リーファ「・・・お兄ちゃん・・・なの?」
キリト「え・・・?」
リーファの言葉に反応したキリトは、しばらくリーファを見てから言った。
キリト「・・・スグ・・・直葉・・・?」
キリトの言葉を聞いた途端、リーファの表情が驚きから戦慄へと変わる。
リーファ「何で・・・何でこの世界に・・・」
キリト「それは・・・」
答えられずに口篭もるキリトに、リーファは怒りを表す。
リーファ「あたしが・・・母さんが・・・どんなに心配したか・・・どんなに不安だったかわかってるの!!そうやっていつも、いつも自分から危険なことに突っ込んで行って・・・残された人がどんなに辛いのか、少しは考えてよ!!」
キリト「そ、それは・・・」
リーファ「もう・・・いいよ!!お兄ちゃんは、血の繋がってないあたしたちのことなんてどうでもいいんでしょ!!」
リーファは目に一杯涙をためながら叫んだ。
キリトは驚愕の表所を見せてから俯くと、小さな声で言った。
キリト「ごめん・・・」
リーファ「もう・・・ほっといて・・・・」
そう言ってリーファがログアウトして消えるとキリトは力が抜けたように崩れ落ちた
キリト「・・・デュオ、俺はどうしたらいいんだ・・・?」
ポツリとキリトはデュオに訊ねる。
デュオは、ため息をついてから答える。
デュオ「これはお前が自ら招いた結果だ。」
そう言うと、デュオはキリトを見下すようにして言う。
デュオ「わかっただろ。自分の感情だけで動くと、こういうことになるんだ。」
キリト「それでも・・・俺はアスナを助けなくちゃいけなかったんだ・・・」
キリトは俯いたまま、ポツリポツリと呟くように言った。
それを見たデュオは、キリトの肩を叩いて言う。
デュオ「妹だったんだな。だけどあの口ぶりからするとお前は、彼女とちゃんと向き合ってなかったようだな。」
キリト「ああ、そうかもしれない・・・スグはスグなりに、俺と必死に向き合ってくれようとしてたのに、俺はスグの方を向こうともしなくて・・・リーファとしても、彼女は俺達の事助けてくれてたのに・・・俺は、アスナの事で頭いっぱいで、リーファともスグとも、ちゃんと正面から向き合ってなかったんだな・・・」
キリトの言葉を聞いたデュオは、微かな笑みを浮かべて言う。
デュオ「それに気づいたなら、今からでも遅くないだろ。現実に戻ってその気持ちを伝えて来いよ。」
キリト「え・・・?」
キリトが顔を上げてデュオを見ると、デュオはキリトを見て笑みを浮かべる。
デュオ「言わなければ気持ちは伝わらない。だったら、思ってることを全部素直に伝えれば良いじゃないか。」
キリト「デュオ・・・そうだな・・・俺、
キリトはウインドウを操作すると、ログアウトして消えていった。
デュオ視点
キリトがログアウトした後、俺は買い物と剣のメンテナースを済ませてから世界樹のゲートの前に戻ってきた。
途中でリーファとすれ違ったが、向こうはこちらに気づいていなかった。
ゲートの前で、俺は買ってきたホットドックを齧りながら2人を待った。
デュオ「・・・来ないな~・・・」
すでに10分以上待っているが、2人は一向に現れる気配が無い。
2日間の徹夜で、強烈な眠気に襲われた俺は、上を向いて欠伸をする。
デュオ「ふわぁぁぁぁ・・・っ!?」
その時、上空に驚くべきものを見て、俺は欠伸が止まる。
?「きゃあぁぁぁぁ・・・!!」
デュオ「人が落ちてきてる!!」
俺の真上には、大きな耳と尻尾を持ったケットシーのプレイヤーが落下してきていた。
声や髪型からして女の子だろうが、どこかで見たような姿をしている。
デュオ「とりあえず、回収するか。」
俺は翅を広げると、現在も急速落下中の少女に向かって飛び立った。
少し上昇すると、俺は両手を広げて捕獲体勢に入る。
直後、凄まじい衝撃とともに少女が俺に突っ込んだ。
デュオ「どわっ・・・!!」
?「きゃあっ・・・!!」
俺はぶつかった勢いを利用して降下し、世界樹のゲート前に着地した。
デュオ「大丈夫か?」
俺が少女を降ろしてそう言う。
?「はい、ありがとうございま・・・」
礼を言おうとして顔を上げた少女は、俺の顔を見てフリーズした。
同時に、俺も固まる。
デュオ「シリカ・・・!?」
?「デュオさん・・・!?」
目の前に立っているは、猫耳と尻尾こそ生えているものの、間違いなくSAOと同じ姿をしたシリカだった。
デュオ「何でここに!?」
シリカ「デュオさんたちが、アスナさんたちを助けに行ったってエギルさんに聞いて来たんです。」
デュオ「あいつに会ったのか?」
シリカ「はい。昨日、偶然会ってその時にデュオさんたちの事を聞いて。」
デュオ「なるほど。」
シリカ「でも良かったです。最初に会ったのがデュオさんで。エギルさんにALOをもらってすぐログインしたので、まだ何もわからないんです。」
デュオ「とりあえず飛び方だけ覚えれば、後はSAOと大差無いから大丈夫だろう。」
俺はシリカに随意飛行を教えた後、シリカのアイテムからピナを復活させ、残りのアイテムをPCで復元させた。
それが終わってから、シリカに俺たちの状況と細かい説明をした。
デュオ「・・・と言うわけで、俺たちは世界樹攻略をしないといけないんだ。」
シリカ「わかりました。あたしもできるだけ頑張ってみます。」
シリカは真剣な顔付きで俺にそう言った。
デュオ「ここはSAOじゃないから、死んでも現実では死なない。悪いけどちょっと無茶してでも突破するからな。」
シリカ「はい!」
デュオ「よし。じゃあキリトたちが来るまで・・・」
?「うわあぁぁぁぁ・・・!!」
?「きゃあぁぁぁぁ・・・!!」
俺が言いかけた時、突然悲鳴が聞こえてきて上を見上げた。
今度は赤い髪をしたサラマンダーらしき少年と緑衣を纏った少女が落下してきている。
だが、シリカより高度が無かったらしく、俺が翅を広げる前に2人は俺たちの前に墜落した。
?「いたたたたた・・・」
?「痛ってえぇぇぇぇ・・・!!」
落下してきた少年、少女は、頭を押さえながら立ち上がる。
俺は立ち上がった2人の顔を見て、自分の目を疑った。
デュオ「エルフィーにガッシュ!?」
エルフィー「えっ・・・!?デュオ君!?それにシリカちゃんも!?」
ガッシュ「デュオじゃねえか!?どうなってるんだ!?」
何の運命か、俺たちは再び揃ってしまったらしい。
面倒ながら、俺はエルフィーとガッシュに今までの経緯と俺たちの目的を話した。
その後2人が来た理由を聞くと、2人もエギル経由で俺たちのことを知ったらしい。
俺たちの話が終わると、俺は再びログアウトしてエルフィーとガッシュの装備を復活させた。
俺が戻ってきて2人にアイテムを返すと、ちょうどキリトとリーファ(となぜかレコン)がこちらに飛んできた。
キリト「何でみんなが!?」
着地したキリトは、3人の顔を見て驚いた。
俺はそんなキリトに言う。
デュオ「どうやらエギルが集めたらしい。」
キリト「あいつ・・・」
キリトが頭に手を当てていると、隣にいたリーファがキリトに訊ねる。
リーファ「キリト君、この人たちは?」
キリト「ああ、紹介するよ。左からガッシュ、エルフィー、シリカだ。」
キリトに紹介されると、順にリーファに挨拶する。
ガッシュ「よろしくな。」
エルフィー「エルフィーです。よろしく。」
シリカ「シリカです。よろしくおねがいします。」
リーファ「こちらこそ、あたしはリーファ。こっちはレコンね。」
レコン「どうも。」
リーファに紹介されたレコンは、ぺこりと頭を下げて3人と握手した。
(その際に、妙な視線をシリカに向けていた。)
デュオ「キリト、リーファ、2人とももういいんだな?」
キリト「ああ。」
リーファ「うん。」
デュオ「よし。じゃあ、行くとするか。」
キリト「ユイ、いるか?」
キリトが呼ぶと、ポンッと言う音を立てて、ピクシー姿のユイが出てくる。
ユイ「もう~!遅いです!パパに呼ばれないとナビピクシーは出て来れないんですからね!」
キリト「わ、悪い悪い」
謝りつつ差し出したキリトの左手に、ユイはちょこんと座る。
そこに、突然レコンが割り込んだ。
レコン「う、うおお!こ、これプライベートピクシーって奴ですか!?初めて見た・・・スゲエ、かわいいなぁ!」
顔を凄まじい勢いで近づけ、早口に言い切ったレコンを見て、ユイは若干引いている。
ユイ「な、何ですかこの人は!?」
リーファ「こ~ら、恐がってるでしょ!」
レコン「あ痛っ!痛いよリーファちゃん!痛い!」
即座にリーファ耳を引っ張られ数歩下がる。
リーファに「こいつは気にしないで良いよ」と言われて、キリトはようやく我を取り戻したようだった。
その様子に、俺を含めた残りは苦笑していた。
ガッシュは、「ALOには変なのがいるんだな。」と言ってユイを泣かせたため、キリトに殺されそうになっていた。
ちょっと無理やりな気もしますが、シリカ、エルフィー、ガッシュが参戦しました。
エルフィーとガッシュはシリカに飛行を教わって随意飛行をマスターしています。
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ようやく彼らの登場です。