No.492803

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス ダイナマイトな旅人ーA dynamite traveler ー

ザルバさん

とある休日、箒達五人は千冬の罰を受けていた。そんな時空に一筋の光が・・・

2012-10-06 12:44:29 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:7554   閲覧ユーザー数:7292

 とある休日の昼間。五人は罰を受けていた。というのも福音の事件に勝手に出動したためである。

「よし。これで終了だ。」

「や、やっと終わった。」

「鈴、大丈夫?」

「もう無理。」

「私も。」

「同じく。」

「まったく。こんなことでへこたれるのかお前達は。」

「仕方ないでしょ。」

「!織斑か。」

「どうも。」

「一夏、どうしてここに?」

「みんなの様子を見にと思ってきたど、もう終わった?」

「ああ、たった今な。」

「そうか。良かったな、軽めにしてもらって。」

「「「「「え!?」」」」」

「何だ、わかってたのか。」

「そりゃ本気だったらこんだけじゃすまないだろ。普通なら。」

「・・・・・これで・・・・・軽め?」

「本気は一体・・・・」

「はあ。」

 鈴はふと空を見上げた。すると驚いた。

「何あれ!」

「どうした、鈴。」

「皆、あれを見て。」

 全員は鈴の指差す方向を見る。そこには光の何かが空を飛んでいた。

「あれって・・・彗星?」

「いや、違う。」

「エネルギーを出してる。」

 光の何かは学園外れの森に落ちる。全員は光の何かが落ちたところに向かった。

 

「確かここのはずだけど・・・」

「何も落ちた衝撃も痕跡もありませんわ。」

「でもここらへんだよね。」

「各自気を引き締めて行動しろ。」

「「「「「「了解!」」」」」

「♪~」

「!今何か!」

「聞こえたな。」

「こっちだ。」

 六人は茂みから覗くとそこには一人の男性がギターを持ち座っていた。

「お!大丈夫だな。しっかし旅の途中でまさか鳴るなんて、いや~、参った参った。」

「なんですの、あの男性は。」

「ここの教員ではないな。」

「てか旅って言ってたよね。」

「どうやったらここに来るんだ。」

「それにしても変な服着てるね。」

「軍服・・・・にしては変だしな。」

「さて、気分転換に歌うか。」

 目の前にいる男性は歌いだす。

 ♪~

「青空がある限り~風は 時を運ぶよ~」

 ♪~

「勇気があるか~ぎ~り~ 夢は 必ず叶うよ~」

 ♪~

「涙があ~ふれるまま HEI! HEI! 走り出せ~ 赤い地平線の彼方 あし~た~があるのさ~」

♪~

「誰~よりも何より~も~ 君~だけを守りた~い~ いつ~までも~ どこまで~も~ 君~だけを守りた~い~ WOW WOW WOW 叫~ぼ~うよ~ 世界は~終わらない~」

♪~

「哀しみがある限り~ 人は夜見迷うよ~」

 ♪~

「諦めないか~ぎ~り~ 夢は 側に~あるよ~」

 ♪~

「想い出 む~ねに抱いて HEY! HEY! 目を閉じろ~ 心の中~に君の 未来~があるのさ~」

 ♪~

「誰~よりも~何より~も~ 愛~だけを~信じた~い~ いつ~までもどこまで~も~ 愛~だけを~信じた~い~ WOW WOW WOW 叫ぼ~う~ 世界は~一つさ~」

 ♪~♪~♪~

「愛しい~人の胸に~誰もが帰ってゆくよ~ 懐かしい暖かい~ 光に包まれながら~ いつか~」

 ♪~♪~

「誰~よりも~何より~も~ 君~だけを~守りた~い~ いつ~までも~どこまで~も~ 君~だけを~守りた~い~」

「ララ~ラララ~ララララ~ラ~ 君~だけを~守りた~い~」

「ララ~ラララ~ララララ~ラ~ 君~だけを~守りた~い~」

「WOW WOW WOW もうい~ち~ど~ WOW WOW WOW 叫~ぼ~う~」

「世界は~終わらない~」

 ♪~♪~♪~

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」

「ふう、そこにいないで出てきたらどうだい、五人の女の子と一人の男子とお姉さん。」

「「「「「!!!!」」」」」

 全員は驚いたがその男の言われたとおりに出てきた。

「いつから気付いていた?」

「歌いだす少し前から。」

「そうか。私はここの教員の織斑千冬だ。貴様、名前は?」

「アスカ・シン。君たちは?」

「俺は織斑一夏。」

「篠ノ之箒。」

「セシリア・オルコット。」

「凰鈴音。」 

「シャルロット・デュノア。」

「ラウラ・ボーデヴィッヒ。」

「まあ挨拶はこのくらいにして、アスカ・シン!」

「アスカでいいって。」

「そうか。ではアスカ、何故ここにいる。」

「なんていうか、旅の途中でここにいるって言った方が正直かな。」

「貴様は何を言っている?」

「あはは、まあ仕方ないか。それよりこっちからも質問していいかな?」

「何だ?」

「ここって地球?」

「なにを言っている?地球以外のどこだというのだ?」

「そっか。じゃあ次の質問。『TPC』または『スーパーGUT』て言葉聞いたことない?」

「ないぞ、そんな言葉。」

「俺も。」

「私も。」

「私も。」

「あたしも。」

「僕も。」

「同じく。」

「そっか。じゃあここは違う・・・」

「さっきからなにを言ってるんだ?」

「いやこっちの話。」

「まあいい。いろいろと聞きたいことがあるからこっちに来い。お前達もついでに来い。」

「「「「「「はい!」」」」」」

 

 ISのモニタールーム。なるべく目立たないようにその場を選んだ千冬たち。アスカはそこの席に座っていた。そこへ山田先生が入ってきた。

「織斑先生。」

「どうぞ。」

「失礼します。」

「どうでしたか?」

「探してみましたがアスカ・シンという人物はいませんでした。」

「そうですか。」

「!そのひとが!」

「ああ、そうだ。では聞くが貴様の名は?」

「アスカ・シン。もっともこの地球になくてもおかしくない名だけど。」

「どういうことだ?」

「アンタまさか中二病?」

「違うって。俺は・・・」

 ドオオオオオオオオオオン!!!

「!何だ!」

「山田先生!」

「モニターに出します!」

 モニターにはクトゥーラの姿が映し出されていた。

「ビーストです!」

「ビースト?」

「各員生徒の避難を最優先にしろ!」

「「「「「「了解!」」」」」」

「俺も手伝う!」

「貴様はここにいろ!」

 

「ギオオオオオオオオン!」

「何あれ!」「気持ち悪い!」「本当に化け物みたい!」

 教員たちはクトゥーラに向けて攻撃する。箒達の合流し攻撃するがまったく歯が立たない。クトゥーラが触手で攻撃しようとした。その時、クトゥーラの目の前に光の柱が出てきた。光の中からウルトラマンネクサスが姿を現す。

「シュア!」

「ギオオオオオオン!」

 

「あれは・・・ウルトラマン!?」

「知っているのか!」

「ああ。でもこの世界に・・・・」

 アスカは驚いていた。

 

 ネクサスはクトゥーラに近づき、右蹴りを喰らわす。クトゥーラは後ろに下がる。ネクサスは左回し蹴りを喰らわす。クトゥーラは倒れる。ネクサスはクトゥーラを掴み、回し、そして飛ばす。

「ギオオオ!」

 ネクサスはジャンプし回転踵落としを喰らわす。ネクサスは距離を取りクロスレイシュートを放とうとうとする。

「シュアアアアア、シュグアアアア!!」

「「「「「!!!」」」」

 突如ネクサスの後ろを攻撃される。全員は攻撃をしてきた方向に振り向く。そこにはガルベロスの姿があった。

「ガオオオオオオオオン」

「またあのビースト!」

「あの時倒されたはずなのになんで!」

 ネクサスはガルベロスに攻撃しようとするがクトゥールが触手でネクサスの両腕、両足を拘束する。ガルベロスは火球をネクサスに向けて連射する。

「ジュアアアアア、フ、グアアアアアア!!!」

「いい加減に!」

 全員クトゥールとガルベロスに攻撃を集中させる。ガルベロスは全員に火球を放つ。ISのシールドエネルギーは0になる。

「なっ!」

「こんなときに!」

「くっ!」

「うううっ!」

「ここまでか!」

 

「あわわわわわ!」

「落ち着いてください山田先生!」

「で、でもこのままじゃウルトラマンが!」

 その時扉の開く音がする。

「!貴様、どこへ行く!」

「アイツを助けに行くんだ!」

「正気か!ISがない状況で!」

「あのウルトラマンは諦めていない!」

「「!!」」

「だから行く!同じウルトラマンだからな!」

「一体・・・・・何を・・・・」

 アスカは部屋を出て行った。

 

「ギオオオオオオン」

「ガオオオオオオオオン」

「ジュアアアア!」

 ネクサスは苦しむ。その時

 シュオン シュオン シュオン

 ネクサスのエナジーコアが点滅する。

「このままじゃウルトラマンが!」

「だがどうする!」

「ISは使えませんわ!」

「でも何か出来るはずだよ!」

「だが・・・」

 その時、一筋の光がクトゥールに当たる。

「ギュオオオオオン」

「「「「「「!!!!!!!!!!」」」」」」」

 全員光の放たれた方向を向くとそこにはガッツブラスターを手に持ったアスカの姿があった。

「アンタ!何でここにいるのよ!」

「同じ仲間を助けるためだ!」

「でももう・・」

「まだだ。」

「「「「「!!!!」」」」」

「まだ終わっちゃいない!」

「一体何を言ってるんだ貴様は!」

「そうだな。あえて言わせてもらうぜ。」

「「「「「!?」」」」」

「本当の戦いは・・・・ここからだぜ!!!」

 アスカはリーフラッシャーを右手に持ち、天にかざす。

「ダイナ!!!!!!」

リーフラッシャーは開き、光を発する。箒達は顔に手をかざす。光が晴れるとそこには大きな足があった。全員は見上げる。

 

 

「織斑先生!」

「これは・・・一体・・・」

 

「何・・・・これ・・・」

 そこには赤と青と銀の三色が混じり額にひし形のクリスタルがはめ込まれているウルトラマン・ウルトラダイナなの姿があった。

「ハッ」

 ダイナはビームスライサーをガルベロスとクトゥールに放つ。

「ギュオオオン」

「グオオオオオン」

 ネクサスは触手から開放される。ダイナは近づき光を分け与える。エナジーコアは点滅と止め、光に満ちる。ネクサスは左手を胸にかざし、振り下ろしジュネッスに変わる。ネクサスとダイナは互いに顔を見合って頷き、構える。

「「シュアッ!」」

 ネクサスはクトゥールに、ダイナはガルベロスに向かって攻撃する。

 クトゥールはネクサスに触手を伸ばすがネクサスはアームドネクサスを使い切り払い距離を詰め、パンチを喰らわす。クトゥールは吹っ飛ぶ。

「ギュオオオン」

 ダイナはガルベロスに近づき右オーバーパンチを喰らわす。

「グオオオオン」

 ダイナは続けて左アッパーを叩き込み、ガルベロスを打ち上げる。ダイナは上昇し踵落としを喰らわす。ガルベロスは地面に叩きこめれる。 

 ダイナとネクサスは背中を合わせる。

「シュッ、シュアッ、ハアアアアア、フッ、フィアアアア」

「シュアッ」

 ネクサスはオーバーレイ・シュトローム、ダイナはソルジェント光線を放つ。

「ギュオオオオオン」

「グオオオオオオオン」

 2体は爆発する。

「アイツが・・・ウルトラマン・・・」

 ネクサスとダイナは光となり姿を消す。

 

「織斑先生・・・」

「・・・ああ」

 

「!アイツどこ行った!」

「そういえば!」

「おーい!」

「「「「「!!!」」」」」

 振り向くとそこにはアスカの姿があった。

「大丈夫か!」

「大丈夫かじゃないわよ!」

「そうですわ!」

「お前は一体何者だ!」

「応えて!」

「同じく!」

「まあまあ、慌てないで。」

「そうだぜ、お前ら!」

「「「「「一夏(さん)!」」」」」

「織斑の言うとおりだ。お前達少しは落ち着け。」

「「「「「織斑先生!!」」」」」

「アスカ、お前には聞きたいことがある。」

「ああ、いいぜ。」

 

「まず聞くがお前はウルトラマンだな。」

「まあそういったらそうだな。俺はウルトラマンダイナ。」

「ウルトラマンダイナ?」

「マイが付けてくれたんだ。ダイナマイトのダイナ、ダイナミックのダイナ、そして、大好きなダイナって。」

「そいつは恋人か。」

「違うって。俺の恋人はリョウだ!」

「ふっ、そうか。では次にどうして貴様はウルトラマンなんだ?」

「話すと長くなるが、あれは15年前だったな。俺がGUTの候補生だった頃にリョウと出会ってうちゅうで模擬戦を行ってたときだ。」

「ちょっと待って。宇宙って!」

「俺達の時代は宇宙に進出している時代でな、別名『ネオフロンティア時代』って言われてるんだ。今頃火星で人が住んでるかもな。」

「火星って・・・」

「話を戻すな。模擬戦の最中にスフィアが突然襲ってきたんだ。俺は持ち前のファインプレーでスフィアの一体をやっつけたんだが他のやつに攻撃されて期待は爆発寸前。俺は宇宙に脱出したんだ。そこで諦めてたまるかかと思って手を伸ばしたんだ。するとどこからか光が俺に向かってきた。」

「それで力を得た・・・と。」

「ああ。もっとも変身したのは火星でスフィア合成獣と戦ったときなんだけどな。」

「スフィア合成獣?何それ?」

「スフィアが機械、生物、物質に合体したときの怪獣をまとめてスフィア合成獣って言うんだ。スフィア自体はアメーバみたいな姿をしているんだけどな。」

「そうか。では次に何故ここにいる?貴様はそっちの世界にいたはずではないのか?」

「それはだな、だいぶ話し吹っ飛ぶんだがスフィアの親玉が惑星を食ってきて冥王星、天王星、土星、木星と次々と太陽系をくって来ていたんだ。俺達は協力してその親玉を倒した。だがその時に生じた爆発で時空のゆがみが生じて俺はアナザースペースに飛ばされたんだ。」

「アナザースペース?」

「簡単に言うとパラレルワールドだな。最初に飛ばされた宇宙でウルトラの星に行ったがな。」

「ちょっと待って!ウルトラの星って!?」

「ウルトラの星ってのはウルトラマンの住んでいる星だよ。そこで俺は鍛えられたんだ。」

「へ、へえ~。15年もウルトラマンやってるんだ。長いですね~。」

「いやいや、まだまだ若いって。」

「「「「「「「え!!!!!!」」」」」」」

「あっちのウルトラマンの中でもまだ赤ん坊くらいの歳だよ。」

「待て待て待て待て、一体どのくらいの年が高校生くらいなの!?」

 一同頷く。

「確か~、6800歳だったな。」

「うそ・・・」

「マジマジ。確かキングで30万歳だったな。」

 全員口をパクパクさせる。

「大丈夫?」

「な、なんとか。」

「30万・・・」

「長生きしますのね・・・・」

「もう・・・なんでもありだね・・・・」

「そうだな・・・・」

「ま、まあ話はこのくらいにしてお前はこれからどうする?」

「まあ、また旅をしようと思う。早く帰ってやらないといけないしな。」

「そうか。だがその前に風呂に入ったらどうだ?」

「え!いいのか。」

「まあ本来なら禁止されているんだが学園を守ってくれたお礼もかねてだ。それに今日は男子の大浴場の日だしな。織斑、案内してやれ。」

「はい。」

「いや~、風呂なんて久しぶりだし、存分に入ってきますか。」

 

「はあ~、生き返る~。」

「そうですね。」

「なあ、聞いていいか?」

「何ですか?」

「お前があのウルトラマンか?」

「!?」

「別に驚くことじゃないだろ。戦っていたんだからわかるって。で、何年目だ?」

「2年目です。」

「そっか。」

「でも俺は6人目です。」

「どういうことだ?」

「俺のウルトラマン、ネクサスは受け継がれていくんです。俺は6人目の適合者としてウルトラマンになったんです。」

「そっか。」

「あの、こっちからも聞いて言いですか?」

「なんだ?」

「どうしてそんなにと強いんですか?」

「俺は強くない。」

「え!?」

「俺は一人で戦ってるんじゃない。助けられて勝ってきたんだ。ある人からの受けよりなんだけどな。」

「そうですか。」

「頑張れよ、後輩。」

「はい!」

 

「それじゃあお世話になりました。」

「旅、気をつけてくださいね。」

「ああ。」

 アスカはリーフラッシャ-を天にかざしダイナの姿になる。

「シュアッ。」

 ダイナは空に飛んだ。いつか本当の帰還を目指して。

 


 
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