「あ!一夏ここにいたんだ。」
声のするほうを振り向くとそこにはシャルと・・・・
「・・・・そこにいるタオルのお化けみたいのは誰だ?」
「ほら、出て来なって。大丈夫だから。」
「だ、大丈夫かどうかは私が決める。」
どうやらラウラみたいだが・・・・・・なんで隠してんだ?
「ほーら、せっかく水着に着替えたんだから一夏に見てもらわないと。」
「ま、待て。私にも心の準備というものがあってだな・・・・」
「もー。そんなこと言ってさっきから全然出てこないじゃん。一応僕も手伝ったんだし、見る権利はあると思うんだけどな~。」
初めてなんだな、ラウラにとってこんな経験は。どうせなら今度シャルにラウラの服買うの手伝ってもらったほうがいいな。
「うーん、ラウラが出てこないなら僕も一夏と遊びに行こうかなー。」
「な、なに!?」
「うん。そうしよう。一夏、行こっ!」
ラウラをその気にさせる気だな、シャルのやつ。
「ま、待て。わ、私も行こう。」
「その格好のまんまで?」
「う~、ええい、脱げばいいんだろう、脱げば!」
ラウラはバッとタオルをかなぐり捨てる。
「わ、笑いたければ笑うがいい!」
「おかしいところなんてないよね、一夏。」
「おお。ちょっと驚いたが似合ってると思うぞ。」
「な///////////!」
ラウラは一夏の言葉に耳まで赤くなる。
「しゃ、社交辞令などいらん!」
「いや、うそじゃねえって。なあ、シャル。」
「うん。僕も可愛いって褒めてるのに全然信じてくれないんだよ。」
「そういやシャルの水着も似合ってんな。」
「う、うん。ありがとう。」
「い、一夏。」
「何だ、ラウラ。」
「ほ、本当なんだな。」
「当たり前だろ。それに可愛いしな。」
「////////////////」
そんな一夏達に女子たちが話しかけてくる。
「おりむらくーん。」「一緒にビーチバレーしよー。」「わー、おりむーと対戦。ばきゅんばきゅーん。」
お、のほほんさんと数人の女子が話しかけてきた。人数もちょうどいいし・・・
「やるか!」
「うん、いいね。」
「よーし、頑張っちゃうぞー。」
「こっちはシャルとラウラの三人でいいな。三対三の対決だ。」
「んじゃ遊びのルールでいいよね。タッチ三回、スパイク連発禁止、キリのいい十点で一セットね!」
「おう!んじゃそっちのサーブで。あ!」
「何、織斑君?」
「状況によっては足はありか?」
「いいよ。」
ポーンとビーチボールが宙を舞い、櫛棚さんの元に渡る。櫛棚さんの目が光る。
「ふっふっふっ。七月のサマーデビルと言われたこの私の実力を・・・・・・・見よ!」
いきなりジャンピングサーブか!やるな!
「ラウラ!」
「へ?ふご!」
「ラウラ!」
ビーチボールはラウラの顔面にぶつかる。一夏は駆け寄り倒れかけているラウラを抱きかかえる形になる。一夏は地面につく直前で右足を使いビーチボールを上に蹴り上げる。
「シャル!」
「う、うん!」
シャルロットはジャンプしてサーブを打ち込む。ビーチボールは地上に突く。
「ラウラ、大丈夫?」
「か、可愛い。わ・・・・私が・・・」
「ラウラ・・・」
「おい、大丈夫か!」
「い、いちhbvないhvfjヴぃお」
プシューーーー
ラウラは撃沈された。
「・・・・多分タオル体中に巻きつけてたから熱中症になったんだろうな。」
(絶対違う!)
女子一同心の中で思った。一夏はラウラを日陰のあるところに運んだ。
「ビーチバレーですか。楽しそうですね。織斑先生もどうですか?」
「久々に身体でも動かすか。」
皆声のする方に振り向くとそこに山田先生と千冬の姿があった。
「すごい、山田先生。」「やっぱりあのバスト・・・」「でも織斑先生もすごい。」「あのスタイル・・」「惚れちゃうな~。」
「織斑先生すごい人気だね。」
「ああ、そうだな。でも実力もあるぜ。」
「頑張ろう、一夏。」
「おう。」
こうして、時は過ぎていった。ちなみにバレー対決はドロー。というのも両者、千冬と一夏の攻撃がすさまじいあまり夕方まだ続いたからである。
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一夏に話しかけてきたシャルロット。近くにはタオルのお化けみたいなのがいるのだが・・・・