)

 

すると少し頬が赤くなる。

 

 

「・・・・」

 

 

 

 

 

すると独房の扉が開いた。

 

「・・・・?」

 

 

『お前がマドカか』

 

と、そこにはリインフォースの姿があった。

 

「何者だ」

 

マドカは警戒の色を見せた。

 

『リインフォースと名乗ろう。隼人のパートナーだ』

 

「あいつの・・・?」

 

隼人の名前が挙がると、マドカの表情が変わる。

 

『今サミット海上が襲撃を受けている』

 

「なに?やつらの襲撃か」

 

『いや、アンノウンによるものだ』

 

「アンノウン・・・だと?」

 

『あぁ』

 

「・・・何が目的だ」

 

『これを・・・』

 

と、リインフォースは手にしていた物をマドカに渡した。

 

「・・・これは」

 

マドカは受け取ったものを見て驚く。

 

それは以前自分がテストパイロットを務めた試作IS・・・ストライクRの待機状態である白いブレスレッドであった。

 

「なんのつもりだ・・・」

 

『隼人からの指示だ。協力を申し出ている』

 

「あいつが・・・」

 

『今からサミット会場に向かい、援護を行うように・・・との事だ』

 

「・・・・」

 

『メッセージは以上だ』

 

そうしてリインフォースは独房を出ようとした――――

 

 

 

「いいのか。こんな事をしても。勝手に捕虜を解放するのは、やつだって重い罪になる事ぐらい分かるはずだ」

 

『確かにそうだな。だが、お前を逃げたという事はしばらくしてからじゃないと知られないようになっている』

 

「なに?」

 

『つまり、隼人も、私もお前の脱獄に関与していないという事になる』

 

「・・・つまり私個人の力で脱獄した事になり、罪もこちらが負うと言う事か」

 

『そうとも言えるな』

 

「・・・都合の良いようにしてくれる」

 

『だが、そうしてまでも、隼人はお前を必要としている』

 

「・・・・」

 

そうしてリインフォースは独房を出た。

 

 

 

 

 

 

「・・・・」

 

マドカは手にしているブレスレッドを見る。

 

「必要としているのか・・・こんな私を」

 

前を見ると、独房の扉は開いたままであった。

 

「・・・・」

 

マドカは立ち上がると、入り口の前に立つ。

 

「・・・・」

 

一瞬このまま逃げようと思った。しかし、すぐにそんな考えは掻き消された。

 

(逃げたら・・・ダメだ)

 

マドカはブレスレッドを握り締めた。

 

(そうなのだろう・・・神風隼人)

 

マドカはある決意を胸に、独房を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択