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真・恋姫†無双 ~孫呉千年の大計~ 第1章 6話

雪月さん

常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております

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2013-01-23 21:01:02 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:7881   閲覧ユーザー数:5990

第1章 黄巾賊討伐・独立編 06話『誕生・三人の英雄と終結・黄巾の乱』

 

 

 

 

迫り来る黄巾賊の者達から繰り出される槍や振りぬく剣撃を見切り、お返しとばかりに小太刀・桜花と月影の一撃を浴びせる

雪蓮もまた初撃で相手を確実に屠っていく まして一刀と刀を合わせる事など皆無であった 

 

「桜花・・・血に染まるのが速過ぎやしないか?」

 

と小太刀へ問いかけるように呟く、僅か数人を斬っただけで、(しのぎ)部分が血を吸い真紅に染まりだし「血桜」と化してしまう小太刀・桜花

血桜と化した小太刀の能力がアップする・・・なんて便利な機能や能力など微塵もない

 

しかし、血桜と化した小太刀・桜花を操る一刀を黄巾賊の面々の視線に映る姿は、悪鬼や羅刹と称するほどに禍々しい存在に見えてしまう

一刀に手を出すのに臆し、その一瞬の逡巡が一斉にかかって来る敵に、僅かのズレを生じさせ死へと誘う

 

一刀が繰り出す剣閃は、血桜の”紅”と月影の”金”色の閃光が、迫り来る黄巾賊達の首筋へ寸分違わず次々と吸い込まれていく

 

剣閃を吸い込んだ相手は、この時点では”まだ”生きているのである

鎌イタチやメス等で斬った瞬間の状態と思って差し支えない

そう・・・このまま動かなければ、傷口が閉じ生きていけるのである 理論上はであるが・・・

 

だが、人間は生き物である以上、ジッとしていることなど不可能である

 

剣閃を吸い込んだ黄巾党の者達も例外ではなく、次の動作に力を入れる瞬間、吸い込まれた剣閃より噴水のように血飛沫が空を舞う

そう、一刀に斬られた者の悉くは、次の瞬間には失血により意識が混濁して死を迎えることとなる

 

相手黄巾党の面々から見れば、その光景は特異に映り・・・不可解なモノは妖術、(あやかし)といった畏怖へと変換される

畏怖に凝り固まった個人や集団は、変化を失い脳筋と化す

総じて一斉に嬌声をあげ飛び掛っては・・・次々と一刀の紅と金の剣閃を吸い込み、血桜を咲かせ無残にも命を散らせていく・・・

 

一方の雪蓮は一刀の小太刀ほど対集団戦を捌くのに向いているわけではない・・・

しかし南海覇王を振りぬく速度と膂力は、修行前の雪蓮からは想像すらできない程、力強くしなやかに相手の急所を容易に切り裂いていく

腕を狙えば・・・切り落とし、首を狙えば首が何処へともなくすっ飛んでいく・・・

 

一刀が前に出れば雪蓮が下がり、雪蓮が前に出ると一刀が下がる

前後の交代をする際には、時計回りに円を描き移動する事で、二人の攻撃が重ならないように工夫しているのである

前に出れば目の前にいる敵を片っ端から切り刻み血路を開く、後ろに下がっている間は呼吸を整えつつ相手の背を守る 

二人はその繰り返しを絶妙な阿吽の呼吸で行っていた 

 

雪蓮は一刀に全幅の信頼を寄せ全てを委ねており、一刀は前後の配分、敵との間合い全てを支配していた

この阿吽の呼吸での戦いの完成系こそ、この5年における修行の成果とも言えよう

 

この一刀と雪蓮の力強くも舞うように美しい勇姿を見た味方の兵達は、恐怖は消え失せ・・・代わりに力が漲り奮い立ち周りに波及する

一方、敵方は軍全体に畏怖が伝染・恐慌をきたし始め、二人に立ちはだかった部隊の者は次々と倒され壊滅していった・・・

 

『一騎当千』と呼ぶに相応しい戦場の華”一刀と雪蓮”・・・二人の”英雄”が大陸に誕生した瞬間であった

 

 

その頃、鶴翼 左翼にてーーーーー

 

「崩れてきてるので~そろそろでしょうかねぇ~ 楓様」

と暢気な声であるが機を正確に捉え楓に促す穏

「さすがは穏 子虎! こちらに逃げてくる敵に一斉射だ!」

 

「はい!楓様! 皆の者 撃ち方用意!・・・」

 

「・・・放て!!」

少し間を置いた子虎の精悍な合図が伝わる

 

「今だ! 突撃!! 指示があるまで敵を押し戻せ!!」

「あんまり突撃しすぎてはダメですよ~」

「「オオォーー!」」

楓と穏の指示の下、一斉に突撃を開始する鶴翼左翼陣

 

 

その頃、鶴翼 右翼にてーーーーー

 

「祭様・・・指示が遅れて申し訳ありません!」

「うむ 左翼の楓達に少し遅れをとったようじゃの・・・まあ よかろう 

 策殿と北郷のあのような勇姿を見せられてはの・・・亞莎!落ち込んどる暇なんぞない! 悔しければ次に生かすことじゃ!

 珊瑚 わしらも一斉射じゃ その後一度追い散らす」

 

「はっはい!」

「ハッ 承知」

と落ち込みそうになるのを必死に我慢する亞莎と祭から指示を受けた珊瑚が即応する

 

「皆の者 準備はよいか? 3・2・1・・・放てぇーーーーーー!」

と珊瑚の意気の良いかけ声が、右翼全体に響き渡る

 

「追い散らすぞ! 指示を聞き損じるなよ? それではわしに続け!」

「皆さん 突撃のしすぎには注意です!」

「「オオォーーーーーーー!」」

と鶴翼右翼も少し遅れてではあるが、祭と亞莎の声に反応し、逃げ惑って向かってくる敵へ突撃を敢行する

 

 

そして、鶴翼 本陣にてーーーーー

 

「味方左翼、右翼共に一斉射の後、押し戻すため突撃されました!」

 

「伝令ご苦労様 下がって休みなさい」

「ハッ 孫権様」

 

「ここまでは順調のようね 冥琳」

「そのようですね 若干、右翼の動きが遅れたようですが・・・

 フッ この度の反省点として亞莎には注意しておくとします」

「ふふっ 手厳しいわね 亞莎も大変ね 師匠が偉大すぎると」

 

「母様!」

「なぁに?」

「兄様と姉様が押しているので本陣も前進します」

「ふっ まだ早いとは思うけど・・・二人を見て孫家の血が騒いだかしら? まぁいいわ!」

「か母様!そっそんなんじゃ・・・」

「ふふ 蓮華様の師匠も手厳しいみたいですね」

「こっ紅まで・・・あんまりからかわないで!」

 

「くすっ」

「ふふふ」

「フフフフ」

「はっはっはーー」

蓮華、紅・冥琳・緋蓮の笑い声が本陣に響き渡る

 

「笑ってる間に頃合ね 前進する総員前進!」

と緋蓮の指示に従い前進を開始する 

 

本陣が前進をしている間、蓮華は思考の深みに囚われていた

 

あれが姉様が目指した武の極みの片鱗・・・なんと美しく力強いのだろう・・・二人の動きに一切の無駄がないように見える

それに引き換え私は・・・兄様に教えてもらった極みになんと遠いことだろうか・・・

今の姉様のように・・・いずれ私にも兄様の隣で輝ける時が来るのだろうか・・・

 

ううん 変な事を考えてちゃダメ 私は私に出来る事をしよう いつか・・・きっと・・・

遥か前方で戦う尊敬する偉大すぎる姉と兄を見つめる蓮華の目には、静かに闘志と決意を滲ませていたのだった

 

荊州黄巾賊にもはや陣形と呼べる代物など跡形もなく消し飛び、一刀と雪蓮の二人に押され、鶴翼左右に囲まれ削られるまま

しかして散会して逃亡することも敵わず、川が流れる北へ北へと着実に数を減らし追い込まれていったのである

 

 

 

 

荊州黄巾賊の先頭が東西に流れている川岸に到達すると・・・二人の少女がそこに待ち構えていたのである

 

「こっちは時間がねぇんだ! 死にたくなければ、そこをどきやがれ! 女とドチビ」

と包囲し迫り来る一刀と雪蓮を含めた孫呉の皆に怯え、立ちはだかっている相手の事に構っている余裕などなかったのである

がしかし気の毒だが相手が悪すぎた・・・

 

「董卓軍所属 第一師団師団長 呂奉先」

「・・・目的 北上してくる黄巾党の殲滅」

 

「・・・だから」

 

「・・・羽虫はーーーここで死ね!」

 

・・・恋は瞑っていた目を静かに開け、闘気を一気に開放する

 

「うぐっ なんてアマだ・・・さっき会ったバケモノと同じじゃねぇか・・・」

 

「・・・ねね!」 

相手が怯む隙に恋は傍で控えているねねに声をかける

「はいですぞ!」

「・・・旗を」

「御意ぃーー!!」

 

ねねが元気良く”名乗り”をあげる

 

「遠からんものは音にも聞け! 近くば寄って目にも見よーーーーーっ!」

「蒼天に翻るは血で染め抜いた深紅の呂旗!」

「天下にその名を響かせる 董卓軍が一番槍!」

「悪鬼はひれ伏し、鬼神も逃げる 飛将軍 呂奉先が旗なり!」

「天に唾する悪党共よ その目でとくと仰ぎ見るが良いのです!」

 

 

「ひっ飛将軍 りょ呂布だとぉーーーー」

「しっ深紅の・・・りょ呂旗・・・・・・・」

ねねが”名乗り”を終えると、先程までの勢いは消え失せ・・・新たなる強敵の出現に静まり返る荊州黄巾党の面々

 

「・・・我が使命は獣の屠殺 遠慮はいらないかかってこい!」

 

こう宣言されてはもう逃げ道など何処にもなかった・・・こうなればヤケである

万が一、奇跡という言葉すら生ぬるいと感じる程、黄巾党の面々は自身の死を予期させた

 

「・・・ねね 下がれ」

「はいです! 恋殿、御武運をっ!」

「・・・(コクッ)」

 

「なんだと このアマ! なめくさりやがって 野郎共殺っちまえ!」

「オオォーーーーーー!」

進むも地獄なら戻るも地獄

 

「お前が死ね!」

 

「ギャーーーーーーーーーー」

「死にやがれ!」

 

「・・・遅すぎる」

「・・・さよなら」

 

「グボハッ・・・ ゲブッ・・・」

 

「・・・次に死にたいのは誰だ?」

「・・・一匹ずつは面倒だ」

「・・・まとめて来い」

 

「蒼天すでに死す! 黄天まさに立つべし!」

「くらいやがれ!」

 

「・・・甘い」

「・・・蒼天は死なず」

「・・・しかして駆けるは羽虫にあらず」

「蒼天は龍が駆ける場所」

「だからーーーーーーー」

「ーーーーー羽虫は死ね」

 

「プギャーーーーーーーーーーーー!」

 

「前門の虎、後門の狼って言葉があるが・・・」

「ああ・・・しかし前門も化け物、後門も化け物・・・って選択肢なんてありゃしねぇじゃねぇか!」

「どうすんだよぉーーーーー」

と黄巾賊の面々は、眼前に立ちはだかる恋と後方から鬼気迫る一刀と雪蓮に挟まれ、絶望するしかなかった・・・

 

どごぉーーーーーーーん!!!

という爆音と共に人が宙を舞っている 

 

「・・・一刀 あれ何かしら?」

「うん? なんか人が~飛んでるなぁ~」

「一刀 人って飛べたっけ?」

「飛ばされたが正確なんだろうけどな

 あれぐらい派手だとこちらが楽でいいさ」

「そういう問題?」

「黄巾党を攻撃している時点で、とりあえずこちらの敵ではなさそうなんだ あれだけ強ければ助けも必要ないだろうし

 俺達は俺達さ  それにあそこまで到達するには、もう少し時間がかかる

 近づいたらその時改めて確認すればいいだけさ!」

「・・・そうね」

 

                     ・

                     ・

                     ・

 

「そろそろいいだろう 雪蓮 本陣へ帰って少し休むといい」

「じゃ お言葉に甘えて少し離れるわ」

「ああ」

と恋が殲滅に加わった事で少し余裕が出てきたのか、会話を交わしつつも手は休まずに

一刀は黄巾賊を一人また一人と確実に屠っていく・・・

 

最後の一団へ方天画戟を向けようとする恋の前に立ちはだかる一刀がいた

 

「・・・おまえも敵?」

「今は少なくとも違うかな 俺達の敵も黄巾党だからね」

「なぜ じゃまをする?」

 

「こちらの都合もあるんだけど、少しは生きておいてもらわないと困るんだよ

 あれだけやられれば、さすがに懲りただろうしな」

 

「都合???」

一刀の真意が判らず首を傾げる恋に、ねねが近くに急いで寄ってきて恋に耳打ちをする

 

「・・・そう」

ねねの補足説明に一応納得したのか・・・構えていた方天画戟を降ろす恋と急いで退避するねね

 

「ふむ・・・俺は孫呉所属、姓は北郷 名は一刀っていう者なんだが・・・君の名を聞いてもいいかな?」

「・・・(コクッ) 董卓軍所属 呂奉先」

「そうか 君が噂の天下無双と名高い飛将軍・呂布だったのか! なるほど~」

 

「・・・?」

恋は一刀に頭の天辺から足のつま先まで、全身を見つめられる事に理解できなかったが

嫌という訳ではなく・・・奇妙な感じでくすぐったかったのである

 

「通りで強い訳だな 納得したよ」

「・・・(フルフル)」

「うん? 何か違った?」

「・・・おまえも強い」

「そういってもらえると嬉しいな」

両者共に底知れぬ強さを秘めている・・・一流であるが故にお互いの感性と嗅覚で感じ取ったのだろうか

一刀からその時に感じたままの提案が飛び出していた

 

「ん~お願いがあるんだけどさ もし敵として相見えたなら、武人として戦場で1度、心ゆくまで俺と全力で一騎打ちをしてみない?」

「・・・(コクッ)」

一刀も恋もお互いの強さを認めた上で、一刀の提案に恋は素直に応じていた

恋としても正直願ったり叶ったりであった・・・本気で戦える相手など誰一人今までいなかった あの霞や華雄でさえも・・・

もしかしたら・・・この目の前の男であったなら・・・と恋は感じていた

「本当!? ありがとう! じゃ約束だ!」

「・・・(コクッ)」

一刀は嬉しさのあまり、恋の手を握りぶんぶん上下に揺らして嬉しさを表現していた

さすがに「恋殿に触りやがるななのです」と陳宮キックが飛んできそうな場面ではあるが、

ねねのいる場所が余りに遠かった為、この時は飛んで来なかっただけである

 

「か~ずとぉ~~~~まぁだぁ~?」

「恋殿ーーーーーーーっ」

いつの間にか本陣から戻ってきてきていた雪蓮、見知らぬ男と手を握り合っての長話に不満顔のねねの呼び声が聞こえてくる

 

「連れが呼んでるみたいだし、次に会える日を楽しみにしてるよ」

「・・・(コクコク)」

 

洛陽へ戻るべく先に待っているねねへと歩み寄っていく恋

待っててくれている雪蓮に駆け足で合流する一刀

お互い違う歩みで、これからの動乱を切り開いていくこととなる二人の・・・初めての邂逅であった

 

”天下無双”を賭けた恋と一刀の二人の死闘は、もうしばらく後の事となる

 

戻りながらの一刀は、夢半ばに倒れている荊州黄巾賊の亡骸が、あちらこちらに点在する光景を見渡しながら・・・

黄天の世を求めて・・・まさに兵どもが夢の跡・・・だなと色々と含むところがあるもの・・・俺にはやっぱり雅なんて似合わないな・・・

と苦笑しつつ雪蓮の後を追いかける一刀であった

 

この後、『飛将軍 呂奉先』、『江東の小覇王 孫伯符』、そして『天の御遣い 北郷一刀』

僅か3名の手によって、荊州黄巾党10万は殲滅されたと、魯家商人ネットワークを通じて大陸中に喧伝された

荊州黄巾党の生き残りによる証言もあり、皆から既成事実として受け止められ

噂はさらに誇張され、急速に後漢王朝や軍閥内はおろか・・・大陸中へと急速にその名を轟かせることとなった・・・

 

 

 

 

そして荊州古城に潜んでいた段珪にも、ようやく荊州黄巾党壊滅の情報が伝わり

 

「なぁにぃ! そそそれは誠か!?」

「しっ真実でございます・・・あの・・・導師様 我々はいかがすれば・・・よろしいのでしょうか?」

と伝令に来た者に問われるものの・・・自身の思考につい耽ってしまう段珪

 

董卓とは我ら十常時派筆頭・・・味方なのに攻撃してきただと!? 何故じゃ!?

段珪の思考はその一点で何度も停止してしまう・・・

まっまさか・・・張譲め! 我を捨て駒としたのか!? 我が今までどれだけ貢献したと思おておる!

ぐっ おのれ・・・見ておれ! 三姉妹も我が手中にあるのじゃ! 我がまだやれるという処をみせてくれるわ!

 

「ここを引き払い青州にて再起を期す! 急ぎ青州へ向かう用意をいたせ!」

「ハハーーーーッ 導師様」

思考の海から帰還するや周りに控えている者達に命令を下す段珪であったが・・・時すでに遅し

 

「逃がしません!」

「・・・おばか」

天井から素早く降りてきた明命と瑠璃、配下の斥候達の手によって、城内に居た者達は一刀直伝捕縛術によって次々に縄目にされていく

 

「おっおのれっ なんたる恥辱 縄目をとけぇ! とくのじゃーーーー!」

「おまえには・・・それくらいがちょうどいい・・・」

と瑠璃にニベもなく切り捨てられる

 

悪党の最後の悪あがきとも取れなくもない行動なのであるが・・・ちょっと?ばかり痛々しい

というのも、段珪は他の者とは違った『後手合掌逆海老縛り』という・・・

もはや芸術?とも呼べるとっても恥ずかし~い格好で、瑠璃の手により地に転がされていた為であった

 

ちなみにご説明いたしますと、『後手合掌逆海老縛り』とは・・・

後手合掌縛りに束ねた両足首と繋いで逆海老反りにするというトンデモナイ縛り方に

これを目撃してしまった明命は、大層興味深々のご様子で・・・

 

後で瑠璃に縛り方をこっそり教えてもらったのだとか・・・なんとか・・・合掌・・・ちーん

注※ 良い子は絶対マネしちゃいけません!

 

後に本陣に引き立てられ検分された際に、縛られたままグッタリしている段珪を皆で大爆笑したのは言うまでもない

瑠璃は後で一刀に頭を撫で撫でしてもらい、大層ご満悦だったというオマケ付きであった

 

余談として・・・その後の段珪は先に自身で思考した通り、張譲達十常時からお役御免とばかりに尻尾切りの運命となり

民衆の前で車裂きの刑を執行され果てる・・・壮絶な最後であった

 

 

 

その後、段珪から得た情報をどの軍閥に提供するのかで、頭を悩ませていた孫呉首脳陣であったが

 

麗羽と美羽の陣営だと三姉妹の首を取って名誉としそうであった事から除外され・・・

白蓮・陶謙の陣営だと他(主に麗羽)からの横槍があった場合に耐えれない可能性があるとの理由から

華琳の陣営が一番圧力に屈せず、こちらの考えた対処に近いだろうと推測した上で

顔見知りでもある一刀が書簡を認めて、明命に洛陽へ戻る途中に届けさせたという経緯である

 

 

荊州からの援軍がなかった為、本拠を斉国から東莱郡へと移動させていた

今では青州黄巾党の勢力圏は北海国・東莱郡の二つにまで追い込まれていたのだった

 

青州・北海国最前線 曹操の本陣にて

 

「華琳さまーーーーーっ」

 

「どうしたの?桂花 そんなに慌てて? 北郷からの書簡? なにかしら・・・

 そう 荊州黄巾党を殲滅させたのね 先程届いた書簡の裏が取れたわね さすがだわ・・・ふむふむ」

と桂花から手渡された書簡に目をとおす華琳

 

「いいでしょう・・・桂花! 至急 皆を集めなさい!」

「はい! そうおっしゃるかと思い すでに!」

「フフッ いい子ね 私のかわいい桂花」

「ああーーーーーっ 華琳様!」

と二人の世界にドップリ浸かり桃色吐息状態である

 

そこへタイミングが良いのか悪いのか・・・春蘭と秋蘭が次いで仲達が入ってくる

「華琳さま~って、おまえは華琳さまに何しとるんだぁーーーーーー!」

「うっさいわねっーーーーーーー!」

と春蘭と桂花が睨み合う中・・・

 

「華琳さま お召しとの事で急いで参上いたしましたが・・・」

「主よ 至急とは何事ですか?」

と良識派の秋蘭と仲達の二人は、猿?と犬?のじゃれあい?に興味がないのか慣れたものなのか

完全スルーで華琳に問いかけてくる

 

「来てもらったのは他でもないわ 一刀から来た書簡に目を通して意見が欲しいの

 それと・・・貴方達二人にもね」

と書簡を目を通し終えた秋蘭から書簡を手渡された遅れてやってきた二人組・・・

稟と風が手渡された書簡に目を通す

 

「そろそろ意見を聞かせてもらっていいかしら?」

「ZZzzzzz」

「華琳様の御前で・・・お・き・な・さ・い! 風!」

「おおぅ この陽気に誘われてつい・・・」

「フフフ それで二人の意見は?」

 

「先に私から・・・本の中身を確認しなければ大丈夫とのことなので

 此度のように利用されても後々面倒ですし燃やしてしまうのが一番かと」

「風も稟ちゃんの意見に賛成です~ 残るは張三姉妹の事ですが~ 生かしておくのも手かと思うのですよ~」

「どうしてかしら?」

「青州を実際に動かしていたのは、操られていたとはいえ三姉妹ですから~ あの求心力は魅力的ですねぇ~」

二人の意見を聞き・・・華琳自身の意見が固まったようにみえる

 

「後回しになったけれど、仲達はどうかしら?」

「そうですね 付け加えるとすれば、三姉妹を従わせる事が出来るかどうか・・・でしょう

 引き込めたと仮定したならば、青州黄巾党を取り込んで・・・一気に勢力を拡大させてしまうのも手かと・・・」

「秋蘭は?」

「皆と同意見です」

 

「そう・・・春蘭と桂花は・・・はぁ 貴方達はもういいわ・・・」

と華琳が呆れて額を押えるように、ずっと今でもいがみ合っている春蘭と桂花であった

 

「北郷からの書簡にある通り、信じがたい事だけれど、本は絶対に中身を見ないように・・・見つけ次第焼却処分にするわ!

 張三姉妹に関しては、一時保留としましょう 見つけたとしても殺さず捕縛すること

 三姉妹を取り込めたなら、順次投降を呼びかけなさい いいわね?」

と凛とした華琳の声が辺りに響き渡ると

「「ハハーーーーッ」」

 

「何だ?」

「え?」

 

未だにいがみ合っていた春蘭と桂花は状況を把握出来ないまま放置され、青州黄巾党の仕置き方法が皆に言い渡されていた・・・

 

                     ・

                     ・

                     ・

 

「昔、季衣がみた旅芸人っていうのは、彼女達で間違いないわね?」

「はい! ボクが見た人たちで間違いありません 華琳さま」

「季衣 よく憶えていたな」

「はい! 春蘭さま 歌がとても気に入ったので 今でも時々口ずさむくらいです」

「華琳さま 例の本も持っていたようです 至急処分します」

「了解したわ 秋蘭お願いね」

「ハッ 承知致しました 華琳さま」

 

「さて・・・彼女達の処分だけれど・・・洗脳は解けたのかしら? 

 あまり時間的余裕はないのだけれど・・・麗羽達の軍も迫ってきてるでしょうし」

 

「華琳さま 張梁だけですが、先程正気に戻ったようです いかがなさいますか?」

「ちょうど良かったわ さっそく連れてきてくれる? 秋蘭」

「ハッ」

華琳に命を受けた秋蘭は急ぎ本陣外へと出ていく

 

 

 

 

秋蘭に連れてこられた人和は、自分達の運命を握る目の前の人物へ問いかける

 

「私達姉妹をどうする気ですか?」

「それは貴方達がこちらが今から提案する条件を飲むかどうか次第・・・というところかしら?」

 

「その条件とは?」

人和は恐る恐る華琳に聞き、姉妹全員が生き残る為の道を模索する

 

「一つ、張角・張宝・張梁の名を捨てること 

 一つ、私達の治める地域内でのみ歌う事(芸)を許す

 一つ、徴兵・慰問活動には優先的に参画すること  

 以上よ」

 

「それだけ?」

とつい問いかけてしまったように、頭の回転の速い人和は破格ともいえる内容に、すぐには信用できなかったのだった

 

「ええ 条件に補足を入れると、名前に関しては真名で暮らすことになるでしょう

 次に軍に関係する舞台に必要な資金は、私から供出しましょう 

 慰問内容に関しては、兵達の前で歌うも良し 踊るも良し 好きになさい 貴方達に任せるわ

 それと領内限定だけど自由に移動してくれて構わないわ 必要なら通行証等の手配もさせるわ

 これでどうかしら?」

 

「飲まなければ?」

と人和は全員の死を前提としており、100%飲まないであろう条件をあえて華琳に聞いてみる

 

「三人共洛陽移送の上、民衆環視で打ち首か車割きの刑ってところじゃないかしら?

 移送までは私達が関るでしょうけど それ以降、刑に関しては感知しないから想像の範囲内だけれどね」

 

「まぁ 要するにこちらの条件を飲むのなら、引き渡さず命までは取らないで許してあげてもいい・・・と言ってるのよ」

とここまで淡々と人和へ語る華琳に恐ろしさを感じつつも、変に飾らぬ言葉をつかう華琳を次第に信用できると見抜いていた

 

「・・・破格といえる条件かと思います」

とこぼした人和は、もうこの時点で華琳の提案を受け入れてもいいと考えていた

 

「れんほーちゃん!」

「人和ーーー!」

「ちぃ姉さん・・・天和姉さん 無事で・・・」

秋蘭に導かれて来た天和、地和をみた人和はつい気が弛み、三姉妹はお互いが無事であることに喜び抱き合う

 

「話を続けていいのかしら?」

 

「ええ ごめんなさい 貴方の領土は私達が安心して旅して歌を歌える処になるの?」

「当たり前じゃない! 民達が平和に暮らせる世をつくる為に領土を広げてるんだから・・・」

 

聞きたい事と三姉妹が生きて一緒にいられ、歌も歌える事が判り

多少の不自由はあるものの・・・これ以上の条件が引き出せるとも思えなかった人和は

 

「三人全員が揃ってということが大前提ですが・・・そうであれば条件を全て飲みます」

「れんほ~ちゃん・・・」

「人和! 何勝手に決めて・・・」

「姉さん達、私達は大罪人・・・そもそも生きて歌を歌えることだけでも破格なの・・・ちぃ姉さん」

「うぐっ・・・」

と反論しようとする地和を即座に正論で押し留める人和

 

「こちらに問題ないわ 決まりね」

と華琳は用は済んだとばかりに立ち上がろうとする

 

まだ納得のいかなった地和は思いついた事を口走る

「用済みになったら私達を殺すんでしょ!」

「支援を打ち切るだけよ その頃には貴方達、大陸一の歌い手になっているのでしょう?」

「うぐっ・・・ いいわ! その挑戦受けてたってやる!」

「え~~~~と 私達はたすかるってことでいいのかなぁ?」

「ちぃ姉さん・・・天和姉さん・・・」

ようやく姉妹の死が遠のいた事に安堵する人和に対しお気楽な姉達であった

 

三姉妹の横をすり抜ける際に思い出したように華琳は三姉妹へ

「そうそう、孫呉にいる北郷という男に感謝なさい 貴方達を救う為の情報を惜しげもなく、全て提供してくれたのだから・・・」

「孫呉の北郷さん・・・という方が?」

「ええ 天の御遣いとも噂されてる人物よ 今頃は何処の街でも大層噂になってるでしょうから

 生きていればその内会う機会も訪れるでしょう その時には感謝の言葉を伝えるといいわ・・・」

「「「わかりました」」」

と元気よく華琳に承知した旨をつたえる三姉妹

 

これが本来の彼女達なのであろうと察した華琳は

「秋蘭 彼女達のこと 後は任せたわ」

「承知致しました 華琳さま」

と華琳の意を汲んだ秋蘭は早速三姉妹を隠すべく、三姉妹達と移動を開始する

 

「三姉妹は我が手に降った しかしこの事は秘匿せよ! 残りの黄巾党の者達へ我が軍への投降を呼びかけよ!」

「ハハッーーーーーーーー」

 

「主よ 投降してきた兵達は、如何様に扱われなさいますか?」

「仲達、貴方に一任するわ 彼らを見事強者へと仕立ててみせなさい」

「・・・承知」

 

司馬懿は暫し思考した後、命に承服したようで退出してゆく

司馬懿が育て上げた者達は、皆”青州兵”と呼ばれ、敵からその存在を恐れられることとなる

またその中から、特に優秀な者達は”虎豹騎”へと選抜されてゆく

 

華琳の命を受けた将達がそれぞれ一斉に動き出す

 

「皆の者、黄巾本陣より急ぎ離れよーーーーー! 火をかける」

「オオォーーーー!」

秋蘭の命に粛々と従い退避していく魏の将達

 

送られてきた一刀からの書簡と斥候が調べてきた荊州黄巾党を壊滅させた詳細な情報が記された書簡をすぐに焼却処分する華琳

フフフ いつか 絶対貴方を私の配下に・・・跪かせてみせるわ・・・必ずね 北郷 一刀

と思考する華琳は、処分を終えると外套を翻し、さも楽しげに黄巾本陣を後にするのだった

 

 

 

 

高台から状況を静かに見つめる影がひとつ・・・

 

「いやはや、今回は失敗に終りましたか・・・5年ほどですか・・・まぁ”本”一冊で良くもったほうでしょう

 本音としては、もう少し時を稼ぎたかったですが・・・ね

 この外史の北郷 一刀は、私達が知る北郷 一刀よりさらに厄介のようですね・・・ 

 まぁ その方が倒し甲斐がありますが・・・ね」

 

と呟く乱の真の首謀者は、一連の顛末に興味がないのか他人事のように流し

自身の仕事を完遂する為に、森の闇へととけて何処へともなく去っていく 次なる策謀を巡らし始める為に・・・

 

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一方、その頃の一刀はというと・・・

 

「はっっくしょい!」

「兄様 大変! お風邪でも!? 薬師を大至急!」

「あはは 薬師はいいよ 蓮華  

 大げさだな 大丈夫さ 誰かが噂でもしてるんだろ」

 

「そそうですか? それならばよろしいのですが・・・(誰が兄様のことを・・・油断も隙もない!)」

本当かどうかも・・・何処の誰だか判らない者に対しても嫉妬に逸る”黒”蓮華さんが瞬間降臨するものの・・・

「蓮華の気遣いがうれしかったよ ありがとう」

と優しい眼差しを湛えた笑顔で返してくれた兄を見た”黒”蓮華さんは

「いっいえ・・・そんな・・・こと」

と敬愛する兄からの感謝に嬉しさを滲ませ、いつの間にか”黒”は消え失せていた

その後も会話を楽しみ恥ずかしがる”白”蓮華と馬を並べて荊州から移動中の出来事でした

 

 

 

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

   

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

  (背丈は朱里や雛里と同じくらい)  真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが、一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で

  徐々に頭角を現し、後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為、未熟であった一刀の補佐に転属させられる

  初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に(わだかま)りも消え

  一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

 

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【あとがき】

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは雪月でございます

 

お布団に入った時には、寒くて死にそうでガタガタ震えてジッと耐えて寝るのですが・・・

仕事で起きなければ・・・と思っても布団から出たくない 仕事に殺意を憶える日々を過ごしております

皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

本作品で外伝を含めまして、ちょうど”20話”目を迎える事と相なりました

なのでちょっと昔話をば・・・というほど時も経っていないのでありますが・・・

 

私は他の小説投稿サイト様でも常に読む側であり、物語を制作した事は一度もございません

今もTINAMI様以外では投稿もしておりませんし

 

それでは何故、数ある小説投稿サイト様がある中で、こちらでお世話になろうと決めて掲載させて戴いた理由

ご存知の皆様も多いことと思われますが、”絶影様の恋姫異聞録”という作品を

以前から寝食を忘れて読み耽り憧れました事が発端となっております

私にとりまして、雲の上のお方であり作品であり・・・憧れでございます 

もちろん接点など、私が作品を読ませて戴いているだけで、それ以外何もございませんが(苦笑

 

いつか憧れた作品に迫れるようなモノを制作したい!という意欲のみで、読み専門から制作する側に移った次第です

 

なので勝手が判らず、初回から今のスタイルになるまで試行錯誤の連続で、皆様に多大なご迷惑をおかけしたと思います

最初に読者の皆様から興味を示してもらわないと・・・と思い、数話限りの打ち切り&玉砕覚悟で必死に制作しておりました

私に才があったとは今でも到底思えませんが、面白いと皆様に受け入れて戴いていることを、非常に嬉しく思っていますし

皆様が物語を楽しみに読んで戴けている間は、私も産みの苦しみを味わいつつも楽しんで制作し

皆様と共に完結の日を迎えたいと思っております 今後とも応援&御支援よろしくお願い致します

 

一週間に拘っている一番の理由は、自身が怠惰な性格な為でして・・・(苦笑

いつでも結構ですよ~なんて、甘言やお気遣い戴いちゃうと・・・

調子にのっていつまで経っても更新しなくなる・・・困った性格なものでして・・・

襟を正し戒める為に設定していると思って戴けますと嬉しく存じます

 

そして本作品を面白いと感じてくださった、23日現在、346名もの多くの皆様が

お気に入りに登録をしてくださいました事も、改めましてお礼申し上げます

 

次に話をこの度の物語へと移しますと、ちょっと駆け足気味でしたが黄巾編を完結させました

前話のコメントを見られた方は、存じ上げておられる方もいらっしゃいますでしょう

サプライズとまでいかない・・・かな?とは思いますが、ゲストとして恋さんを出してみました

 

萌将伝の黄巾党殲滅の恋さん件(くだり)を、ほぼそのまま使用しております

ココの場面、ホント大好きなんですよね~~~~音楽と相まってホント最高です

ホントは全く手を加えず出したかった部分なのですが、さすがに三姉妹がその場にいない事もあり

文章を変更せざる負えなかった部分があり・・・自身の手を加えちゃってます 残念無念です

 

恋さんをようやく出せたのは嬉しいですね 個人的に大好きな恋姫キャラの一人なので

今後も色々絡んでもらおうと思っております 恋さんファンの方々には朗報かな?と思えなくもありません

 

三姉妹は魏陣営でありますが、私の物語ではフリーな側面から仲間に入れてもどちらでも制作可能であった為

結末を孫呉陣営に入れるかどうかを結構悩んだのですが、この度は魏陣営へと降って戴きました

あとがきをカキコしている今でも、ちょっともったいなかったかな~と思っております次第です

 

・・・条件を屈折させ、魏から無理やり出張してもらうのも”有り”かもしれない!と謀ろうとしたのですが・・・

   華琳様に身の程を弁えなさい!と頭を踏み踏みされるのがオチなのでヤッパリ辞めておきます・・・

 

最後に毎回コメントを戴きます皆様、今まで読んで戴いています皆様には本当に有難く嬉しく存じます 心より感謝申し上げます

コメント・ご指摘・本当に何でも構いませんので、お気軽にカキコください 

 

私に次回作を制作する”お力”をお与えくださいませ お待ちしております

 

それではヾ(*'-'*) 次回更新までマタネ~♪


 
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