No.524624

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第百七十六技 策士の策で繋がる黒猫

本郷 刃さん

第百七十六話です。
一悶着あった場所から離れたキリト達は・・・。

どぞ・・・。

2012-12-29 08:38:56 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:9328   閲覧ユーザー数:8759

 

 

 

 

 

 

 

 

第百七十六技 策士の策で繋がる黒猫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

騒ぎを起こしてしまった現場から少しばかり離れた路地裏から、俺達はテツ達にメッセージを送った。

 

三人は数分程でこの場所へと到着した。

 

「悪いな、こんなところに呼び出して…」

 

「いや、こっちこそ勝手な行動して悪かった」

 

「でもよ、なんかあったのか?」

 

「あ~、実はな……」

 

俺が一言謝るとテツが応対し、ロックが事情を聴いてきたのでケイタが三人に先程までに起きた事を説明した。

 

「……と、いうわけだよ」

 

「なんかごめんね、僕達が離れたせいで…」

 

「謝ることじゃないさ。むしろ俺達が離れた方が不味かった…」

 

ケイタの説明が終わるとヤマトが謝ってきた。

 

だがヤマト達は俺の指示で離れていたのだからむしろ俺に責任がある。

 

「アスナもサチも、大丈夫か…?」

 

「わたしは平気だよ。あんな人達よりも、モンスターとかレッドの方が怖いし」

 

俺が聞いてみるとアスナは問題無いようだ。

 

確かに彼女にとっては、普段命懸けで戦っているモンスターや平気で人を殺しにくるレッドの方が怖いのだろう。

 

あの程度の奴らはむしろアスナだけで追い返せただろうし…。

 

無論、アスナが強くても俺は元から介入するつもりだったが。

 

「………」

 

「サチ、お前大丈夫か?」

 

ふと、アスナの隣に立っているサチを見て、彼女が震えているのに気が付いた。

 

「ご、ごめんね…わたし、まだ…怖くて……」

 

「サッちゃん…」

 

アスナがサチの肩を軽く抱き締めた。

 

無理もない、こう言っては難だがアスナはあの手の輩は慣れており、前から自分であしらっていたのだから。

 

けれど、サチは普段ギルメンと共に行動している為、ああいったことに遭遇することがあまり無かったのだろう。

 

恐怖が残っていても仕方がない。

 

「俺が、側から離れたから……ゴメン…」

 

ケイタが申し訳なさそうにそう言った。

 

「そんな、ケイタのせいじゃないよ…。それに助けに来てくれたし…」

 

「っ、俺は!……なにも出来なかったよ…。結局、キリトに頼ることになった…」

 

サチが答えるけれど、ケイタはそうではないと言った……なるほど、ケイタはそう思い込んで(・・・・・)いるんだな。

 

「わたし、ケイタが来てくれた時、凄く心強かったんだよ。だから…」

 

「それでも俺は、何もできなかったんだ……!」

 

再びサチが声を掛けるも、彼の悲痛な言葉に皆が黙る。

 

はぁ~、こいつは……荒療治でいくしかないか。

 

俺はサチの側にいるアスナを離れさせると、そのまま自身の顔をサチの顔に近づけた。

 

キリトSide Out

 

 

 

ケイタSide

 

俺は目の前の光景が信じられない。

 

だってキリトにはアスナがいて、彼女を傷つけることなんて絶対にしないはずだ。

 

それなのに、いまキリトは何をしている?

 

キスをしているのか?

 

誰に?

 

サチ、に……。

 

それを理解した瞬間に心の中に黒い物が沸き起こった。

 

キリトがサチからゆっくり離れるとサチはすぐにこの場を走り去って行った。

 

「っ! キリトォ!」

 

俺はすぐにキリトに近づいて、その顔を殴り飛ばした。

 

「ぐぅっ!?」

 

キリトを壁に叩きつけてから胸倉を掴みあげ、さらに殴りつける。

 

圏内だからダメージにはならないし、オレンジにもならない。だけど、そんなこと関係ない!

 

「お前! アスナが居るのに、なんで! サチに!」

 

「(ドガッ)ぐっ、(ドグッ)がはっ、(バキッ)はは、そんなことよりいいのか? サチはいま、一人だぞ…?」

 

それを聞いて俺はサチとアスナが絡まれていた光景を思い浮かべた。

 

そして拳に力を込めてキリトの顔を再び殴った。

 

「かはっ!?」

 

「俺は、サチのところに行く!」

 

俺はそのまま彼女が走っていた方向へと向かった。

 

 

 

走る、走る、ただ走る。闇雲に走りそうになったけれど、すぐにフレンドリストを開き、

サチの位置を確認して彼女の居る場所へと駆ける。

 

確認した場所は……外周部の側だった。

 

だからこそ、万が一の為に全力で駆け抜ける。

 

「バカだ、俺は! ようやく、気付くなんて…!」

 

沸き起こった黒い物が嫉妬だということに気付いた。それはつまり、俺はサチに対して…。

 

そう考えていると、その場所へと辿り着いた。

 

「サチッ!」

 

「ケイタ……」

 

声を掛けたことで、ゆっくりとこっちを振り向いたサチ。

 

落ち着いた様子を見せているのでホッとした。俺は彼女の側に近づく。

 

「大丈夫、なのか?」

 

「えっと、驚いただけだから……いまは、落ち着いてきたし…」

 

「そっか…」

 

沈黙が流れる。何を言えばいいのか分からない……決めた、俺が思ったことをそのまま言えばいい。

 

「俺、さぁ……さっきの見て、キリトに嫉妬したんだ。

 その前の、サチとアスナが絡まれてた時も、あの男達に嫉妬したんだと思う。

 こぅ、黒い感じのモヤモヤしたのが、内側に沸いたのを感じたんだ」

 

「うん…」

 

「バカだよな、俺ってば。あんな事があったから、ようやく自分の気持ちに気付いたんだ。

 サチを……好きだって…。でも、遅いよな…」

 

俺は言い終わると顔を俯かせた。いまサチにこんなことを言っても、困らせるだけなのにな。その時、

 

―――ぎゅっ

 

サチに抱き締められた。

 

「サチ…?」

 

「嬉しいよ。わたしも、ケイタが好きだから…」

 

「えっ…」

 

そんな、今まで他の三人の誰かが好きなんだとばかり思ってた。だけど、俺のことを?

 

「だから…(ちゅっ)//////」

 

「っ/////////!?」

 

考えている内に彼女にキスをされた。

 

「ファーストキスなんだからね//////」

 

「そ、そうなんだ///………え? ファースト、キス?」

 

彼女のその一言……あれ? だって、さっきキリトに……。

 

「実は、ね……さっきのキリトのあれ、キスじゃないの。フリだけなんだよ///」

 

「………えぇぇぇぇぇっ!?」

 

とんでもないことを聞かされた!?

 

ケイタSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

展開が急すぎないかと思うでしょうけど、元からこういう手法で進めるつもりだったんですv

 

いや~、キリトさん思いっきり策士ってますね~w

 

とまぁ、そういうわけで・・・ケイタとサチの想いが繋がりました。

 

次回、キリトによるネタバレ回ですw

 

それでは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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