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No.473733
IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−
ファントムさん 2012-08-22 10:44:11 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:2022 閲覧ユーザー数:1943 |
episode51 組織に居る理由
地下通路で事が起きているその頃・・・・
「・・・・・」
輝春は第一アリーナのピットに入っていた。
「・・・で、いつまで付いてくる気だ」
と、後ろを向いて声を出す。
「気づいていたか。いや、最初からついて来ていることを分かっていてここに誘導したか」
そして設備の陰よりオータムと一緒に居た女性・・・ジアスが出てきた。
「ここでどんぱちやっても被害は最小限に抑えることができるからな」
「・・・・・」
「で、何者だ。お前は・・・」
「知る必要は無い」
そしてジアスは輝春に飛び掛るが、輝春は後ろに飛んでかわす。
「くっ!・・・AGEー1!」
そして輝春はガンダムAGE-1を展開してピットの隅まで来る。
「IS・・・『ゼイドラ』!」
そしてジアスもISを展開した。
全身までとは行かないが、関節以外は装甲が施されていた。赤いカラーが特徴的なISで、胸部には半透明の緑のクリスタルを持ち、背中には二基のスラスターを搭載していた。後ろ腰には尻尾のように一つの剣が装備されていた。頭には上半分を覆う二本の角を持つメットを被り、黒いバイザーには横方向に緑色に発光した。両掌には銃口を持ち、右手には中型のライフルが握られていた。
「そっちもISか。上等だ!」
そして輝春はビームライフルをジアスに向けた・・・・・
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
そして地下通路では、張り詰めた空気が流れていた。
「・・ティア・・・なぜこんなことを」
「・・ここまで来ると分かるはずだよ」
「・・・・・・」
「・・それでも分からない、か・・・。本当に君は甘いね」
「・・・・」
「僕はね・・・亡国機業から送られてきた・・・スパイなんだよ」
「っ!」
隼人は驚きを隠せなかった。
「・・・スパイが居るとは聞いていたが・・・・・・・」
「ふーん。スパイが居るってことは知っていたんだね・・・。どこから情報を?」
「・・・バシリスタからだ」
「バシリスタ・・・・・・?」
するとティアは少し驚きを含めた声を漏らす。
「・・・意外だね。まさかそんなところから情報を得ていたとは」
「好きで情報を得たわけじゃない」
「・・・まぁ、別に良いけどね」
「・・良くないだろ」
「・・・・・・」
「・・・お前がスパイとしてIS学園に送られてきたって事は・・・今まで俺たちを騙していたのか!?」
「スパイだってこと以外は隠してないよ。今までの生活は僕の性格そのものだよ」
「・・・・・」
「まぁ、その中で特に君の事は気に入っていたんだよ」
「なに・・?」
「僕が理想とする世界での男性像に重なるからね。君は」
「・・どういうことだ」
「・・・・・・」
「答えろ!」
そして隼人はティアに向けてビームマグナムを放ったが、ティアは横に飛んでかわすと、ビームは地上に繋がる階段に直撃して爆発する。
「知りたければ僕についてくればいいよ」
そしてティアは先ほど破壊された階段から地上に出る。
「・・・くっ!」
隼人はスラスターを噴射して破壊した箇所から地上に出る・・・・
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
「はっ!」
一夏は参型と零型を交互に振るうが、オータムは蜘蛛の足で攻撃を防いでいく。
「そんな程度でこのアラクネを落とせるとでも思ったか!!」
そしてオータムは蜘蛛の足を勢いよく突き出すが、一夏は参型で受け流すがギリギリ蜘蛛の足がウイングスラスターをかする。
「くっ!」
一夏は後ろに飛んで距離を置くと、不知火をマグナムモードにして高出力ビームを放った。
「っ!」
オータムはとっさに蜘蛛の足を前に出して防ぐが、それによって表面は焼け焦げた。
(くそが!あの野郎のISに似ていやがる。性能はあっちの方が上なんだが、少なくともデータじゃあのブリュンヒルデの能力があるって話だからな・・・油断はできねぇ)
(雪光の出力じゃバンシィのようにあの蜘蛛の足を破壊できないか・・・。なら、零落白夜で一気に決めるしかない)
一夏は参型と零型を握る直すと、鍔を上げてカートリッジをリロードすると、参型と零型の刀身が展開して参型の右、零型の左の鍔が変形して柄が隅になるように鍔が移動して移動してから変形した箇所同士で繋ぎ合わせると青白い半透明の刀身が出てきて、ISの全長の三分の二の長さまで伸びた。
「それでパワーアップしたって言いたいのか?」
「どうとも言え」
そして大剣となった『雪片重牙(じゅうが)』を振り上げて、オータムに飛び出した。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
一夏は雪片重牙を振るうがオータムは横に飛んでかわすと蜘蛛の足を突き出して来た。
「っ!」
一夏は雪片重牙を前に出して防ぐとその直後に大きく振り上げるが、刀身の先端が通路の天井を切り裂いたために速度が落ちてオータムはすぐに回避した。
「へっ!こんな場所でそんな大きな得物が当たるかよ!」
そしてオータムは蜘蛛の足先端を向けると弾丸を放っていく。
「これでも短くした方さ!」
そして一気に降下して弾丸をかわすとそのまま通路の床に着地すると、雪片重牙の鍔を上げてカートリッジを二回リロードする。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
そして大剣を横に勢いよく振るうと、通常時よりも大きな光波が放たれた。
「くそっ!」
オータムは隙間に入って何とかかわすも、蜘蛛の足の一本が切り裂かれた。
「こいつっ!」
そしてオータムは動きが鈍っている一夏に飛び掛り、蜘蛛の足を突き出した。
「ぐっ!」
一夏は防御が間に合わず、直撃を受けて吹き飛ばされるものも何とか足を踏ん張って止まった。
「くそっ・・・!」
そして一夏が足を前に出した瞬間、白式の赤く輝くフレームの光が消えて、装甲が閉じていって、割れていた角も元に戻って一本角になる。
「しまった!・・・時間切れか!」
「はっ!残念だったな!
そしてオータムが一気に向かってくると、蜘蛛の足を突き出してきた。
「くっ!」
しかしその直前に何かが両者の間に入り込んだ。
「なっ!?」
「っ!?」
「お邪魔だったかしら?」
そしてその者は自身の得物でオータムを押し返した。
「・・あなたは」
「少し遅くなったわね。一夏君」
そして水色の装甲を持つIS『ミステリアス・レイディ』を纏う楯無の姿があった。
しかしよく見ると、その形状は以前とは少し異なっていた。
基本的な形状は以前とさほど変わってないものも、背中には二基のスラスターユニットが搭載されていた。そして右手に持つランス『蒼流旋』も若干変化しており、刀身と柄の境目に可動機構が追加されており、ランス刀身の一番下には何やら噴射口と思われる四角い穴が二つずつ計八つ四方にあった。
夏休み中に楯無と隼人が共同して改良を加えたものである。
「楯無さん・・・どうして?」
「隼人君が伝えてくれたからね」
「隼人が?」
「えぇ」
そした楯無はオータムにランス先端を向けた。
「でも、私もついているわね」
「はぁ?」
「何だって、私が知りたい情報を知っている組織が自分から来てくれたもの」
そして楯無はその場から飛び出すと、ランスを突き出すがオータムは横にかわすと蜘蛛の足先端から弾丸を放つ。
楯無は左非固定ユニットの水のカーテンを前に出して弾丸を止めていった。
「なっ!?その水はただの水じゃないな!?」
「その通り。ISのエネルギーを伝達して制御しているナノマシンでできている・・・・そして―――」
すると楯無はランスを前に出すと、ランスと柄の境目が伸びて薬莢がランス刀身に装填された。
「っ!あの機構は!?」
「カートリッジシステムを取り入れた蒼流旋改め・・・・『蒼激流旋(そうげきりゅうせん)』」
そしてランスが回転し始めると、刀身下部の穴より推進剤が噴射して一気に突き出した。
「なにっ!?」
オータムはとっさにかわそうとしたが、ランスは一足早くアラクネの右足側面を大きく抉った。
「くっ!?」
それによってオータムは大きくバランスを崩した。
その直後に楯無はランスを振るい、蜘蛛の足をほとんど切り裂いた。
「く、くそっ!」
オータムは両膝よりカタールを抜き放つと、楯無に切りかかるが、楯無は左手にラスティ・ネイルを展開して攻撃をランスと併用して受け流していく。
そして楯無は蒼激流旋の刀身を展開して四門のガトリングを展開すると雨の如く弾丸を放ち、それと同時に背面スラスターユニットを噴射して高速で動く。
「くっ!」
オータムは回避するものも、ほとんどの弾丸がアラクネに直撃してどんどんシールドエネルギーを削っていく。
「何なんだよ、お前は!?」
「IS学園生徒会長・・・更識楯無・・・そしてミステリアス・レイディ・・覚えておくのね」
そして楯無はガトリングを収納すると、オータムの前に立つ。
「あなたに聞きたいことがあるわ」
「・・何・・?」
「・・・ドクターアルベルトについて話してもらうわ」
「あぁ?あのイカレ科学者か?そんなもん聞いてどうするって言うんだよ」
「少なくとも・・私には聞く理由があるわ」
と、平然な顔で楯無は言っているが、その声には怒りが篭っていた。
「だがな!うちの組織に関わっているのなら、そう簡単に教えれねぇな!!」
そしてオータムは一気に立ち上がるとカタールを同時に振るうが、楯無はランスを前に出して受け止めた。
「なら・・・私の性分じゃないけれど・・・力づくでも聞き出す!」
そして刀身を柄から上げてカートリッジをリロードすると、刀身を高速回転させてカタールを削って砕いた。
「っ!?」
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
そして楯無はランスを引くとすぐに勢いよく突き出してオータムの腹部に先端を叩き付けた。
「ぐっ!」
それによる衝撃が腹部に走ってオータムは顔を歪め、後ろに吹き飛ばされて壁に叩きつけられる。
「く、くそが・・・・」
そしてオータムの首元にランスの先端が突きつけられた。
「聞かせてもらうわよ・・・・。あの男の居場所を・・・」
「・・・・・・・・」
「今更言わないとは言わせないわよ」
「・・へへへ・・」
するとオータムは静かに笑う。
「何が可笑しいの」
「なにムキになってんだ?」
「・・・・・」
「その目・・・復讐の目だな。分かるぜ」
「・・・っ」
「図星か」
「くっ・・・!」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
そして隼人とティアは上に出ると、そこは第六アリーナであった。
「ティア・・・なぜお前が亡国機業にいるんだ・・・」
「・・・・・・」
「悪の組織に入ってお前は何がしたいんだ!」
「・・もちろん・・世界を変える為にね」
「なんだと?」
「隼人・・・僕はね・・・世界で最も嫌いなものってね・・・・ISなんだよ」
「・・・・」
「知っているよね・・・。ISの登場で世界の情勢は大きく変わり、女尊男卑の世の中になった」
「・・・・」
「まぁそんじょそこらの女の子は満足なんだろうけど・・・・・僕は違うよ」
その声にはかなりの怒りを含めていた。
「何があったんだ」
「君に言ったって理解できるわけが無い。大事な人を失った人の気持ちなんか」
「それは俺だって同じだ。俺の両親はお前達亡国機業に殺されたんだぞ!」
「・・・それは仇が分かるからまだ良いほうだよ」
「なに?」
「僕の場合・・・誰に敵を討てばいいんだって状況なんだよ」
「・・・・」
「こんな腐りきった世界に・・・お父さんは見殺しにされたんだ!」
「・・・なんだと?」
「僕のお父さんは優秀な軍人だった。誰からも敬われて、僕も胸を張って自慢ができる父親だった」
「・・・・・」
「・・でも、ISが現れたせいで、人生が狂ってしまったんだ」
「・・・・・」
「お父さんはそんな世の中になったせいで、軍を追い出されたんだ!年寄りだっていうそんな理由で!」
「・・・・・」
「それでもお父さんは幼かった僕のために働こうとした。でも、働く場所が全然見つからなかった・・・・。隼人はその理由は分かるよね」
「・・・女性優遇社会、か」
「そうだよ。そのせいで男性の雇用需要が大幅に低下して、働けない男性が大幅に増えたんだ。特にお父さんは高齢じゃだから採用するところなんかほとんど無かったんだ。辛うじて仕事が見つかっても、生活費の足しにもならないぐらいしか収入が無いところだったんだ」
「・・・・・」
「それでもお父さんは僕のために働いてくれたんだ。必死になって・・・・。でも、そのせいで体調を崩して重い病にかかってしまった」
「・・・・・」
「お金なんかほとんど無かったから、病院なんか入れるわけが無かった・・・」
そしてティアは涙を流して、頭の上半分を覆うメットから涙が出てくる。
「それからしばらくして・・お父さんは・・・死んでしまったんだ・・・」
「・・・・・」
「だから!僕はISが憎い!あんなんが開発されなかったらお父さんは死ぬことは無かった!ましても軍を追い出されることなんか無かったんだ!」
「・・・ティア」
「だから、僕は決めたんだ・・・この世界からISを根絶してやると!前のような世界にするために!」
「・・・・・」
「だから、僕はそれを実現するためにあえて国家の代表候補生としてISを持った。そしてISは世界から根絶して、亡国機業だけが持つ。その力を正しく使うために!」
そしてティアは右手にブレードを展開すると、スラスターを噴射して隼人に切りかかるが、隼人は右腕にビームトンファーを展開して攻撃を防いだ。
「それで世界に力で物を言わせて支配しようって言うのか!」
「そうじゃない!亡国機業は目的を果たすことができれば世界には干渉しない。裏で世界を守るために!」
「それも支配するのと同じことだろ!逆らえばどうなるかっていう暗黙の了解ってものだろうが!」
そして隼人はティアを押し返すとビームトンファーを振るうがティアは左腕のシールドで斬撃を受け流して背中のキャノンを放つが隼人はとっさにジャンプしてかわした。
「見方を変えればそう見えるかもしれない。だけど、そうでもしないとこの世界は変わることなんか無いんだ!」
ティアは両手にアサルトライフルを展開して隼人に向けて弾丸を放ち、隼人は弾丸をかわして行くが、いくつか弾丸がバンシィに直撃する。
「この世界は狂っているんだ!君だって分かるはずだよ!」
「・・・・・・」
「ISの出現による世界情勢の変化・・・女性拉致事件の増加・・・企業同士による不正取引や賄賂・・・そして内紛・・・」
「・・・・・」
「ISが出現したせいで世界はおかしくなってしまったんだよ。そして僕のように人生を狂わされた人が世界中に何十万人以上も居るんだ!」
「・・・・・」
「君はそれでも、この世界に何の意味があると思うんだ!」
そして両腰のアーマーを展開してミサイルを放った。
「くっ!」
隼人はとっさにビームマグナムを展開してミサイルをほとんど撃ち落し、残りは回避した。
「確かにお前の言う通りだ。この世界は腐っているのかもしれない・・・・」
「だったら―――――」
「・・・・だけど・・・だけどな!」
隼人は左手にマガジンを展開してマグナムに装填してティアに向けてビームを放つ。
「そんなことをやったって、何も戻っては来ないんだぞ!」
「分かっているよ!失ったものは二度と戻ってこない・・・そんな事・・・・言われなくたって分かっているよ!!」
ティアはビームをかわしてアサルトライフルを放つ。
「ならなぜ!」
そして隼人は左腕のビームトンファーを展開して弾丸を切り裂く。
「決まっている!僕のような経験を二度と起こさせないために!」
「それを自己満足って言うんだよ!自分が満足して、それで犠牲になった人たちはどうなる!」
隼人はスラスターを一気に噴射してティアに向かっていき左腕のビームトンファーを振るうが、ティアは瞬時に右手のアサルトライフルを収納するとブレードを展開して攻撃を防ぐ。
「・・・・確かに僕のやっていることは身勝手で傲慢さ!」
「・・・・・」
「だけど、そうでもしないと世界は変わらないんだ!」
「・・・この・・・分からず屋が!!」
そしてバンシィの装甲が展開していくと、下の金色のフレームが光り輝いた。
「っ!」
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
隼人は一気に飛び出すと左腕のビームトンファーを振るうがティアはとっさにかわすがその直後に隼人はビームマグナムを放つ。
「くっ!」
ティアは回避するが、ビームはスタルクリゲールの左足装甲表面を蒸発させた。
「いつまでもそうやってぐだぐだ言うな!」
「・・・・・」
「だったら俺は・・・お前のその概念をぶち壊す!!お前がそれで変わるというのなら何度でも・・・何度でも・・・俺はやってやる!」
「・・・・・・」
「そしてお前を連れ戻して、疲れ切るまで説得する!いいな!!」
「・・それが・・・君の一番の甘さなんだよ!」
「何が!」
隼人はビームマグナムを放つが、ティアはかわすと左手に持つアサルトライフルを放つ。
「君は仲間や友達に対して甘すぎる!非情さが無い!」
「それの何が悪いって言うんだ!」
隼人は弾丸を左腕のビームトンファーを振るって切り裂くとティアに向かっていく。
「その気持ちがいずれ自分の身を滅ぼす!現に君は僕の正体を見抜けなかった!」
「っ・・!」
そしてティアはブレードを振るってバンシィの攻撃を防いだ。
「君は仲間のこと信じられるって言う感じだけど・・・・それでも君は僕の事を信じられるって言うの?」
「・・・それは・・・」
「・・それが・・・君の一番の欠点だよ」
そしてティアは隼人を押し返すと両サイドアーマーよりミサイルを放った。
「ぐっ!」
そしてミサイルすべての直撃を受けて隼人は後ろに吹き飛ばされると、ティアはその直後にキャノンを放った。
「っ!」
そして弾丸の直撃を受けて大きく吹き飛ばされると、アリーナの壁に叩きつけられた。
「ぐっ!」
その直後にティアはブレードを収納するとバズーカを瞬時に展開してバンシィに向けて五発放つと弾は破裂して固定具を展開してバンシィの両腕と両足、腹部を囲ってアリーナの壁に固定した。
そしてティアが指を鳴らすと、固定具より電流に似たエネルギーが流れた。
「ぐ、ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「・・・ぐ、ぐぅぅ・・・・」
少しの間に電流に似たエネルギーが流れて、バンシィより煙が上がって金色に輝くフレームも輝きを失い、隼人は頭を下げる。
「拘束型の
「・・・・・」
「やっぱりバンシィは特別か」
「・・・・・・」
「でも、バンシィよりも君が凄いね・・・。さすがは『オリジナル』ってところかな」
「ど、どういう・・・ことだ・・・?」
「君は知らなくて良いよ。むしろ知らない方が君のためになるよ」
「・・・・」
「さてと、君にも来て貰うよ」
「な、なに?」
「ドクターが君に興味を持っているからね」
「・・・・・・」
「まぁ、その前に君には気を失ってもらうけどね。運びやすいようにね」
そしてティアはキャノンをバンシィに向けた。
「・・なんで・・・なんだよ」
「・・・・・・・」
「・・・隼人。気絶する前に君に一つだけ言っておくよ」
「・・・・・」
「・・さっきはあんなことを言ったけど・・・・・実はね―――」
「・・・・・・」
隼人はゆっくりと顔を上げた。
「・・・ごめん・・。やっぱり口じゃ言えない・・・」
「・・・・」
「・・・・」
そしてティアは何らかのデータを隼人のバンシィに送りつけた。
「・・いつか真実が分かる時が来るよ」
「・・・・・」
そしてキャノンから弾丸を放った。
「・・・・・」
そして弾丸は爆発してバンシィを覆う。
「・・・・・・?」
しかしティアは何かに気づいた。
そして煙が晴れていくと・・・・・
「・・っ!?」
ティアは目を見開いて驚いた。
『・・・・・』
煙が晴れると、バンシィの前には赤と黒の翼が覆っていた。
「・・り、リイン・・」
『隼人は・・・やらせはしない』
そして黒い天使が赤と黒の羽を持つ四つの翼を大きく広げた・・・・・
「ちぃ!」
その頃第一アリーナでは戦闘が行われていた。
輝春はビームライフルを放つがジアスは左腕を前に出すとピンポイントバリアでビームを弾く。
「ふんっ!」
ジアスは右手に持つライフルをAGE-1に向けて放つが輝春は地面を蹴ってジャンプすると左手に持つビームサーベルを振り下ろすが、ジアスは左掌の銃口に接続した尻尾の剣で受け止める。
その直後にジアスは輝春を押し返すと胸部のクリスタルよりビームを放つが、輝春はスラスターを全開にして横に飛んでかわすビームサーベルを振るうがジアスはライフル銃口よりビーム刃を出して攻撃を受け止める。
「第三世代のゼイドラを相手に救世主と言えど第一世代の旧式で対等に戦えるとは・・・」
「性能がすべてを決めるんじゃねぇよ。要はパイロットの技量で決まるんだよ!」
そしてジアスを押し返すとビームライフルを放つもジアスは高速で動いてかわすとビーム刃を収納してビーム弾を放った。
「確かに一理ありますが・・・・・その技量でどこまで機体性能をカバーできますかな」
ジアスはライフルを放ってAGE-1を牽制すると、一気にスラスターを噴射してAGE-1に接近すると左手の剣を振るってビームライフルを切り裂いた。
「ちっ!」
輝春はビームライフルを捨てるとライフルは爆発して、そのまま右サイドアーマーよりビームサーベルを抜き放つとジアスに切りかかる。
しかしジアスはライフルの先端から再度ビーム刃を出すと左手の剣と同時に輝春に切りかかるも輝春は両手のビームサーベルを前に振るって攻撃を防いだ。
その直後に輝春はゼイドラを押し返すと右手のビームサーベルを振るうが、ジアスはとっさに後ろに飛んでかわすと胸部のクリスタルからビームを放つ。
「くっ!」
輝春は横に飛んでかわすと地面を思い切って蹴って前に飛び出すと左手のビームサーベルを振り上げるもジアスはライフルのビームサーベルを前に出して防いだ。
そしてそのままAGE-1を押し返して、輝春はスラスターを噴射して地面に着地する。
(さすがにきついな・・・。あいつの言うとおりどこまで性能を技量で補えるかが勝負の分かれ目か)
輝春は深く息を吐くと、スラスターを一気に噴射して飛び出して両手のビームサーベルを振るうが、ジアスはライフルと左手の剣で受け止めた直後にAGE-1を押し返してライフルのビーム刃を収納してビーム弾を放つ。
「っ!」
輝春はとっさにビームサーベルを前に出してビーム弾を切り払うが、その直後にゼイドラが飛び出てきた。
「しまった!」
「貰った!」
そしてジアスは左手の剣を勢いよく突き出した・・・・・
しかしその直前にピットから高速で何かが飛び出てくると、両者の間を通り過ぎた。
「なにっ!?」
そしてゼイドラの左手の剣を真っ二つに折って、地面に着地した。
「・・・・」
輝春はとっさにその機体を見る。
その機体は手にしている日本刀を振るうと、AGE-1とゼイドラを見る。
全身装甲の機体で、武骨な姿をしていた。カラーリングは白や黒で、特徴的なのが赤で、赤色のフレームを持っていた。顔の形状はAGE-1に酷似しており、額にはセンサーと赤いV型アンテナが取り付けられていた。背中のバックパックからは二本の白い棒が出ていた。そして右手には先ほどゼイドラの剣を切り落とした日本刀が握られており、左サイドアーマーにはその日本刀の鞘が取り付けられていた。
「あれは・・・・?」
「・・・・・」
そして赤い機体は日本刀を両手で持つと、足に力を入れて踏ん張りを入れた・・・・・・
後書き
最後に登場した機体は・・・・まぁ、勘の鋭い人なら分かるはず・・・・
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トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!