No.511174

魔法少女まどか☆マギカ 神速の戦士たち 治癒、地獄と左手

孤独の中で戦う少女たち。

そんな彼らと共に戦う運命を背負った戦士たち。

天の道を往き、総てを司る!

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2012-11-22 22:48:04 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2334   閲覧ユーザー数:2293

その日、美樹さやかは病院の帰り道だった。

 

コンクリートの壁の道が十字路に広がり、右回りに曲がるとそこはマンションだった。

 

だが、いつもとは違った。

 

マンションの前には一人の男が怪我をして息を荒くしながら倒れていたのだ。

 

最初、さやかはホームレスか何かだと思った。

 

だが、彼女は人一倍正義感が強い。

 

さやかは、少し彼のおでこを触ると、ものすごい高温を発していた。

 

(早く病院に連れていかなきゃ…!)

 

だが、病院には遠すぎる。

 

なので、しぶしぶ、彼の肩を背負い込み、目の前のマンションの自分の部屋のソファーへと寝かせる。

 

彼女は、怪我をした所へと包帯を巻き、台所に向かい濡れタオルを作り、急いで彼のおでこへと乗せる。

 

数分がたち、男が意識を取り戻す。

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

男は顔をさやかの方に向けるとボソッと聞く。

 

「…ここは?」

 

「あ、あたしの部屋です。」

 

さやかはおそるおそる答えると、男は「そうか…。」と呟き、フラフラと部屋を出ようとする。

 

「えっ…!

 ダメですよ!

 まだ安静にしてなきゃ!」

 

「俺は闇の住人だ。

 こんな光が在るところにはいら…れ…ない…。」

 

ドサッと音をたて男は倒れる。

 

「あーあ、言わんこっちゃない。」

 

ボソッと、さやかは男に言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…うっ!」

 

(俺は一体…。)

 

「大丈夫ですか?」

 

(そうか、また気絶したのか。)

 

「またか…。」

 

「今度は逃げるのはダメですよ。

 安静にしてなきゃ。」

 

さやかは、彼の目を見て言う。

 

 

男は、彼女の目を見てあることに気付く。

 

(さっきは目を合わさずに居たが、今なら解る。

 こいつ、微かに闇を感じる。)

 

「すまなかったな。」

 

「わかればいいんですよ、わかれば。

 取りあえずは、怪我が良くなるのと風邪が治るまで安静にして下さい。

 あっ、お粥食べます?」

 

「あぁ。」

 

そして、奇妙な男と少女の生活が始まる。

 

「そういえば、名前は何て言うんですか?」

 

「俺か、俺は矢車想…、闇の住人だ。」

 

これは、

 

「あのぅ、その闇の住人って、厨ニっぽいですよ。」

 

「…!」

 

魔法少女と会うほんの少し前だった。


 
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