第百六技 黒の聖魔剣士VS閃光
キリトSide
ボス戦のあと、ひとまず街に戻った俺達。俺は用事があるからといってみんなと別れて、街の外れに向かった。
そこには既にアスナ副団長殿がいた。
「待たせたな…」
「いえ…」
短く答えた彼女だが俺を睨んでから言葉を紡いだ。
「私は……貴方達のやり方が理解できません」
「それで……?」
「私が勝ったら、以降は勝手な行動は慎んでください」
なるほどね。俺達が規律の邪魔になると。
「分かった。ただし、こっちが勝てば今後俺達のやり方には口出ししないでもらおうか」
「構いません」
決まりだな。なら俺は
―――『
そのウインドウが現れたので俺はすぐに了承した。
―――『決闘を受諾しました』
俺は魔剣である『エリュシデータ』を手に持つ。
「聖剣と魔剣は使わないんですか?」
「これも魔剣だよ。ボスからドロップしたレアアイテムだ。それに、君程度にあの二本を使うことはない」
「っ、その余裕……後悔しますよ」
「させてみな」
俺は『エリュシデータ』を、彼女は細剣を構える。そしてカウントダウンが始まる。
―――5
―――4
―――3
―――2
―――1
―――0
「「っ!」」
俺達は揃って駆け出した。
「ハァァァァァ!!!」
「っ!」
かなりの速度の突きを繰り出してきた彼女。しかし俺はそれを軽くいなしてみせる。
「ッ、セェェェェェイ!!!」
今度は連続の突きを繰り出した。一突き、一突きが正確に急所を狙ってくる。
だが俺はそれら全てを捌いていく。
「エェェェェイ!!!」
連続の突きの後には切り払い、袈裟切り、突きなどを組み合わせて攻撃を与えてくる。
「フッ! シッ! ハァッ!」
俺は剣で防ぎ、いなし、回避してそれらを躱す。
「っ~~~~~、真面目にやってください!」
ふむ、どうやら俺の対応が気に障ったみたいだな。
「俺は真面目にやっている……」
「どこがですか!?」
「相手の動きを見極めるのも戦い方の一つ。ましてや相手が人であればなおさらのことだ」
「うっ……。じゃ、じゃあ本気を出してください!」
本気……ねぇ。まぁいいか、どうせすぐに終わる。
「わかった………いくぞ」
「っ!?」
俺の言葉と共に微かに『覇気』が溢れ出す。それに少し感づいたであろう彼女は震えている。
俺はそれを無視して駆け出す。
「ハッ!」
「キャッ!?」
俺は先ほどの彼女同様に突きを繰り出した。彼女ほどの速さではないが威力が乗っている。
確かに彼女は速い、【閃光】の異名を持っているのだから。それでも、
「あんたは速いさ……だが、ヴァルの方が速い」
そう、ヴァルは【黒き閃光】の名を持っている。
その速さはユニークスキルの《神速》などなくとも彼女を越えている。
「ラァァァァァ!!!」
「あっ、くぅっ!?」
そして俺も連続の突きを行う。
連続突きの速さも俺では彼女に及ばないが、威力とフェイントならば俺の方が上だ。
「あんたの連撃よりも…カノンさんの方が速く、鋭い攻撃だ…」
【黒の戦姫】の名を持つカノンさんの攻撃は速く、鋭いのが特徴だ。それは彼女よりも苛烈だ。
「それに……」
「ひぅっ!?」
俺は一気に連続の攻撃を加える。
切り払い、袈裟切り、薙ぎ払い、突き、振り下ろし、振り上げなどを混ぜて攻撃する。
最後に彼女の細剣に強烈な一撃を叩き込む。
―――ズガガガガガガガガガガッ! ガンッ! バキィン!
彼女の持つ細剣は折れた……。
「君では俺に勝てない……」
「ぁ……」
俺が喉元に剣を突きつけると怯えた様子で震えていたがすぐに、
―――『
降参のウインドウを示した。
「それじゃあな…」
「……………」
俺は一言告げるとこの場を去り、その間彼女はずっと俯いたままだった。
~現在~
「ホント……あの頃はいがみ合ってたもんなぁ」
改めて思うと、あの時の決闘はやりすぎたと思う。
むしろあれがアスナをもっと追い詰めたんだろうな。
そんな自分にさらに自己嫌悪。はぁ~~~~~………。
キリトSide Out
No Side
一方その頃アスナは………、
「(ずぅ~~~~~ん)」
落ち込んでいた。ちなみに場所は『リズベット武具店』である。
「(ね、ねぇ。なんなのよ、あれ?)」
「(さ、さぁ?)」
「(な、なにがあったのかしら?)」
リズベットは自分の店の端っこであんな風にされていたら客が逃げてしまうのを危惧しており、
偶々店に訪れていたサチとカノンは動揺している。
幸い今は知人達しかいないので被害はないのだが…。
「キリトくんに嫌われたキリトくんに嫌われたキリトくんに嫌われたキリトくんに嫌われたキリトくんに嫌われた
キリトくんに嫌われたキリトくんに嫌われたキリトくんに嫌われたキリトくんに嫌われたキリトくんに嫌われた…」
「「「(怖っ!?)」」」
まるで呪詛のような言葉を連呼するアスナに三人は恐怖していた。
No Side Out
To be continued……
後書きです。
はい、キリトの勝利でした。当たり前ですねw
それとアスナが使った
あれが無くなったら駄目ですからねw
それでは、また・・・。
投稿が遅くなってすいませんでした(ペコリ)。
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第百六話です。
キリトVSアスナ、勝つのは我らが・・・w
どうぞ・・・。