No.472419

IS<インフィニット・ストラトス>with LN<リリカルなのは>第十九話

カルマさん

もし、一夏が管理局最強魔導師と呼ばれていたらのifの物語。

2012-08-19 14:09:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3704   閲覧ユーザー数:3544

第十九話 女の子にはちゃんと気を使わないと.....死ぬぞ.....

 

 

「一夏くん、どっちが似合うと思う?」

すずかさんは夏物のワンピース両方を見せてくる。

色は水色と薄い黄色 。

前者は夏っぽい爽やかな感じの水色のワンピース。後者は黄色と言う明るい色が逆に夏の陽気を連想させるワンピース。

「うーむ、すずかさんは大人っぽい感じだから水色の方かな」

そう言って俺は水色のワンピースを指差す。

「うん、分かった」

そう言うとすずかさんは黄色のワンピースを元の場所に戻すと水色のワンピースをカウンターに持って行こうとする。

「あれ?それでいいんですか?」

別に俺の選んだ方を選ばなくてもいいのだが。

「いいんだよ、これで....................好きな人に選んでもらった方の方が良いに決まってるよ..........」

すずかさんは最後の方、声が小さめでよく聞こえなかった。

何なんだ?

「一夏」

そう後ろから呼ばれて振り向く。

「どっちが似合うかしら?」

アリサさんんは両手にこれまた夏っぽいワンピースを両手に見せてくる。

前者は先程の黄色のワンピース。

後者は白の清楚な感じの令嬢を連想させるワンピース。

「白の方ですね。アリサさんはお嬢様っぽくてこっちの方が綺麗で良いですね」

そう白の方を指差しながら言うと_________あれ?

「どうしたんですか?顔、赤いですよ」

アリサさんは持っていた白のワンピースとは逆に真っ赤になっていた。

「な、なんでもないわよ///」

そう言うとアリサさんは白のワンピースを持ってカウンターに向かった。

「う~ん、風邪でも引いたのかな?」

俺は顔を赤くしていたアリサさんを心配していると、

「むぅ」

ふと視線を感じて後ろを見る。

右手に紙袋を持ったすずかさんがなんか不機嫌そうに立っていた。

「す、すずかさん?どうなされたのでしょうか?」

「別に~、私の時は綺麗とか言ってくれなかったなぁって」

すずかさんは頬をぷくっと膨らませていたがはっきり言って可愛らしかった。

だから俺はほんの出来心で、

 

ぷにっ

 

ほんの出来心ですずかさんの頬を突っついてしまった。

「ふぇ?///(ぷにぷに)」

すずかさんはさっきの不機嫌な顔から一片して顔を赤くしていた。

「あ、すいません......何かすごい可愛かったので」

そう俺は本心を言ってしまった。

するとすずかさんは、

「あ、ありがとう....///」

なんだか知らないがお礼を言われてしまった。

「ど、どういたしまして?」

ちょっと変な返事になってしまった。

「.........」

「..........」

そして両者沈黙して微妙な空気になってしまう。

 

「むぅ」

 

その沈黙を破るように横から視線を感じる。

「ア、アリサさん?どうしたんですか?」

アリサさんもすずかさんと同じで不機嫌オーラをかもし出していた。

「別にっ」

アリサさんはそう言うとふんっと顔を動かして歩き出してしまう。

「ちょっ!アリサさん、待ってくださいよ!」

追いかけて止めようとすると

 

「むぅ」

 

ふと視線を感じてry

すずかさんがまた不機嫌そうにしていた。

「す、すずかさん?」

何だか無限ループしそうな感じだ。

アリサさんの方を見ると歩みを止めて不機嫌そうにこちらを見ていた。

すずかさんも同じだった。

二人の美人からの視線の両挟みを喰らい俺は冷や汗タラタラだった。

 

(どうしてこうなる!?)

 

 

 

なんか胃がキリキリしてきた..........

そういえば何で俺はここにいるんだ..........

 

 

そうして俺は朝のことを思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏!出かけるわよ!」

すずかさんの胸を鷲掴みにしてしまった後、気絶してしまい目が覚めるとすずかさんの顔が寸前にまで迫っていて、びっくりしたりと色々あった。

そして、月村家で遅い朝食をご馳走になった。

和食だったが味噌汁がパナいうまかった。

やっぱ白味噌だよな!

朝食を食べ終わり月村家のリビングでゆっくりしていると、さっきの所に戻る。

アリサさんが扉を開け入ってきた。

「べ、別にいいですけど」

いきなり入ってきたアリサさんにちょっとたじろいでしまう。

「何よ、嫌なの?」

アリサさんはムッとした表情になる。

「いやいや、違いますから。いきなり入ってきたからびっくりしただけですよ」

「なら、いいわね。それじゃあ一夏出かけるわよ」

アリサさんはそう言うと俺の服を掴んで連れて行こうとする。

すると

 

 

「アリサちゃん、何をしているのかな?」

 

 

すずかさんが立っていた。

すごい怖い笑顔で。

「す、すずか......」

アリサさんはその笑顔に恐怖していたのか俺の服を掴んでいる手がガタガタ震えている。

「アリサちゃん、もう一回聞くけど何をしているのかな?」

すずかさんの笑顔は更に凄みを増す。

「え、えと.......い、一夏と出かけようとしました....」

アリサさんは親に悪いことをしたことをいう子どものように言う。

「アリサちゃん」

「は、はい..........」

空気が..........

胃が痛い..........

ここは俺がどうにかしないと。

「す、すずかさん?一緒に出かけましょう。アリサさんと三人で」

俺は勇気を出して提案する。

「うん、それならいいよ.......................................ほんとは二人きりがよかったけど..........」

すずかさんは納得した?のか笑顔が恐くなくなった。

「ムッ」

アリサさんは恐怖が消えたのか表情は戻るが何だか不機嫌そうになる。

「そ、それじゃあ行きましょう!」

俺は声を大きくしてそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして先程の時間に戻る。

いや、先程の時間のちょっと後に戻る。

俺とアリサさんとすずかさんは時間もランチタイムになったのでアリサさんとすずかさんの行き付けの

カフェテリアに入った。

「やっぱ、オシャレなお店ですね」

アリサさんとすずかさんの行き付けと言うだけすごいオシャレだ。

俺とアリサさんとすずかさんはカウンターの端の方の席に着く。

ちなみに座った順は俺がアリサさんとすずかさんに挟まれている感じに座っている。

「何を頼もうかな。アリサさんとすずかさんはオススメとかありますか?」

俺は両隣にいる二人に聞く。

「私はこのペスカトーレね」

「うーん、私はボンゴレかな?」

フムフム、どちらも美味しそうだ。

ペスカトーレの方はトマトとエビの。

ボンゴレの方はアサリ。

どちらも海鮮パスタ。

ちなみにアレルギーとか好き嫌いは無いのでどちらもいけるがどうしようか?

迷うな。

「で、どっちを頼むの?私のペスカトーレ?それともすずかのボンゴレ?」

アリサさんはそう言うが笑顔が怖い!

すずかさんも怖い!

何故か知らんがアリサさんとすずかさんは『私の方を選びなさい』的な顔で見てくる。

どちらを選んでもひどいことが起きそうだ。

「え、えっとですね.........」

二人はただジッと見てくる。

胃が..........

胃が痛い..........

ここはあれしかないな。

俺は息を吸い呼吸を整えて言った。

 

 

 

 

「どちらも食べます」

 

 

 

 

 

 

すいません、逃げました。

だって怖いし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間も夕方になった。

あのあと、パスタ二品を食べきり腹がヤバくなってしまった。

味は美味しかったが。

現在、太陽が沈み綺麗な夕焼けが輝いている。

場所は河川敷の近く。

俺とアリサさんとすずかさんは三人で歩いている。

「夕焼け、綺麗ですね」

「えぇ、そうね.......」

「うん、綺麗.......」

夕焼けがアリサさんとすずかさんを照らす。

その光景はあまりにも綺麗で目を奪われてしまった。

「どうしたの?一夏くん」

すずかさんは視線に気づいたのか俺に言ってくる。

「もしかして私たちに見惚れちゃったとか?」

アリサさんは恐らくからかって言っているのだろう。

だから

 

 

 

「えぇ、とても綺麗で見惚れちゃいました」

 

 

自分の正直な気持ちを言った。

まぁ、綺麗だったという理由の他にからかってやりたいという気持ちが強かった。

「なんて、台詞俺には似合わない_________ってどうしたんですか?顔が真っ赤ですよ」

アリサさんとすずかさんの顔は夕焼けのせいもあってすごい真っ赤だった。

「な、なんでもないわよ///..........................................ヤバイ、一夏の笑顔かっこよすぎ...............」

「う、うんそうだよ、なんでもないよ///..............................一夏くん、惚れ直しちゃったよ...............」

二人は後半何か言っていたが聞き取れなかった。

どうしたんだ?

アリサさんとすずかさんの様子を見て考えていると。

 

 

ゴンッ

 

 

「おっと」

誰かがぶつかってきたらしい。

俺はそのぶつかった相手を抱き抱え倒れないようにする。

「大丈夫か?」

俺はそう確認する。

「だ、大丈夫です///」

見た感じ中学生くらいの女の子だった。

うん?

どこかで見たことがあるような..........

『ゴホンッ』

後ろから大袈裟な咳が聞こえる。

アリサさんとすずかさんだ。

ふと、俺は今の状況に気づく。

目の前の見知らぬ女の子を抱き抱えている。

「わ、悪い」

俺はそう言って女の子から離れる。

「い、いえ...大丈夫です.......///」

女の子は顔を赤くしてそう言った。

「ケガとかしてないか?」

「は、はい....大丈夫です.........///」

女の子はそう言うと

「え、えと........ありがとうございました..........失礼します///」

そう言って走り抜けていった。

は、速い..........

かなり速い、フェイトさんのソニックムーヴ並の速さだった。

 

[(これがギャグ補正ってやつですよ)]

 

スノウが何か言ったような気がするが気にしない。

スッ

 

ふと視線、いや死線を感じる。

しかも2つ。

人生二度目の。

 

「ア、アリサさん?す、すずかさん?ど、どうなされたのでしょうか?」

本能的に震えていた。

そんな!?

俺は去年あの千冬姉達の修行に耐えたんだぞ。

それなのに何故!?

「一夏.........」

「一夏くん..........」

そして二人はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『O☆HA☆NA☆SHIしようか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、死んだ。

 

 

 

 

 

 

俺は海鳴に来て四度目の意識を刈り取られた。


 
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