No.507677

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第百三十一技 心の温度

本郷 刃さん

第百三十一話です。
この話しは正直に言いますと・・・自信が無い!
自分の文才の無さに呆れてしまいます・・・。

とりあえず、どうぞ・・・。

2012-11-13 09:05:46 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:10253   閲覧ユーザー数:9387

 

 

 

 

 

 

 

 

第百三十一技 心の温度

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リズベットSide

 

「う、ん…ここは……」

 

意識を取り戻したあたしは自分のHPバーが目につき、レッドに入るギリギリまで減っている事に気付いた。

 

次いで傍らにハクヤがいることにも気づいたけど、彼のHPバーは残り僅かというところにまで減っていた。

 

もし彼のHPがもう少しでも低かったらと思うとゾッとする。

 

「だ、大丈夫?」

 

「なんとか、リズベットは…?」

 

「あたしは平気よ、あんたが庇ってくれたから。あんたがいなかったら、今頃あの世に行ってたと思うけど…」

 

あたしが苦笑しながらそう言うと、彼も苦笑いを浮かべていた。

 

ハクヤは起き上がるとハイポーションを二つ取り出し、一つをあたしに渡して、もう一つを自身で飲み干した。

 

あたしもハイポーションを飲み干すと、HPバーが回復していく。

 

「ふぅ~……それにしても、どうやって脱出するか…」

 

「え? そんなの結晶を使えば…」

 

「多分無理だ。多分ここは、『結晶無効化空間』だろうから」

 

「そ、そんな…」

 

彼に言われたので試しに回復結晶を使ってみたが、一切反応が無かった。

 

「プレイヤーを落とす為の罠なのに、態々結晶を使えるようにはしないだろう。

 そのかわり他の脱出方法があると思うけど」

 

「で、でも、確実にプレイヤーを死なせる罠の可能性だって…!」

 

「確かにそれもありえる。けど、この前キリトが言っていたよ。

 あいつ、これに似た落とし穴にドラゴンに落とされたらしくて、その穴も無効化空間だったんだってさ。

 それをあいつ、穴に下りてきたドラゴンに剣を突き立てて脱出したらしいんだ」

 

それを聞いて思わず呆然としてしまった。アスナ、あんたが惚れた男は規格外ね…。

 

「だからさ…」

 

「え…(ギュッ)」

 

「大丈夫だ……」

 

―――トクンッ!

 

ハクヤに笑顔で手を握られてしまった。彼はあたしを安心させようとしてくれたんだと思う。

 

手の温もりが伝わってきて、心が安らいでいく。

 

「絶対に、大丈夫だから」

 

「あ、ぅん…//////」

 

我ながら単純…いや、チョロイのかもしれない。

 

自分でも分かり易い程に、彼に惚れてしまったのが分かった。ホントにチョロイなぁ、あたし…。

 

「っと、ごめん。女の子の手を気安く触るものじゃないな」

 

「え、あ、大丈夫よ、うん。ありがとう…///」

 

手が離れたのでちょっと残念に思った。

 

「もう少し休憩したらこの中を調べてみよう。なにか脱出の手掛かりがあるかもしれない」

 

「そうね」

 

あたし達は壁に背中を預けて、並んで座った。

 

 

 

五分ほど会話をしながら休憩したあと、あたし達は穴の中を調べる事にした。

 

調べるといっても壁や地面を触ったり、叩いたりするだけなんだけど、意外とあっさりそれに気付いた。

 

壁を叩いていたら周囲とは少し違い、破壊不能の表示がでなかった。

 

片手棍(メイス)で叩くと壁の一部が削れた。これは当たりだ!

 

「ハクヤ、ここの壁壊れるわよ!」

 

「ホントか!?」

 

それを聞いたハクヤは、あたしが削った部分を見ると背中の鎌を取り出した。

 

大きく振りかぶると一気に叩きつけた。すると、

 

―――ドカァンッ!

 

壁が砕けて、奥に道が現れた。

 

「大当たりだ。お手柄だな、リズベット」

 

「そ、そんなことないわよ/// それよりもほら、早くいってみましょ。どこかに繋がってるかもしれないし」

 

ハクヤは頷いてから前を歩きだし、あたしはその後ろをついていく。

 

この道は坂になっていて、どうやら上の階に向かっているらしい。

 

偶にエンカウントするモンスターも上にいた奴らと変わらず、レベルも同じだった。

 

しばらく歩いていると大きな扉が現れた。

 

「これって…ボス部屋!? あれ…でも、ここはもうクリアされて……」

 

「違う……これはボス部屋じゃない…」

 

「それじゃあこの部屋は?」

 

ボスの部屋ではないと否定したハクヤ。けれどその表情は険しいものになっている。

 

「これは……エクストラモンスターの部屋だ…」

 

エクストラモンスター。

 

確かレアモンスターの突然変異体とも言われていて、一つの層に必ず一体はいるらしいけれど、

その一体を倒すと二度と出現しないと聞いたことがある。

 

そのかわり必ず一つのレアアイテムをドロップするとも聞く。

 

そのかわり、強さはその層のボスと同等かそれ以上だという。

 

「で、でも、エクストラモンスターってフィールドに出るんでしょ? それならこれは違うんじゃ…」

 

「いや、そうでもないんだ。前に戦った奴はこんな感じの部屋の中にいた」

 

それを聞いたあたしは、今の状況はかなりマズイものだと理解した。今までの道は一本道。

 

この場所も結晶を使うことが出来ない。

 

つまり中に居るであろうモンスターを倒すか、

その中が結晶を使えるのならば入ってすぐに転移しなければならないということだ。

 

そこであたしは彼の言葉で疑問が出てきた。

 

「今、前に戦ったって言わなかった?」

 

「そうだよ。キリトの『聖剣』と『魔剣』、ヴァルの槍、ティアさんのダガー、それともう一回の計五回は戦ったな」

 

ごめん、アスナ。規格外は黒衣衆全員だったわ。

 

リズベットSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

ホントにすいません!(土下座)

 

リズがチョロくてすいません!

 

いや~どうも他に好きになる要素が描けなくて・・・ホントすいません。

 

恋は突然やってくるということで何卒・・・。

 

そしてハクヤが言っていた、エクストラモンスターとの戦闘五回目は、ハクヤ自身の鎌です。

 

それがどの鎌かは次回で。

 

ではまた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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