第五十技 プロポーズから結婚へ
キリトSide
情事を終えてから、アスナはすぐに眠ってしまった。
もともと今日あった事で心身の疲労は大きかったはずだから仕方が無い。
俺も少し眠っていたが目が覚めてしまって、いまはアスナの頭を撫でている。
「んぅ…。キリトくん…?」
「ごめん、起こしちゃったな…」
頭を撫でていたら彼女が目を覚ましてしまった。
「ううん、へいき…。ちょっとだけ、夢をみてたけど…」
「夢?」
「うん…。元の世界のこと……」
そういうとアスナは震えだした。
寒さなどではない何かに怯えるような震えだろう。
俺はアスナの体を抱き寄せた。そうすると彼女の震えが止まった。
少しするとアスナは元の世界での事をポツリポツリと喋り出した。
アスナには兄がいて、兄がナーヴギアを買ったものの急な出張になり一日だけアスナが借りる事にしたらしいのだが、
結局このデスゲームが始まったことで二年間独占してしまったといった。
「はやく、戻ってお兄ちゃんに返さなきゃ…」
「そうだな…。君は絶対に元の世界に返してみせる…」
「それはわたしも同じだよ。帰る時は一緒だよ…」
アスナは俺の腕に頭を乗せて腕枕にした。
俺はアスナの頬に手を置いて慈しむように撫でる。
くすぐったそうに、だけど嬉しそうな表情をした。
けれどアスナはすぐに表情を暗くしてしまった。
「ねぇ、キリトくん…。少しの間、前線から離れちゃだめかな…?」
アスナは不安そうに俺のことを見つめてきた。
「今回みたいなことがあって、怖くなったの…。
キリトくんがいなくなっちゃうかもしれないって…。
この世界でのことが全部幻で終わっちゃうんじゃないかって…。
キリトくんとのこともぜんぶ…、ぜんぶ……ん…」
俺はアスナが全部言い切るまえにキスをしてそれを制した。
唇を離してから俺はアスナに言った。
「アスナ…22層のフィールドにモンスターもいない居住エリアがあるんだ。
そこには大きな湖があってさ、ほとりにはログハウスもあって、
自然が多くて、なにより滅多なことじゃ上のプレイヤーも来ない。
そこのログハウスを買って一緒に暮らさないか?」
「キリトくん…」
「アスナ……俺と、結婚してくれ…」
アスナは少し呆然としていたがすぐに目を涙で潤わせて、だけど笑顔で応えてくれた。
「はい、よろこんで…///」
彼女の笑顔を胸に刻んでおく。
絶対に何があってもアスナを守ってみせると、心に誓う。
そして俺達は再び眠りについた。愛しい人の温もりに抱かれながら。
翌朝、目が覚めて隣を見ると穏やかな寝顔を浮かべながらアスナが眠っている。
それと同時に俺は自分が何も着ていない事に気付き、アイテム欄の装備メニューを操作して服を着た。
「んんぅ…、あさ…?」
どこか寝ぼけたようなアスナに俺は胸が温かくなるのを感じた。
「おはよう、アスナ」
「キリト、くん……? えっ!? あ……、おはよう//////」
アスナは眠気のせいで最初は理解できなかったようだが、
意識が覚醒して状況を理解できたのだろう、顔を紅くしている。
「取り敢えず、アスナ」
「?」
「服を着た方がいいぞ(ニヤリ)」
「/////////」
俺の言葉にアスナはすぐに装備メニューを操作して服を着た。
頬を膨らませて俺を睨んでいるのはご愛嬌というやつだ。
「ははは…。さて、それじゃあアスナ…。改めて俺と結婚してくれるか?」
俺はそう言ってアスナにプロポーズをした。ウィンドウを操作してその表示を示す。
―――『プレイヤー・キリトからプレイヤー・アスナに結婚が申し込まれました』
「改めまして。よろしくお願いします、あなた」
―――『プレイヤー・アスナ、プレイヤー・キリトからの結婚の申し込みを受諾しました』
こうして俺達は……夫婦になった。
キリトSide Out
To be continued……
後書きです。
結婚完了!
次回からは少々イチャラブに入りますのでご容赦くださいね。
微笑ましいところもあると思いますけどw
それでは次回で・・・。
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第五十話です。
ついに結婚ですよ~w
少しの間、イチャラブが続きますのでご了承ください。
ではどうぞ・・・。