No.527649

真・恋姫無双~白き牙を持つ者~ #62

tokkeyさん

明けましておめでとうございます
今年も駄文ですが完結を目指していきますっ
よろしくお願いしますm(_ _)m

この物語はオリ主メインの外史です

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2013-01-04 17:01:53 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:6725   閲覧ユーザー数:5875

~ 第62話 †我こそは飛将軍なり† ~

 

 

張3姉妹と出会ってからは各地で公演をしながら

人を集めて勢力拡大をしていった

仙術というのは便利なの物で拡声器みたいな事から

彼女たちの歌には気分を高揚させたり彼女達に依存する力を与える事もできるようだ

他にも色々あったらしいのだが覚える前に何者かに盗まれたそうだ

予言も出てきたので、俺の方も準備を急がせた

その結果としてまず第一歩目として俺達は今

【洛陽】の都へ3万人ほどの兵と張3姉妹と共に攻めにいってる

場所は洛陽の南で南陽(なんよう)の近く辺りにいる

一応情報をそれとなく流してるのでどっかで官軍とぶつかる予定だ

この3万人は3姉妹についてきた中でも最悪の連中だ

盗み・殺し・強姦などは日常茶飯事と言えるほどやってる

いくらでも「死んでいい」兵士達だ

いい加減目に余る連中だったからここらで消えてもらうことにした

3姉妹に純粋に着いてきてる連中にも悪いしな

そんなわけで行軍中である

余談として変装の為に仮面には2本の角が生えてるし

髪の毛の色も貂蝉(ちょうせん)に頼んで白から黒にかえている

 

 

「ね、ねぇ白(はく)・・・大丈夫なの?」

「地和(ちーほー(張宝真名)ちゃんの言うとおり大丈夫なの?」

 

 

長女の張角(ちょうかく)と次女の張宝(ちょうほう)が

心配そうに声をかけてくる

 

 

「俺に任せておけば問題無い、もう少ししたら官軍とぶつかる

 そうなったらこいつらをおいて逃げて終了だ

 こいつらの扱いにはいい加減ウンザリだからな」

 

 

俺が殺しても問題は無いんだが、それはそれで他の民兵の士気に関わるので辛い所だ

 

 

「そうよ、姉さん達・・・白さんが私達を守ってくれるから大丈夫よ」

 

 

一人、三女の張梁(ちょうりょう)だけは俺に背中を預けながら

俺の言葉に肯定してくれる

 

 

「そりゃ~だってね~人和(れんほー(張梁真名)ちゃんはいいわよ~

 白さんと一緒に相乗りしてるんだから~」

 

「そうよそうよ!ちぃもしてもらいたいのに!!」

 

「姉さん達はじゃんけんに負けたからでしょ?」

 

「そうだけど~・・・次はお姉ちゃんの番だからね!」

 

「姉さん抜け駆けは駄目だって!ちぃだって乗りたい!!」

 

 

やいのやいのと言ってる、3人女がよればなんとやらだな

そんなことをぼんやりと思いながら前方をみてると

かなり遠くに人が立ってるようだ

俺はそれを見て笑みがこぼれるのを抑え切れなかった

 

 

━━━━その旗は━━━━

 

━━━蒼天に包まれた大地に━━━

 

━━━燃えるように揺れ動く━━━

 

━━━━深紅の呂旗━━━━

 

 

赤髪の女が一人立ち

 

その後ろに水色髪の子供が離れて立っている

 

 

「張白(ちょうはく)様!前方に人がいます!」

 

 

一人の伝令が状況を報告しに来た

 

 

「分かった、俺が行こう」

 

 

俺の言葉を聞き、伝令しにきた男は下がっていく

 

 

「さて・・・と今から俺は死地へと向かう

 戦闘が始まったらすぐに本拠地へ逃げるんだ・・・いいな3人とも」

 

「白・・・相手は一人なんでしょ?だったら・・・」

 

「これは絶対だ、戦闘が始まったら俺をおいて逃げろ」

 

「白さんでもそれじゃ・・・」

 

「3人を守りながらじゃ俺は死ぬからな、俺を死なせたくなかったら

 頼む、聞いてくれ」

 

「二人とも、白さんを困らせちゃ駄目だよ、私達はやりたい事があるでしょ?

 それにちゃんと帰ってくるよね?」

 

「ああ、本拠地で待っててくれ必ず帰るからな」

 

「「「わかった」」」

 

 

3人の頭を撫でながら俺は赤髪の子が待つ所へ行く

 

 

「さてと、お嬢さんこんな所で何を?」

 

 

俺はその人物を知らないつもりで話しかける

 

 

「待ってる」

 

「何を待ってるのかな?」

 

「雨を・・・」

 

「こんな蒼天に雨ですか?」

 

「違う・・・」

 

クビを横に振って違うと言う

 

「紅(あか)いのが降るよ・・・きっと」

 

「そうか、そりゃ盛大に降りそうだ」

 

「・・・ん」

 

「そうだな、名前聞いておこうか」

 

「そっちの名前は?聞いた方が先に名乗る」

 

「確かに・・・それは礼儀を失した

 俺の名は・・・張白だ」

 

「ん・・・張白?」

 

「俺も名乗ったんだ、そちらも名前を教えてもらっていいかな?」

 

「恋(れん)は・・・呂(りょ)・・・奉先(ほうせん)・・・」

 

「くくく・・・そうかそうか【飛将軍】呂布奉先様か」

 

 

名乗り終わり、俺の言葉が終わると同時に

目の前にいる少女の気配が変わる

全てを圧倒する気の放出、触れるだけで死にそうなほどの濃い殺気

ゆっくりと肩に担いでいた方天画戟(ほうてんがげき)を下ろし

 

「董卓(とうたく)軍所属第一師団師団長、呂奉先

 目的は北上してくる黄巾党の殲滅

 だから・・・張白・・・ここで死ね・・・」

 

ここで呂布が後ろの陳宮(ちんきゅう)に目を向け

 

「・・・ねね」

 

「はいですぞ!!!」

 

「・・・旗を」

 

「御意いいいいいいいいいいいいい!!」

 

 

後ろの陳宮がその小さい身体精一杯の力を出し旗を持ち上げる

そこにあるのは、血よりも紅い深紅の呂旗!!

 

 

「遠からん者は音にも聞け!

 近くば寄って目にも見よーっ!!

 蒼天に翻るは血で染め抜いた深紅の呂旗

 天下にその名を響かせる董卓軍が一番槍

 悪鬼はひれ伏し鬼神も逃げる

 飛将軍呂奉先が旗なり!!

 天下に唾する悪党ども!その目でとくと仰ぎ見るがよいのです!!」

 

 

その陳宮の言葉を聞き、ゆっくりと目を閉じていた呂布が目を開ける

 

 

「・・・我が使命、獣の屠殺(とさつ)

 ・・・遠慮はいらない、かかってこい」

 

「いいだろう、天下の飛将軍とて所詮は一人

 蒼天すでに死す、黄巾の子らよ今こそ我らの世を造ろうぞ!!!」

 

 

俺の号令と共に、3万の黄巾の兵達が呂布に向かっていく

俺は後ろで聞こえる轟音を聞きながらゆっくりと最後列へ歩いていく

 

 

「恋・・・その調子で赤い雨を降らしてくれよ」

 

 

一振り毎に命が散っていく様子を俺はじっと見つめていた

 

 

あとがきっぽいもの

 

明けましておめでとうございます!

今年も少しずつですが完結を目指して書いていきたいと思います

駄文ですがよろしくお願いしますm(_ _)m

 

今回は萌将伝を見て心が震えたあのシーンです

このシーンも自分が小説書く時には必ず入れたいと思っていたシーンです

原作では3人に対して言ってますが、この作品では白ちゃんのみにいってますので

一部台詞はかえています・・・

ちなみにこの時点では恋は白ちゃんの正体に気づいてません

仮面も違ってるし髪の毛の色も違っているせいです

次は3万人を殺した後に白ちゃんと対戦予定になっています

 

かなり進行が遅い駄文ですが次回もよろしくお願いします!


 
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