No.528555

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 大会前夜ーConvention previous night ー

ザルバさん

一夏に山田先生が模擬戦を申しかけてきた。はたして!

2013-01-06 16:52:43 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2709   閲覧ユーザー数:2629

 数分後

「織斑君どうでした?」

「あ、山田先生。やっぱ皆すごいです。」

「織斑君が言うとなんか説得力がありますね。でも気を付けてくださいね。キャノンボール・ファースト本番では妨害有りのバトルレースになりますから、立ち回りが重要ですよ。」

「攻撃はともかく回避が苦労しそうですね。」

「ええ。そうだ!せっかくだから模擬戦してみますか?キャノンボール・ファーストを想定の高速起動戦闘です。」

「えっ!いいんですか?」

「はい!私の機体はすでに高速起動戦闘用に調整しているので、すぐにはじめらますよ。」

「じゃあお願いします。」

「はいっ♪」

 満面の笑みで頷く山田先生。山田先生はIS『ラファール・リヴァイヴ』を展開する。後部には大きな増設すらスターが目立った。

「やっぱ宇宙開目的ということもあって結構大きいですね。」

「そうですね。でも私的にはもう少し小さい方がいいかもしれないんですけど。」

「そんな意見を言ったら、自分で開発してくれとどこかの開発者に言われそうですね。」

「ですね。」

一夏は白式をコールし展開する。

 二人は差ターとラインに並んだ。

「でははじめます。3、2,1、ゴー!」

合図と同時に出た途端、Gが二人に掛かる。

『やっぱり織村君慣れていますね。』

「まあ。」

 プライベートチャンネルで話しかけてくる山田先生に一夏は答える。

 一夏はカーブに入るが減速せず、そのままの速度で曲がる。

「織村君、油断は禁物ですよ。」

 山田先生は片手にマシンガンをコールしセンサーを活用し発砲してくる。一夏はマッハムーブを使い回避する。

「!!」

 回避した先にはグレネードが放られていた。

(ここで取り乱した奴が死ぬってなんかの本であったな。)

 一夏はセイビングビュートでグレネードを掴み山田先生の目の前に出す。グレネードは山田先生の前で爆発した。山田先生はそのままコースアウトをして地面へ落ちていく。

 一夏は降下しつつ左手を胸にかざし振り下ろす。一夏の白式はアンファンスからジュネッスに変わる。

 一夏は急加速し山田先生をお姫様抱っこでキャッチする。一夏はそのままソフトタッチに地上に着地し山田先生を降ろした。

「すいません、織村君。」

「いえいえ。それより大丈夫ですか?」

「ええ、なんとか。でもすごいですね。あの状況であんな判断が出来るなんて。」

「前に手榴弾が4・5秒したら爆発するってのは本で読みましたし。」

「結構知識豊富なんですね。それにさっきの着地!あんなに速度を出していて私にもまったく負荷が掛からないように着地するなんてすごいですよ。」

「まあ。」

「それじゃあ私は他の生徒の皆さんの様子を見てきますね。」

「はい。ありがとうございました。」

「いえいえ。」 

 山田先生は笑顔でお辞儀をすると、悪戦苦闘している訓練木組みの側へといってしまった。

 やっぱアンファンスよりジュネッスのほうがパワーが上がってるな。だがこれって飛行のとき空気抵抗を余計に受けやすいんじゃないか?

 

 時間は流れ大会前の今日、一夏はシャワーを浴びていた。

 結構疲れたな。だが皆俺がバイザー出していなかったことがそんなに変かな?

『あんた何でそんな状態であんな飛行が出来んのよ?』

『そんなに変か?』

『うん。だってそんな状態でやったら普通事故を起こすのが当たり前だよ。』

『だがなぜバイザーを使わないのだ?そっちの方がよく見えて飛びやすいだろ。』

『いや俺はこっちの方が飛びやすいんだよ。なんか慣れてる感じがしてさ。』

『どうして慣れているかはさておき、どうするつもりだ?』

『何が?』

『アンファンスにするかジュネッスにするかだよ。』

『それは今も悩んでんだよな。』

『客観的に見ればジュネッスがいいかもしれないが空気抵抗のことも考えるとアンファンスがいいわね。』

 

 ・・・て話したっけ。でもあいつらの言うことももっともなんだよな。

 そう思いながら一夏は風呂から上がっり服を着て机に座った。

そのときコンコンと扉を叩く音がする。

「ん? どうした?」

 ノックに呼ばれ一夏はドアへと向かい扉を開けるとそこにはラウラが立っていた。

「あれ?どうした?」

「いや・・・・なんだ・・・・一緒に夕食でもどうかと思ってな。」

「ん?ラウラ、今日は可愛い服着ているな。それは初めてだな。」

「!!」

 ラウラの服装はロング丈のワンピースであった。

「こ、これはだな!しゃ、シャルロットと先日買った物だ。」

「へ~、いいじゃん。似合っているし、まるでお嬢様みたいだな。」

「お、おじょっ・・・・・・!?」

「そんじゃま飯でも食いに行くか。」

「・・・・お嬢様・・・・お嬢様・・・・・」

「ラウラ?」

「!?な、なんでもない!ゆ、夕食だったな!で、では行くとしよう!」

 そう言ってラウラはい歩足を踏み出した途端にバランスを崩した。

「あっ!おいっ!」

 一夏は倒れそうなラウラをお姫様抱っこでキャッチする。

「なっ、なっ、なっ・・・・・・・」

「大丈夫か、気をつけろよ。」

「う、うむ・・・・・」

 ラウラは一夏の腕の中で小さく頷いた。

 一夏とラウラはそのまま食堂の方へと向かって行った。

「きゃあああああああっ!?なになに、なんでお姫様抱っこ!?」

「ボーデヴィッヒさん、いいな~。」

「私!次、私!」

「ああっ!なんかお似合いな感じが余計腹立つ!」

・・・よくここまで来るのに誰とも会わなかったな。

「・・・・・ラウラ、下ろすぞ。」

「・・・・・ああ。」

 なぜか残念そうな声で返事をするラウラを俺は下ろした。

「「「織村君!」」」

「悪いな、そういうサービスはしてないんだ。」

「え~!」

「ラウラだずる~い!」

「そうだ!そうだ!」

 ブーイングを言う女子一同を何とかなだめて席へと返す。約五分ほど掛かってしまった。

「ふう、なるたけ早く終わってくれてよかった。」

「・・・・・・・・・」

 俺に触られていた二の腕を抱くように、ラウラは頬を桜色に染めながら腕を組む。その後一夏は麦とろ定食、ラウラはフルーツサラダとチョコプリンを頼んだ。二人は席に付き食事をする。

「一夏。」

「何だ?」

「いよいよ明日だな。」

「ああ。負ける気はないぞ。」

「ふっ、私もだ。」

 


 
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