No.487943

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第八十一技 75層ボス攻略連合

本郷 刃さん

第八十一話になります。
ついに「75層ボス攻略編」です・・・といってもすぐに終わりますけどw

それでは・・・。

2012-09-24 08:49:24 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:12441   閲覧ユーザー数:11625

 

 

第八十一技 75層ボス攻略連合

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

迷宮前の広場に着いた俺とアスナ。そこにはかなりの人数のプレイヤーがいた。ざっと40人近くはいるだろう。

 

そこで俺とアスナに気付いたプレイヤー達の空気が静かなものへと変わった。

 

血盟騎士団や聖竜連合の者達は俺達に敬礼をとり、他の者達も会釈してくる。

 

なんか今までと全然違うな。アスナは違和感なく敬礼を返したりしている。

 

「キリトくんは今回の攻略戦はリーダー格だからだと思うよ。ほら、あいさつ、あいさつ」

 

アスナにそういわれて軽く手を上げて応えておいた。そこに声を掛けてきた者達がいた。

 

「よう、キリト!」

 

「元気そうだな」

 

クラインとエギルだった。後ろには風林火山のメンバー達もいた。

 

「お前らもきたのか」

 

「おう。今回のは前回よりも手を焼きそうだからな」

 

「俺もそう聞いたんでな、参加を決めたんだ」

 

二人の返答に心強い限りだと思った。さらにそこへ…、

 

「キリト」

 

「ケイタ…、それにサチ達も…」

 

どうやら『月夜の黒猫団』も参加するらしい。正直俺はマズイのではと思ったが、

 

「キリト…。今回は後方支援をさせてもらうよ。アイテムをみんなで大量に持ってきたんだ」

 

そう言ったケイタや他のメンツの表情は強かだった。

 

俺が言わなくてもこいつらは自分の力量をわかっていた。ただ、自分にやれる事をしにきたんだ。

 

「助かるよ、みんな…」

 

その時…、

 

―――ざわざわざわざわ

 

広場の入り口あたりが騒がしくなった。そこを見た俺はやはりと思った。ここに来たのは、

 

「おっす、キリト!」

 

シャインを筆頭にしてきた『黒衣衆』のみんなだった。

 

「今回のボス攻略戦は参加させてもらうぞ」

 

「……犠牲者は減らしたいからな」

 

「頑張らせてもらいます」

 

「ボクも頑張るっす!」

 

「後方支援はお任せください」

 

「手を尽くすわ」

 

ハクヤ、ハジメ、ヴァル、ルナリオ、ティアさん、カノンさんの順でそれぞれに力の入った言葉を紡いでいく。

 

これほど頼りになる仲間はそうはいないからな。

 

「みんな頼む…」

 

「「「「「「「おう(はい)!」」」」」」」

 

全員が俺の言葉に答えてくれた。俺達は時間が来るのを待った。

 

 

 

集合の時間になり広場にヒースクリフと聖竜連合のリーダー、ウェルガーが現れた。

 

「みな、よく集まってくれた。これより私達は75層のボスへの攻略戦を行う。

 血盟騎士団団長として、私も全力を出そう」

 

「聖竜連合のウェルガーだ。俺も全力を尽くすつもりだ! よろしく頼む」

 

大規模ギルドの各リーダーが宣言した事でプレイヤー達のボルテージは上がっていく。

 

「そして、キリトくん。君からも一言頼む…」

 

ヒースクリフがそんなことをぬかしやがった。俺も、だと…。

 

「キリトくん、お呼びだよ」

 

「ほらいったいった」

 

アスナには引っ張られて、クラインには背中を押されて俺はヒースクリフとウェルガーの間に立たされた。

 

お前ら、覚えてろよ…。

 

「「「「「……………」」」」」

 

うぐ、集まった者達に期待の眼差しで見られている。仕方が無い、あまりこういうのは得意じゃないが。

 

俺は『覇気』を少しだけ展開する。それにより、空気が引き締まるのを感じた。

 

「俺が言いたい事は一つだけだ。怖いと思う奴、死にたくないと思う奴は、今からでもいい。帰って構わない」

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

俺の言葉にアスナやクライン達、ヒースクリフとウェルガーも驚いている。

 

黒衣衆はいつものことだと言わんばかりに笑みを浮かべている。

 

「生きたいと思う奴は帰った方がいい。俺はそれを責めないし、他の誰にも責めさせない。

 文句を言った奴は俺が叩き潰すしな。理解できない奴もいると思うが、俺はそれを恥ずかしい事だとは思わない。

 ここにいる誰でも、生きたいと思うのは同じはずだからな…」

 

「「「「「……………」」」」」

 

皆が俺の話すことを黙って聞いている。俺は自分の考えを教えていく。

 

「ただ一つ分かってほしいのは…。ここにいる、この世界に生きている全員に帰りを願う人達がいるという事だ」

 

「「「「「!!!」」」」」

 

「だから、死ぬかもしれないと思った時は逃げても構わない。その時は、誰かに繋ぐ事を考えろ。いいか!」

 

―――……おおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!

 

俺の演説が終わった途端に、プレイヤー達から割れんばかりの歓声があがった。

 

そして、ヒースクリフが前にでて皆に告げる。

 

「では、いくぞ。コリドーオープン!」

 

ヒースクリフがアイテムウインドウから特定地点移動用の結晶≪回廊結晶(コリドー・クリスタル)≫を使用した。

 

他のプレイヤー達からは少しだけどよめきが起こるが、ヒースクリフが空間に入るのを見てみんなそれに続いた。

 

俺もみんなと共にそれに入っていった。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

英雄風キリトさんでしたw

 

ちなみにですが、このキリトにはモデルになったキャラが2名います。2名とも同じゲームのキャラクターです。

 

まず、一人目は『真・恋姫』の曹操こと華琳です。彼女の『覇王』の気質、『覇気』を参考にしました。

 

二人目は同じく『真・恋姫』の主人公の『北郷 一刀』です。

 

全員に生き残る事を第一にするように伝えた事、

逃げることは恥ずかしい事ではないという一刀の考えを参考にしました。

 

つまるところ、キリトによる『一刀版・魏武の大号令』です。

 

なんかこういうのもいいかな~と思いましてね。

 

まぁ、早い話しが自分が恋姫の一刀と華琳が好きなだけなんですけどねwww

 

それではまた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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