No.480429

転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?

7-11店員さん

第三十二話…春休みか……面倒な事だけは起こらないで欲しいもんだ

2012-09-06 10:03:06 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:29057   閲覧ユーザー数:25350

ピピピピ♪……

 

「……もう…朝?」

 

携帯のアラームが鳴り、私は携帯を取りアラームを止める……けど

 

「……一睡も出来なかった……ふぁ~~」

 

「……ん~~……あっ!なのは……おはよう」

 

「おはよう、フェイトちゃん」

 

私があくびをするとフェイトちゃんも目を覚ました…あれ?もしかしてフェイトちゃん

 

「…ねぇ、フェイトちゃん」

 

「何?なのは」

 

「良く……眠れた?」

 

「えっと……あははは…そ!そう言う、なのはこそ!」

 

「私は……にゃははは」

 

私が質問するとフェイトちゃんは苦笑いをして、私に質問を返してきたので、私も思わず苦笑いをして…

 

「「はぁ」」

 

私とフェイトちゃんは溜め息を付きました。

 

「……なのは」

 

「何?フェイトちゃん」

 

「何か聞こえない?」

 

「えっ?」

 

フェイトちゃんの言葉を聞いて、私は目を閉じます。

 

……ピン…………ピンピン……

 

「ホントだ……庭の方から聞こえる」

 

「行ってみよ」

 

「うん」

 

私とフェイトちゃんは庭に向かいました。

 

「「…龍(君)?」」

 

「…」

 

庭に居たのは龍君でした、龍君はBB玉位の魔力弾でコイン(多分1円玉)を弾いてる。

 

「凄い……あんなに速く的確に」

 

フェイトちゃんの言う通り、弾くだけなら簡単だけど龍君は自分の周囲でコインを弾き続ける、魔力弾でコインを弾いては魔力弾を先回りさせて再び弾くを繰り返してるので、半透明な銀色(コイン)と金色(魔力弾)のラインが龍君を包んでる。

 

パシッ!

 

「…よぉ」

 

「あ!龍君、おはよう」

 

「龍、おはよう」

 

コインをキャッチした龍君は私達の方を見て、相変わらずの言葉で挨拶をするので私とフェイトちゃんも挨拶をする…でもこんな風に挨拶を出来る様に成るのに凄く時間掛かったな~……名前は未だに呼んでくれないけど…

 

「はぁ」

 

「どうした?溜め息なんか付いて」

 

「え?!ううん!何でもないよ!…そうだ龍君!朝ご飯何かリクエスト有る?」

 

「私達が作るんだよ、何が良い?龍」

 

「リクエストか」

 

「「うん!」」

 

「じゃあ……和食」

 

思わず溜め息を付いてしまい龍君に不思議がられるので話題を今日の朝ご飯何が食べたいか聞くと龍君は和食を食べたいと言ってくれた。

 

「龍君、和食好きなの?」

 

「まぁな」

 

「龍は何が好き?煮物?焼魚?」

 

「……る」

 

「「え?」」

 

「…味噌汁だ」

 

フェイトちゃんの質問に答えた龍君は少し恥ずかしそうでした…お味噌汁って

 

「「……ぷ」」

 

「何、笑ってんだ…」

 

「だって龍君、料理上手だから」

 

「うんうん、好きな料理も凝ったものかなって」

 

笑ってしまった私とフェイトちゃんを睨み付ける龍君。

 

「悪かったな、単純な食い物が好きで」

 

「そんな事無いよ、お味噌汁って家庭の味だし」

 

「うん、私も好きだよ」

 

「……先に行ってるぞ」

 

そして龍君はリビングに向かい、私とフェイトちゃんは爆睡してるはやてちゃん、アリサちゃん、すずかちゃんを起こしてからリビングに行きました…寝起きの3人は揃って「寝たりない」と言ってました、私とフェイトちゃんは寝てもいないのに

 

~龍視点~

 

リビングに着き暫くすると高町達が来て朝飯の準備を始める、八神、バニングス、月村が凄まじく眠そうだったので聞くと「誰の所為だと思ってるのよ!!」とバニングスが怒鳴り、八神が「一時の気の迷いや」と言ってたり、月村も「うん、大丈夫……もう平気」と言っていたが…一体何なんだ?

 

そして朝飯が出来たので食べる……が

 

ジーーーーッ

 

「……何だ」

 

「べ!別に」

 

「そうそう!何でもないよ!」

 

「……はぁ」

ズズッ

 

「「!!……ゴクッ」」

 

高町とハラオウンが俺を見る、正確には俺の味噌汁だがな、そして俺は溜め息を付いて味噌汁を頂くと高町とハラオウンはかなり緊張した顔をする。

 

「龍君……どうかな?」

 

「私となのはで作ったんだけど」

 

「…美味い」

 

「「ホント!」」

 

「あぁ」

 

高町に感想を聞かれたので答えると、二人して笑顔に成る…確かに朝飯作ってる最中、この二人やたら味見繰り返してたな

 

『やったね、フェイトちゃん』

 

『うん!大成功だね、なのは』

 

「なんや?龍君は、お味噌汁好きなん?」

 

「まぁな」

 

「似合わないわね」

 

「ほっとけ……ん、これも美味い」

 

「それは私が作ったんだよ」

 

用意してくれた朝飯は全て美味かった。

朝飯を食べ終わる頃に桃子さん達が起きてきた、今日は高町達が朝飯を作ると言う事から、ゆっくり寝てたみたいだ。

そして俺達が学校に行こうとしたら、ベスター(ライオンver)に乗って彩羽が起きてきた、この時魔導師以外は驚いてた…と言っても高町、ハラオウン、八神も苦笑い位はしていた。

彩羽は一緒に朝飯を食べたかったみたいで起こしてくれなかった事を大分怒っていたが、高町お手製の朝飯が有る事を知ると怒りは収まり、行ってらっしゃいと笑顔で見送ってくれた。

 

~フェイト視点~

 

なのはの家を出た私達は学校に着いたのですが……

 

「おい!てめぇ聞いてんのか!!」

 

「何で貴様がなのは達と一緒に登校してんだ!!」

 

「……うっとおしい奴等だ」

 

「「何だと!!」」

 

教室に入った途端に帝と剣が龍に突っ掛かってきた、私は…と言うより全員昨日帝と会った事を綺麗さっぱり忘れていた、覚えていたら別々に教室に入ったのに……あ!龍、凄く不機嫌な顔してる

 

「何とか言いやがれ!!」

 

「廊下で偶々出くわしたんだよ」

 

「嘘を付くな!!一緒に来る所、窓から見えていたんだぞ」

 

「……ちっ」

 

「どうせ、なのは達が学校に来る道を調べて待ち伏せでもしてたんだろ!ストーカー野郎!」

 

「お前達と一緒にするな……チビ」

 

「「てめぇーーーー!!」」

 

剣と帝の禁句を龍が言う…不味い……このままじゃ喧嘩に成っちゃう…止めないと

 

「ちょっと!帝、剣、落ち着いて」

 

「そうだよ!!勝手な事ばっかり言って、龍君が迷惑してるでしょ!」

 

「龍君………だと?」

 

私が止めに入ると、なのはも一緒に止めようとしてくれるけど、なのはの言った言葉を聞き、剣が怒りの表情を浮かべる。

 

「貴様!!なのはに何をした!」

 

「俺が居ない間に手を出すとは良い度胸してんなぁ!」

 

「アンタ達!!いい加減にしなさい!」

 

「せや!私等が誰と仲良うしてても私等の勝手やろ!」

 

「ちょっと皆、落ち着いて……」

 

「何を騒いで居るんですか?!席に付きなさい!」

 

一触即発の中、タイミング良く先生が来てくれたので騒動は一先ず収まり、体育館で終業式を終えて教室に戻り先生の話が終わり帰ろうとしたのですが…

 

「おい!待ちやがれ!」

 

「……何だ」

 

「なのは達に手を出して無事に帰れると思うな」

 

剣と帝が龍に迫る…もういい加減にしてよ

 

「……止めとけ、また病院に逆戻りしたいのか?」

 

「ふっ…調子に乗るなよ」

 

「貴様ごときが俺様に勝てる訳有るまい」

 

「じゃあ……試してやるよ」

 

不味い………龍は本気だ。

 

「龍君!!」

 

「………何だ…高町」

 

「喧嘩はダメだよ!!」

 

「……はぁ」

 

なのはが龍の鼻に左手の人差し指を当てながら止めると、龍は溜め息を付いて教室の扉に向かう。

 

「てめぇ逃げんのか!「いい加減にしなよ!」な…のは?」

 

「……龍君をこれ以上怒らせないで」

 

剣が龍を挑発すると、なのはが怒る。

 

「皆、帰ろ…」

 

「「ちょっと待「剣、帝」フェイト?」」

 

「怒ってるの、なのはだけじゃないんだよ」

 

「ええかげんにせんと」

 

「私達にも考えが有るわよ」

 

「私も流石にやり過ぎだと思うよ、王神君、聖君」

 

「「な……」」

 

そして私達は先に教室から出ていった龍を追いかける。

 

~龍視点~

 

教室から出た後下駄箱で高町達が追い付いて一緒に高町の家に向かう。

 

「ホンマ相変わらずヘドが出る勘違いぶりやな」

 

「初めて会った時から全く成長してないわね」

 

「そうだね」

 

帰り道で、あの二人の事で全員苛立っているが………俺は別の事が気になっていた、それは……

「龍君!!」

「喧嘩はダメだよ!!」

先程の高町の言葉で俺がアイツ等をボコるのを止めた…という事だ…【何故、止めた?】自分でもそう思う、今までなら誰に何を言われようが喧嘩を買っていた、それなのに何で俺は……

 

「龍君」

 

「何だよ」

 

「春休み、皆で何処か遊びに「行かねぇ」もう!!何でそう言う事言うの!」

 

「お前達と居ると………疲れる」

 

考え事をしていたら高町が話しかけて来て、春休みに遊びに行こうと言うものだったがお断りだ…疲れる…そうだ、コイツを…コイツ等を怒らすと疲れる、だから喧嘩を止めた……そうに決まってる

 

「龍!それは聞き捨てならないわよ!」

 

「私等と居ると疲れるってどういう事や!」

 

「はぁ」

 

「「溜め息付くな!!」」

 

「「あはははは」」

 

バニングスと八神が俺の言った事に反論して来るので溜め息を付くと、また怒鳴ってきた…ハラオウン、月村笑って無いでなんとかしろ

 

「龍君」

 

「今度は何だ」

 

「春休み楽しみだね」

 

「お前、話聞いてたか?」

 

そして高町の家に戻った俺達はそれぞれの家に帰る、昼飯を食べていかないかと言われたが、流石にこれ以上はと思い断った。

 

「ふぅ………宿題片付けるか」

 

そして家に帰った俺は昼飯を食べて春休みの課題をする…春休みか……面倒な事だけは起こらないで欲しいもんだ

 

ピリリリリ♪

 

着信:高町なのは

 

 

………………無視だな

 

神様の雑談…のコーナーです~

 

色々と有りましたが、漸く春休みに成って良かったです~

 

私も仕事は片付けましたし、これからが楽し

バサバサ!

ヒヒィーーーン!

 

何です?今の鳴き……げげぇ!!!!あ!あれは!お姉様の天馬、シェアト!なんでこんな所に!ハッ!不味いですーー!お菓子を片付けないと叱られるですー!

 

はわわわ!

 

ダッ!

 

!!お姉様違うんですーー!このお菓子は!……あれ?シェアトだけ?

 

手紙?えっと…何々

 

【拝啓、親愛なる妹へ、貴女がその職務に就いてから長い年月が経ちますね、体調を崩していないか毎日心配です、でも貴女は私の妹ですから、きっと元気でお仕事頑張っていると信じています。後、次の仕事が終わったら様子を見に行こうと思っているので元気な姿を見れる事を楽しみにしてます……姉より】

 

ほっ……良かったです~…でもお姉様が来るなら片付けて置かないと

 

 

では、ゴッドスマイルでリリカル☆マジカル、さよならです~

 

 

【PS】

 

ん?

 

【先日、貴女が提出した書類はやり直しです】

 

そ!!そんなぁぁぁぁぁ!

 


 
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