No.496348

司馬日記19

hujisaiさん

その後の、とある文官の日記です。
わんこ選手権ってこうですか?わかりません>

2012-10-15 00:11:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:16644   閲覧ユーザー数:10605

5月7日

夕食後に子丹御嬢様に呼ばれて一刀様の離れに行ってみると凪、亞莎、李典殿と孫策様が待っていた。

御嬢様に御用向を伺ったところ、新酒を開発しており酒利きをして欲しいという。三つの酒盃のうち一つにだけ隠し味を加えており、それが判るか私と凪と亞莎で判断するようにとの事だ。

凪、亞莎の順に試飲したところ、二人とも同じようにある酒盃を空けたところで顔を赤くして小声で李典殿と孫策様に報告し、正解と言われていた。

私は酒は嗜むが酒利きが出来る程ではないと思いながら試飲したが、二番目の盃に口をつけた瞬間、頭の中で桃色の爆発が起きたような感覚がして卒倒してしまった。

子丹御嬢様が倒れた私の胸倉を揺さぶって「分かる!?分かったわよね!?」と言われていたが、(何が起きたのか分からなかったので)分かりません、と答えた。

『何?曹真んところの犬は主人の味も匂いも知らないのかしら、これはたいした忠犬ねぇ』『こりゃえろうすんまへんなぁ孫策はん、楓(子丹御嬢様の真名だ)んとことは違てうちのわんこは百倍希釈どころか三番絞りの千倍希釈でもわかりまっせ?』

『違うのよ!どう見たってこれ反応してるじゃない、この娘飲んだこと無かったから分からないって言っただけなのよ!』

などと話されているのが聞こえるが体の高揚と動悸が収まらず、無性に一刀様にお会いしたくて堪らない。

 

『あー居た、雪蓮!あんなもんお猪口に入れてってどうする気…あれ、あの仲達さんちょっ力強っ!?凪、待った凪待った!?亞莎も何、何があったの!?脱げる脱げちゃうってば!』

『ああもう一刀様っ、どうしてこの娘飲んだ事も無いんですか!ちゃんと御責任持って飲ませてぶっかけて、匂いと味とを体に染み込ませて下さいねっ!もう凪も呂蒙さんも一緒でいいですから!』

『意味わかんねぇ!?』

そんな事を一刀様と子丹御嬢様が話されているようだったが、その後の事はよく覚えていない。

 

5月8日

昨日の日記の最後は嘘だ、忘れようがない。

 

全裸に上掛けを被ったままの状態で目が覚めた、既に一刀様はいらっしゃらなかったが程なく凪と亞莎が似たような状態で目を覚ました。

足腰が立たず、間が持たなかったのでおはようと言ってみた。

『これで(味とか匂いとか)、分かりました…?』と凪に聞かれたので、分かったが恥ずかしくて死にそうだと答えた。

凪は(味も匂いも)慣れますからと言い、亞莎は(他の人と一緒というのは)私も誰とでもとかは無理です、と言った。

まだ突っ伏している私に『「かけて下さい」くらいは、普通…?ですから…』という凪の慰めが余計に痛かった。

 

5月11日

仲徳様に呼ばれ、先の『お兄さんとの夜の(略)』の件について、参考の為各国の事務方になるべく極端な『ぷれい』の例を聴取してくるように言いつかった。又予算は三国共同事業であった後宮整備計画の魏の負担追加で対応するとの事だ。

元直、子敬に聞いてみよう。

 

5月13日

珍しくと言っては失礼だが元直の機嫌が良かった、夕べが御伽番だったらしい。

仲徳様御指示の件を相談したところ、趙雲殿か厳顔殿が詳しくてしかも教えてくれるのではないかと言う。

余り友人の生々しい話を聞くのもどうかと思ったが、ふと気になって元直はどのようにしているのかと聞いたところ、『ん~…あまえんぼプレイ?主に仕事に疲れたお姉さんが甘えるんだけど』という回答だった。

それはいったいどんなだ。

 

5月15日

事業経費で酒とメンマを購入し、趙雲殿に面会の約束を取り付けて伺ってみた。

曰く、(警備部という仕事柄)割と詳しい方だと思うが割と普通の者が多いと思うとの事だ。

むしろ、あんなところやこんなところでも見境無くそれがしの体を求められいやはや主殿にも困ったもので云々と自慢話の方が多かった。あとは「華蝶仮面」なる謎の美女に御執心であるという。

気になる点としては諸葛亮殿や龐統殿が自身の年を考えず容姿だけを恃んだ「似非幼児ぷれい」が痛々しいだとか、黄忠殿の娘御が昨年から非常に発育が良くなっている上にいずれやる気が満々過ぎる位で、旧蜀の者については厳顔殿に聞く方が良いと言う。

後は有名どころで言えばと趙雲殿が言いさしたところで酒楼の襖がすぱーんと開けられ、『失礼ですが話は全て聞かせて頂きました!』

『司馬懿様を、蜀の誇る変態ぷれいの女王の元へお連れ致します!』

と例の近親上等☆姉妹が現れた。

正直げんなりしたが、趙雲殿が折角なのでついて行かれるがいいと言われたのでついて行った先は馬超殿の御屋敷だった。しかし、

『ん?玲紗と藤香(関平殿と劉封殿の真名)じゃねーか、どうしたんだ?』

『さあ司馬懿様!この翠様こそ三国一の変態ぷれい、一刀様もドン引きのお漏らしぷれ『いいきなり何言い出すんだお前らはぁ!!??』

『斯く斯く然々で司馬懿様が変態ぷれいの使い手をお探しと聞いて』

『あああああっあたしのは好き好んでじゃねー体質だぁ!!!当たり前に親子丼やるおまえらに言われたくねぇよ!!!』

『翠様だって姉妹丼やってるじゃないですか、何が違うと言うんですか!!』

『それに璃々ちゃんだってやる気満々ですよ!いずれあの子やりますよ!』

『よその人の前で洒落にならなくて突っ込みにくい話はやめろぉ!!』

と喧嘩を始められてしまったので帰る事とした。


 
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