No.503791

超次元ゲイムネプテューヌmk2-Badend afterstory-side IF

トランプさん

この作品は超次元ゲイムネプテューヌmk2のbadend、その後のお話
約5年後ぐらいのお話な感じ。

作者の文才の無さはスルーしてください。
超次元ゲイムネプテューヌmk2をやるとより楽しめるかもしれません

2012-11-03 05:48:22 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2106   閲覧ユーザー数:2069

 
 

異世界ゲイムギョウ界

 

とある大事件が解決し、四つあった国が一つに合併した。

そして数日後には新しい一人の女神が誕生した

 

事件が解決した日は民衆はとても喜んでいた、その日が祝日となるほどに

しかしその事件を解決本人達は悲しみに暮れていた

 

事件解決には多大な犠牲を払った

 

 

 

四女神と女神候補生三人の死―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

とある祝日、今日は仕事が休みなので出かける事にした。

いや出かける予定を入れていた。

 

今日なら例え仕事をサボったとしてもイストワール様も許してくれるのではないだろうか

かといってサボる気なんて全然無いんだけどね。

 

 

外で友人と待ち合わせをしている、約束より早く来てしまったようだ。

周りを見ると休みだからなのか、家族連れで遊びに行く人や友人と居る人が多く見える

今日の用事を済ませたらみんなで出かけよう。そう思った

 

「あいちゃーん!」

「アイエフさーん!」

 

桃色のふわっとした髪の子と薄紫色の髪の長い子が私に手を振っている。

どうやら友人達が来たようだ、少し足りない気もするけどね・・・

 

「コンパ、ネプギア、ずいぶん早く来たわね」

 

桃色の髪の子がコンパ、薄紫のほうがネプギアね

 

「あいちゃんこそずいぶん早いですね?まだ約束の5分前ですよ?」

「あんたたちに会うのが楽しみでね」

「そういえばこうやって会うのは久々ですね」

「最近お互い忙しかったから仕方ないわよ」

 

嘘、いや会うのが楽しみだったのが嘘というの訳ではない。

今日正確にいうとこの日にちになると落ち着かないのだ、ソワソワするというか、早く行きたいという欲求が私に囁くのだ

 

「日本一さんやがすとさん達にも声をかければ良かったですね」

「今更言ってもしょうがないわよ、ほら行くわよ」

「そうですね、お花屋さんに行くです!」

 

日本一、がすと、その名前を聞くと旅をしていたときを思い出す。

花屋に行く道中ネプギアとコンパが何かを話していたが聞こえていなかった

昔を思い出していた、四女神が敵に捕まった時、ネプギアを助けて旅に出たとき、四女神を助けたとき。

そして――――――

 

「―――ちゃん!」

「え!?はっ!何!?」

「お花どうするですか?」

 

コンパに肩を揺すられて気がついた、どうやら花屋に着いていたようだ

 

「アイエフさん大丈夫ですか?どこか気分でも悪いんですか?」

「だ、大丈夫よ、考え事してただけだから、それより二人で花は選んできてくれないかしら?」

「あいちゃんはえらばないんですか?」

「私は花とか選ぶの柄じゃないからね、二人にお願いしていいかしら?」

「分かりました、アイエフさん無理しないでくださいね?」

 

ネプギアがそういうと二人は花屋の中に入っていった

バカね、一番無理してんのはネプギアじゃないの・・・

 

 

15分ぐらい花屋の外で壁に寄りかかり携帯を弄っていると

 

「あいちゃんお待たせしたです!」

「すいません!時間かかっちゃって!」

「いいわよ気にしなくて、それより花は選べたの?」

「はいです!」

 

そういうコンパの腕のなかには黄色い花の束が包まれていた

 

「キンセンカって言うらしいんですけど、店員さんがすすめてくれたんですよ」

「へぇー花屋の店員が言うなら問題無さそうね、きっとあの子も満足するわ」

「そう・・・ですね」

 

暗い顔して二人がうつむく、あぁもう!

 

「ほら!しゃきっとする!」

「ひゃわ!痛いですあいちゃん!」

「いったー!?アイエフさん痛いですよ!?」

「そんな暗い顔してたらあいつに笑われるわよ?」

 

私は二人の背中を叩いた、せっかくあの子に会いに行くのに暗い顔してたら可哀想だしね。

 

「さっさと行くわよ!あんまり遅いと置いていくからね!」

「あいちゃん!待ってくださいですぅ!」

「わっ!待ってくださいー!」

 

私が先を歩くと慌てて追いかけてくる

さて、電車乗らないといけないから時間を確認しないとね。

 

 

 

―――――――――――――――――

 

 

ガタンゴトンガタンゴトン

 

祝日の昼下がりの電車内、人が多いかと思ったらガラガラだった。

まるでこの車両が私達だけの貸切かのように思えるほどに

 

私の前に二人が座っている、何かを喋っているがよく聞こえない。

今日の私はどうにもあまり人の話を聞かないようだ

窓の外をボケーっと眺めているとコンパが話しかけていた

 

「あいちゃん最近は何してるんですか?」

「え?そりゃあ仕事だけど?」

「アイエフさん私あまり見かけませんけど・・・」

「まぁ時間帯がネプギアより早いし、帰ってくるのは遅いからね」

「まだ塔登りやってるですか?」

「趣味だからたまにだけどね」

「懐かしいですねー、コンパさん達と出会ったときを思い出しますよー」

 

そういうとまた二人で話し始めた。

出会い、ね。

未だに塔に行くとまた上から誰か降ってくるかと期待しちゃうのは何故かしら・・・

そんなこと絶対ないのに、あり得ないのに、期待してしまう

これはまだあんたに心残りがあるということかしら。ちょっと悔しい気もする

でもこの心残りは無くしちゃいけない、そう思う。

 

トンネルに入ると景色が暗くなった。まるで私の今の気分みたいな色だ

ふと、前を向くと二人が寝てしまっていた。

どうやら昨日あまり寝なかったようだ、まぁ会ったときに隈が少しあったから分かってたけどね

 

二人が寝てしまっていたので携帯のデータフォルダを整理することにした

最近あまり携帯に触れていない、いやデータフォルダに、といったほうが正しいか

仕事が忙しい、というのもそうだが私自身敬遠にしてたとこもある。

データフォルダを漁るとどうにも昔を思い出してしまう。

ならば消せば?と思うが貴重な思い出なのだ、消してしまえば『二度と作れない』

 

サウンドファイル、絵文字、ピクチャ、と順々に整理をしていく。

最後に写真が入っているフォルダに手をかける

開くとたくさんの写真が入っている。

一つ、また一つと順番に開いていく、一番多いのは紫の短髪の子が写っている写真だ。

 

「・・・・ッ!!」

 

この子の顔を見ると心臓がぎゅっと締められたように苦しくなる

罪悪感に襲われ、自分がやったことが本当に正しかったのかと自問自答を繰り返す

 

この車両に私達以外いなくてよかった、コンパ達が寝てて助かった

 

「・・・グスッ」

 

私は必死に長い袖で涙を止めようしていた。

 

 

 

――――――――――――――

 

「ほらあんたたちもう着くから起きなさい」

「うぅん?あれ?私寝てたですか?」

「ふぁ~、ごめんなさい寝ちゃって」

「別にいいから降りる準備しなさい」

 

結局二人は目的地に着くまで起きる事は無かった。個人的には助かったわ

二人を起こし降りる準備を促す

 

「ふー、到着しましたねー」

「といってもまだ目的地じゃないですけど」

「ハイハイ、無駄口はいいからさっさと行くわよ」

 

そういうと駅から出る

『エレシアンシティ』プラネテューヌのはずれの孤島にある

私達はその街のさらにはずれの海辺近く向かっていた

電車に乗る前や乗車中とは打って変わって三人とも無言で歩く

 

きっと私だけじゃないんだろう、進む足が重く感じるのは―――

ずっと会いたい相手なのに、すごく会いたい相手なのに、足が重い――――

歩いている間に考えるのは昔の思い出―――

そして自分らが犯した大罪、そんなもの感じ考えながら目的地へ向かう。

 

 

 

潮風の匂いが薄く漂う気持ちの良い風が吹く場所、鳥達が泳ぐように空を飛ぶ

 

「はぁ、今度こそ到着ですねー」

「ちょっと歩き疲れましたー」

「だらしないわねー二人共運動不足じゃないの?」

 

ドサっと持ってきたものを十字の石の前に置く

そう、女神パープルハートの、ネプテューヌの、私の親友の墓である。

墓の横にはネプ子の愛用していた刀が刺さっている

墓の前にはネプ子のが着用していた髪飾りときれいに咲いている花が刺さっている花瓶

 

「ねぷねぷーあいちゃんが酷いこというですー」

「あはは、お姉ちゃんも運動不足そうだけどね」

「いいからさっさと綺麗にしてあげるわよ、念を入れてね!」

「任せてくださいです!じゃあ私は花を生けてきますね」

「じゃあ私は武器を武器を見てあげるね!」

「私はあんたを磨く係りか、私が磨いてあげるんだから感謝しなさいよね」

 

 

そういいコンパは花瓶を持ち、この場所に入る入り口のほうの水道へ

ネプギアは刀を抜き、自分のバッグから手入れのための道具を出す

さて、私もコンパと一緒に水道行きますか、海水じゃ可哀想だしね

 

 

ここはエレシアンシティの海辺の崖、といっても断崖絶壁というほどじゃない

他の墓は無い、というより墓地ではないのだ。

穴場みたいなところでほとんど人は来ない、これは私達がお願いしたのだ

プラネテューヌにも大きなネプ子の墓があるがあれは国民達が墓参りする為に作ったものだ

本物はこっちである、女神にもプライベートがあるからね。他の女神様の墓も近くにある

そうこう考えてる間に水を汲み、墓に戻った

 

戻るとコンパが花を切り揃え花瓶に生けており、ネプギアは刀を丁寧に見ていた。

余談だけどコンパは生け花、ネプギアは刀の手入れをこのために勉強した

感謝しなさいネプ子あんたの為やってあげてるんだからね

バケツからスポンジを取り、丁寧に磨く。

 

「あいちゃん私も手伝っていいですか?」

「ええ、きっともネプ子も喜ぶでしょうね」

「ねぷねぷーピカピカにしてあげますからねー?」

 

また無言になる、というより喋ることが見つからないのだ。

思い出がちょくちょく頭にちらつきネプ子なら今きっとこう言うだろうとセリフを予想したりしていた

それから20分後ぐらい

 

「よしできたよお姉ちゃん!これで完璧だよ!」

「こっちはもう完璧ね」

「はい!ピッカピカです!」

 

ネプギアが土で汚れていた刀をまるで新品のようにしたところで墓磨きをやめた

元の場所に刀を差し戻す

 

「そうです!ねぷねぷのためにシュークリームを作ってきたですよ!」

 

そういうとコンパはバッグをゴソゴソと漁りパックの中に入った四つのシュークリームを出す

 

「あ、ギアちゃんたちも食べていいですからね?」

「わぁ!ありがとうございますコンパさん!やったねお姉ちゃん!」

「コンパのお菓子、よかったわね。あとでいただくわコンパ」

 

コンパがシュークリームの入ったパックを墓の前に置く

 

「さて、じゃあコンパネプ子と二人で話すことあるでしょ?」

「はい・・・お願いするです・・・」

「じゃあ、いつものとこにいますね」

 

私とネプギアは墓が見えなくなるくらいに離れ、大きな木によっかかった。

これは初めて来たときに三人で決めたことだ。

一人ずつ二人きりで話す、聞かれたくないこともあるだろうからと

いやただの言い訳にすぎないのかもしれない

 

「アイエフさん、次私が言っていいですか?」

「ええ、別にいいわよ。話したいことあるんでしょう?」

「ありがとうございます、話し終わったらユニちゃんたちのとこにも行きたいんで」

 

そういうことか・・・私も会いにいこうかしらね

それから15分後くらい

コンパが目元を押さえながらこちらに来た

 

「グスッ、ギアちゃんどうぞです・・・ヒグッ」

「はいありがとうございます、アイエフさん・・・」

「コンパのことは任せなさい」

「お願いします!」

 

ネプギアは小走りで墓に向かった

 

「あいちゃん、ねぷねぷホントにいないですか?死んじゃったですか?」

「毎回言ってるわよネプ子はあそこに居るわ、一年に一回しか会わないだけよ」

 

泣いてるコンパを抱きしめ頭を撫でてやる。これもなんか恒例な気がするわ

ネプギアが戻ってくるまで私はコンパを慰めていた――――

 

「お待たせしました・・・」

「お帰りなさいです」

「おかえり、ほらあんたは次いくんでしょ?」

「あ、はい!」

「どこに行くんですか?」

「ユニちゃんたちのとこへ少し」

 

ネプギアが言うとコンパは私のほうを悩ましげに見てきた

たぶん行きたいんだろうが私に悪いと思ってるんでしょうね、気にしなくていいのに

 

「行きたいなら行っていいわよコンパ」

「ホントですか!?」

「私のことは気にしなくていいから」

「ありがとうです!ギアちゃん行きましょう!」

「はい!アイエフさんもごゆっくり!」

 

そういい残し、二人は歩いて行った

ごゆっくり・・・ね、じゃあ遠慮なく話しましょうか

墓のほうへ私は足を向け進む――――

 

 

――――――――

 

 

墓につき、前に立つ

 

「久々ね、ネプ子。一年ぶりよね」

墓に話しかける

「あれから五年たったのよ?びっくりするわよね!」

答えるはずもないのに

「コンパもう立派な看護師よ?ネプギアも女神の仕事が板についてきたみたい」

ひたすらに話しかける

「あんたよりしっかりしてるし、いい国になって行くわね。ま、あんたもがんばってたけどね」

他愛もない世間話を

「私ももちろんがんばってるわよ、ネプ子じゃあるまいし仕事をサボるわけないじゃない」

親友との会話を楽しむように

「安心しなさい、心配ないわよ。イストワール様もネプギアもしっかりしてるからね」

笑顔で、見れば作ってるとすぐ分かる貼り付けたような笑顔で

「それに私とコンパ、ううん、冒険したみんながついてるから」

 

はぁ、と息をつく。何かがあふれそうになるのが分かった

下を向くとコンパのシュークリームが目に入る、四つから二つに減っているが

どうやら二人共一つずつ食べたようだ

 

「コンパのシュークリーム食べなきゃね、大丈夫よ。あんたの分は残すから」

 

シュークリームを手に取り、口へと運ぶ

あぁ、程よい甘さ、生地のしっとりとした舌触り。おかしいわね、甘いのにしょっぱいわ

 

「ふふっ・・・コンパったら塩と砂糖間違えたのかしら・・・しょっぱいわ」

 

上を向く、目からなにかが垂れるのが分かった。

胸が締め付けられるような気がした、口の中のシュークリームがなかなか喉を通らない

 

「うぅっ、ネプこぉ・・・グスッ、なんでよ・・・・」

 

今でも鮮明に思い出せる愛しい親友の笑顔

今では二度と手に入らない笑顔

ここに来ると枯れ果てたと思った涙がポツポツと雨のように出る

こんなにも想っているのに二度と会えない、それがすごく辛い

ネプ子ごめんなさい、助けて上げられなくて

あなたの代わりにしっかりと生きるわ、ネプギアのことも、プラネテューヌのことも

だからそこから私を見守ってて、誓うわ。二度とあんなことをおきないようにすることを

私がそこに行くまでしっかり待ってなさい

 

―――――――――――――

 

 

あれから少ししてから私はさっきの場所に戻った。

コンパ達はどうやら先に戻っていたようだ

 

「あ、あいちゃんお帰りです!」

「おかえりなさいアイエフさん!」

「えぇ、そっちは終わったの?」

「はい!みんな元気そうでした!」

「そう、じゃあ帰りましょうか」

 

荷物をまとめ立ち去る準備をする

 

「皆さんこの後暇ですか?」

「はい、今日はお仕事お休みですから!」

「私も同じね」

「じゃあみんなでどこか行きませんか!?」

「いいですね!行きましょう!」

「いいわね、私も考えていたし」

 

ちょうど考えていたし、賛同した

そうと決まればとばかりに急いでその場を立ち去る。

ここに来るときとは大違い、はしゃいで帰る

私は最後に墓のあるほうへ振り向く

 

ネプ子、私達は世界を救ったのよね?

でもこんな結果は嫌だわ。

パラレルワールドの私が、違う次元の私達がこんな結果を生まないようにできたらいいわね

もし他の次元の私達が迷っていたらアンタが助言してあげなさい―――――

 

思っていると私の頬を撫でるように風が吹いた

まるで『任せなさい!』と言うばかりに――――

 

――――――――――――――完――――――――――――――

 

 

あとがき

 

ここまでこの小説をお読みいただき、ありがとうございます

下書きも無しに書いたのでかなり矛盾や誤字があるんではないでしょうか

自分は支配エンドつまりBadendは一回しかやっていません

すっかりトラウマになってしまって・・・

Badend自体は嫌いではないんですが、あの展開からまさかあんなおぞましいエンドなんて

気になる人は是非!超次元ゲイムネプテューヌmk2をやってみてください

個人的には無印とVもしてほしいです

 

最後にまぁ、裏話でも・・・

作中にでてきた花、キンセンカ。

あれはBadendを花であらわした感じです

 

キンセンカの花言葉:悲しい別れ

 
 

 
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