No.483277

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第七十技 MHCP001-Yui

本郷 刃さん

第七十話になりました。
ついに死神との戦いが終わりましたが・・・。

どうぞ・・・。

2012-09-13 09:55:30 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:13126   閲覧ユーザー数:12390

 

 

 

 

 

 

 

第七十技 MHCP001-Yui

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

「「「「「「「「はぁ~~~~~」」」」」」」」

 

ボスが完全に消滅するのを確認すると、俺達は息を吐きながら一斉に地面に座り込んだ。

 

「キリトくん! みんな! 大丈夫?」

 

「パパ! みなさん!」

 

アスナとユイがこちらに駆け寄ってきた。どうやら大分心配を掛けてしまったようだ。

 

ん? そういえば、ユイの喋り方に違和感があったような…、気のせいか?

 

「なんとか、なったな…」

 

「まさか、20層近くも上の敵と戦うことになるとは…」

 

「……さすがにきつかったな」

 

「生きているのが不思議な気がします」

 

俺、ハクヤ、ハジメ、ヴァルの順で言葉を漏らしていく。

 

「正直、こわかった…」

 

「ははは、俺も……」

 

「後方支援とはいえ、あれほどとは思いませんでした」

 

「上に行けば、またあんなのと戦うのね」

 

ルナリオ、シャイン、ティアさん、カノンさんも本音を言葉にしていった。

 

俺達の無事を確認してアスナはホッとしたようだ。

 

「よかった…。みんな無事で……」

 

「ごめん、心配掛けて…。シンカーとユリエールさんは?」

 

俺は二人がいない事に気付き、アスナに訊ねてみた。

 

「二人には先に戻ってもらったの。軍の事もあるし黒衣衆の皆が戦うからって…」

 

「そうか…。ありがとう、アスナ。気を遣ってくれて」

 

「ううん。こんなことしかできなかったから…」

 

俺達を思ってくれたアスナの気遣いが嬉しかった。俺は彼女の頭を優しく撫でてあげた。

 

少しくすぐったそうにしていたが、どうやら気は解れたようだ。しかし、俺には他にも気になることがある。

 

「………」

 

「ユイ、どうしたんだ?」

 

「ユイちゃん?」

 

先ほどから少々様子のおかしいユイに俺は訊ねてみた。アスナも心配している。

 

「パパ、ママ…。ユイ、ぜんぶ…」

 

―――GYAAAAAAAAAAA!!!

 

ユイが何かを言おうとしたところで、突如として雄叫びが上がった。

 

この声は、〈The fatal-scythe(フェイタル・サイズ)〉のもの!

 

なぜだ。奴はたった今俺達が…。その時、俺は背後を見やった。

 

そこには紛れもなく〈The fatal-scythe〉がいた。

 

「バカな…」

 

「う…そ……」

 

俺とアスナは唐突な奴の出現に硬直してしまった。それが命取りとなった。

 

―――GAAAAAAAAAAAA!!!

 

奴はその手に持つ大鎌を俺とアスナ目掛けて振り下ろしてきた。

 

俺は武器を構える事が出来ず、すぐにアスナを庇うように抱き寄せた。

 

「クソッ!?」

 

「ッ!?」

 

俺とアスナは目を瞑り、死を覚悟して来るであろう攻撃を待った。

 

―――ガガガガガガガガガガッ!!!

 

しかし、その音が鳴り響き大鎌は俺達に辿り着く事はなかった。

 

「「「「「「「なっ!?」」」」」」」

 

周囲で皆の驚愕する声が聞こえた。俺は目を開き背後を見ると、そこには驚きの光景があった。

 

「っ!?」

 

俺が驚いた事でアスナも目を開けて俺と同じ方を見た。

 

「なん…で……」

 

アスナも驚愕の表情を浮かべている。奴の攻撃を止めている者がいた。だがそれは……、

 

「ユイ…ちゃん…」

 

そこには、先ほどまで俺達と一緒に居た少女………ユイが居た。攻撃を止めたのはユイだ。

 

俺はなぜユイが攻撃を止める事ができたのか分からなかったが、すぐに謎は解けた。

 

攻撃を止めるユイの頭上にウインドウが現れた。

 

書かれている文字は『Immortal Object』、『システム的不死属性』だ。

 

それでも分からないことが多すぎる。そんな風に混乱する俺達にユイは喋りかけてきた。

 

「大丈夫です、キリトさん、アスナさん、皆さんも。わたしがすぐに終わらせます」

 

ユイはいつものような幼い喋り方とは違い、大人と間違うような冷静な声で言った。

 

そして、ユイはその手に劫火を纏う大剣を出現させた。その大剣はユイ以上の長さもある。

 

死神はユイが大剣を持つと大鎌を振るってきたが、それを弾き飛ばして大剣を突き刺した。

 

そしてそこから再びカーソルが現れる。『オブジェクト・イレイサー』とでた。つまり完全抹殺機能だ。

 

大剣から劫火が巻き起こり、死神の体を覆い尽くして消滅させた。

 

死神の消滅を確認してからユイはこちらを向いた。

 

「キリトさん、アスナさん…。わたし、全部思い出したんです」

 

「ユイちゃん、思い出したんだ……」

 

「自分がどういう存在(・・・)なのか、ということか…」

 

丁寧な口調で喋るユイ、アスナは未だに呆然とし、俺の重苦しい言葉にユイは頷いた。

 

「キリト…。俺達は先に戻ってるからな…」

 

「すまない……」

 

「気にすんな…」

 

シャインの言葉にみんなは≪転移結晶≫を発動させて街へと戻った。気を遣わせてしまったな。

 

「……わたしはプレイヤーではありません。ましてやNPCでもありません」

 

ユイの言葉という現実に俺は心底自分の感というものが嫌になる。嫌な予感がよくあたるのが…。

 

「わたしはプレイヤーの精神的ケアを司るカウンセリング用AI、『MHCP001』と呼ばれる存在です……」

 

現実は本当に残酷だよ……。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

まさかのもう一体の死神の登場・・・無茶苦茶ですが勘弁してくださいね・・・。

 

くわえてついに明かされるユイの正体。

 

それに対してキリト達は・・・。

 

それでは次回でお会いしましょう・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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