No.510309

真恋姫無双 呉を見守る最凶の忍

護衛さん

かなり久しいですが
続きですよ~

2012-11-20 12:40:08 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:6831   閲覧ユーザー数:5803

袁紹「なぜ貴方様がここに・・・」

オオ、ソナタハ・・・袁本初デハナイカ

一刀「来たのか・・・こっちに来てくれ、そこは何かと目立つ」

袁紹「ええ・・・」

一刀「ここならいいだろう・・・それで?質問とかはあるのか?」

袁紹「もちろんですわ!・・・なぜ洛陽に居るはずのお人がいるのですか!?」

一刀「簡単なことだ、攫ってきた・・・ただそれだけだ」

袁紹「攫って・・・でっですが、洛陽に草を送っても誰一人帰ってきては・・・」

一刀「それは董卓軍に関してだろ?協に関しては何も隠されてはなかったぞ」

袁紹「そんな・・・」

一刀「さて、助けるはずの協がここに居るとなると・・・この連合の意味はなくなるな」

袁紹「ええ、わかってますわ」

一刀「なら、お前はどうする?」

袁紹「どうしましょう・・・予想外のことだらけで今にも倒れそうですわ」

一刀「倒れるなら自軍に行ってからにしてくれ」

袁紹「ええ、それくらいはがんばりますわよ・・・北郷さん」

一刀「何だ?」

袁紹「・・・ありがとうございます」

一刀「お前のためじゃない」

袁紹「ええ、わかってますわ・・・すべては美羽さんのためですわね?」

一刀「・・・」

袁紹「・・・それでは・・・またどこかで」

連合の中では一番晴れやかな顔をして袁紹は天幕から出て行った

一刀「また・・・どこかで・・・っか」

無いな・・・あるとすれば・・・敵同士だろうな

一刀の呟きは誰にもきかれることなく霧散した

翌日

袁紹「皆さん、朝早く集まってもらってすみませんわね」

らしくない袁紹からの発言

その言葉に頭をかしげる曹操

袁紹「さて・・・今日こそはあの忌々しい虎狼関を・・とおもってましたのにね」

そこでハァ~と深い深いため息を吐く

孫策「何かあったのかしら?」

いち早く異変に気がついた孫策が探りを入れる

袁紹「いえ・・・何でもありませんわよ・・・ただ」

後味の悪い言葉ばかりの袁紹に曹操が噛み付いた

曹操「麗羽!いい加減にして!一体何があったというの!?」

袁紹「たいしたことではありませんことよ・・・私の『城』が落とされた程度なんて」

ああ、確かにたいしたことじゃないな・・・城を落とされる程度のことなんて

一刀は軽く頷きながら袁紹の言葉に耳を傾ける

袁紹「昨夜遅くに伝令がきましたわ。私の自領で反乱が起きたらしく・・・あっという間に私の城が落ちたみたいですの」

驚いた様子もなくさらさらと事実を告げていく

その言葉に驚愕の諸侯たち

名門袁家といえど、長期の遠征で内乱が起きるまでわからぬ自領の現状

袁紹「まぁ、そんなことがあったので、私は・・・これ以上戦を続けていけなくなりましたわ」

曹操「それじゃぁ誰が総大将を勤めるのかしら?」

孫策「そうよ!せっかくここまで来たのよ!」

野心に燃える二人は一刀が笑っているのが見えない

功をとられると思い他の弱小諸侯も声を荒げる

袁紹「ええ、わかってますわ・・・ですから、華琳さん。お願いできますでしょうか?」

袁紹が曹操にお願いするのは、総大将として軍を率いてくれと

その言葉に曹操は嫌な顔をしていたが、少しでも皆から見えなくなると口元を歪め、笑っていた

曹操「・・・仕方が無いわね」

だるそうに言っているが・・・本心は舞い上がっているのだろうな

袁紹「では・・・私は退場することにしますわ」

表舞台から・・・ね

曹操「では、これより軍議を始めるわよ」

曹操「まずは先鋒をどうするかね・・・誰かやりたい人はいるかしら?」

誰も手が上がらない、それは仕方が無いことかも知れないな

相手が飛将軍呂布に軍神関羽、神速の張遼

はっきり言って、相手が悪すぎる

曹操「なら、推薦ならどうかしら?」

妥協案として推薦としたら孫策の手が上がった

孫策「・・・北郷がいいんじゃないかしら」

曹操「北郷ね・・・この連合の中じゃ一番少ないけど・・・」

孫策「そうね・・・でも前の戦でも後方にいたりしたし・・・戦力は余ってるわ」

一体何をみて断言してるんだ?と問い詰めたくなるほど孫策は自信にあふれていた

曹操「そう・・・なら、北郷を先鋒に・・・右軍を孫策、左軍を馬超、中軍を公孫賛でいいかしら」

「「「御意」」」

あれ?一刀から反応がない・・・ってまた寝てるし

曹操が一刀を見ると・・・相変わらず、『起こすな』と書かれた紙をたらしながら寝ていた

一体あれからどれだけ時間が流れただろう・・・・と思えるくらい長い時間二人っきりで居たように感じる

立ったまま寝てる一刀以外、皆戦の準備に天幕を出て行った

華琳「かわいい顔して寝てるわね」

一刀を起こさないようにそっと自分の元に引き寄せ・・・膝枕をしてみる

華琳「・・・」

微笑みながら、優しく髪をなでる

一度だけ「うぅぅ」と苦しそうな声が聞こえたが・・・今は安らいだ顔をしてスゥスゥと子供のように寝ている

華琳「・・・お兄ちゃん」

本当に・・・一刀が兄ならよかった・・・あ、でもそうすると・・・

華琳「兄妹で・・・結婚ってできたかしら」

知るか


 
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