No.524431

中二病でも変である 12

アッキさん

【注意】これは『中二病でも恋がしたい!』最終話、『終天の契約(エターナル・エンゲージ)』の二次創作です。未見の人はネタバレになるかもなので注意してください。

2012-12-28 22:21:34 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:861   閲覧ユーザー数:860

【注意】これは『中二病でも恋がしたい!』最終回、『終天の契約(エターナル・エンゲージ)』のパロディです。ネタバレになるかもしれないので注意してください。

 

 

【ストーカー・・・?】

 六花が居なくなってからと言う物、勇太はひどく落ち込んでいた。樟葉が妙に色っぽく話しかけて来てもゆっくりと返すだけだ。

 ぼー、っとする毎日。

 勇太の頭の中には六花の事を思って涙を流した凸守早苗の泣き顔が頭から離れない。

 

 

勇太「どうすりゃ、良かったんだよ……」

 

 

 と、そんな事を考えると、頭上の部屋、六花の部屋から物音が聞こえる。

 急いで六花の部屋、304号室へと向かう勇太。しかし呼びかけても返事は無く、彼女の家のチャームポイントたる電卓も無かった。

 

 

 仕方なく双眼鏡で六花の部屋を覗く勇太。

 

 

勇太「馬鹿か、俺は!」

 

 

 そして、勇太の見た所には、

 

 

樟葉「えへへ……。まだお兄ちゃんを私から取ろうと言うの? もうチャームポイント無くなったんだから、いい加減お兄ちゃんの前から、心から、そしてこの世から消えれば良いのにあの女……」

 

 

 自分の部屋で、自分の枕に頭を押し付けながらそう言う樟葉の姿だった。

 ……なんともいたたまれない気持ちのまま、勇太は学校へと向かった。

 

 

【美少女・・・?】

 部室に入ると、謎のストレートのロングの美少女が部屋の片づけを行っていた。驚く勇太。

 

 

勇太「あの……」

 

 

謎の美少女「……?」

 

 

勇太「誰?」

 

 

 ゆっくりと立ち上がる美少女。

 

 

謎の美少女「嫌ですよ、先輩。凸守です。凸守早苗です」

 

 

 ニコリと笑いかける凸守と名乗る美少女に、

 

 

勇太「結婚しよう、マイハニー」

 

 

凸守?「……六花さんをどうする気ですか」

 

 

【まさかの・・・?】

 慌てて勇太を呼びに来た誠に連れられるまま、くみん先輩の教室にやって来た3人。そして教室を開けると、

 

 

 そこには眼帯と包帯を巻いた中二病時代の小鳥遊六花を彷彿とさせる、くみん先輩の姿があった。

 

 

誠「な?」

 

 

勇太「まさか……六花の中二病が無くなって、凸守も中二病じゃなくなったからここで中二病要素を足そうと……」

 

 

くみん「ち、違うよ! ダークフレイムマスター!」

 

 

凸守?「呼ばれている、デスよ?」

 

 

誠「……! お前、もしかして中学生か!」

 

 

凸守?「今まで何と思っていたんですか、先輩?」

 

 

誠「やめろ! 俺の中の何かが、許しはしない!」

 

 

【予告・・・?】

 放課後。

 部室で2人、夕陽を眺める森夏。

 

 

森夏「一気に片付いたわね」

 

 

勇太「まぁ……。何かやっていたと言う訳でもないからな。

 ところで演劇部はどうだったんだ?」

 

 

森夏「行ってきたわよ。一応」

 

 

 そう言って、夕陽を眺める森夏。

 

 

森夏「……でもねー」

 

 

勇太「なんだよ」

 

 

森夏「やっぱり物足りないのよ。……あんたが居ないと」

 

 

 そう言って、勇太のシャツの胸元をぎゅっと掴む森夏。

 

 

勇太「それって……」

 

 

森夏「か、勘違いしないでよね。あんたが居ないと張り合いないってだけなんだから。

 ……だから。ずっと一緒にいなさいよ、ダークフレイムマスターさん?」

 

 

勇太「あぁ、モリサマー」

 

 

 

[森夏ルート・完]

*詳細な森夏ルートは誰かが作ってくれることを神に祈りましょう。100回連続で唱えれば願いは叶います。

 

 

【・・・?】

 六花と2人、海の海岸へとやって来た勇太と六花。

 

 

六花「光が……」

 

 

勇太「きれいだな」

 

 

六花「でもあれは船の光。……ただの光」

 

 

 その言葉を真顔でじっと聞き、自転車を止める勇太。

 

 

勇太「降りろ」

 

 

 海岸を歩く勇太と六花。そしてそこで勇太の隠された力が発動され、異なる世界戦は収束し結合し、本来見えないはずの不可視境界線を生み出す。

 

 

勇太「あれが不可視境界線。あの光がお前を見ている。

 伝えるが良い。お前の思いを。

 お前がずっと言えなかった想いを」

 

 

六花「……さよなら。……さよなら、パパ!

 ―――――さよなら!」

 

 

 そしてその六花の思いは、六花の父を生み出していた。

 

 

六花の父『六花。大きくなったけど、胸は小っちゃいな』

 

 

六花「……パパ」

 

 

 六花はがっくり涙の中、1人泣いていた。


 
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